超絶美形な俺がBLゲームに転生した件

抹茶ごはん

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二話 第二王子side

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「アダムと同じクラスで嬉しいよ。」
そう言って微笑むミレクシアに内心ほくそ笑む。事前に学園側に俺とミレクシアを同じクラスにするよう指示していたと知ったら、偶然だと思って喜ぶミレクシアはどんな反応をするのだろうか?

俺の婚約者が誰より何より美しいのは知っていた。知っていたが、油断していたのだ。
学園に入学した初日から、事あるごとにミレクシアは声を掛けられていた。このままでは、俺のミレクシアが盗られてしまう。どうにかミレクシアが俺の物だとこいつらクラスメイトに教えなければ。
「ねえサンダルフォンくん、お昼一緒に食べませんか?」
ふざけるな、と思った。ただでさえ昼食時は兄さんまでついてくると言うのに、これ以上お邪魔虫はいらない。
「ごめ「駄目だ。」アダム?」
強く拒絶する。いい加減にしろ、俺の婚約者だぞ。
「ミレクシアは俺と昼食を取る予定になっている。諦めてくれ。」
「え、そうなんですね、ごめんなさい。」
女は立ち去った。これでよし。

昼食を取っている最中、珍しくミレクシアが口元にソースを付けていた。
「あ、ミレクシア、口にソースが付いてるぞ。可愛いな。」
自然に兄さんが手を伸ばす。だが、俺の方が早かった。
「ん。」
デミグラスソースだ。甘い。
「あ、ありがとう、アダム。」
「いい。」
ミレクシアは少し照れているようだった。可愛い。

休日、兄さんの邪魔もなく二人で過ごしていた。
「アダムは、何かしたいことある?」
「…そうだな、お前の歌が聞きたい。ピアノを弾きながら、な。」
いつかのように、あの綺麗な声で歌ってくれ。今日はうるさい奴兄さんもいないことだしな。
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