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Side:鏡 ありし日の磨かれタイム
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【Side:鏡 ―熱烈な回想―】
夕べの深夜の城。
蝋燭の灯りだけがかすかに揺れる地下室で、私は今日も彼女を待つ。
ギィ……という音と共に、重い扉が開く。
……来た。
今夜も、来てくださった。
燭台の灯が私の前でゆらゆら揺れる。
その奥に映る、たわわに実った胸元と、レースの夜着。
あでやかに下ろした漆黒の髪。
眠る前の無防備なお姿……なんと悩ましい。
私は"眠ったふり"をする。
起きていると悟られ、その手が止まってしまわぬように。
カツ、カツとヒールの音が石畳に響く。
そしてやわらかな指先が、私のフレームをなぞる。
「今日もお疲れさまね……」
艶かしい囁き声に、私はフレームの先までふるえそうになる。
けれど我慢、我慢。
私は鏡、冷静でなくては。
……しかし。
「あら……こんな所にほこりが……ちゃんと払わないと」
……ッッッ……ッッ……その、
胸の膨らみが……当たって……ッ!!
夜着ごしでも分かる。
やわらかくも弾力のある、その重み。
お願いです、もっと強く押し当てて――
い、いや、もっと離れてください……
右上の角に押し当てられたときには、あまりの快感に内部の魔法がスパークしそうになった。
右上は……そこは……いけません女王さま……
「……よし、これでいいわ。明日も頑張らないと」
彼女は音もなく去っていく。
扉が閉まり、暗闇が戻る。
私は燃えるような熱を残したまま、冷たいガラスの仮面をかぶりなおす。
けれどその奥では、ただひとりの主に……
狂おしいほど恋をしていた。
「……お慕いしております、女王さま……」
夕べの深夜の城。
蝋燭の灯りだけがかすかに揺れる地下室で、私は今日も彼女を待つ。
ギィ……という音と共に、重い扉が開く。
……来た。
今夜も、来てくださった。
燭台の灯が私の前でゆらゆら揺れる。
その奥に映る、たわわに実った胸元と、レースの夜着。
あでやかに下ろした漆黒の髪。
眠る前の無防備なお姿……なんと悩ましい。
私は"眠ったふり"をする。
起きていると悟られ、その手が止まってしまわぬように。
カツ、カツとヒールの音が石畳に響く。
そしてやわらかな指先が、私のフレームをなぞる。
「今日もお疲れさまね……」
艶かしい囁き声に、私はフレームの先までふるえそうになる。
けれど我慢、我慢。
私は鏡、冷静でなくては。
……しかし。
「あら……こんな所にほこりが……ちゃんと払わないと」
……ッッッ……ッッ……その、
胸の膨らみが……当たって……ッ!!
夜着ごしでも分かる。
やわらかくも弾力のある、その重み。
お願いです、もっと強く押し当てて――
い、いや、もっと離れてください……
右上の角に押し当てられたときには、あまりの快感に内部の魔法がスパークしそうになった。
右上は……そこは……いけません女王さま……
「……よし、これでいいわ。明日も頑張らないと」
彼女は音もなく去っていく。
扉が閉まり、暗闇が戻る。
私は燃えるような熱を残したまま、冷たいガラスの仮面をかぶりなおす。
けれどその奥では、ただひとりの主に……
狂おしいほど恋をしていた。
「……お慕いしております、女王さま……」
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