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第2章 迷宮都市と主の脅威
主 を目指して
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(会話文書いてると色々な人の一人称二人称がごっちゃになってしまう汗)
迷宮に存在する特殊な魔物"主"の存在を仄めかした隆人。隆人は戦線を維持する人員を残した上での討伐を進言するが、隆人の独断専行が気に食わなかったステインとトラブルになる。
隆人はステインを文字通り一蹴して黙らせるのであった。
「ひ……ぃっ」
当のステインは蹴り飛ばされた先の壁で顔を真っ青にしている。隆人の蹴りを腹にまともに受けた上に、投げナイフを首筋に飛ばされたのだから無理もないが。
その投げナイフはステインの首の直ぐ横の壁に突き刺さっており、薄皮一枚を切り裂いたのか首筋に細く赤い線が見えた。
まったく予期していなかった出来事に、周囲にいる手練れの冒険者たちですら一瞬動きを止める。
「リュート君、そこまでにしてもらおうかな」
そんな中いち早く動き、間に割り込んでくるグリンジャー、先ほどまで隆人と会話をしていたこともあり隆人の近くにいた彼はその手に持つ大剣を隆人に突き付ける。さらにその身からは濃度の高い殺気が漏れている。対する隆人も殺気を向けてくるグリンジャーと手にある大剣を見据える。
突然発生した一触即発の雰囲気にティナを初めとする周囲にいたほとんどの人間が一斉に息をのむ。それほどまでに二人の発する威圧感はすさまじく、緊張感を生み出していた。
だが、その緊張感はすぐに霧散した。
「安心してください、別にリュート君に攻撃するつもりはありませんよ。私のパーティメンバーに攻撃したので割り込ませてもらいましたが、ステインにも非がありますからね」
「いや、俺も焦っていたとはいえ、やりすぎたからね。謝罪するよ」
グリンジャーはそう言って大剣を降ろす。それを見て隆人をその警戒を解いた。
「それで、"主"の話でしたね……」
そう言って再び深く考えるような仕草を見せるグリンジャー。だが、今度はそう時間をかけることなく決断を下した。
「わかりました。リュートくんの言うことが事実であれば急いだ方がいいでしょう。その主の討伐チームを組みます。ですがその予想が違えている場合も考えられます。幸いにもここには戦力が揃っているので作戦もこのまま続行します。その為、討伐チームに参加するのは最低限の人員になります。それで構いませんか?」
「うん、それで大丈夫だよ。元々、少数精鋭って話だったしね」
グリンジャーの提案に隆人も賛同する。というよりこの案が現状では一番賢明であることが理解できた。
元々、魔物の発生自体が早急に対策すべき事態であり、もし隆人の予想が思い過ごしだった場合、残している人員が戦線維持のみでは、討伐組が帰還するまで作戦が遅滞してしまう。一刻でも早い解決が必要な現状においてそれは致命的である。
なので作戦の続行に必要な分の戦力は残し、それ以外で主を探し、発見したらその討伐を行う。いわば二正面作戦と言えるものである。
二正面作戦は少なくとも分散しても機能できる程の戦力が必要であるが、今回は下層組にBランクパーティ『太陽の剣』の精鋭をはじめとした実力者が揃っているが故にその点については問題がない。
現状考えうる最善の策と言えた。
隆人が頷いたのを見たグリンジャーはホッとしたような表情を浮かべる。
「それじゃあその作戦で行くとしましょう。それで、主の討伐チームのメンバーですが。リュートくんと、クリスティーナさん、それに僕もそちらにいった方がいいですね。後は……」
「俺も行かせてくれ!!」
その声に顔を向ける隆人とグリンジャー。そこにはステインがいた。
「ステイン?」
「俺にもその討伐チームに参加させてください」
「わかっているのかな?」
グリンジャーが低い声で尋ねる。ステインはその声に一瞬怯えを見せるがすぐにグリンジャーをしっかり見据える。
「はい、リーダー。それに俺だって役には立てるはずです」
「そうだね……どうかな、リュートくん」
「まぁ本人がやる気ならいいんじゃないかな」
実際、隆人からしたら対して気にしているわけでもない為ステインが参加することに異議はなかった。
「じゃ、ワシもそっちに参加しようかの」
