43 / 87
顧問2年目06月
顧問2年目06月 14
しおりを挟む
「な、何でこんなものを・・・?」
「えぇ、だって俺達教師だろ?それならこういうのを見るのが普通だろぉ?」
「な!俺はそんなことは!」
「それにな」
グイっと清野が立成に近寄り、その耳もとで囁く。
「あんた、虐められるのが好きなんだろ、立成先生?」
びくっと身体が震える。
立成の耳の穴に、清野の息までも入ってくる。酒が抜けたとはいえ、清野の口から漏れる吐息には微量ながら避酒の匂いが残っている。そのアルコール臭と生ぬるい吐息が耳を経由してもろに立成の身体に入り込み、それがさらに立成を一気に昂らせた。
全てを見抜かれているような気がしてしまった。
しかし、いくら清野とはいえ、何から何まで話すことなんてできないのだ。よくわからないが男同士としての健全な好意を示す清野にはそれなりに信頼はあるものの、筒井とのことまでを話すことはさすがにできない。今の立成はしらばっくれるしかなかった。
「何を言って」
「ふふっ、さっきのスナックで好き放題やられてたよな?顔は泣きそうになってたけどさ、なんだかんだ言って、悦んでたんじゃないか?」
「そんなことないです」
「そうかぁ?本当かなぁ」
「そんな、俺は、あのときは本当に」
「まぁいいや。今はそれは気にすんな。お。ほら、動画が始まったぞ、立成先生。見ようぜ」
「うっ・・・は、はい」
まぁまぁまぁ、というかのように、清野が立成の隣に腰を下ろしながら、立成の太股をさすってきた。
軽い男同士のスキンシップのつもりだろう。そこには厭らしさをかんじさせる手つきはなかった。
しかし、立成はその清野の指が短く、厚い掌の男の手で太股を撫でられただけでも、身体の中が熱くなるのを感じてしまっていた。それを隠すのに必死なあまり、このままこの狭い部屋で2人、ぞっとするようなタイトルの動画を見ることを承諾してしまったのだった。
清野はそのまま、立成の隣に居座る。
清野が近いことで立成の緊張感が増す。
人との距離が近いのもあるが、他にもある。
本日の弓道総体の終了後、2人とも風呂に入らずに飲みに出ているのだ。
6月とはいえ、蒸し暑い時期だ。乾いたとはいえ、雨にうたれ、そして走ったのだ。
そんな汗と雨とそれらが生乾きになったような、独特の匂いをもった男2人が、肩がくっつきそうなほどに身を寄せ合っているのだ。どうしたって、互いの匂いを感じないわけにはいかなかった。
(うっ・・・ここまで近いと、ちょっと・・・)
あくまで女性が性的対象の立成にとって、それはきつ過ぎる匂いだった。
それでも、清野が隣に来ることを今更拒むことはできなかった。
そのまま2人並んで胡坐のまま、成人男性向けの映像が流れているディスプレイを眺める。
動画が始まっていた。
ディスプレイには机や椅子が並んだ教室風の舞台にて、いかにも気が強そうな女子高生役の女優が、スーツを着た男性教師役を追い詰めていた。教卓の上に脚を組んで座り、がっしりした体格の男を見下ろす様はまさに女王様だ。
『先生、いいのかな?先生のくせに生徒のパンツなんかを盗んで』
『頼む、誰にも言わないでくれ。頼むから』
『言わないでくれぇ?それが人にものを頼む態度ぉ?』
『い、言わないでください』
どうやらこの教師役の男優が、自分の生徒の下着を盗んでおり、それを見つけた女子生徒が告発しているシーンのようだった。
教師役の男優は体躯が良いにもかかわらず、その身体を丸めて教卓の上にいる女子生徒にすがるようにしている。その言動が何とも弱弱しい。それに調子づいたのか、女子生徒役の恫喝するかのような態度はますます強くなっていく。
思ったよりもわかりやすそうなストーリーだった。これなら、この先の展開も想像がつくし、そこまで変態的な内容でもなさそうだ。
ホッとした。
これが、自分がかつて見たことのないような内容で、それでもし反応しているのがバレてしまったら、と思うと・・・
いくら男同士とはいえ、清野にこれ以上、恥ずかしいところは見せられなかった。それは、立成の男としての錦二でもあった。
そんなことを考えていたら、隣から視線を感じる。またもや清野が、立成をじっと見つめていた。
「な、何ですか」
「いや、どうかなって思って」
「どうも何も」
「こういう動画、好きなんだろ?こういう妄想してるんだろ?」
「べ、別に・・・」
「抗うねぇ~。ふう~ん」
『頼む、どうかこのことは』
『むしがよすぎませんか?自分は好き放題にしておいて』
『どうすればいい、どうすれば』
『先生にも恥をかいてもらいますよ、まずは、そうだなぁ』
相変わらず男優はすがるように女子生徒にひれ伏している。そして。
「それじゃ、先生にはパンツを盗まれた生徒の気持ちをわかってもらおうかなぁ。今ここで服を脱げよ」
(!)
