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追放
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「マルス! お前を追放する! 今後二度とクライン家を名乗るでない!!」
15歳の誕生日に行われる洗礼の儀。神の祝福と共に人はジョブを授かる。王国随一の武門として知られるクライン侯爵家の長男として生まれた俺は周囲から期待されていた。【剣聖】や【勇者】のような最上位ジョブを授かるに違いない。そう思われていた。
「……ち、父上。待ってください」
「もうお前の父親ではない。クライン家の長男が【レンガ職人】だと? 絶対に認められん! この恥晒しめが!! これならばまだ【ジョブなし】の方がましだ!!」
「しかし、【レンガ職人】はこれまで見つかっていないレアなジョブだと……」
「レンガ職人など、この侯爵領に何百人といるだろ! 早く出ていけよ!」
違う声がして振り向くと、弟のユーリだった。
「ユーリまで……」
「ユーリ様だろ? お前はもうクライン家の人間ではない。ただの平民だ」
「くっ……」
ユーリはニヤニヤと笑っている。長男である俺が勘当されれば、侯爵家を継ぐのは当然ユーリとなる。突然転がり込んできたチャンスに笑いが止まらないのだろう。
「これをやろう。最後の情けだ」
父親が小袋を地面に放る。その音から硬貨だろう。
「拾え。そして今すぐ出て行け。侯爵領には留まるなよ? 元侯爵家の人間がレンガ職人なんてしているのが知られたら、いい笑い者だ」
いったい、俺が何をしたっていうんだ……。
「父上、マルスは病死したことにしましょう!」
「それがいい!」
二人は何が楽しいのか笑いあっている。
俺はそっと地面の小袋を拾い上げ、歩き始めた。
もうここには居たくない。早く何処か遠くへ行きたい。
屋敷の正門を潜る。事前に周知されていたのか、門兵は俺のことが見えないかのように振る舞う。
いいさ。出て行ってやる。
俺は乗合馬車を目指して大股で歩き始めた。
#
「おい、ニイチャン。起きろ。ここがミスラ王国の果てだ」
目を開けると、客車の幌を捲って髭面の御者が顔を出していた。
「辺境の街、ラストランドですか?」
「そうさ! 夢と希望と危険に溢れた街! さぁ、いつまでもボヤボヤしてないで降りてくれ。他の冒険者や開拓民達はとっくに行ってしまったぞ」
馬車から降りて俺が見た光景を一言で表すと、混沌。無秩序な建築に、どこでも開かれる露店。人間も亜人も関係なくそれぞれが好き勝手に振る舞っている。
──ドンッ! と突然、身体に衝撃を感じてタタラを踏む。
「おい! 何ぼさっとしてんだよ! 危ねえだろ!!」
「……すみません」
俺にぶつかった男は文句だけ言って、こちらを振り返ることもなく去っていく。
大通りで立ち止まっているのは邪魔みたいだ。とりあえず荷物を置きたい。宿を探さないと。
クライン侯爵領を飛び出した時は手ぶらだったが、旅を続けるウチに随分と荷物が増えた。そして、手切れ金は減った……。
宿屋を探しながら歩いていると、串焼きの屋台の店主と目が合う。
「すみません。この辺で一番安い宿はどこですか?」
「安い宿ってことはニイチャン、冒険者かい? なら、この大通りの次の十字路を左に曲がった、穴熊亭がおすすめだぞ」
店主は素早く串を返しながら、教えてくれる。
「ありがとうございます。ついでに串焼きを──」
そう言いかけて、頭の中が真っ白になった。懐に仕舞っていた筈の財布がないのだ。
「……うん? どうした? 顔が急に真っ青だぞ?」
「さ、財布が……」
財布がない! さっき男とぶつかった時だろうか?
「あー、やられちまったのか? この街はスリが多いからなぁ」
店主にとっては特に珍しくもないのだろう。当たり前のことのように言う。
「まぁ、そんなに気を落とすなって! ニイチャンは冒険者だろ? 依頼こなして稼げばなんとかなるよ! ほら、これでも食って元気を出しな!」
店主は少し肉と野菜が交互に挿された串焼きを俺に押し付ける。俺は別に冒険者じゃないんだけど……。
「いいんですか?」
「これはニイチャンの為じゃないんだぜ? 自分の為なのさ! だから遠慮するな! って、いらっしゃい」
別の客が来て串焼きを注文し始めたので、店から離れる。
財布をスラれて無一文。当然、宿になんて泊まれない。ラストランドまで一緒に旅をしてきた冒険者や開拓民に頼めば、一晩くらいならなんとかなるかもしれないが、そんな気にもならない。
「よし! クヨクヨしたって仕方がない! 計画を前倒しだ!」
雑踏の中、どんだけ独り言を言っても気に留める人はいない。
俺は串焼きを頬張りながら、街の入り口を目指す。せっかく辿り着いたラストランドから、いきなり離れる。俺の本当の目的地はこの先に広がる広大な「魔の森」なのだ。
魔の森。
ミスラ王国の西側に広がり、多くの魔物が跋扈する未開の地。ラストランドはこの魔の森を開拓する為の街だ。
魔物を討伐し、人間や亜人が住める領域を増やす。それはずっとミスラ王国の民がやってきたこと。そして最後に残ったのが俺の視界の先にある「魔の森」だ。
魔の森に住む魔物は強い。
その分、上等な素材や大きな魔石が取れるので冒険者達は一攫千金を狙ってラストランドに拠点を構えることが多い。
しかし、魔の森の魅力はそれだけではない。
魔の森を開拓すれば、その土地は自分のモノになるのだ! だから開拓民達はラストランドに集まってくる。木を切って農地にする為に。
「よーし! 行くぞ!」
開き直った俺は魔の森を目指してズンズンと進み始めた。
#
昼間にもかかわらず、森の中はうっすらと暗い。
まだ森の入り口だというのに、樹齢100年を優に超えるような大木が何本もある。
「さて、何処がいいかな」
俺が魔の森に来た理由。それは自分の家を持つためだ。
「あんまり奥へ行くと、街まで行くのが大変だよなぁ」
それに、奥へ行けば行くほど魔物も強くなるらしい。早死にしたいわけではないので、ほどほどの場所がいい。
「とりあえず、ここでいいか」
森の中にぽつんとある陽だまり。どうせなら朝日を浴びて起きたい。
俺はリュックを下ろして水筒を取り出し、喉を潤す。
「ふーぅ。よし、やるか! レアジョブ【レンガ職人】の本領発揮だ!」
侯爵家を追放される原因となったジョブ【レンガ職人】は文字通りレンガに関するスキルを持つジョブだった。
今、俺の頭の中に浮かんでいるスキルは二つ。【石レンガ作成】と【レンガ固定】だ。
石レンガ作成。
これはそのまんまのスキルだ。スキルを意識しながら石や岩に触れると、レンガにすることが出来る。
レンガ固定。
これは石レンガ作成スキルで作ったレンガを固定するスキルだ。レンガに触れて固定すれば、解除するまで動くことはない。
この二つのスキルを組み合わせれば簡単に壁を建てることができる。貴族としては確かにお粗末なジョブだったであろう。しかし、開拓民としてこれほど有能なジョブはないのではなかろうか?
「さて、とりあえず寝る場所を作らないと」
大きな岩に触れて【石レンガ作成】を発動する。一瞬光ったかとおもうと、地面には石材のレンガが大量に並んでいる。
「まずは外壁を作らないとな」
とりあえず、今もっている1人用のテントを張るスペースを確保だ。直径で二十歩ほどの円を描き、それに沿ってレンガを並べて固定していく。
「ちょっと欲張ってしまったな。もうレンガ足りないや」
陽だまりキャンプ場の周りの岩を軒並みレンガに変えては並べる。レンガの壁はどんどん高くなり、あっという間に自分の身体と同じぐらいになった。
入り口だけは工夫している。
互い違いにして一見すると隙間がないように見えるが、実は人間一人分は通れるようになっている。寝ている間だけレンガを並べて封をすれば問題ないだろう。
「ここをマルス領とする!!」
さっとテントを張り終えた俺はそう叫んだ。近くの木々から鳥が羽ばたく。驚かせてしまったようだ。
テントに寝転ぶと心地よい疲れがやってくる。まだ日が落ち始めたばかりだが、今日は寝てしまおう。
俺は意識を手放した。
15歳の誕生日に行われる洗礼の儀。神の祝福と共に人はジョブを授かる。王国随一の武門として知られるクライン侯爵家の長男として生まれた俺は周囲から期待されていた。【剣聖】や【勇者】のような最上位ジョブを授かるに違いない。そう思われていた。
「……ち、父上。待ってください」
「もうお前の父親ではない。クライン家の長男が【レンガ職人】だと? 絶対に認められん! この恥晒しめが!! これならばまだ【ジョブなし】の方がましだ!!」
「しかし、【レンガ職人】はこれまで見つかっていないレアなジョブだと……」
「レンガ職人など、この侯爵領に何百人といるだろ! 早く出ていけよ!」
違う声がして振り向くと、弟のユーリだった。
「ユーリまで……」
「ユーリ様だろ? お前はもうクライン家の人間ではない。ただの平民だ」
「くっ……」
ユーリはニヤニヤと笑っている。長男である俺が勘当されれば、侯爵家を継ぐのは当然ユーリとなる。突然転がり込んできたチャンスに笑いが止まらないのだろう。
「これをやろう。最後の情けだ」
父親が小袋を地面に放る。その音から硬貨だろう。
「拾え。そして今すぐ出て行け。侯爵領には留まるなよ? 元侯爵家の人間がレンガ職人なんてしているのが知られたら、いい笑い者だ」
いったい、俺が何をしたっていうんだ……。
「父上、マルスは病死したことにしましょう!」
「それがいい!」
二人は何が楽しいのか笑いあっている。
俺はそっと地面の小袋を拾い上げ、歩き始めた。
もうここには居たくない。早く何処か遠くへ行きたい。
屋敷の正門を潜る。事前に周知されていたのか、門兵は俺のことが見えないかのように振る舞う。
いいさ。出て行ってやる。
俺は乗合馬車を目指して大股で歩き始めた。
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「おい、ニイチャン。起きろ。ここがミスラ王国の果てだ」
目を開けると、客車の幌を捲って髭面の御者が顔を出していた。
「辺境の街、ラストランドですか?」
「そうさ! 夢と希望と危険に溢れた街! さぁ、いつまでもボヤボヤしてないで降りてくれ。他の冒険者や開拓民達はとっくに行ってしまったぞ」
馬車から降りて俺が見た光景を一言で表すと、混沌。無秩序な建築に、どこでも開かれる露店。人間も亜人も関係なくそれぞれが好き勝手に振る舞っている。
──ドンッ! と突然、身体に衝撃を感じてタタラを踏む。
「おい! 何ぼさっとしてんだよ! 危ねえだろ!!」
「……すみません」
俺にぶつかった男は文句だけ言って、こちらを振り返ることもなく去っていく。
大通りで立ち止まっているのは邪魔みたいだ。とりあえず荷物を置きたい。宿を探さないと。
クライン侯爵領を飛び出した時は手ぶらだったが、旅を続けるウチに随分と荷物が増えた。そして、手切れ金は減った……。
宿屋を探しながら歩いていると、串焼きの屋台の店主と目が合う。
「すみません。この辺で一番安い宿はどこですか?」
「安い宿ってことはニイチャン、冒険者かい? なら、この大通りの次の十字路を左に曲がった、穴熊亭がおすすめだぞ」
店主は素早く串を返しながら、教えてくれる。
「ありがとうございます。ついでに串焼きを──」
そう言いかけて、頭の中が真っ白になった。懐に仕舞っていた筈の財布がないのだ。
「……うん? どうした? 顔が急に真っ青だぞ?」
「さ、財布が……」
財布がない! さっき男とぶつかった時だろうか?