そこに更に違う場所から声が上がる。その男は初老といった感じの男性で、小柄だが着ている鎧越しにも相当鍛えていることがうかがえる。
「ロイドさん、あなたもですか?」
「うむ、少々頭に血が上ってるステインの歯止め役も必要だろうし、こやつの実力もきになるからのぅ」
そう言って隆人を鋭く見据える。その目を見て隆人はあることを思い出す。この作戦の会議が行われた会議室、そこにいた冒険者からティナに、ほとんどの視線が向けられている中、この男だけはティナではなく隆人に視線を向けていた。
更に先ほど、隆人とグリンジャーによって生まれた緊張感の中、唯一笑ってその様子を眺めていたのもこの男であった。
「申し遅れたの、ワシはロイド。『太陽の剣』でサブリーダーをしておる。jobは戦士だが基本は壁役かのぅ。これでもBランク冒険者じゃ、よろしくのぅ」
そう言って好々爺とした笑みを浮かべる。だが口にした通りその実力は確かであることはその雰囲気からさっすることができた。
「ロイドさんが来てくれるのであればこちらの戦力も十分ですね、この人はBランクでもトップクラスの実力者ですから」
「へぇ、グリンジャーさんがそこまで言うなら相当なんだろうね」
「えぇ、ロイドさんの技量は僕が保障しますよ。では、討伐チームは僕とリュートくん、ティナさんにステインにロイドさんということで、残りは作戦通り下層から魔物の群れを追い立ててくください」
そうして、二正面作戦のメンバーが決まる。そして早速、隆人達討伐チームは行動を開始する。
「リュート様、短剣はよろしいのですか?」
「あぁ、大丈夫だよ」
そう言うと、隆人は手首を使って引くような動作をする。すると、壁に刺さっていた短剣が抜けて、隆人の手に戻ってきた。
「えっ!?それは一体……」
「短剣にとても細い糸が通っていてね、飛ばしてもこの紐を引けば戻ってくるんだよ」
「なるほど……リュート様は面白いものを持っているのですね」
「まぁ、これの目的は別なんだけどね。あ、そうだ」
そう言うとグリンジャー達3人の方を向く。
「これから見るものは内密にしてほしい。いいかな?」
「えぇ、ギルドマスターにもそこまで詳細にスキルなどを教える必要はありませんし構いませんよ」
「ありがとう」
隆人はグリンジャーの返答に満足そうに頷いた。その顔はとても悪い笑顔になっていたが。
(これで多少は隠さなくて良さそうだね)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「す、すごい……」
「これほどとはのぅ」
迷宮35階層、感嘆の声を上げる面々の視線の先には隆人の姿がある。その身体は青白いオーラを発していた。
グリンジャー達からスキルの秘匿を確約した隆人はスキル使用の制限を緩めることにした。今も身体強化を発動し、複数の魔物を同時に相手取っている。
「ガォゥ」
「遅いよ!」
犬型の魔物、コボルトーーDランクのハイコボルトだがーーが手にしたサーベルを隆人に向かって切りつける。それを強化された身体能力で軽くかわし、そのままハイコボルトとすれ違うように切り裂く。更に空いていた左手に短剣を二本取り出し、そのまま左手で正面に器用に投擲する。
その短剣は二本それぞれが飛ばした方向にいた魔物に直撃する。とはいえ利き手と逆、しかも二本同時では威力がでず、浅く刺さるに止まる。それを見たあと隆人が飛ばした後の左手を握るように動かす。
すると刺さった短剣が爆発するように熱を発する。そのまま魔物が焼き消えた。隆人が腕を引くとついていた糸を通じて短剣が手に戻る。
実はこの糸、迷宮の深層にいたあの蜘蛛魔物達の糸で出来ており、魔力の電動率が高い。そのためこのように離れた場所から短剣の効果を発動させることができるのだ。相手次第ではあるが風魔法よりもMPの消費効率がよく、愛用している。
ちなみに、糸が燃えないのは、隆人の魔力が通されている為、武器扱いのようになり、炎の影響から外れる為である。
一瞬で三体の魔物の息の根を止めた隆人。
そうして隆人は、ほかのメンバー達の数倍以上の速度で進行方向の敵を屠っていた。
「それにしても、ここは魔物が多いですね」
「それだけ近づいた証拠だよ。……ほら、いたよ」
何個目かになる角を曲がる、そこは少し広まった行き止まりであり、その中央に"主"はいた。
「あれが……」
「でかいのぅ」
「なんだあれは……」
それを目にした討伐チームは口々につぶやく。
