俺が犯して殺して埋めた女

selen

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devil Ⅱ

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その日はいつもよりも少し仕事が長引いた。
なんとなく、良い機会だと思い俺は遠出をすることにした。
車で約4時間。程よい静けさに包まれる田舎にたどり着いた。
時刻は22時を回ろうとしていた。
肋くらいまである黒髪を靡かせながら、徐行する俺の車の側を女が通りすがった。
白と紺のセーラー服に釘付けになった。
街灯に照らされる艶やかな黒髪、ぼうっと輝くような真っ白い肌。
こいつだ。
気がつけば無意識に車から降りていた。
俺は惹きつけられるかのように女の頭を殴った。





よろめいた体を支えると、思いの外軽かった。
それに、きっと平均的な女よりも細い体つき。
暗くてほとんどよく見えないが輪郭だって美しい。
普段は女の容姿にいちいち干渉せず、すぐに埋めてしまうのだが今日は何故か気になった。
血の滴る頭と太腿。
ずっと眺めていたく名残惜しいが、俺は死体に土を被せた。


翌日、起床後すぐにテレビの電源をつけた。
満遍なくチャンネルを変えて色々な局のニュースに目を通す。
しかし俺が昨晩殺した女の情報はどこにも上がっていなかった。
快感の欲しさに血走る己を落ち着かせるようにコーヒーに口を付けた。
こんなことよくあることだった。
田舎であればあるほどだったり、その家族の趣向なり、女が普段どれくらい夜遊びに更けていたかで報道に出るまでの日数にはバラつきがある。
俺はその日頻繁にニュースに目を通した。

その日中に俺の望む内容の話は、テレビの中で話されることはなかった。
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