14 / 24
第14章「地下牢からの脱出」
しおりを挟む
クーデターから三日が経った。
王城は、復旧作業に追われていた。
破壊されたシャンデリア。崩れた壁。散乱した家具。建吾の目には、修繕が必要な箇所が無数に映っていた。
「ケンゴ殿」
国王の使者が、建吾の元を訪れた。
「陛下がお呼びです。玉座の間へお越しください」
建吾は、使者に従って玉座の間に向かった。
玉座の間も、まだ完全には復旧していなかった。落下したシャンデリアの跡が、床に黒い染みを残している。だが、国王は既に玉座に座り、執務を再開していた。
「墨田建吾」
国王は、建吾を見下ろして言った。
「そなたの功績は、計り知れない。クーデターを阻止し、余の命を救った。どのような褒美を望む」
建吾は、少し考えてから答えた。
「褒美は、必要ありません。俺は、やるべきことをやっただけです」
「謙虚だな。だが、功績には報いなければならぬ」
国王は、傍らに控えていた近衛騎士に目配せした。
騎士が、一本の剣を持ってきた。
「そなたに、騎士の称号を授ける」
「騎士……ですか」
「そうだ。そして、『王国建築総監』の地位も与える。今後、王国内のすべての建築工事は、そなたの監督下に置かれる」
建吾は、驚いた。
騎士の称号は、名誉なものだ。しかし、建築総監という地位は、それ以上の意味を持つ。
旧来の建築ギルドの権限を、建吾が引き継ぐということだ。
「陛下。それは、ギルドの反発を招きます」
「ギルドは、宰相と共に腐敗していた。解体して、一から組み直す必要がある」
国王の声は、冷たかった。
「そなたの技術と、そなたの哲学で、この国の建築を変えてもらいたい」
建吾は、しばらく黙っていた。
大きな責任だ。しかし、断る理由もない。
「……わかりました。お受けします」
「よし。では、早速、最初の仕事を与える」
国王の表情が、険しくなった。
「魔王軍の本隊が、国境に迫っている。三ヶ月以内に、王都の防衛を完了しなければならない」
「三ヶ月……」
「可能か」
建吾は、頭の中で計算した。
王城の修繕。城壁の補強。防衛設備の増設。
通常の方法では、一年以上かかる工事だ。
だが——
「可能です」
建吾は、断言した。
「俺の工法を使えば、工期を大幅に短縮できます」
「頼んだぞ」
国王は、満足そうに頷いた。
◇ ◇ ◇
王都の防衛工事は、翌日から始まった。
建吾は、まず現状を調査した。
城壁の状態。門の強度。守備兵の配置。すべてを数値化し、図面に落とし込む。
問題点は、山ほどあった。
城壁の一部は、老朽化が進んでいた。門は、魔王軍の攻城兵器に耐えられる強度がなかった。守備兵の配置も、非効率的だった。
「これは、大仕事だな」
ゴルドが、調査報告書を見ながら言った。
「三ヶ月で終わるのか」
「終わらせる」
建吾は、工程表を広げた。
「まず、最も危険な箇所から着手する。城壁の北東部。ここが最も脆い。魔王軍は、ここを狙ってくるだろう」
「どうやって補強する」
「ミスリル製の補強材を使う。壁の内側に骨組みを入れて、強度を上げる」
シルヴァが、首を傾げた。
「壁の内側に骨組みを? それは、壁を一度壊さないとできないのでは」
「普通はそうだ。だが、俺の方法なら、壁を壊さずにできる」
建吾は、図面を指差した。
「壁の一部に開口部を作り、そこから補強材を挿入する。開口部は、後から塞ぐ。こうすれば、壁を崩さずに内部構造を強化できる」
「なるほど……」
シルヴァは、感心したように頷いた。
「人間の発想は、時に私たちを超えますね」
「発想じゃない。経験だ」
建吾は、窓の外を見た。
「元の世界で、何度もやった方法だ。古い建物を壊さずに補強する。それが、リノベーションの基本だ」
◇ ◇ ◇
工事は、順調に進んだ。
建吾の指揮のもと、職人たちが城壁の補強に取り組む。
ミスリル製の補強材が、壁の内部に挿入されていく。外からは見えないが、強度は大幅に向上する。
同時に、門の補強も行われた。
既存の木製の門に、ミスリルの板を貼り付ける。これだけで、強度は三倍以上になる。
さらに、防衛設備の増設。
城壁の上に、簡易的な防護壁を設置する。矢や投石から守備兵を守るためだ。
建吾は、元の世界の知識を総動員した。
古代の城塞から、現代のビルまで。あらゆる建築物の構造と、その防御機能。
それを、この世界の材料と技術で再現していく。
「師匠」
マルコが、建吾の元に駆け寄ってきた。
「北東部の補強が、予定より早く終わりました」
