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31話 人狼アタック
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「イレギュラーだ! 大量にモンスターが!!」
そう叫びながら、AXXYのメンバー達が配信を行っている広場へと近づく。
お洒落なポールテントの前で料理をするアイドル配信者達がこちらに振り向き、身構えた。
「先輩! モンスターの集団が来ます!」
俺の横を並走する鎧娘さんは必死だ。
一方、AXXYのメンバーは俺の顔を見て察したらしい。死ぬ死ぬマンチャンネルが仕掛けてきたと。
「アケミ! そいつらから離れなさい……!!」
「グミッ!」
グミが鎧娘さん──アケミの腕を掴む。振り解こうと暴れるが、勿論外れない。
数多のモンスターを俺と一緒に葬ってきたグミは並のグールじゃない。レベルが違う。
一体何が起きているのか分からず、アケミは半狂乱だ。
「死ぬ死ぬマン! こんなことをしてタダで済むと思っているの……!?」
AXXYのリーダーっぽい女の子が剣を構えながら怒鳴る。
「お前等、Dライブは既に俺達の敵なんだよっ!!」
言葉にスタッフ達も殺気立った。十数人の野郎どもが武器を構える。しかし──。
「いけ! 人狼アタック!!」
ワォォォォォンンン!! と人間化した全裸のウェアウルフ百体が俺達を通り過ぎ、AXXY陣営に突っ込んだ。
むさ苦しいマッチョに揉みくちゃにされ、AXXYのメンバーは早くも意識を失ったようだ。力なく三人、ウェアウルフ達に胴上げされている。
男性スタッフ達は容赦なくぶん殴られ、呆気なく地面に転がされた。
「なんでこんな酷いことを……」
一人だけ無事なアケミは呆然と呟く。
「君のお父さんに頼まれたんだ。気が付いてなかっただろうけど、君は人質扱いだったんだよ。アケミちゃん」
「……意味がわかりません……」
「ならば一から説明しよう。俺は台東区出身の死ぬ死ぬマンだ。幼い頃からダンジョン配信者に憧れ──」
「師匠! 生い立ちは飛ばしましょう! もっと最近の話題からお願いします!!」
クソッ! 隙自語しようと思ったのに!!
「Dライブの看板配信者、ハンターズは知ってるよね?」
アケミは勿論と頷く。
「奴等にとって新宿ダンジョンで快進撃を続ける死ぬ死ぬマンチャンネルが目障りだったらしい。なんとか邪魔をしたい。かといって自分達でやれば好感度に影響する」
「……じゃあ、誰が──」
「私だ。私が死ぬ死ぬマンチャンネルを邪魔するように命じられた。債権を握られ、アケミを人質に取られてね」
鎧さんが暗闇の中から現れた。娘の前だからか、少し格好つけた声だ。
「……お父さん……」
「アケミ。こんなことに巻き込んでしまってすまなかった。お前はただ、アイドル配信者に憧れていただけなのに……」
鎧さんが瞳に涙を浮かべながら、アケミに近づく。そして肩を抱いた。
「ちょっと! 周りを見て! 裸のマッチョ百体に囲まれて感動展開は無理だよ! それに俺には伝えたいことがあるんです!!」
鎧さん親子には悪いが、これで終わりにする気はない。
「ウゥ! アァァァァァァ!!」
「師匠! 連れて来ました!!」
グミとマリナがウェアウルフに抱えられたAXXYのメンバー三人をカメラの前に並べる。
よほどショックだったのか、いまだに気を失ったままだ。
「視聴者の皆さん! 知ってましたか? トップアイドルAXXYの三人はなんと、同じプロダクションのトップ配信者ハンターズの三人と付き合っているらしいんです!!」
これは鎧さんからもらった情報だ。
「ウゥー!!」
「えぇー!!」
グミとマリナがわざとらしく囃し立てる。
「そこで! 企画を変更したいと思います!」
鎧さん親子が何事かと身構えた。
「ハンターズは自分達の彼女を魔の手から救えるのか!? 魔の手とは勿論! 私、死ぬ死ぬマンです!!」
二人は呆気に取られて口を開ける。
「おい、ハンターズの三人! この配信見てるんだろ!? 早く秋葉原ダンジョンに助けに来い!! さもなくば……」