その視線の先では、迷宮から巨大な花のようなものが生えており、更にそこから人型の身体が伸びていた。
迷宮に存在する特殊な魔物"主"の存在を仄めかした隆人。隆人は戦線を維持する人員を残した上での討伐を進言するが、隆人の独断専行が気に食わなかったステインとトラブルになる。
隆人はステインを文字通り一蹴して黙らせるのであった。
「ひ……ぃっ」
当のステインは蹴り飛ばされた先の壁で顔を真っ青にしている。隆人の蹴りを腹にまともに受けた上に、投げナイフを首筋に飛ばされたのだから無理もないが。
その投げナイフはステインの首の直ぐ横の壁に突き刺さっており、薄皮一枚を切り裂いたのか首筋に細く赤い線が見えた。
まったく予期していなかった出来事に、周囲にいる手練れの冒険者たちですら一瞬動きを止める。
「リュート君、そこまでにしてもらおうかな」
そんな中いち早く動き、間に割り込んでくるグリンジャー、先ほどまで隆人と会話をしていたこともあり隆人の近くにいた彼はその手に持つ大剣を隆人に突き付ける。さらにその身からは濃度の高い殺気が漏れている。対する隆人も殺気を向けてくるグリンジャーと手にある大剣を見据える。
突然発生した一触即発の雰囲気にティナを初めとする周囲にいたほとんどの人間が一斉に息をのむ。それほどまでに二人の発する威圧感はすさまじく、緊張感を生み出していた。
だが、その緊張感はすぐに霧散した。
「安心してください、別にリュート君に攻撃するつもりはありませんよ。私のパーティメンバーに攻撃したので割り込ませてもらいましたが、ステインにも非がありますからね」
「いや、俺も焦っていたとはいえ、やりすぎたからね。謝罪するよ」
グリンジャーはそう言って大剣を降ろす。それを見て隆人をその警戒を解いた。
「それで、"主"の話でしたね……」
そう言って再び深く考えるような仕草を見せるグリンジャー。だが、今度はそう時間をかけることなく決断を下した。
「わかりました。リュートくんの言うことが事実であれば急いだ方がいいでしょう。その主の討伐チームを組みます。ですがその予想が違えている場合も考えられます。幸いにもここには戦力が揃っているので作戦もこのまま続行します。その為、討伐チームに参加するのは最低限の人員になります。それで構いませんか?」
「うん、それで大丈夫だよ。元々、少数精鋭って話だったしね」
グリンジャーの提案に隆人も賛同する。というよりこの案が現状では一番賢明であることが理解できた。
元々、魔物の発生自体が早急に対策すべき事態であり、もし隆人の予想が思い過ごしだった場合、残している人員が戦線維持のみでは、討伐組が帰還するまで作戦が遅滞してしまう。一刻でも早い解決が必要な現状においてそれは致命的である。
なので作戦の続行に必要な分の戦力は残し、それ以外で主を探し、発見したらその討伐を行う。いわば二正面作戦と言えるものである。
二正面作戦は少なくとも分散しても機能できる程の戦力が必要であるが、今回は下層組にBランクパーティ『太陽の剣』の精鋭をはじめとした実力者が揃っているが故にその点については問題がない。
現状考えうる最善の策と言えた。
隆人が頷いたのを見たグリンジャーはホッとしたような表情を浮かべる。
「それじゃあその作戦で行くとしましょう。それで、主の討伐チームのメンバーですが。リュートくんと、クリスティーナさん、それに僕もそちらにいった方がいいですね。後は……」
「俺も行かせてくれ!!」
その声に顔を向ける隆人とグリンジャー。そこにはステインがいた。
「ステイン?」
「俺にもその討伐チームに参加させてください」
「わかっているのかな?」
グリンジャーが低い声で尋ねる。ステインはその声に一瞬怯えを見せるがすぐにグリンジャーをしっかり見据える。
「はい、リーダー。それに俺だって役には立てるはずです」
「そうだね……どうかな、リュートくん」
「まぁ本人がやる気ならいいんじゃないかな」
実際、隆人からしたら対して気にしているわけでもない為ステインが参加することに異議はなかった。
「じゃ、ワシもそっちに参加しようかの」
そこに更に違う場所から声が上がる。その男は初老といった感じの男性で、小柄だが着ている鎧越しにも相当鍛えていることがうかがえる。
「ロイドさん、あなたもですか?」
「うむ、少々頭に血が上ってるステインの歯止め役も必要だろうし、こやつの実力もきになるからのぅ」