「そうか。よくやった」
「次は、どこに取り掛かりますか」
「西門だ。あそこの門扉が、一番脆い」
マルコは、メモを取りながら頷いた。
彼は、この数ヶ月で大きく成長していた。最初は何もできなかった少年が、今では職人たちに指示を出せるようになっている。
「マルコ」
「はい」
「お前、筋がいいな」
マルコの顔が、ぱっと輝いた。
「本当ですか」
「ああ。このまま続ければ、一人前の施工管理者になれる」
「あ、ありがとうございます……!」
マルコは、感激した様子で頭を下げた。
建吾は、わずかに微笑んだ。
弟子が育つのを見るのは、悪くない気分だ。
◇ ◇ ◇
工事が始まって一ヶ月。
王都の防衛力は、見違えるほど向上していた。
城壁は補強され、門は強化され、防衛設備は増設された。
だが、建吾の仕事は、それだけでは終わらなかった。
「緊急の報告があります」
ある日の夜、リーゼロッテが建吾の元を訪れた。
彼女の表情は、険しかった。
「魔王軍の偵察部隊が、国境を越えました。本隊の侵攻が、予想より早まる可能性があります」
「どのくらい早まる」
「一ヶ月。下手をすると、二ヶ月」
建吾は、眉をひそめた。
予定では、あと二ヶ月で防衛工事を完了させるはずだった。それが、一ヶ月、あるいは半月に短縮される。
「間に合わないかもしれない」
「……どうしますか」
「工事を加速させる。夜間も作業を続ける。それでも足りなければ……」
建吾は、考え込んだ。
防衛工事だけでは、魔王軍を止められない可能性がある。
もっと根本的な対策が必要だ。
「リーゼロッテ」
「はい」
「魔王城について、何か情報はあるか」
「魔王城……ですか?」
「ああ。魔王軍を止めるには、魔王城を落とすしかない。防衛だけでは、いずれ限界が来る」
リーゼロッテは、少し考えてから答えた。
「魔王城は、北の荒野にあります。人類連合軍が、何度も攻略を試みましたが、すべて失敗しています」
「なぜ失敗した」
「城の構造が、異常なのです。外から見ると、普通の城に見えます。しかし、中に入ると、空間が歪んでいて、出口がわからなくなる。迷い込んだ兵士は、二度と戻ってこなかったそうです」
「空間が歪む……」
建吾は、その言葉に興味を覚えた。
空間が歪む城。
それは、魔法で作られた構造だ。
だが、どんな魔法で作られていても、建物は建物だ。必ず、構造がある。構造があるなら、弱点もある。
「その城を、見てみたい」
「見る……ですか?」
「ああ。近くまで行って、観察したい。外観を見れば、構造がわかるかもしれない」
リーゼロッテは、困惑した顔をした。
「危険です。魔王城の周辺は、魔王軍が厳重に警備しています」
「わかっている。だが、やるしかない」
建吾は、窓の外を見た。
夜空に、二つの月が浮かんでいる。
この世界に来て、もう半年以上が経った。
最初は、ただ生き延びることだけを考えていた。しかし、今は違う。
この世界を、守りたいと思っている。
そのためには、魔王を倒さなければならない。
「偵察任務に、志願する」
建吾は、決意を込めて言った。
「魔王城の構造を、この目で確かめる」
王城は、復旧作業に追われていた。
破壊されたシャンデリア。崩れた壁。散乱した家具。建吾の目には、修繕が必要な箇所が無数に映っていた。
「ケンゴ殿」
国王の使者が、建吾の元を訪れた。
「陛下がお呼びです。玉座の間へお越しください」
建吾は、使者に従って玉座の間に向かった。
玉座の間も、まだ完全には復旧していなかった。落下したシャンデリアの跡が、床に黒い染みを残している。だが、国王は既に玉座に座り、執務を再開していた。
「墨田建吾」
国王は、建吾を見下ろして言った。
「そなたの功績は、計り知れない。クーデターを阻止し、余の命を救った。どのような褒美を望む」
建吾は、少し考えてから答えた。
「褒美は、必要ありません。俺は、やるべきことをやっただけです」
「謙虚だな。だが、功績には報いなければならぬ」
国王は、傍らに控えていた近衛騎士に目配せした。
騎士が、一本の剣を持ってきた。
「そなたに、騎士の称号を授ける」
「騎士……ですか」
「そうだ。そして、『王国建築総監』の地位も与える。今後、王国内のすべての建築工事は、そなたの監督下に置かれる」
建吾は、驚いた。
騎士の称号は、名誉なものだ。しかし、建築総監という地位は、それ以上の意味を持つ。
旧来の建築ギルドの権限を、建吾が引き継ぐということだ。
「陛下。それは、ギルドの反発を招きます」
