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6-2.甘くとろけて★
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「また筋書きから外れることを……どうかお赦しください」
彼の手が、ゆっくりと私の胸元へと触れていく。
熱い。
布越しにもわかる熱が、シルエットの手に宿っていた。
「や……っ……だめ、そんな……」
胸元を隠そうとする私の手を、彼がそっと包み込む。
「こんなにも美しいのに……隠さないでください」
耳元で甘く囁かれる。
器用に背中の紐を解かれたかと思うと、やさしくドレスの前をずらされ――
我ながら恥ずかしいほど実った果実が、淡い灯りに照らし出された。
「っ……」
「見惚れずにはいられません。この実り……神の祝福のようで……」
――祝福、だなんて。
不躾に凝視されたり揉まれることは茶飯事でも、
こうして崇拝するみたいに、見つめられたことなんて――
鏡の男は、両手でそっと胸をすくい上げた。
重みを確かめるように、愛おしそうに、手のひらで包み込まれる。
「……あたたかい……羽毛のようにやわらかで……愛しさがこみ上げてきます」
指先が、そっと弾力をなぞる。
そのたびに、たぷん……と胸が揺れる。
彼の瞳はうっとりとその動きを追っていた。
「まるで禁断の果実です……」
「もうっ……やめてよ……っ、あ……っ」
胸の先端が舌でやさしくなぞられた瞬間、背筋がぞくりとふるえる。
ちゅ……くちゅ、じゅる……
いやらしい愛撫なのに、熱い舌が、私を慈しむようで――
なぜだか、涙がこぼれそうになった。
「あなたがこの胸に抱える、痛みも、孤独も……すべて、感じたいのです」
ちゅ……と吸い上げられるたび、思考が揺らぐ。
舌先で甘く弾かれて、何度も、何度も、その弾力を確かめるように包まれて。
苦しくて、嬉しくて、どうにかなりそうだった。
「ねえっ、……そんなに……っ」
「たとえ筋書きに逆らおうと……あなたを心から敬い、愛しています」
どこまでも、迷いのない声。
身をよじる私の胸を、両手ですくい上げたまま、彼は額をそっとそこに寄せた。
「この果実が、私のフレームに当たって弾むたび、私は魔力がみなぎって……」
「やだ……っ、変なこと……言わないでよ……」
恥ずかしくて、顔を背けた。
けれど、胸を吸われるたびに、息が漏れる。
「……こんなのっ、筋書きにないのに……」
「なら、私たちで描きましょう」
涙でにじむ私を見つめ、双つの白い光が微笑んだ。
「新しい物語を。あなたが愛される結末を、きっと……」
ああ、私……いま確かに愛されている。
心も、身体も、こんなにも。
筋書きにないはずの温もりに、私はすでに溺れていた。
――彼のくちづけが、静かに降りていく。
胸元から、鎖骨、首筋へ。ひとつひとつ、確かめるように。
熱を残してゆくその唇に、息が詰まりそうになる。
「……もっと、あなたの奥へ…触れたい」
声が低く、甘く、私の耳に囁いた。
ひゅ、と喉が鳴る。
拒めるはずもなかった。
ドレスの裾が、そっとめくられていく。
空気が素肌を撫で、私は反射的に膝を閉じた。
「もっと、見せてください……」
やさしく脚を開かれた瞬間、空気が触れるだけで敏感なそこが、ぴくんとふるえた。
指先が、ゆっくりと太腿をなぞってくる。
触れているのかいないのか、鳥の羽みたいな感触。
けれど──
胎内が、きゅんと疼く。
「……こんなに美しくて、淫らで…
すべてが、愛おしくてたまりません」
囁きとともに落ちた吐息が、恥ずかしいところのすぐそばに触れる。
指先が、触れそうで触れない距離を、ゆっくりと、焦らすようになぞって──
「やっ……そこ、いや、くすぐった……っ」
芯には、まだ触れない。
すぐ近くをくるくると円を描くように撫でられて、
熱を帯びた身体の奥から、じわりとにじみ始める。
「……"いや"? 本当ですか? こんなに濡れてるのに」
濡れた音が、いやらしく響いた。
指が濡れた蜜をすくって、硬くなってきた芯をつっとなぞる。
「ん……っ、やぁっ、そんなふうに、されたら……っ」
芯を指がかすめた瞬間、電流のような刺激が駆け巡る。
逃げたいのに、脚から力が抜けてゆく。
「この可愛い"宝石"、こんなに硬くなって……"もっと触れて"と言わんばかりです」
彼は囁きながら、焦らすようにまた芯――"宝石"のまわりをぬるぬると撫でる。
……恥ずかしい。
もっと、"そこ"を触ってほしいと思っちゃったなんて……
「ふ、ふ……反応まで可愛らしい……誰にも触れさせなかった場所、私には許してくださるんですね」
「……もうっ、……ん、んん……!」
顔が熱くなる。
腰が勝手に動く。
彼の目に、やさしさと――
独占欲のような光が走った。
「ヒルデさま……どこに、触れてほしいですか?」
「…っ、!」
「本当は、もっと触れてほしいところが……あるのでしょう?」
彼の指は愛撫をやめない。
どこまでもやさしい声で、そんなことを訊く。
「やだ…そんな……っ」
「どうか教えてください、愛しいヒルデさま」
「ん…っ、やっ、ずるい、わ……っ」
時折、羽のように指が"そこ"をかすめるたび、骨盤に電流が突き抜ける。
ほしい。
もっと、そこ…触って――!
悪役といえど、女王の私が……
そんなはしたないことを願うなんて……!
私が言いよどむ間にも、焦らすような指は止まらない。
「んっ、ん……! ひどいわ…っ、いじ、わる……っ」
「……お許しを。あなたのそのお顔、たまらないのです」
こんなに意地悪なのに。
声も、私の頬を撫でる手も、こんなにも……やさしくて。
「………さわって、ほしい……」
「どこを…です? 愛しい女王さま」
「そこっ、しびれる、ところ……っ」
彼の瞳が、鋭く光る。
捕まえた、とでも言うように。
「ここ……ですか?」
「あ……っ、そこ……っ!」
指先でトン…とやさしく触れられただけで、また恥ずかしいほど脚の間が熱くなる。
そのまま、そっと弾くように、何度も、何度もそこを撫でられる。
「それっ、おかしくっ……なりそうなの……っ」
恥ずかしいほど硬く膨らんだそこを弾かれ、撫でられ、つままれて。
恥じらいも忘れて蕩けそうになる。
「いけませんね。そんな可愛らしいお声で啼いて……
歯止めが利かなくなりそうです」
「はっ……、なにか、きちゃう………っ」
身体の奥から、なにかがこみ上げてくる。
恥ずかしいところから、あふれて、出てきてしまいそうな……
彼はすっと目を細め、私の太ももを抱え直す。
そして──
「……あなたの綺麗でいやらしい姿……もっと、魅せてください」
彼が、私の脚の間に顔を伏せた。
そんな私の頬を、熱い手が撫でる。
「あなたがこの胸に抱える痛みも、孤独も……すべて、感じたいのです」
ちゅ……と吸い上げられるたび、理性が揺らぐ。
舌先で甘く弾かれて、何度も、何度も、その弾力を確かめるように包まれて。
苦しくて、心地よくて、どうにかなりそうだった。
「ねえっ、……そんなに……っ」
「たとえ筋書きに逆らおうと……あなたを心から敬い、愛しています」
どこまでも、迷いのない声。
身をよじる私の胸を両手ですくい上げたまま、彼は額をそこに寄せた。
「この果実が、私のフレームに当たって弾むたび……私は魔力がみなぎって……」
「やだ……っ、変なこと……言わないでよ……」
恥ずかしくて、顔を背ける。
けれど胸を吸われるたび、息が漏れる。
「……こんなのっ、筋書きにないのに……」
「なら、私たちで描きましょう」
涙でにじむ私を見つめ、双つの白い光が微笑んだ。
「新しい物語を。あなたが愛される結末を、きっと……」
ねえ……どうして、あなたはそんなにも――
「………っ」
私は涙を隠すように、彼の胸へ顔をうずめた。
私の心を見すかしたように、彼のくちづけが、静かに降りていく。
彼の手が、ゆっくりと私の胸元へと触れていく。
熱い。
布越しにもわかる熱が、シルエットの手に宿っていた。
「や……っ……だめ、そんな……」
胸元を隠そうとする私の手を、彼がそっと包み込む。
「こんなにも美しいのに……隠さないでください」
耳元で甘く囁かれる。
器用に背中の紐を解かれたかと思うと、やさしくドレスの前をずらされ――
我ながら恥ずかしいほど実った果実が、淡い灯りに照らし出された。
「っ……」
「見惚れずにはいられません。この実り……神の祝福のようで……」
――祝福、だなんて。
不躾に凝視されたり揉まれることは茶飯事でも、
こうして崇拝するみたいに、見つめられたことなんて――
鏡の男は、両手でそっと胸をすくい上げた。
重みを確かめるように、愛おしそうに、手のひらで包み込まれる。
「……あたたかい……羽毛のようにやわらかで……愛しさがこみ上げてきます」
指先が、そっと弾力をなぞる。
そのたびに、たぷん……と胸が揺れる。
彼の瞳はうっとりとその動きを追っていた。
「まるで禁断の果実です……」
「もうっ……やめてよ……っ、あ……っ」
胸の先端が舌でやさしくなぞられた瞬間、背筋がぞくりとふるえる。
ちゅ……くちゅ、じゅる……
いやらしい愛撫なのに、熱い舌が、私を慈しむようで――
なぜだか、涙がこぼれそうになった。
「あなたがこの胸に抱える、痛みも、孤独も……すべて、感じたいのです」
ちゅ……と吸い上げられるたび、思考が揺らぐ。
舌先で甘く弾かれて、何度も、何度も、その弾力を確かめるように包まれて。
苦しくて、嬉しくて、どうにかなりそうだった。
「ねえっ、……そんなに……っ」
「たとえ筋書きに逆らおうと……あなたを心から敬い、愛しています」
どこまでも、迷いのない声。
身をよじる私の胸を、両手ですくい上げたまま、彼は額をそっとそこに寄せた。
「この果実が、私のフレームに当たって弾むたび、私は魔力がみなぎって……」
「やだ……っ、変なこと……言わないでよ……」
恥ずかしくて、顔を背けた。
けれど、胸を吸われるたびに、息が漏れる。
「……こんなのっ、筋書きにないのに……」
「なら、私たちで描きましょう」
涙でにじむ私を見つめ、双つの白い光が微笑んだ。
「新しい物語を。あなたが愛される結末を、きっと……」
ああ、私……いま確かに愛されている。
心も、身体も、こんなにも。
筋書きにないはずの温もりに、私はすでに溺れていた。
――彼のくちづけが、静かに降りていく。
胸元から、鎖骨、首筋へ。ひとつひとつ、確かめるように。
熱を残してゆくその唇に、息が詰まりそうになる。
「……もっと、あなたの奥へ…触れたい」
声が低く、甘く、私の耳に囁いた。
ひゅ、と喉が鳴る。
拒めるはずもなかった。
ドレスの裾が、そっとめくられていく。
空気が素肌を撫で、私は反射的に膝を閉じた。
「もっと、見せてください……」
やさしく脚を開かれた瞬間、空気が触れるだけで敏感なそこが、ぴくんとふるえた。
指先が、ゆっくりと太腿をなぞってくる。
触れているのかいないのか、鳥の羽みたいな感触。
けれど──
胎内が、きゅんと疼く。
「……こんなに美しくて、淫らで…
すべてが、愛おしくてたまりません」
囁きとともに落ちた吐息が、恥ずかしいところのすぐそばに触れる。
指先が、触れそうで触れない距離を、ゆっくりと、焦らすようになぞって──
「やっ……そこ、いや、くすぐった……っ」
芯には、まだ触れない。
すぐ近くをくるくると円を描くように撫でられて、
熱を帯びた身体の奥から、じわりとにじみ始める。
「……"いや"? 本当ですか? こんなに濡れてるのに」
濡れた音が、いやらしく響いた。
指が濡れた蜜をすくって、硬くなってきた芯をつっとなぞる。
「ん……っ、やぁっ、そんなふうに、されたら……っ」
芯を指がかすめた瞬間、電流のような刺激が駆け巡る。
逃げたいのに、脚から力が抜けてゆく。
「この可愛い"宝石"、こんなに硬くなって……"もっと触れて"と言わんばかりです」
彼は囁きながら、焦らすようにまた芯――"宝石"のまわりをぬるぬると撫でる。
……恥ずかしい。
もっと、"そこ"を触ってほしいと思っちゃったなんて……
「ふ、ふ……反応まで可愛らしい……誰にも触れさせなかった場所、私には許してくださるんですね」
「……もうっ、……ん、んん……!」
顔が熱くなる。
腰が勝手に動く。
彼の目に、やさしさと――
独占欲のような光が走った。
「ヒルデさま……どこに、触れてほしいですか?」
「…っ、!」
「本当は、もっと触れてほしいところが……あるのでしょう?」
彼の指は愛撫をやめない。
どこまでもやさしい声で、そんなことを訊く。
「やだ…そんな……っ」
「どうか教えてください、愛しいヒルデさま」
「ん…っ、やっ、ずるい、わ……っ」
時折、羽のように指が"そこ"をかすめるたび、骨盤に電流が突き抜ける。
ほしい。
もっと、そこ…触って――!
悪役といえど、女王の私が……
そんなはしたないことを願うなんて……!
私が言いよどむ間にも、焦らすような指は止まらない。
「んっ、ん……! ひどいわ…っ、いじ、わる……っ」
「……お許しを。あなたのそのお顔、たまらないのです」
こんなに意地悪なのに。
声も、私の頬を撫でる手も、こんなにも……やさしくて。
「………さわって、ほしい……」
「どこを…です? 愛しい女王さま」
「そこっ、しびれる、ところ……っ」
彼の瞳が、鋭く光る。
捕まえた、とでも言うように。
「ここ……ですか?」
「あ……っ、そこ……っ!」
指先でトン…とやさしく触れられただけで、また恥ずかしいほど脚の間が熱くなる。
そのまま、そっと弾くように、何度も、何度もそこを撫でられる。
「それっ、おかしくっ……なりそうなの……っ」
恥ずかしいほど硬く膨らんだそこを弾かれ、撫でられ、つままれて。
恥じらいも忘れて蕩けそうになる。
「いけませんね。そんな可愛らしいお声で啼いて……
歯止めが利かなくなりそうです」
「はっ……、なにか、きちゃう………っ」
身体の奥から、なにかがこみ上げてくる。
恥ずかしいところから、あふれて、出てきてしまいそうな……
彼はすっと目を細め、私の太ももを抱え直す。
そして──
「……あなたの綺麗でいやらしい姿……もっと、魅せてください」
彼が、私の脚の間に顔を伏せた。
そんな私の頬を、熱い手が撫でる。
「あなたがこの胸に抱える痛みも、孤独も……すべて、感じたいのです」
ちゅ……と吸い上げられるたび、理性が揺らぐ。
舌先で甘く弾かれて、何度も、何度も、その弾力を確かめるように包まれて。
苦しくて、心地よくて、どうにかなりそうだった。
「ねえっ、……そんなに……っ」
「たとえ筋書きに逆らおうと……あなたを心から敬い、愛しています」
どこまでも、迷いのない声。
身をよじる私の胸を両手ですくい上げたまま、彼は額をそこに寄せた。
「この果実が、私のフレームに当たって弾むたび……私は魔力がみなぎって……」
「やだ……っ、変なこと……言わないでよ……」
恥ずかしくて、顔を背ける。
けれど胸を吸われるたび、息が漏れる。
「……こんなのっ、筋書きにないのに……」
「なら、私たちで描きましょう」
涙でにじむ私を見つめ、双つの白い光が微笑んだ。
「新しい物語を。あなたが愛される結末を、きっと……」
ねえ……どうして、あなたはそんなにも――
「………っ」
私は涙を隠すように、彼の胸へ顔をうずめた。
私の心を見すかしたように、彼のくちづけが、静かに降りていく。
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