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第一章~悪魔との同居~
うその理由
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「茅ヶ崎ー!ここ間違ってるぞー!」
昼休み前。
御堂さんがあたしの提出した書類を片手に掲げてる。
「あ、ごめんなさい」
御堂さんに駆け寄る。
「どしたー?いつもなら完璧なのに」
「たまたまです。気を付けます」
ペコリと頭を下げて、御堂さんから書類を受け取る。
「もうすぐ昼休みだから、終わってからでいいからな。急ぎの書類じゃないし」
「ありがとうございます」
もう一度、ペコリと頭を下げて自分のデスクへと書類を持っていく。
普段、書類を間違えることなんかしないのに。
ずっと、悪魔のことが頭から離れない。
仕事に支障をきたすような恋なんてしないほうがいいんだ。
はやく忘れた方がいい。
その方が身のためなんだ。
朝起きて、電源を入れたスマホにはさっきまでで50回以上もの不在着信がきてる。
履歴はすべて、悪魔で埋まった。
「茅ヶ崎、お昼行くぞ」
「え?御堂さんと?」
普段誘われることのない、御堂さんから声をかけられて首をかしげてしまう。
「俺じゃ不満かな?」
「め、めっそうもございません!」
ふと思えば、御堂さんもかなりのイケメン。
御堂さんは悪魔のお世話係をやっていたらしいからイケメンな執事だったのかな。なんて思ってしまう。
「茅ヶ崎さん、王子といい御堂さんといなんけすごいね」
「なんであの子なのかな?」
「色気じかけー?」
なんて心無い声が聞こえるのも知ってる。
悪魔が迎えにくるたびにこの手のことは言われてる。
あたしは悪魔って思ってるけど、この会社の人たちにとっては王子だ。
「気にすんなよ」
御堂さんがあたしの肩をポンと叩く。
「慣れました」
「暁はああいう性格で隠すとかできないから苦労するとは思うけど」
御堂さんが悪魔のことを話す時の表情は仕事してる時とは全然違って。
小さい頃から悪魔のことを知ってるからなんだろうな。
「ほら、連れてきたぞ」
地下の駐車場に行くと連れてこられた矢先。
駐車場の扉をあけてすぐに聞こえてきた、御堂さんのセリフにバッと顔をあげる。
「……心海」
顔をあげた先には、いつも一緒にいた彼の顔。
「御堂さん……」
御堂さんのスーツの裾を引っ張る。
「ごめんな。暁が珍しく焦って電話してくるもんだから。ちゃんと話してやって」
あたしの頭をポンっと叩いて自分の車へ向かう。
「こういうことされると困る……」
御堂さんが自分の車に乗り込んだのを見届けて、悪魔を見ずに話す。
「なぁ、なんで帰ってこなかったんだよ!?」
あたしの顎をクイッと上げて、自分の方を見させる。
「……っ」
近くになった悪魔の顔にドキドキしないように抑えてた心臓が動き始める。
「なあ、なんで?このマカロンはなに?」
あたしの目の前に、昨日買ったマカロンの袋が掲げられる。
「あたし、好きな人がいるの……」
「は?」
眉間にシワが寄っていく。
「昨日はその人の家にいた」
「……んだよ、それ」
悪魔の表情が一気に苦しそうな顔になる。
あたしのこと好きでも無いくせに。
あたしが帰ってくるかもしれないって分かってるはずなのに、キスをしてるんて。
そんなの、あたしのことなんて考えてないでしょ。
「とにかくもう帰らないから」
「なんでだよ!このメッセージお前からだよな!?そんな風に言う奴が書くようには思えねぇんだけど」
悪魔が見せてきたのは、マカロンにつけていたメッセージカード。
この人はどうして気づいてくれないんだろう。
あたしがキスシーンを見たからだって。
好きな人が他の人とキスをしてる姿なんて、見てしまったらもう。
「これを渡して別れるつもりでした。ごめんなさい」