「ギルドは、宰相と共に腐敗していた。解体して、一から組み直す必要がある」
国王の声は、冷たかった。
「そなたの技術と、そなたの哲学で、この国の建築を変えてもらいたい」
建吾は、しばらく黙っていた。
大きな責任だ。しかし、断る理由もない。
「……わかりました。お受けします」
「よし。では、早速、最初の仕事を与える」
国王の表情が、険しくなった。
「魔王軍の本隊が、国境に迫っている。三ヶ月以内に、王都の防衛を完了しなければならない」
「三ヶ月……」
「可能か」
建吾は、頭の中で計算した。
王城の修繕。城壁の補強。防衛設備の増設。
通常の方法では、一年以上かかる工事だ。
だが——
「可能です」
建吾は、断言した。
「俺の工法を使えば、工期を大幅に短縮できます」
「頼んだぞ」
国王は、満足そうに頷いた。
◇ ◇ ◇
王都の防衛工事は、翌日から始まった。
建吾は、まず現状を調査した。
城壁の状態。門の強度。守備兵の配置。すべてを数値化し、図面に落とし込む。
問題点は、山ほどあった。
城壁の一部は、老朽化が進んでいた。門は、魔王軍の攻城兵器に耐えられる強度がなかった。守備兵の配置も、非効率的だった。
「これは、大仕事だな」
ゴルドが、調査報告書を見ながら言った。
「三ヶ月で終わるのか」
「終わらせる」
建吾は、工程表を広げた。
「まず、最も危険な箇所から着手する。城壁の北東部。ここが最も脆い。魔王軍は、ここを狙ってくるだろう」
「どうやって補強する」
「ミスリル製の補強材を使う。壁の内側に骨組みを入れて、強度を上げる」
シルヴァが、首を傾げた。
「壁の内側に骨組みを? それは、壁を一度壊さないとできないのでは」
「普通はそうだ。だが、俺の方法なら、壁を壊さずにできる」
建吾は、図面を指差した。
「壁の一部に開口部を作り、そこから補強材を挿入する。開口部は、後から塞ぐ。こうすれば、壁を崩さずに内部構造を強化できる」
「なるほど……」
シルヴァは、感心したように頷いた。
「人間の発想は、時に私たちを超えますね」
「発想じゃない。経験だ」
建吾は、窓の外を見た。
「元の世界で、何度もやった方法だ。古い建物を壊さずに補強する。それが、リノベーションの基本だ」
◇ ◇ ◇
工事は、順調に進んだ。
建吾の指揮のもと、職人たちが城壁の補強に取り組む。
ミスリル製の補強材が、壁の内部に挿入されていく。外からは見えないが、強度は大幅に向上する。
同時に、門の補強も行われた。
既存の木製の門に、ミスリルの板を貼り付ける。これだけで、強度は三倍以上になる。
さらに、防衛設備の増設。
城壁の上に、簡易的な防護壁を設置する。矢や投石から守備兵を守るためだ。
建吾は、元の世界の知識を総動員した。
古代の城塞から、現代のビルまで。あらゆる建築物の構造と、その防御機能。
それを、この世界の材料と技術で再現していく。
「師匠」
マルコが、建吾の元に駆け寄ってきた。
「北東部の補強が、予定より早く終わりました」
「そうか。よくやった」
「次は、どこに取り掛かりますか」
「西門だ。あそこの門扉が、一番脆い」
マルコは、メモを取りながら頷いた。
彼は、この数ヶ月で大きく成長していた。最初は何もできなかった少年が、今では職人たちに指示を出せるようになっている。
「マルコ」
「はい」
「お前、筋がいいな」
マルコの顔が、ぱっと輝いた。
「本当ですか」
「ああ。このまま続ければ、一人前の施工管理者になれる」
「あ、ありがとうございます……!」
マルコは、感激した様子で頭を下げた。
建吾は、わずかに微笑んだ。
弟子が育つのを見るのは、悪くない気分だ。
◇ ◇ ◇
工事が始まって一ヶ月。
王都の防衛力は、見違えるほど向上していた。
城壁は補強され、門は強化され、防衛設備は増設された。
だが、建吾の仕事は、それだけでは終わらなかった。
「緊急の報告があります」
ある日の夜、リーゼロッテが建吾の元を訪れた。
彼女の表情は、険しかった。
「魔王軍の偵察部隊が、国境を越えました。本隊の侵攻が、予想より早まる可能性があります」
「どのくらい早まる」
「一ヶ月。下手をすると、二ヶ月」
建吾は、眉をひそめた。
予定では、あと二ヶ月で防衛工事を完了させるはずだった。それが、一ヶ月、あるいは半月に短縮される。
「間に合わないかもしれない」
「……どうしますか」
「工事を加速させる。夜間も作業を続ける。それでも足りなければ……」
建吾は、考え込んだ。