立成は思わず思い出していた。
たしかに、動画の内容としては、予想通りではあった。
だが、この女子生徒役の女優が、男優への辱め方は・・・・
かつて、立成が筒井にされた、様々な凌辱行為。
そして。
思い出してしまったことで、立成の中心に電撃が流れたかのような衝撃が走り・・・
「おっ・・・・気のせいか?ちょっと元気になっていないか?えぇ?」
「あっ、ちが、これは」
「ふふっ、いいじゃねぇか。おうおう、相変わらず立派なチンポだな・・・こら、隠すな!」
「くっ・・・」
思わず勃起しそうになってしまっていた。チノパンを履いているとはいえ、その布の上からでも、立成の一物の輪郭がわかりそうなほどに、立成の分身は芯を持ってしまっていた。
立成の反応した様を目にした清野は、したり顔でにやけながらも、下卑た言葉を遠慮なく投げかけてくる。立成がその自分の恥の盛り上がりを隠そうとした手も、無慈悲にも取り払われてしまう。
何とか怪しまれてはいなかった・・・と思う。
立成は呼吸が乱れ始めていた。
フラッシュバックしていたのだ。かつての筒井との行為が脳裏に流れてしまっていた。
(俺は、この動画の男のように、教室で、筒井に言われるがままに・・・)
動画の中では女子生徒から男性教師への罵倒の言葉は続いている。
『ここ・・・で?』
『そうよ。先生は私たち生徒のパンツを盗んだんだから』
『そんな・・・できない・・・』
『そう。じゃぁ、さよなら。あたし、今から警察に行ってくるから。先生が下着泥棒だって証拠もね』
『あぁ、駄目だ、それは・・・おいっ!』
教卓の下で跪いている教師は、その後も女子生徒に希うが、聞き入られることはなく、従うしか道はなかった。
『わ、わかった・・・ぬ、脱ぐ、脱ぐから・・・』
男優がぶるぶると怒りと屈辱で身体を震わせながら立ち上がった。女子生徒をみる目つきも、まるで猛獣をみるかのようなものだった。
シチュエーションものの動画であるが、なかなかの演技力だった。男優のこの怯えるさまも、迫真の演技であった。
「ほほっ、俺はこういうのはあんま見ないから、結構新鮮だな」
「・・・そうなんですか」
「ああ。生徒にいじめられるなんて、情けないにもほどがあるからな」
「そ、そうですね・・・」
清野の言葉。
“生徒にいじめられるのは情けない”
清野が何気なく言ったにすぎないだろう、その言葉で、立成ははっとする。
そう。それが普通のはずなのだ。受け入れられるはずがないのだ。
(それなのに、俺は、筒井から散々と・・・)
これまで筒井から受けて来た数々の仕打ち。
服を脱がされ。恥をかかされ。排泄をさせられ。尻を叩かれ。一物をいじられ。尻穴を汚され。
ある程度の時間が経ち、そして何度も経験していたことから、立成の中ではなんとか、自分の中で正当化で来ていた部分もあった。そして、それらには確かに、筒井の優しを、そして情を感じていたのだった。
それだというのに、今の清野の言葉により、自分自身が恥ずべき存在であることのように思えてしまった。
そして。
(ち、違う・・・・俺は、俺は・・・)
心の内部が冷たくなる。
やはり自分がとんでもなく猥褻な存在であるかのように思えてしまう。
