【花門!(カモン!)】

霜月 雄之助

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第二章、【 ハジマリはとうの前から… 】

【 1、2を争う関係 】

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つづき~
関東圏内No.1 関虎組 屋敷前―
銀が車のドアを開け、新垣が出てくる。
銀「お気をつけて」
新垣「ああ…」

インターフォンから
「はい?」無愛想な声だ。
新垣「龍牙組の新垣だ。組長いるか…?」
男「お、お待ちを…」

玄関から平田が出迎えてくれた。
平田「こんにちは、新垣 組長!」
新垣「久しぶりだな…平田」

屋敷の中に入っていった。
新垣「今日は組長、いるのか?」
平田「はい!」
待合室に通された―。

しばらくすると
天山が平田を連れて入ってきた。
天山「や~や~!初めまして!
天山です。前回は留守にしてて申し訳なかった…!」
新垣「初めまして、新垣です。いえいえ前回はアポも無しに伺ったので…」

天山「それで話とは…?」
新垣「でわ、早速で申し訳ないのですが…」
男「失礼致します」
お茶を持って男が入ってきた―。
新垣「契約書を確認して来たのですが3ヶ月後に取引継続解除したい!」
バシャーン―
お茶を持ってきた男がお茶をこぼしてしまった。
男「も、申し訳ございません!」
きっと男も空気が変わったのを察知したんだと思う…。
天山「10年継続してきた…
取引をやめる…。で、どこぞかに替えると…?」
新垣「はい…」

平田が天山に資料か何かを渡す―。
天山「物騒な世の中になってしまったが大丈夫ですか?」
新垣「はい、万全で取り組んでいます」
天山「分かりました。新垣 組長は昨年、就任したばかりだったな。今日は少しくらい、付き合えるのかね?」
新垣「はい、大丈夫です」
天山「じゃあ、これで仕事の話しは終い。少々、お待ちを!」
天山は出ていった…。
新垣「平田、おたくの組長、気を悪くしたかな?」
平田「正直な所、微妙です」
新垣「そうか…」
もう少し、ゴネるかと思っていた。
情報も流れてなさそうだった。
天山「今、食事の準備をさせてますので今しばらくお待ちを!あっ!コイツ、取引担当しているので名刺交換してやってくだせー」
男「取引担当の豪徳寺です」
新垣「どうも、龍牙組の新垣です」
若いな…。
新垣の、豪徳寺への第一印象だった。いわば番犬だ…。
新垣「豪徳寺くん、珍しい良い名前だ…」
豪徳寺「あ、ありがとうございます!
平田「新垣 組長、この度の 取引継続解除はやはり先の件でですか?」
新垣「いや、そのせいではないよ」
豪徳寺「では、何故ですか?」
平田「マナブ!」
新垣「理由、話しておかないとフェアじゃないよな。今、俺とあなた方、関虎組は関東圏1、2を争う組となった…。その時、俺はこれじゃ駄目だと思ったんだ。調達や取引も自分達でやらないといけないと思ったんだ。このご時世たから、と皆も言ってるが全くもって、その通りだ。曖昧な点などを修正しなければ、この先やっていけない…とね」
平田「なるほど…」
豪徳寺「・・・」
新垣「分かってくれたかい?」
豪徳寺「もっと勉強しないと…」
いい番犬だ…。

つづく~
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