45 / 165
ダンジョン
早朝ダンジョン
しおりを挟む
午前6時。周りの様子を窺う。人の気配はない。いつも通りだ。俺は第4階層のモンスターハウスの前まで来ている。
こんな早朝から低層に潜るやつなんていない。だから好きに出来るのだ。俺はマジックポーチからゴブリン珠こと召喚オーブを取り出し、いつもの奴等を呼びだす。
「ゴブ隊、出てこい!」
1番の古株。最早、風格すら漂うゴブとその手下が現れた。
「ゴビ隊、出てこい!」
人懐っこい顔のゴビがニコニコしながら隊員と現れた。
「ゴバ隊、出てこい!」
ゴブリンの中ではイケメン?らしいゴバが手下と格好付け合っている。
「よし!今日もいくぞ」
「「「「「ギギギ!」」」」」
「「「「「ギギギ!」」」」」
「「「「「ギギギ!」」」」」
俺は15体のゴブリンと一緒に第4階層のモンスターハウス、通称コバルト鉱山に足を踏み入れた。モンスターハウスは入った人数×10体のモンスターが出現する。今回は160体のコボルトが出てくる。昔は40体だったのに大きな進歩だ。
四方の壁が脈動を始めたのを確認し、慌ててゴブリンたちを召喚オーブに戻した。マジックポーチから空気ボンベとマスク、そして二酸化炭素の入ったボンベを何本も床に転がす。
以前はドライアイスに水をかけて二酸化炭素を発生させていた。これが非常に面倒くさいし部屋の二酸化炭素濃度を上げるのにも時間がかかった。
そこで登場したのが二酸化炭素ボンベ、居酒屋でいう炭酸ガスだ。マジックポーチのお陰で重いボンベも問題ないし、何より仕事が楽で早い。
俺はしっかり空気ボンベとマスクを装着し、漏れのないことを確認してから二酸化炭素のバルブを緩めた。
シューー
勢いよく二酸化炭素が出て密室の中に満ちていく。あとはひたすら待てばいい。さて、いよいよ壁の亀裂からコボルトが出てくる。
「「「「オエー!」」」」
「「「「オエー!」」」」
「「「「オエー!」」」」
「「「「オエー!」」」」
コボルトの嘔吐反射がステレオ、いやサラウンドで聞こえる。コボルト達は床に崩れ落ち、次のコボルトに踏まれる。
「「「「オエー!」」」」
「「「「オエー!」」」」
「「「「オエー!」」」」
「「「「オエー!」」」」
どんどんコボルトが煙となり地面にコバルト結晶が残る。
「「「「オエー!」」」」
「「「「オエー!」」」」
「「「「オエー!」」」」
「「「「オエー!」」」」
この調子で行けば一回のモンスターハウスで1000万は間違いない。
「「「「オエー!」」」」
「「「「オエー!」」」」
「「「「オエー!」」」」
「「「「オエー!」」」」
コボルトの嘔吐を聞く。これが俺のモーニングルーティンだ。
こんな早朝から低層に潜るやつなんていない。だから好きに出来るのだ。俺はマジックポーチからゴブリン珠こと召喚オーブを取り出し、いつもの奴等を呼びだす。
「ゴブ隊、出てこい!」
1番の古株。最早、風格すら漂うゴブとその手下が現れた。
「ゴビ隊、出てこい!」
人懐っこい顔のゴビがニコニコしながら隊員と現れた。
「ゴバ隊、出てこい!」
ゴブリンの中ではイケメン?らしいゴバが手下と格好付け合っている。
「よし!今日もいくぞ」
「「「「「ギギギ!」」」」」
「「「「「ギギギ!」」」」」
「「「「「ギギギ!」」」」」
俺は15体のゴブリンと一緒に第4階層のモンスターハウス、通称コバルト鉱山に足を踏み入れた。モンスターハウスは入った人数×10体のモンスターが出現する。今回は160体のコボルトが出てくる。昔は40体だったのに大きな進歩だ。
四方の壁が脈動を始めたのを確認し、慌ててゴブリンたちを召喚オーブに戻した。マジックポーチから空気ボンベとマスク、そして二酸化炭素の入ったボンベを何本も床に転がす。
以前はドライアイスに水をかけて二酸化炭素を発生させていた。これが非常に面倒くさいし部屋の二酸化炭素濃度を上げるのにも時間がかかった。
そこで登場したのが二酸化炭素ボンベ、居酒屋でいう炭酸ガスだ。マジックポーチのお陰で重いボンベも問題ないし、何より仕事が楽で早い。
俺はしっかり空気ボンベとマスクを装着し、漏れのないことを確認してから二酸化炭素のバルブを緩めた。
シューー
勢いよく二酸化炭素が出て密室の中に満ちていく。あとはひたすら待てばいい。さて、いよいよ壁の亀裂からコボルトが出てくる。
「「「「オエー!」」」」
「「「「オエー!」」」」
「「「「オエー!」」」」
「「「「オエー!」」」」
コボルトの嘔吐反射がステレオ、いやサラウンドで聞こえる。コボルト達は床に崩れ落ち、次のコボルトに踏まれる。
「「「「オエー!」」」」
「「「「オエー!」」」」
「「「「オエー!」」」」
「「「「オエー!」」」」
どんどんコボルトが煙となり地面にコバルト結晶が残る。
「「「「オエー!」」」」
「「「「オエー!」」」」
「「「「オエー!」」」」
「「「「オエー!」」」」
この調子で行けば一回のモンスターハウスで1000万は間違いない。
「「「「オエー!」」」」
「「「「オエー!」」」」
「「「「オエー!」」」」
「「「「オエー!」」」」
コボルトの嘔吐を聞く。これが俺のモーニングルーティンだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
165
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる