俺様御曹司に飼われました

馬村 はくあ

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第一章~悪魔との同居~

先住民との攻防戦

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「だ、誰って!あなたこそ誰ですか!てか、服きてください!!!!」



上半身裸で髪を拭く姿に、その人物を直視できなくて思わず俯く。



「俺、人に指図うけんの嫌い。ぜってー服きねー」



ジャイアンかお前!と言ってしまいそうになるぐらいのデカイ態度であたしを見下ろす、背の高い目の前の男。



「あ、あたしは今日からここの住人です!」


「ここ、俺の部屋だけど」


「へ?」



彼の言葉にあたしは、次の言葉を失う。 



「出てけよ。警察突き出すぞ」


「いや、待ってください!鍵もらったんですよ!それにほら、ここにも」



ポケットから鍵を取り出し、ずっと握りしめていたここ部屋番号が書かれた紙を開く。



「ふーん。部屋変えてもらえよ?女と住むとか冗談じゃねぇから」


「こ、こっちだって!」



なんなの、最悪。
やっぱり最上階でワンフロアなんておかしいとと思ったのよ。



✱✱✱


「え!?もう空きがない!?」



総務に電話をしてみると〝空きは他にありません〟なんて言ってる。



「あ、あの!知らない人がここにいるんですが!」


『知らない人……?』


「男の人で!ここに住んでるって言ってます……」


『さぁ……?しかし、空き部屋はもうないので申し訳ないけどそこに住むか部屋を探すかしていただけますか?』


「え!?あのっ!!!」



抗議をしようとしたが、聞こえてきたのはツーツーという無機質な音。



「え……」



空きがないのは、わかった。
でも、ここに住むか他を探せって……。
あたしはあなたの会社の新入社員ですよって話。



「くっ、その様子だと断られでもした?」



何がおかしいのか、くすくすと笑いながら部屋から出てくる。

たくさんある部屋のうちの一つから。


……む、むかつく。



「あたし、この部屋なんですけど……」


「話がわかんねーやつだな。ずーっとここに俺は住んでんの。大学1年からいままで」


「は?大学生!?」



ここは、会社が用意してる社宅のはずなのに。



「俺?大学4年生。お前、新入社員ぽいけどさ、子供っぽいよな?」



上から下まで意地悪かそうに笑いながら見られる。



「あたしは、短大出で……」


「あー。やっぱ年下か。ぜってー年上なわけないと思った」



新入社員とか言ってるあたり、ここが会社の社宅だとはわかっているようだ。

でも、なんで大学4年生がここに?
もう内定出ててもおかしくないけど、でも彼は大学1年から住んでると言った。



「なんだよ」



彼のことを見上げていれば、怪訝そうに見られる。



「ここって社宅じゃあ……」


「ははっ!お前、考える頭ねーの?」



あたしの頭を人差し指で指す。



「は!?なんでそんなことアンタに……」


「普通わかるだろ?社員でもない俺がここにいる理由。しかも最上階」


「……わかるわけないじゃないですか」



あたしはエスパーでもなんでもない。
この人がどうしてここにいるかなんて、知るはずがない。

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