カメラの前でぐったりしたままのAXXYのリーダーの顔に触れる。
「後悔することに……なるぞ」
よし。煽りは充分だ。
そう叫びながら、AXXYのメンバー達が配信を行っている広場へと近づく。
お洒落なポールテントの前で料理をするアイドル配信者達がこちらに振り向き、身構えた。
「先輩! モンスターの集団が来ます!」
俺の横を並走する鎧娘さんは必死だ。
一方、AXXYのメンバーは俺の顔を見て察したらしい。死ぬ死ぬマンチャンネルが仕掛けてきたと。
「アケミ! そいつらから離れなさい……!!」
「グミッ!」
グミが鎧娘さん──アケミの腕を掴む。振り解こうと暴れるが、勿論外れない。
数多のモンスターを俺と一緒に葬ってきたグミは並のグールじゃない。レベルが違う。
一体何が起きているのか分からず、アケミは半狂乱だ。
「死ぬ死ぬマン! こんなことをしてタダで済むと思っているの……!?」
AXXYのリーダーっぽい女の子が剣を構えながら怒鳴る。
「お前等、Dライブは既に俺達の敵なんだよっ!!」
言葉にスタッフ達も殺気立った。十数人の野郎どもが武器を構える。しかし──。
「いけ! 人狼アタック!!」
ワォォォォォンンン!! と人間化した全裸のウェアウルフ百体が俺達を通り過ぎ、AXXY陣営に突っ込んだ。
むさ苦しいマッチョに揉みくちゃにされ、AXXYのメンバーは早くも意識を失ったようだ。力なく三人、ウェアウルフ達に胴上げされている。
男性スタッフ達は容赦なくぶん殴られ、呆気なく地面に転がされた。
「なんでこんな酷いことを……」
一人だけ無事なアケミは呆然と呟く。
「君のお父さんに頼まれたんだ。気が付いてなかっただろうけど、君は人質扱いだったんだよ。アケミちゃん」
「……意味がわかりません……」
「ならば一から説明しよう。俺は台東区出身の死ぬ死ぬマンだ。幼い頃からダンジョン配信者に憧れ──」
「師匠! 生い立ちは飛ばしましょう! もっと最近の話題からお願いします!!」
クソッ! 隙自語しようと思ったのに!!
「Dライブの看板配信者、ハンターズは知ってるよね?」
アケミは勿論と頷く。
「奴等にとって新宿ダンジョンで快進撃を続ける死ぬ死ぬマンチャンネルが目障りだったらしい。なんとか邪魔をしたい。かといって自分達でやれば好感度に影響する」
「……じゃあ、誰が──」
「私だ。私が死ぬ死ぬマンチャンネルを邪魔するように命じられた。債権を握られ、アケミを人質に取られてね」
鎧さんが暗闇の中から現れた。娘の前だからか、少し格好つけた声だ。
「……お父さん……」
「アケミ。こんなことに巻き込んでしまってすまなかった。お前はただ、アイドル配信者に憧れていただけなのに……」
鎧さんが瞳に涙を浮かべながら、アケミに近づく。そして肩を抱いた。
「ちょっと! 周りを見て! 裸のマッチョ百体に囲まれて感動展開は無理だよ! それに俺には伝えたいことがあるんです!!」
鎧さん親子には悪いが、これで終わりにする気はない。
「ウゥ! アァァァァァァ!!」
「師匠! 連れて来ました!!」
グミとマリナがウェアウルフに抱えられたAXXYのメンバー三人をカメラの前に並べる。
よほどショックだったのか、いまだに気を失ったままだ。
「視聴者の皆さん! 知ってましたか? トップアイドルAXXYの三人はなんと、同じプロダクションのトップ配信者ハンターズの三人と付き合っているらしいんです!!」
これは鎧さんからもらった情報だ。
「ウゥー!!」
「えぇー!!」
グミとマリナがわざとらしく囃し立てる。
「そこで! 企画を変更したいと思います!」
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「ハンターズは自分達の彼女を魔の手から救えるのか!? 魔の手とは勿論! 私、死ぬ死ぬマンです!!」
二人は呆気に取られて口を開ける。
「おい、ハンターズの三人! この配信見てるんだろ!? 早く秋葉原ダンジョンに助けに来い!! さもなくば……」
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