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第二章 〜情動〜
08 二人で海へ、そして──
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それから約二週間後の七月下旬……
その日、きよみ達は一学期終業の日だった。
教室に対して感謝の気持ちを込めて大掃除をしたり、全校生徒が集まって荘厳な終業式をし、一学期最後のホームルームで一期目の振り返りをして、一学期最後の学校生活を終えた。
──それからきよみは、たけるの元へ向った。
「たけるさん! 帰りましょう!」
「そうだな」
そして二人は一緒に学校から帰り始めた。
「そう言えばさ、きよみ……なぜ、俺を……俺なんかを遊ぶ計画に入れてくれたんだ? 恋人同士だから? それとも……」
たけるは心の奥に秘めていたあることについて、打ち明ける事にした。その目はどこか不安げであった。
「それとも、気分が沈んでいる俺を見て同情してるのか?」
「いいえ、そんな事は無いです……決して!」
「そうか……」
たけるの問いにきよみは即答した。
たけるは安堵の表情できよみを見つめた。
それから二人は、夏休みの最初の十日間が宿題を終わらせる為に潰れた。
そして、待望の日、海に出かける日になった。
「さあ、たけるさん。今日から出掛けますよ!」
「そうだな、荷物の準備は出来てるよ」
「じゃあ行きましょう!」
二人は神奈川の相模湾へと向かった。
「着きました! 相模湾!」
「そうだな、相模湾。結構広いな」
「そうですね。着替える場所は……あ、あった!」
「じゃあ、着替えに行こうか」
「はい!」
そして二人は更衣室へと向かい、水着へと着替えた。
たけるときよみは二人で水泳競走をした。
二人とも泳ぐのが得意なようで、勝敗がつかないという事態になった。
そうこうしているうちに飽きてきたのか、二人は海から上がってきた
「たけるさん……速いですね」
「きよみ……こそ」
「ありがとう……ございます!」
「じゃあ……これからどうする?」
「じゃあ、カフェ──」
きよみがカフェに行きたい、と言おうとした瞬間大きな何かが動くような音と共に大きな揺れが二人を、そしてその周辺地域を襲った。
二人とも思考が停止しているのか、唖然として揺れに身を任せていた。
何が起きているのか、二人はまるで分からなかった。
揺れ始めてから数秒経った時、たけるがはっとなってこう言った。
「地震だ!」
と。たけるの言葉を聞いたきよみもはっとなった。
そうか、地震だ。突然過ぎてその発想に至らなかった。
「や、ヤバいじゃないですか!? に、逃げないと……」
「そうだな! 早く逃げ……は!? あ、あれはっ!!」
きよみがオドオドしていると、たけるが避難をしようと動いた時に海を見るとそこには驚くべき光景が二人に『近付いて』来ていた。
たけるの言葉につられてきよみがそれを見るとそこには……
「「つ、津波!?」」
二人とも声を揃えてそう叫んだ。
津波は無情ながら二人へと急速に、かつ恐怖的に近付いて来ていた。
「「う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」」
二人は走って津波から逃れようと走り始めた。
しかし無情にも、津波は二人を巻き込んでしまった。二人は為す術もなく流されて行く。
そんな中、きよみは途中にあった信号機に辛うじて捕まった。しかしたけるはそのまま流されて行ってしまった。
──きよみは、力の限り信号機を引っ張って登って行った。なんとか水面の上へと辿り着いた。
「これは……」
そこに広がっていた光景は津波の勢いで家が次々流されて行っている光景だった。
(これが津波の威力なの……? なんてこと……そ、そうだ……たけるさんは……? )
その現実を見たきよみは唖然としてしまった。そのうちはっとなりきよみはたけるが流されて行った水の進行方向を見つめた。
(たけるさん……大丈夫かな……)
暫くすると、ヘリコプターが飛んできた。
「ここにいまーす! 助けてー!!」
きよみは必死にそう叫んだ。叫ぶのも虚しく、ヘリコプターは通り過ぎて行ってしまった。
(……どうしよう、ずっとこのままなのかな……)
きよみが悲観していると、さっきのヘリコプターが戻ってきた。
「ここでーす! 助けて!!」
きよみに気付いたらしいヘリコプターはきよみへと向かってきた。
きよみの頭上へと着くと、ハシゴらしきものが落ちてきた。
(これで登れと?)
