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8. 兄弟
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僕は山の中に入り、詩帆の姿を探しに探した。弥にも一緒に探してもらい山の中を駆け巡った。
『詩帆~。どこにいるんだー?』
これだけ探し回ってるのに見つからないなんて…
もうここにはいないのかもしれない。もしかしたらすれ違いで家に帰っている可能性もある。
『………』
いや最悪の事態を考えておこう。詩帆が高いところから落ちて動けなくなっていたりしたら大変だ。
そして僕と渉は危険なところを中心に探し回ることにした。
✳︎
それから小一時間ほど経っただろうか。渉の声が大きな声で叫んでる。僕は弥の声がする方へすぐに向かった。辿り着くとそこには渉と横たわっている詩帆がいた。
『詩帆!』
詩帆の元へ駆け寄った。詩帆は目を瞑ったまま動かない。
『おい、詩帆! 大丈夫か。まさか死んだとか言うなよ』
すると弥に肩を叩かれて、
『大丈夫だ。息はある。心臓も脈も動いている。気絶しているだけだ。多分上から落っこちて頭をぶつけたんだろう』
僕は体の力がスッと抜けた。よかった。詩帆は無事か。
『でも医者には見せた方がいいだろう。診療所に運ぶぞ』
僕は頷き、詩帆を背中に乗せて山を下りることにした。でもなぜ詩帆はこんなとこに来たんだ?女の子が来るようなとこではないんだけどな。
……まあ無事だったからいいか。結構上の方から落ちたみたいだけど、軽傷っぽいし本当に良かった。
そして詩帆を担いだ僕と弥は山のから下りた。
✳︎
詩帆は診療所に来る途中で目が覚めて、何がなんだかという表情だった。僕は詩帆に一連の話をした。詩帆は申し訳無さそうに謝っていた。
診療所に辿り着いた僕たちはすぐ詩帆を診てもらった。診察結果は頭の打撲と擦り傷程度の軽傷だった。
『大きな怪我がなくて良かったな。僕も弥も本当に心配してたんだぞ』
『お兄ちゃんごめんなさい…。弥さんも助けてもらってありがとうございます』
『いいよいいよ。無事でなによりだ。ところであんな山の中で何をしていたんだ?』
それは僕もとても気になっていた。詩帆があんなとこに1人で行くなんてあまり考えられない。
『そうだな。何をやっていたか、兄ちゃんも知りたいな。トキツレ草で弥がイメージを見ていなきゃずっとあのままだったのかもしれないんだぞ』
詩帆はうつむき、小さな声で話し始めた。
『そのトキツレ草を探していて…。志乃お姉ちゃんが落ち込んでいる姿を見たから…』
もしかして詩帆も僕と同じことを考えていたのだろうか。
『トキツレ草で未来を見ればどうすればいいか分かるんじゃないかってことだよな?』
『…うん』
そうか詩帆も同じことを考えていたんだな。兄弟で考え方は似るんだな。
『そうか。それを聞いたら志乃は少し元気になると思うぞ。…でも詩帆が危ない目にあったらそれは兄ちゃんもだし、弥、志乃、周りのみんなだって悲しむから、このようなことはせめて相談してから行ってくれよ』
『うん。分かった。心配してかけてごめんなさい』
それから弥と別れて、いつもの畑が並ぶ道を通り家に帰って行った。
…明日またトキツレ草のとこまで行こう。詩帆も連れて行った方が良いだろうな……
『詩帆~。どこにいるんだー?』
これだけ探し回ってるのに見つからないなんて…
もうここにはいないのかもしれない。もしかしたらすれ違いで家に帰っている可能性もある。
『………』
いや最悪の事態を考えておこう。詩帆が高いところから落ちて動けなくなっていたりしたら大変だ。
そして僕と渉は危険なところを中心に探し回ることにした。
✳︎
それから小一時間ほど経っただろうか。渉の声が大きな声で叫んでる。僕は弥の声がする方へすぐに向かった。辿り着くとそこには渉と横たわっている詩帆がいた。
『詩帆!』
詩帆の元へ駆け寄った。詩帆は目を瞑ったまま動かない。
『おい、詩帆! 大丈夫か。まさか死んだとか言うなよ』
すると弥に肩を叩かれて、
『大丈夫だ。息はある。心臓も脈も動いている。気絶しているだけだ。多分上から落っこちて頭をぶつけたんだろう』
僕は体の力がスッと抜けた。よかった。詩帆は無事か。
『でも医者には見せた方がいいだろう。診療所に運ぶぞ』
僕は頷き、詩帆を背中に乗せて山を下りることにした。でもなぜ詩帆はこんなとこに来たんだ?女の子が来るようなとこではないんだけどな。
……まあ無事だったからいいか。結構上の方から落ちたみたいだけど、軽傷っぽいし本当に良かった。
そして詩帆を担いだ僕と弥は山のから下りた。
✳︎
詩帆は診療所に来る途中で目が覚めて、何がなんだかという表情だった。僕は詩帆に一連の話をした。詩帆は申し訳無さそうに謝っていた。
診療所に辿り着いた僕たちはすぐ詩帆を診てもらった。診察結果は頭の打撲と擦り傷程度の軽傷だった。
『大きな怪我がなくて良かったな。僕も弥も本当に心配してたんだぞ』
『お兄ちゃんごめんなさい…。弥さんも助けてもらってありがとうございます』
『いいよいいよ。無事でなによりだ。ところであんな山の中で何をしていたんだ?』
それは僕もとても気になっていた。詩帆があんなとこに1人で行くなんてあまり考えられない。
『そうだな。何をやっていたか、兄ちゃんも知りたいな。トキツレ草で弥がイメージを見ていなきゃずっとあのままだったのかもしれないんだぞ』
詩帆はうつむき、小さな声で話し始めた。
『そのトキツレ草を探していて…。志乃お姉ちゃんが落ち込んでいる姿を見たから…』
もしかして詩帆も僕と同じことを考えていたのだろうか。
『トキツレ草で未来を見ればどうすればいいか分かるんじゃないかってことだよな?』
『…うん』
そうか詩帆も同じことを考えていたんだな。兄弟で考え方は似るんだな。
『そうか。それを聞いたら志乃は少し元気になると思うぞ。…でも詩帆が危ない目にあったらそれは兄ちゃんもだし、弥、志乃、周りのみんなだって悲しむから、このようなことはせめて相談してから行ってくれよ』
『うん。分かった。心配してかけてごめんなさい』
それから弥と別れて、いつもの畑が並ぶ道を通り家に帰って行った。
…明日またトキツレ草のとこまで行こう。詩帆も連れて行った方が良いだろうな……
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