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後輩の白井くん
「スピード婚目指せばいいじゃないですか、ああいう身持ち堅そうなヤツにすぐに手ぇ出したら身体目的だと思われますよ、フラれますよ」
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もちろんこの国では未だ正式な同性婚は認められていないから、彼らの言う「結婚」がパートナーシップ制度のことを表しているのは知っている。
正式な入籍は認められていないけれど、パートナーシップ制度で婚姻と同等であるという承認を受けることは出来るのだし、同居実績によっての公的社会的に事実婚が認められるということも男女カップルと変わりなく扱われ、社会保障なども法律的にも同等なものを受けられるようになったってのも、ここ最近の話ではない。
けれど本当に?
あの名須逸希が?
たしかに身を固めたい的なことは言ってたけど、それは決まった彼氏が欲しい的なことかと思ってた。
すぐ飽きて他に行くんじゃないか?
「結婚考えてるなら」
「ン?」
「今度会ったときプロポーズしないとですね」
俺の言葉に名須さんは、
「ッたりめーだろ?」
何故か呆れたように言うから、俺の方が呆れてしまう。
「でも――」
「ア?」
「アイツに手を出すのは、ちゃんと結婚するまで待った方が良いんじゃないですか?」
多少のブレーキはかけておくべきだと思う。
とりあえず、名須さんの結婚の意思がガチだと仮定するなら。
「ハ? 明原チャンと付き合ってもヤるなッてことォ?」
案の定、付き合い始めたら速攻ヤる気だったらしい名須さんに、
「スピード婚目指せばいいじゃないですか、ああいう身持ち堅そうなヤツにすぐに手ぇ出したら身体目的だと思われますよ、フラれますよ」
「ッエ!?」
フラれるという言葉は衝撃的だったのか、名須さんの顔が分かりやすく強張りゴクリと大きく唾を飲む。
「結婚したらいくらでもヤレるんだから、少しくらい我慢しましょうよ」
「たしかに……結婚すればヤリ放題だからな……」
いいや、相手あってのことなのだから、なんぼなんでもヤリ放題はないでしょ?
とは思ったけれど、ここで話の腰を折るのもなんなので黙っておく。
そうして俺の咄嗟のファインプレーによって、明原應の当座の貞操は守られることになった訳だが。
よりにもよってそれが、彼らの結婚観までも微妙にすれ違わせる結果になるなどと、その時の俺は予想もしていなかったのだった。
正式な入籍は認められていないけれど、パートナーシップ制度で婚姻と同等であるという承認を受けることは出来るのだし、同居実績によっての公的社会的に事実婚が認められるということも男女カップルと変わりなく扱われ、社会保障なども法律的にも同等なものを受けられるようになったってのも、ここ最近の話ではない。
けれど本当に?
あの名須逸希が?
たしかに身を固めたい的なことは言ってたけど、それは決まった彼氏が欲しい的なことかと思ってた。
すぐ飽きて他に行くんじゃないか?
「結婚考えてるなら」
「ン?」
「今度会ったときプロポーズしないとですね」
俺の言葉に名須さんは、
「ッたりめーだろ?」
何故か呆れたように言うから、俺の方が呆れてしまう。
「でも――」
「ア?」
「アイツに手を出すのは、ちゃんと結婚するまで待った方が良いんじゃないですか?」
多少のブレーキはかけておくべきだと思う。
とりあえず、名須さんの結婚の意思がガチだと仮定するなら。
「ハ? 明原チャンと付き合ってもヤるなッてことォ?」
案の定、付き合い始めたら速攻ヤる気だったらしい名須さんに、
「スピード婚目指せばいいじゃないですか、ああいう身持ち堅そうなヤツにすぐに手ぇ出したら身体目的だと思われますよ、フラれますよ」
「ッエ!?」
フラれるという言葉は衝撃的だったのか、名須さんの顔が分かりやすく強張りゴクリと大きく唾を飲む。
「結婚したらいくらでもヤレるんだから、少しくらい我慢しましょうよ」
「たしかに……結婚すればヤリ放題だからな……」
いいや、相手あってのことなのだから、なんぼなんでもヤリ放題はないでしょ?
とは思ったけれど、ここで話の腰を折るのもなんなので黙っておく。
そうして俺の咄嗟のファインプレーによって、明原應の当座の貞操は守られることになった訳だが。
よりにもよってそれが、彼らの結婚観までも微妙にすれ違わせる結果になるなどと、その時の俺は予想もしていなかったのだった。
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