教師という聖職にふさわしくない最下層に位置する存在であるかのように考えてしまう。
そうだというのに、立成の筋肉と脂肪で纏われた剛健な身体は、少しずつ、少しずつ、熱を持っていったのであった。
それでも、立成の眼の前のディスプレイは動画が止まることはない。
あらかじめ記録されたデータのとおり、画面の中では男優がスーツを脱いでいく。
ジャケットを脱ぎ。袖口のボタンを外し。ネクタイを緩め。ワイシャツを脱ぎ。ディスプレイの液晶は、スーツに覆われていた男優の逞しい身体が徐々に肌色になっていく様を淡々と映し出し、立成と清野の教師2人は、その様を見続けている。
『ほら、脱いだ、脱いだぞ』
『何言ってるんですか先生?』
『なっ』
『まだ半分残っているでしょ?ほや、早くズボン脱げよ』
『ぐっ・・・ぎゃあっ!!』
待ちきれなかったのか、女子生徒は教壇から飛び降り、スラックスを脱ぐことを躊躇い突っ立っている男優尻を蹴り飛ばした。
情けない声を出した教師役は、上半身裸のまま教室の床に崩れ落ちた。
立成はゾクゾクしていた。
自分は一体何を見ているのだ?
女子生徒は教師役を蹴り続けている。
教師役の男優は、自分の身を守るかの如くその巨体を丸め、何とか耐えようとしている。
いつしか立成はこの男優に自分を重ねてしまっていた。
これほどまでにストレートな暴力を受けたことはないというのに。
しかし、立成の目には、男優と女子生徒が、自分と筒井として映し出されていたのだった。
部活の顧問に恋慕を寄せる男子生徒と、その邪な思いを辱められる形で表現されることで悦びを覚えてしまう教師として。
それは、2人の関係の記録だった。
誰にも見せられない、見せることができない、暴かれてはならない情欲の行為。
そんな2人のプライベートビデオを、清野に見られているようにも思えてしまっていた。
清野も気づいている?
実はとっくにバレている?
いや、そんなことは・・・・
ゴクリ・・・
立成の太い喉仏が揺れる。脳裏を様々な思いが駆け巡る。
そんな中、ふいに清野が話しかけてきた。
「ははっ、なんか男役ばっかが映ってんなぁこれ。ハズレだったか。女優が全然映んねぇや。こんなおっさんなんかよりも女映せって感じだよな」
「そ、そうっすね」
「つまんないよなぁ」
「はい」
「ほんとかぁ?」
「ぐぅっっっ!!」
軽やかな口調に騙されてしまっていた。
またも清野の手が、立成の股間を触ってきていた。
清野は確実に、確信していた。
立成が、その身体が、この動画により反応してしまっていることを。
そして、清野が触れて来た立成のその場所にある男の肉は、さきほど撫でられた時よりも確実に、そしてしっかりと膨張していたのだった。
「なんだなんだ!もう興奮しまくりじゃないか!」
「違う、違う!これは・・・」
「はははっ!やっぱこういうのが好きなんだぁ、立成先生は!」
「そんな、違う」
からかうように言われと、今度こそ立成の身体が羞恥に熱を持ってしまう。
これでは、さっきのスナックと、扱いはほとんど変わらなかった。
(何だよ・・・!さっきの謝罪はなんだったんだ、くそっ!もう終わりだ、こんなことは!)
立成が憤怒を表そうとした、まさにその時。
「いいぜ?やれよ」
「は、はぁ?」
「この教師役と同じようにされてみたいんだろ?」
「そんな、そんなことは」
「こんなおっさんだけど、俺が女子生徒役やってやるからさ、なぁ!」
「えぇ、だって俺達教師だろ?それならこういうのを見るのが普通だろぉ?」
「な!俺はそんなことは!」
「それにな」
グイっと清野が立成に近寄り、その耳もとで囁く。
「あんた、虐められるのが好きなんだろ、立成先生?」
びくっと身体が震える。
立成の耳の穴に、清野の息までも入ってくる。酒が抜けたとはいえ、清野の口から漏れる吐息には微量ながら避酒の匂いが残っている。そのアルコール臭と生ぬるい吐息が耳を経由してもろに立成の身体に入り込み、それがさらに立成を一気に昂らせた。
全てを見抜かれているような気がしてしまった。
しかし、いくら清野とはいえ、何から何まで話すことなんてできないのだ。よくわからないが男同士としての健全な好意を示す清野にはそれなりに信頼はあるものの、筒井とのことまでを話すことはさすがにできない。今の立成はしらばっくれるしかなかった。
「何を言って」
「ふふっ、さっきのスナックで好き放題やられてたよな?顔は泣きそうになってたけどさ、なんだかんだ言って、悦んでたんじゃないか?」
「そんなことないです」
「そうかぁ?本当かなぁ」
「そんな、俺は、あのときは本当に」
「まぁいいや。今はそれは気にすんな。お。ほら、動画が始まったぞ、立成先生。見ようぜ」
「うっ・・・は、はい」
まぁまぁまぁ、というかのように、清野が立成の隣に腰を下ろしながら、立成の太股をさすってきた。
軽い男同士のスキンシップのつもりだろう。そこには厭らしさをかんじさせる手つきはなかった。
しかし、立成はその清野の指が短く、厚い掌の男の手で太股を撫でられただけでも、身体の中が熱くなるのを感じてしまっていた。それを隠すのに必死なあまり、このままこの狭い部屋で2人、ぞっとするようなタイトルの動画を見ることを承諾してしまったのだった。
清野はそのまま、立成の隣に居座る。
清野が近いことで立成の緊張感が増す。
人との距離が近いのもあるが、他にもある。
本日の弓道総体の終了後、2人とも風呂に入らずに飲みに出ているのだ。
6月とはいえ、蒸し暑い時期だ。乾いたとはいえ、雨にうたれ、そして走ったのだ。
そんな汗と雨とそれらが生乾きになったような、独特の匂いをもった男2人が、肩がくっつきそうなほどに身を寄せ合っているのだ。どうしたって、互いの匂いを感じないわけにはいかなかった。
(うっ・・・ここまで近いと、ちょっと・・・)
あくまで女性が性的対象の立成にとって、それはきつ過ぎる匂いだった。
それでも、清野が隣に来ることを今更拒むことはできなかった。
そのまま2人並んで胡坐のまま、成人男性向けの映像が流れているディスプレイを眺める。
動画が始まっていた。
ディスプレイには机や椅子が並んだ教室風の舞台にて、いかにも気が強そうな女子高生役の女優が、スーツを着た男性教師役を追い詰めていた。教卓の上に脚を組んで座り、がっしりした体格の男を見下ろす様はまさに女王様だ。
『先生、いいのかな?先生のくせに生徒のパンツなんかを盗んで』
『頼む、誰にも言わないでくれ。頼むから』
『言わないでくれぇ?それが人にものを頼む態度ぉ?』
『い、言わないでください』
どうやらこの教師役の男優が、自分の生徒の下着を盗んでおり、それを見つけた女子生徒が告発しているシーンのようだった。
教師役の男優は体躯が良いにもかかわらず、その身体を丸めて教卓の上にいる女子生徒にすがるようにしている。その言動が何とも弱弱しい。それに調子づいたのか、女子生徒役の恫喝するかのような態度はますます強くなっていく。
思ったよりもわかりやすそうなストーリーだった。これなら、この先の展開も想像がつくし、そこまで変態的な内容でもなさそうだ。
ホッとした。
これが、自分がかつて見たことのないような内容で、それでもし反応しているのがバレてしまったら、と思うと・・・
いくら男同士とはいえ、清野にこれ以上、恥ずかしいところは見せられなかった。それは、立成の男としての錦二でもあった。
そんなことを考えていたら、隣から視線を感じる。またもや清野が、立成をじっと見つめていた。
「な、何ですか」
「いや、どうかなって思って」
「どうも何も」
「こういう動画、好きなんだろ?こういう妄想してるんだろ?」
「べ、別に・・・」
「抗うねぇ~。ふう~ん」
『頼む、どうかこのことは』
『むしがよすぎませんか?自分は好き放題にしておいて』
『どうすればいい、どうすれば』
『先生にも恥をかいてもらいますよ、まずは、そうだなぁ』
相変わらず男優はすがるように女子生徒にひれ伏している。そして。
「それじゃ、先生にはパンツを盗まれた生徒の気持ちをわかってもらおうかなぁ。今ここで服を脱げよ」
(!)
立成は思わず思い出していた。
たしかに、動画の内容としては、予想通りではあった。
だが、この女子生徒役の女優が、男優への辱め方は・・・・
かつて、立成が筒井にされた、様々な凌辱行為。
そして。
思い出してしまったことで、立成の中心に電撃が流れたかのような衝撃が走り・・・
「おっ・・・・気のせいか?ちょっと元気になっていないか?えぇ?」
「あっ、ちが、これは」
「ふふっ、いいじゃねぇか。おうおう、相変わらず立派なチンポだな・・・こら、隠すな!」
「くっ・・・」
思わず勃起しそうになってしまっていた。チノパンを履いているとはいえ、その布の上からでも、立成の一物の輪郭がわかりそうなほどに、立成の分身は芯を持ってしまっていた。
立成の反応した様を目にした清野は、したり顔でにやけながらも、下卑た言葉を遠慮なく投げかけてくる。立成がその自分の恥の盛り上がりを隠そうとした手も、無慈悲にも取り払われてしまう。
何とか怪しまれてはいなかった・・・と思う。
立成は呼吸が乱れ始めていた。
フラッシュバックしていたのだ。かつての筒井との行為が脳裏に流れてしまっていた。
(俺は、この動画の男のように、教室で、筒井に言われるがままに・・・)
動画の中では女子生徒から男性教師への罵倒の言葉は続いている。
『ここ・・・で?』
『そうよ。先生は私たち生徒のパンツを盗んだんだから』
『そんな・・・できない・・・』
『そう。じゃぁ、さよなら。あたし、今から警察に行ってくるから。先生が下着泥棒だって証拠もね』
『あぁ、駄目だ、それは・・・おいっ!』
教卓の下で跪いている教師は、その後も女子生徒に希うが、聞き入られることはなく、従うしか道はなかった。
『わ、わかった・・・ぬ、脱ぐ、脱ぐから・・・』
男優がぶるぶると怒りと屈辱で身体を震わせながら立ち上がった。女子生徒をみる目つきも、まるで猛獣をみるかのようなものだった。
シチュエーションものの動画であるが、なかなかの演技力だった。男優のこの怯えるさまも、迫真の演技であった。
「ほほっ、俺はこういうのはあんま見ないから、結構新鮮だな」
「・・・そうなんですか」
「ああ。生徒にいじめられるなんて、情けないにもほどがあるからな」
「そ、そうですね・・・」
清野の言葉。
“生徒にいじめられるのは情けない”
清野が何気なく言ったにすぎないだろう、その言葉で、立成ははっとする。
そう。それが普通のはずなのだ。受け入れられるはずがないのだ。
(それなのに、俺は、筒井から散々と・・・)
これまで筒井から受けて来た数々の仕打ち。
服を脱がされ。恥をかかされ。排泄をさせられ。尻を叩かれ。一物をいじられ。尻穴を汚され。
ある程度の時間が経ち、そして何度も経験していたことから、立成の中ではなんとか、自分の中で正当化で来ていた部分もあった。そして、それらには確かに、筒井の優しを、そして情を感じていたのだった。
それだというのに、今の清野の言葉により、自分自身が恥ずべき存在であることのように思えてしまった。
そして。
(ち、違う・・・・俺は、俺は・・・)
心の内部が冷たくなる。
やはり自分がとんでもなく猥褻な存在であるかのように思えてしまう。
教師という聖職にふさわしくない最下層に位置する存在であるかのように考えてしまう。
そうだというのに、立成の筋肉と脂肪で纏われた剛健な身体は、少しずつ、少しずつ、熱を持っていったのであった。
それでも、立成の眼の前のディスプレイは動画が止まることはない。
あらかじめ記録されたデータのとおり、画面の中では男優がスーツを脱いでいく。
ジャケットを脱ぎ。袖口のボタンを外し。ネクタイを緩め。ワイシャツを脱ぎ。ディスプレイの液晶は、スーツに覆われていた男優の逞しい身体が徐々に肌色になっていく様を淡々と映し出し、立成と清野の教師2人は、その様を見続けている。
『ほら、脱いだ、脱いだぞ』
『何言ってるんですか先生?』
『なっ』
『まだ半分残っているでしょ?ほや、早くズボン脱げよ』
『ぐっ・・・ぎゃあっ!!』
待ちきれなかったのか、女子生徒は教壇から飛び降り、スラックスを脱ぐことを躊躇い突っ立っている男優尻を蹴り飛ばした。
情けない声を出した教師役は、上半身裸のまま教室の床に崩れ落ちた。
立成はゾクゾクしていた。
自分は一体何を見ているのだ?
女子生徒は教師役を蹴り続けている。
教師役の男優は、自分の身を守るかの如くその巨体を丸め、何とか耐えようとしている。
いつしか立成はこの男優に自分を重ねてしまっていた。
これほどまでにストレートな暴力を受けたことはないというのに。
しかし、立成の目には、男優と女子生徒が、自分と筒井として映し出されていたのだった。
部活の顧問に恋慕を寄せる男子生徒と、その邪な思いを辱められる形で表現されることで悦びを覚えてしまう教師として。
それは、2人の関係の記録だった。
誰にも見せられない、見せることができない、暴かれてはならない情欲の行為。
そんな2人のプライベートビデオを、清野に見られているようにも思えてしまっていた。
清野も気づいている?
実はとっくにバレている?
いや、そんなことは・・・・
ゴクリ・・・
立成の太い喉仏が揺れる。脳裏を様々な思いが駆け巡る。
そんな中、ふいに清野が話しかけてきた。
「ははっ、なんか男役ばっかが映ってんなぁこれ。ハズレだったか。女優が全然映んねぇや。こんなおっさんなんかよりも女映せって感じだよな」
「そ、そうっすね」
「つまんないよなぁ」
「はい」
「ほんとかぁ?」
「ぐぅっっっ!!」
軽やかな口調に騙されてしまっていた。
またも清野の手が、立成の股間を触ってきていた。
清野は確実に、確信していた。
立成が、その身体が、この動画により反応してしまっていることを。
そして、清野が触れて来た立成のその場所にある男の肉は、さきほど撫でられた時よりも確実に、そしてしっかりと膨張していたのだった。
「なんだなんだ!もう興奮しまくりじゃないか!」
「違う、違う!これは・・・」
「はははっ!やっぱこういうのが好きなんだぁ、立成先生は!」
「そんな、違う」
からかうように言われと、今度こそ立成の身体が羞恥に熱を持ってしまう。
これでは、さっきのスナックと、扱いはほとんど変わらなかった。
(何だよ・・・!さっきの謝罪はなんだったんだ、くそっ!もう終わりだ、こんなことは!)
立成が憤怒を表そうとした、まさにその時。
「いいぜ?やれよ」
「は、はぁ?」
「この教師役と同じようにされてみたいんだろ?」
「そんな、そんなことは」
「こんなおっさんだけど、俺が女子生徒役やってやるからさ、なぁ!」
14
あなたにおすすめの小説
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる