わたしと犬と猫とツバメとその他もろもろの話

omoti

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猫 2

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その後あれこれあったが出てきたおじいちゃんの「いい猫だな」の一言に難色を示していた母も折れそうだった。

子猫はアメリカンショートヘアーみたいな黒白の虎がらの雄で、パッチリお目目と長い尻尾が凄くかわいい。
人懐こいから近所の飼い猫か?疑惑もあったが聞いて回ってもそれらしき家はなかった。

私は猫が飼えるかもしれない現実にドキドキが止まらない。

テレビでやる「密着2年!秘境に活きる幻の○○」とか「世界初撮影に成功!○○の子育て」とか「深海の神秘!○○大集結」などは必ず見ていたし、毎週日曜8時「みのもんたの動物奇想天外(古」も欠かさない。

私は動物全般が大好きだった。

もし猫が飼えるなら是非一緒のお布団で寝たり、お膝に乗せてテレビを見たりしてみたかったのだ。名前は私が考えよう。


だがしかし すぐにその夢は壊された。

猫ちゃんは車で5分の畑(うちは生粋の農家)にある倉庫に連れていかれた。
家の中で動物を飼うのを嫌がった母と祖母の意見が通ってしまったのだ。

ショックで私はしくしく泣いた


それからはよく自転車をかっ飛ばして猫に会いに日々。
なぜか猫は「たーちゃん」と呼ばれていた。
んだよ、たーちゃんって。ジャングルの王者かよと悪態をつきつつも私もそう呼んだ。

なんだかんだ父も母もたーちゃんをかなり溺愛していたし、昼間はお外でのびのび、ご飯はキャットフードや母がほぐしたお魚、はたまた父が海に潜り(趣味)取ってきた牡蠣を剥いてもらったり、夜は倉庫といえど暖かい寝床を用意してもらっていたたーちゃんは幸せだったと思う。

なのに!雄の性なのか!
たーちゃん推定一歳半。
突然姿をくらます!!!


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