「あー、やられちまったのか? この街はスリが多いからなぁ」
店主にとっては特に珍しくもないのだろう。当たり前のことのように言う。
「まぁ、そんなに気を落とすなって! ニイチャンは冒険者だろ? 依頼こなして稼げばなんとかなるよ! ほら、これでも食って元気を出しな!」
店主は少し肉と野菜が交互に挿された串焼きを俺に押し付ける。俺は別に冒険者じゃないんだけど……。
「いいんですか?」
「これはニイチャンの為じゃないんだぜ? 自分の為なのさ! だから遠慮するな! って、いらっしゃい」
別の客が来て串焼きを注文し始めたので、店から離れる。
財布をスラれて無一文。当然、宿になんて泊まれない。ラストランドまで一緒に旅をしてきた冒険者や開拓民に頼めば、一晩くらいならなんとかなるかもしれないが、そんな気にもならない。
「よし! クヨクヨしたって仕方がない! 計画を前倒しだ!」
雑踏の中、どんだけ独り言を言っても気に留める人はいない。
俺は串焼きを頬張りながら、街の入り口を目指す。せっかく辿り着いたラストランドから、いきなり離れる。俺の本当の目的地はこの先に広がる広大な「魔の森」なのだ。
魔の森。
ミスラ王国の西側に広がり、多くの魔物が跋扈する未開の地。ラストランドはこの魔の森を開拓する為の街だ。
魔物を討伐し、人間や亜人が住める領域を増やす。それはずっとミスラ王国の民がやってきたこと。そして最後に残ったのが俺の視界の先にある「魔の森」だ。
魔の森に住む魔物は強い。
その分、上等な素材や大きな魔石が取れるので冒険者達は一攫千金を狙ってラストランドに拠点を構えることが多い。
しかし、魔の森の魅力はそれだけではない。
魔の森を開拓すれば、その土地は自分のモノになるのだ! だから開拓民達はラストランドに集まってくる。木を切って農地にする為に。
「よーし! 行くぞ!」
開き直った俺は魔の森を目指してズンズンと進み始めた。
#
昼間にもかかわらず、森の中はうっすらと暗い。
まだ森の入り口だというのに、樹齢100年を優に超えるような大木が何本もある。
「さて、何処がいいかな」
俺が魔の森に来た理由。それは自分の家を持つためだ。
「あんまり奥へ行くと、街まで行くのが大変だよなぁ」
それに、奥へ行けば行くほど魔物も強くなるらしい。早死にしたいわけではないので、ほどほどの場所がいい。
「とりあえず、ここでいいか」
森の中にぽつんとある陽だまり。どうせなら朝日を浴びて起きたい。
俺はリュックを下ろして水筒を取り出し、喉を潤す。
「ふーぅ。よし、やるか! レアジョブ【レンガ職人】の本領発揮だ!」
侯爵家を追放される原因となったジョブ【レンガ職人】は文字通りレンガに関するスキルを持つジョブだった。
今、俺の頭の中に浮かんでいるスキルは二つ。【石レンガ作成】と【レンガ固定】だ。
石レンガ作成。
これはそのまんまのスキルだ。スキルを意識しながら石や岩に触れると、レンガにすることが出来る。
レンガ固定。
これは石レンガ作成スキルで作ったレンガを固定するスキルだ。レンガに触れて固定すれば、解除するまで動くことはない。
この二つのスキルを組み合わせれば簡単に壁を建てることができる。貴族としては確かにお粗末なジョブだったであろう。しかし、開拓民としてこれほど有能なジョブはないのではなかろうか?
「さて、とりあえず寝る場所を作らないと」
大きな岩に触れて【石レンガ作成】を発動する。一瞬光ったかとおもうと、地面には石材のレンガが大量に並んでいる。
「まずは外壁を作らないとな」
とりあえず、今もっている1人用のテントを張るスペースを確保だ。直径で二十歩ほどの円を描き、それに沿ってレンガを並べて固定していく。
「ちょっと欲張ってしまったな。もうレンガ足りないや」
陽だまりキャンプ場の周りの岩を軒並みレンガに変えては並べる。レンガの壁はどんどん高くなり、あっという間に自分の身体と同じぐらいになった。
入り口だけは工夫している。
互い違いにして一見すると隙間がないように見えるが、実は人間一人分は通れるようになっている。寝ている間だけレンガを並べて封をすれば問題ないだろう。
「ここをマルス領とする!!」
さっとテントを張り終えた俺はそう叫んだ。近くの木々から鳥が羽ばたく。驚かせてしまったようだ。
テントに寝転ぶと心地よい疲れがやってくる。まだ日が落ち始めたばかりだが、今日は寝てしまおう。
俺は意識を手放した。
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