そう言って隆人を鋭く見据える。その目を見て隆人はあることを思い出す。この作戦の会議が行われた会議室、そこにいた冒険者からティナに、ほとんどの視線が向けられている中、この男だけはティナではなく隆人に視線を向けていた。
更に先ほど、隆人とグリンジャーによって生まれた緊張感の中、唯一笑ってその様子を眺めていたのもこの男であった。
「申し遅れたの、ワシはロイド。『太陽の剣』でサブリーダーをしておる。jobは戦士だが基本は壁役かのぅ。これでもBランク冒険者じゃ、よろしくのぅ」
そう言って好々爺とした笑みを浮かべる。だが口にした通りその実力は確かであることはその雰囲気からさっすることができた。
「ロイドさんが来てくれるのであればこちらの戦力も十分ですね、この人はBランクでもトップクラスの実力者ですから」
「へぇ、グリンジャーさんがそこまで言うなら相当なんだろうね」
「えぇ、ロイドさんの技量は僕が保障しますよ。では、討伐チームは僕とリュートくん、ティナさんにステインにロイドさんということで、残りは作戦通り下層から魔物の群れを追い立ててくください」
そうして、二正面作戦のメンバーが決まる。そして早速、隆人達討伐チームは行動を開始する。
「リュート様、短剣はよろしいのですか?」
「あぁ、大丈夫だよ」
そう言うと、隆人は手首を使って引くような動作をする。すると、壁に刺さっていた短剣が抜けて、隆人の手に戻ってきた。
「えっ!?それは一体……」
「短剣にとても細い糸が通っていてね、飛ばしてもこの紐を引けば戻ってくるんだよ」
「なるほど……リュート様は面白いものを持っているのですね」
「まぁ、これの目的は別なんだけどね。あ、そうだ」
そう言うとグリンジャー達3人の方を向く。
「これから見るものは内密にしてほしい。いいかな?」
「えぇ、ギルドマスターにもそこまで詳細にスキルなどを教える必要はありませんし構いませんよ」
「ありがとう」
隆人はグリンジャーの返答に満足そうに頷いた。その顔はとても悪い笑顔になっていたが。
(これで多少は隠さなくて良さそうだね)
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「す、すごい……」
「これほどとはのぅ」
迷宮35階層、感嘆の声を上げる面々の視線の先には隆人の姿がある。その身体は青白いオーラを発していた。
グリンジャー達からスキルの秘匿を確約した隆人はスキル使用の制限を緩めることにした。今も身体強化を発動し、複数の魔物を同時に相手取っている。
「ガォゥ」
「遅いよ!」
犬型の魔物、コボルトーーDランクのハイコボルトだがーーが手にしたサーベルを隆人に向かって切りつける。それを強化された身体能力で軽くかわし、そのままハイコボルトとすれ違うように切り裂く。更に空いていた左手に短剣を二本取り出し、そのまま左手で正面に器用に投擲する。
その短剣は二本それぞれが飛ばした方向にいた魔物に直撃する。とはいえ利き手と逆、しかも二本同時では威力がでず、浅く刺さるに止まる。それを見たあと隆人が飛ばした後の左手を握るように動かす。
すると刺さった短剣が爆発するように熱を発する。そのまま魔物が焼き消えた。隆人が腕を引くとついていた糸を通じて短剣が手に戻る。
実はこの糸、迷宮の深層にいたあの蜘蛛魔物達の糸で出来ており、魔力の電動率が高い。そのためこのように離れた場所から短剣の効果を発動させることができるのだ。相手次第ではあるが風魔法よりもMPの消費効率がよく、愛用している。
ちなみに、糸が燃えないのは、隆人の魔力が通されている為、武器扱いのようになり、炎の影響から外れる為である。
一瞬で三体の魔物の息の根を止めた隆人。
そうして隆人は、ほかのメンバー達の数倍以上の速度で進行方向の敵を屠っていた。
「それにしても、ここは魔物が多いですね」
「それだけ近づいた証拠だよ。……ほら、いたよ」
何個目かになる角を曲がる、そこは少し広まった行き止まりであり、その中央に"主"はいた。
「あれが……」
「でかいのぅ」
「なんだあれは……」
それを目にした討伐チームは口々につぶやく。
その視線の先では、迷宮から巨大な花のようなものが生えており、更にそこから人型の身体が伸びていた。
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