マカロンのことは聞かれると予想してた。
メッセージのことも。
だから、仕事中に必死に考えた言い訳。
昼休み前。
御堂さんがあたしの提出した書類を片手に掲げてる。
「あ、ごめんなさい」
御堂さんに駆け寄る。
「どしたー?いつもなら完璧なのに」
「たまたまです。気を付けます」
ペコリと頭を下げて、御堂さんから書類を受け取る。
「もうすぐ昼休みだから、終わってからでいいからな。急ぎの書類じゃないし」
「ありがとうございます」
もう一度、ペコリと頭を下げて自分のデスクへと書類を持っていく。
普段、書類を間違えることなんかしないのに。
ずっと、悪魔のことが頭から離れない。
仕事に支障をきたすような恋なんてしないほうがいいんだ。
はやく忘れた方がいい。
その方が身のためなんだ。
朝起きて、電源を入れたスマホにはさっきまでで50回以上もの不在着信がきてる。
履歴はすべて、悪魔で埋まった。
「茅ヶ崎、お昼行くぞ」
「え?御堂さんと?」
普段誘われることのない、御堂さんから声をかけられて首をかしげてしまう。
「俺じゃ不満かな?」
「め、めっそうもございません!」
ふと思えば、御堂さんもかなりのイケメン。
御堂さんは悪魔のお世話係をやっていたらしいからイケメンな執事だったのかな。なんて思ってしまう。
「茅ヶ崎さん、王子といい御堂さんといなんけすごいね」
「なんであの子なのかな?」
「色気じかけー?」
なんて心無い声が聞こえるのも知ってる。
悪魔が迎えにくるたびにこの手のことは言われてる。
あたしは悪魔って思ってるけど、この会社の人たちにとっては王子だ。
「気にすんなよ」
御堂さんがあたしの肩をポンと叩く。
「慣れました」
「暁はああいう性格で隠すとかできないから苦労するとは思うけど」
御堂さんが悪魔のことを話す時の表情は仕事してる時とは全然違って。
小さい頃から悪魔のことを知ってるからなんだろうな。
「ほら、連れてきたぞ」
地下の駐車場に行くと連れてこられた矢先。
駐車場の扉をあけてすぐに聞こえてきた、御堂さんのセリフにバッと顔をあげる。
「……心海」
顔をあげた先には、いつも一緒にいた彼の顔。
「御堂さん……」
御堂さんのスーツの裾を引っ張る。
「ごめんな。暁が珍しく焦って電話してくるもんだから。ちゃんと話してやって」
あたしの頭をポンっと叩いて自分の車へ向かう。
「こういうことされると困る……」
御堂さんが自分の車に乗り込んだのを見届けて、悪魔を見ずに話す。
「なぁ、なんで帰ってこなかったんだよ!?」
あたしの顎をクイッと上げて、自分の方を見させる。
「……っ」
近くになった悪魔の顔にドキドキしないように抑えてた心臓が動き始める。
「なあ、なんで?このマカロンはなに?」
あたしの目の前に、昨日買ったマカロンの袋が掲げられる。
「あたし、好きな人がいるの……」
「は?」
眉間にシワが寄っていく。
「昨日はその人の家にいた」
「……んだよ、それ」
悪魔の表情が一気に苦しそうな顔になる。
あたしのこと好きでも無いくせに。
あたしが帰ってくるかもしれないって分かってるはずなのに、キスをしてるんて。
そんなの、あたしのことなんて考えてないでしょ。
「とにかくもう帰らないから」
「なんでだよ!このメッセージお前からだよな!?そんな風に言う奴が書くようには思えねぇんだけど」
悪魔が見せてきたのは、マカロンにつけていたメッセージカード。
この人はどうして気づいてくれないんだろう。
あたしがキスシーンを見たからだって。
好きな人が他の人とキスをしてる姿なんて、見てしまったらもう。
「これを渡して別れるつもりでした。ごめんなさい」
マカロンのことは聞かれると予想してた。
メッセージのことも。
だから、仕事中に必死に考えた言い訳。
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