2人の未来〜今まで恋愛感情を抱いたことのなかった童貞オタク受けがゲイだと勘違いした周りに紹介されてお見合いする話〜

ルシーアンナ

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新婚の話

そしていま、俺らの間には新たなる課題が横たわっていることに気づいたのだ。つまり、俺らの結婚生活にセッ×スは必要なのか?ってこと。

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 それから三ヶ月後彼から改めてプロポーズを受けて、俺と名須さんは結婚することになった。


 互いの両親に挨拶を済ませて、みんなで食事会もした。

 結納とかするようなあれではなかったけれど、一緒に結婚指輪も用意した。

 区役所ので正式に宣誓して、パートナーシップ制度の証明も受けた。


 結婚式はしなかったけれど、ウエディングらしく正装をした二人がお世話になった家族や友人達を招いた、レストランでの華やかなガーデンパーティーもした。


 俺は相変わらずタキシードみたいなフォーマルな格好は似合わない男だったけれど、名須さんのタキシード姿は惚れ惚れするほどカッコ良くて、俺は口を半開きにしたまま彼に見惚れてしまっていた。


 この日の彼はコンタクトレンズだったのか、メガネをしていなくて、そのレンズ越しではない瞳を向けられる度に、恥ずかしくなるくらいドキドキした。





 そしていま、俺らの間には新たなる課題が横たわっていることに気づいたのだ。

 つまり、俺らの結婚生活にセックスは必要なのか?
 ってこと。


 男女の結婚ならば、恋愛結婚ではなくても子どもを求めるかどうかでその選択をすれば良いのだけれども、俺らは男同士で到底子どもは望めないし、俺も望んでいなかった。


 だから、あの……必要かなあ?

 って戸惑って、初夜と呼ばれるその夜に名須さんと別々のベッドで過ごしてしまった。


 やんわりと拒否してしまった俺だったけど、名須さんはその気だったのだろうか?

 押し倒されそうになったように思えたから、その気だったのかも知れない。


 そう言えば彼は元々ゲイだった訳だけど、三ヶ月のお付き合いの中でそういう雰囲気になったことなど一度もなかったので、俺が彼の性的な対象になり得るということをすっかりと失念していた。


 俺らはまだキスもしたことがなくて、結婚式はしなかったし、披露宴でもキスなんてしなかった。

 俺はもう26になるのに、ファーストキスもまだで。

 こんな何にも知らない男が伴侶だなんて、名須さんはガッカリするだろうか?


 名須さんはきっと経験豊富で、だから俺みたいな男が居るなんて想像もしていないかも知れない。


 結婚してしまった今だから、何もかも知らないと言ったところで呆れられても拒絶されたりはしないと思うけれど、彼にセックスの欲求があるのなら俺はきっと応えるべきなのだろう。
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