きよみが登ろうとしたら頭上から
「こちらから向かうのでそちらで待ってて下さい!」
と言われたのできよみは大人しく待つことにした。
一分もない時間できよみの所へ救助員が降りてきた。
そして、きよみを背負いハシゴを上がって行った。
「大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫です。ありがとうございました!」
「いえいえ、これが仕事ですから」
自衛隊員と話していると、きよみはヘリコプターへと到着した。
おそらく二十メートルほどはあったであろう高さのハシゴをこの少しの会話をするだけの時間で登れるなんて、この隊員の腕力が凄いなときよみは思った。
ヘリコプターの中には運転手ときよみを助けた救助員を含めた二人の自衛官の計三人が乗っていた。そこにきよみも加わって四人がヘリの中に乗っていた。
「た、助かった……」
「ここまで来れば、もう大丈夫です。」
「ありがとうございます。あの……なんとお礼を言ったらいいのか……」
「いいんですよ。これが我々の仕事なので」
「本当にありがとうございました」
きよみが深々と頭を下げていると、運転手では無いもう一人の自衛官が返答した。
そしてきよみは津波から逃れ、東京のとある地域の避難所へと避難した。
「ここまで送っていただき、どうもありがとうございました」
「どういたしまして。気を付けてね」
「はい!」
きよみが再び深々と頭を下げた。救助員の一人が笑顔で答えた。
きよみはそこの避難所の人達と色々と談話を交わした。
途中、たけるのことを聞いてみるも、まだなんの情報も入って来ていないのか誰も知らなかった。
ある人から「もうその人、死んでるかもね」などという薄情なことを言われたが、きよみは心の底からたけるが生きている事を信じていた。
翌日、避難所のある人からある話が入ってきた。
『たけるくんが見つかった』と。
きよみはその人に情報提供をお願いした。
すると、たけるは海から離れた所の高台に流されていたそうだ。
流されたという表現で良いのかと思いながら聞いていた。
今は津波がまだ残っている為、波が引くまで待つ事になった。
きよみはたけるの情報を持ってきてくれた人と談話していた。
たけるの事など色々な話をした。
──たけるが発見したという情報から約一週間後。たけるがいる地域の津波が引いたそうで、たけるが女性に連れられて来た。
「たけるさん! 大丈夫でしたか!?」
「あ、あぁ……心配かけてどうもすまなかった」
「良いんですよ……たけるさんが無事だって分かっただけでも……良かった……」
きよみがたけると再会出来た事に喜んでいると、たけるを連れてきた女性が話しかけて来た。
「あなたがきよみさんね?」
「は、はい! あの、たけるさんをここまで連れてきて下さりありがとうございました!」
「いいのよ。実はね……?」
女性はそこから、たけるがどうやって高台に着いたのかを教えてくれた。
彼女がある高台に避難していると、高台の高さくらいの津波が押し寄せてきていた。
刹那、高台の壁に強く衝突し、波が高台へと侵入してきたらしい。
しかし、高台に衝突した衝撃で勢いを無くしたのか、高台に侵入してきた波は引いて行ったそうだ。
波が完全に無くなる頃、高台の柵に人が倒れているのを発見したそうだ。
それは男性で、見た目からして高校生のようだった。
彼女の独断で津波に流されて高台に着いたと判断したそうだ。
その場に居合わせた医師により応急処置を施された。
応急処置を施したのが幸を喫したのか、少ししてから目が覚めたそうだ。
インターネットの口コミにより、きよみのことを見つけた。
彼に確認すると彼女という事が発覚した。しかし、連れていくにも車も何も波に流されて一台も無いため、徒歩で連れて行くことになった。
徒歩で行くにも津波があると危険な為、津波が引くまで待つ事になった。
そして今に至る。という訳だった。
「そうだったんですね、大変でしたね……そんな中ここまで来て下さりありがとうございます」
「いいのよ、ここあたりに知り合いがいるから大体の土地勘はあるのよ」
「ええ!? そうだったんですね!」
「えぇ」
「──たけるさん、早く帰りましょ? ここにいても……うぅ、何だか怖いです」
「あぁ。そうだな……どうもありがとうございました。このご恩は一生忘れません」
「えぇ、気を付けて帰るのよ?」
「はい、ありがとうございました」