防衛工事だけでは、魔王軍を止められない可能性がある。
もっと根本的な対策が必要だ。
「リーゼロッテ」
「はい」
「魔王城について、何か情報はあるか」
「魔王城……ですか?」
「ああ。魔王軍を止めるには、魔王城を落とすしかない。防衛だけでは、いずれ限界が来る」
リーゼロッテは、少し考えてから答えた。
「魔王城は、北の荒野にあります。人類連合軍が、何度も攻略を試みましたが、すべて失敗しています」
「なぜ失敗した」
「城の構造が、異常なのです。外から見ると、普通の城に見えます。しかし、中に入ると、空間が歪んでいて、出口がわからなくなる。迷い込んだ兵士は、二度と戻ってこなかったそうです」
「空間が歪む……」
建吾は、その言葉に興味を覚えた。
空間が歪む城。
それは、魔法で作られた構造だ。
だが、どんな魔法で作られていても、建物は建物だ。必ず、構造がある。構造があるなら、弱点もある。
「その城を、見てみたい」
「見る……ですか?」
「ああ。近くまで行って、観察したい。外観を見れば、構造がわかるかもしれない」
リーゼロッテは、困惑した顔をした。
「危険です。魔王城の周辺は、魔王軍が厳重に警備しています」
「わかっている。だが、やるしかない」
建吾は、窓の外を見た。
夜空に、二つの月が浮かんでいる。
この世界に来て、もう半年以上が経った。
最初は、ただ生き延びることだけを考えていた。しかし、今は違う。
この世界を、守りたいと思っている。
そのためには、魔王を倒さなければならない。
「偵察任務に、志願する」
建吾は、決意を込めて言った。
「魔王城の構造を、この目で確かめる」
0
あなたにおすすめの小説
「俺が勇者一行に?嫌です」
東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。
物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。
は?無理
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
お気に入り・感想、宜しくお願いします。
落ちこぼれの【無属性】魔術師、実は属性そのものを定義する「概念魔法」の創始者だった
風船色
ファンタジー
「魔法とは才能(血筋)ではなく、記述されるべき論理(ロジック)である」
王立魔導学院で「万年最下位」の烙印を押された少年、アリスティア・レイロード。属性至上主義のこの世界で、火すら出せない彼は「無属性のゴミ」と蔑まれ、ついに卒業試験で不合格となり国外追放を言い渡される。
しかし、彼を嘲笑う者たちは知らなかった。アリスティアが、既存の属性魔法など比較にならないほど高次の真理――世界の現象を数式として捉え、前提条件から書き換える『概念魔法(コンセプト・マジック)』の使い手であることを。
追放の道中、彼は石ころに「硬度:無限」の概念を付与し、デコピン一つで武装集団を粉砕。呪われた最果ての森を「快適な居住空間」へと再定義し、封印されていた銀嶺竜の少女・ルナを助手にして、悠々自適な研究生活をスタートさせる。
一方、彼を捨てた王国は、属性魔法が通用しない未知の兵器を操る帝国の侵攻に直面していた。「助けてくれ」と膝をつくかつての同級生や国王たちに対し、アリスティアは冷淡に告げる。
「君たちの誇りは、僕の昼寝より価値があるのか?」
これは、感情に流されない徹底した合理主義者が、己の知的好奇心のために世界の理を再構築していく、痛快な魔導ファンタジー。
異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~
ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。
しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。
やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。
そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。
そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。
これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる