【 空き巣や 】完

霜月 雄之助

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【 アレコレ 】

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つづき~
ガチャ、ガチャ―
住人が帰って来たっ!
マ、マズい、身を隠さねば…。
でも…どこに…?

なんでこんな時に…
どうにもならない時に…
後悔してしまうんだろう…。

空き巣なんて
入らなきゃ良かった…。
まともに働いてれば良かった…。

今更…。

あの部屋には隠れたくないっ!
一番始めの部屋…

間に合わない…
リビングに光が差し込む―。
ドアが途中まで開き
男「あ~っ!アレ買うの忘れてた~!もう一回、行くか…」
ドアが閉まり、ガチャガチャと
鍵をかけてエレベーターの方へ歩いていく足音が聞こえた…。

俺「は~っ!た、助かった…」
て、安心してる場合じゃない。
この場から逃げねば…。
出入口ドアから出てしまうか?
( 変化を遺してしまう… )
入ったルートで出るのが無難か…。

は!
気付かなかった―。
リビングに防犯カメラが設置されていた…。
いや、何もなく出て行けば
カメラの映像チェックなんかしないはず…。
もしチェックされたとしても
俺の事なんか分からないだろう…。
た 、駄目だ―!
ここの住人はダメだ…きっと…。
カメラを壊す?どこまで?きっとヤツのことだ。どっかに飛ばす機能とか着けているハズ…。

ベランダから逃げよう…。

ち!
もう一つの部屋を思い出してしまった…。

いや、関わらない方がいい。
        絶対、いい!

でも…
自分が同じ事になったら…

俺は何を考え、モタモタこの場にいるんだっ!早く逃げろ…!

後ろ髪を引かれる思いとは
こういう事か…。いや、全然違う!

ベランダがある部屋に戻ろう。
そして
ここを出たらマトモに生きていこう…!

さ、逃げよう!
え??ベランダのある部屋のドアが固まっていた…。
鍵が閉まった…?
パニックた!
なぜ?ドアが開かない…?!

マトモに生きていこう…?マトモ…?

出入口ドアから出るしかない…。
ドッドッドッ―

つづく~
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