「ありがとうございました」
きよみとたけるが一緒に頭を深々と下げた。
そして二人は埼玉へと帰った。
埼玉に着いた二人は口々にこう呟いたのだった。
──「「大変だったね……」」と。
その日、きよみ達は一学期終業の日だった。
教室に対して感謝の気持ちを込めて大掃除をしたり、全校生徒が集まって荘厳な終業式をし、一学期最後のホームルームで一期目の振り返りをして、一学期最後の学校生活を終えた。
──それからきよみは、たけるの元へ向った。
「たけるさん! 帰りましょう!」
「そうだな」
そして二人は一緒に学校から帰り始めた。
「そう言えばさ、きよみ……なぜ、俺を……俺なんかを遊ぶ計画に入れてくれたんだ? 恋人同士だから? それとも……」
たけるは心の奥に秘めていたあることについて、打ち明ける事にした。その目はどこか不安げであった。
「それとも、気分が沈んでいる俺を見て同情してるのか?」
「いいえ、そんな事は無いです……決して!」
「そうか……」
たけるの問いにきよみは即答した。
たけるは安堵の表情できよみを見つめた。
それから二人は、夏休みの最初の十日間が宿題を終わらせる為に潰れた。
そして、待望の日、海に出かける日になった。
「さあ、たけるさん。今日から出掛けますよ!」
「そうだな、荷物の準備は出来てるよ」
「じゃあ行きましょう!」
二人は神奈川の相模湾へと向かった。
「着きました! 相模湾!」
「そうだな、相模湾。結構広いな」
「そうですね。着替える場所は……あ、あった!」
「じゃあ、着替えに行こうか」
「はい!」
そして二人は更衣室へと向かい、水着へと着替えた。
たけるときよみは二人で水泳競走をした。
二人とも泳ぐのが得意なようで、勝敗がつかないという事態になった。
そうこうしているうちに飽きてきたのか、二人は海から上がってきた
「たけるさん……速いですね」
「きよみ……こそ」
「ありがとう……ございます!」
「じゃあ……これからどうする?」
「じゃあ、カフェ──」
きよみがカフェに行きたい、と言おうとした瞬間大きな何かが動くような音と共に大きな揺れが二人を、そしてその周辺地域を襲った。
二人とも思考が停止しているのか、唖然として揺れに身を任せていた。
何が起きているのか、二人はまるで分からなかった。
揺れ始めてから数秒経った時、たけるがはっとなってこう言った。
「地震だ!」
と。たけるの言葉を聞いたきよみもはっとなった。
そうか、地震だ。突然過ぎてその発想に至らなかった。
「や、ヤバいじゃないですか!? に、逃げないと……」
「そうだな! 早く逃げ……は!? あ、あれはっ!!」
きよみがオドオドしていると、たけるが避難をしようと動いた時に海を見るとそこには驚くべき光景が二人に『近付いて』来ていた。
たけるの言葉につられてきよみがそれを見るとそこには……
「「つ、津波!?」」
二人とも声を揃えてそう叫んだ。
津波は無情ながら二人へと急速に、かつ恐怖的に近付いて来ていた。
「「う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」」
二人は走って津波から逃れようと走り始めた。
しかし無情にも、津波は二人を巻き込んでしまった。二人は為す術もなく流されて行く。
そんな中、きよみは途中にあった信号機に辛うじて捕まった。しかしたけるはそのまま流されて行ってしまった。
──きよみは、力の限り信号機を引っ張って登って行った。なんとか水面の上へと辿り着いた。
「これは……」
そこに広がっていた光景は津波の勢いで家が次々流されて行っている光景だった。
(これが津波の威力なの……? なんてこと……そ、そうだ……たけるさんは……? )
その現実を見たきよみは唖然としてしまった。そのうちはっとなりきよみはたけるが流されて行った水の進行方向を見つめた。
(たけるさん……大丈夫かな……)
暫くすると、ヘリコプターが飛んできた。
「ここにいまーす! 助けてー!!」
きよみは必死にそう叫んだ。叫ぶのも虚しく、ヘリコプターは通り過ぎて行ってしまった。
(……どうしよう、ずっとこのままなのかな……)
きよみが悲観していると、さっきのヘリコプターが戻ってきた。
「ここでーす! 助けて!!」
きよみに気付いたらしいヘリコプターはきよみへと向かってきた。
きよみの頭上へと着くと、ハシゴらしきものが落ちてきた。
(これで登れと?)
