【 空き巣や 】完

霜月 雄之助

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【 直感 】

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つづき~
押入れの暗闇の中で考えていた―。
リビングの住人の動き、行動が気になっていた…。
本当にチャンスの時間が来るんだろうか…?!
暗闇の中、疑心暗鬼になっていた―。

ガタッ―

外で物音がした…。
が、確認出来なかった…。
気になって仕方がなかった―。
暗闇の中に一筋の光が刺した―。
俺「えっ…!!」
この部屋の電気が点いたのか!?

半端のない緊張感が走った―。
この部屋で*ヤツは
寝ているのか…?!
*住人
胸の高鳴りを隠せているか心配なほど大きかった…。
ドキドキドキドキドキドキドキ―
ん?声が聞こえる…。
ま、まさか!
ダルマと話しているのか…!?
耳を澄まして聞き入った…。

男「そろそろ、お前ともお別れだな…」

  何…!? お別れ…?
どういう事だ!?どーいう意味…?

男「あれ?薬品ないじゃん!予備は?押入れか―?」

ギクッ―  押入れ―!?

サーッ―
押入れが開けられた…。

俺( あわわっ… )

男は押入れを見ずに
後ろ姿だけ見えた…。
後ろを見ながら押入れの中の
何かを探している…?

俺は動けなかった…。
いや、動きようがなかった…。
だから早く扉を閉めてくれっ!

男「お!あった!あった!」

サーッ―
俺「ふっ~!」

男はオイルみたいな缶を取った。

そして男は…
デカい男だった…。
あれには勝てない…。絶対に…。
こ、これは直感だ―。

気がつけば…
震えがいつから…はじまっていた。
     いつ止まるんだ…

更に動けない状況となった―。

つづく~
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