きよみが登ろうとしたら頭上から
「こちらから向かうのでそちらで待ってて下さい!」
と言われたのできよみは大人しく待つことにした。
一分もない時間できよみの所へ救助員が降りてきた。
そして、きよみを背負いハシゴを上がって行った。
「大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫です。ありがとうございました!」
「いえいえ、これが仕事ですから」
自衛隊員と話していると、きよみはヘリコプターへと到着した。
おそらく二十メートルほどはあったであろう高さのハシゴをこの少しの会話をするだけの時間で登れるなんて、この隊員の腕力が凄いなときよみは思った。
ヘリコプターの中には運転手ときよみを助けた救助員を含めた二人の自衛官の計三人が乗っていた。そこにきよみも加わって四人がヘリの中に乗っていた。
「た、助かった……」
「ここまで来れば、もう大丈夫です。」
「ありがとうございます。あの……なんとお礼を言ったらいいのか……」
「いいんですよ。これが我々の仕事なので」
「本当にありがとうございました」
きよみが深々と頭を下げていると、運転手では無いもう一人の自衛官が返答した。
そしてきよみは津波から逃れ、東京のとある地域の避難所へと避難した。
「ここまで送っていただき、どうもありがとうございました」
「どういたしまして。気を付けてね」
「はい!」
きよみが再び深々と頭を下げた。救助員の一人が笑顔で答えた。
きよみはそこの避難所の人達と色々と談話を交わした。
途中、たけるのことを聞いてみるも、まだなんの情報も入って来ていないのか誰も知らなかった。
ある人から「もうその人、死んでるかもね」などという薄情なことを言われたが、きよみは心の底からたけるが生きている事を信じていた。
翌日、避難所のある人からある話が入ってきた。
『たけるくんが見つかった』と。
きよみはその人に情報提供をお願いした。
すると、たけるは海から離れた所の高台に流されていたそうだ。
流されたという表現で良いのかと思いながら聞いていた。
今は津波がまだ残っている為、波が引くまで待つ事になった。
きよみはたけるの情報を持ってきてくれた人と談話していた。
たけるの事など色々な話をした。
──たけるが発見したという情報から約一週間後。たけるがいる地域の津波が引いたそうで、たけるが女性に連れられて来た。
「たけるさん! 大丈夫でしたか!?」
「あ、あぁ……心配かけてどうもすまなかった」
「良いんですよ……たけるさんが無事だって分かっただけでも……良かった……」
きよみがたけると再会出来た事に喜んでいると、たけるを連れてきた女性が話しかけて来た。
「あなたがきよみさんね?」
「は、はい! あの、たけるさんをここまで連れてきて下さりありがとうございました!」
「いいのよ。実はね……?」
女性はそこから、たけるがどうやって高台に着いたのかを教えてくれた。
彼女がある高台に避難していると、高台の高さくらいの津波が押し寄せてきていた。
刹那、高台の壁に強く衝突し、波が高台へと侵入してきたらしい。
しかし、高台に衝突した衝撃で勢いを無くしたのか、高台に侵入してきた波は引いて行ったそうだ。
波が完全に無くなる頃、高台の柵に人が倒れているのを発見したそうだ。
それは男性で、見た目からして高校生のようだった。
彼女の独断で津波に流されて高台に着いたと判断したそうだ。
その場に居合わせた医師により応急処置を施された。
応急処置を施したのが幸を喫したのか、少ししてから目が覚めたそうだ。
インターネットの口コミにより、きよみのことを見つけた。
彼に確認すると彼女という事が発覚した。しかし、連れていくにも車も何も波に流されて一台も無いため、徒歩で連れて行くことになった。
徒歩で行くにも津波があると危険な為、津波が引くまで待つ事になった。
そして今に至る。という訳だった。
「そうだったんですね、大変でしたね……そんな中ここまで来て下さりありがとうございます」
「いいのよ、ここあたりに知り合いがいるから大体の土地勘はあるのよ」
「ええ!? そうだったんですね!」
「えぇ」
「──たけるさん、早く帰りましょ? ここにいても……うぅ、何だか怖いです」
「あぁ。そうだな……どうもありがとうございました。このご恩は一生忘れません」
「えぇ、気を付けて帰るのよ?」
「はい、ありがとうございました」
「ありがとうございました」
きよみとたけるが一緒に頭を深々と下げた。
そして二人は埼玉へと帰った。
埼玉に着いた二人は口々にこう呟いたのだった。
──「「大変だったね……」」と。
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