神を従えし者たち

真崎 遥也

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第2章 魔姫の救済

第12話 天術師エバールナ

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「着いたか?」

「そうらしいな。」

辺りを見渡すと、木々が並んでおりここが森だということが伺える。

「ちょっと待ってろ。アル、ここが何年前の世界がわかるか?」

アルを呼び出すとアグサが、

「アルって誰だ?」

「『十二聖霊』の1柱、アル・マハトだ。」

するとすごく驚いた様子だ。

「最初はみんな驚くよ。」

「僕が驚いたのはそういう意味じゃない。『神々の調べ』の序列一位のヴァ二ダリウスとも契約しているのに新たに『十二聖霊』と契約したことに驚いたのさ。」

あーそっか、アグサは知ってたんだったな。

「わかりましたよ。ここはどうやら4200年前ようです。」

4200年前?聖書にある創世記の頃と同じ年代だな・・・

「あの、貴方達は誰ですか?」

「何で!?」

俺はすごく驚いてしまった。何故かというと、ここには居ないはずのエリーがいたからだ。

いや、エリーに似ている人だろう。よく見ると目の色がとても綺麗な赤である。

「すいません、知り合いと勘違いしてました。俺達は少し迷い込んでしまったんです。」

「そうなのですね!私はエバールナと言います。気軽にルナと呼んでください!貴方達は?」

「俺は和葉です。」

「僕はアグサ。この娘はアルシュだ。」

「和葉さんに、アグサさん、アルシュちゃんですね!」

俺達はルナの住む家へと案内してもらった。

「そう言えば和葉さん達はなにか用事があったんですか?」

「実はな、アルシュに呪いがかかっている。その呪いを解けるものを探しに来たんだ。」

「もしかしたら、私のおばあちゃんが解けるかもしれません!」

「本当かい!?頼む!ぜひこの娘を助けてやってくれ!」

アグサはすごい勢いで頼んでいる。

「着きましたよ。ここに私とおばあちゃんで住んでます。」

2人で住むには丁度いい広さの家だ。

「お主らは誰じゃ?」

現れたのは皺くちゃのお婆さんであった。

「俺たち、ルナにお婆さんなら呪いが解けるかもと言われ案内してもらいました。」

「ほぅ、ちょっと見してみ。」

するとお婆さんは身体を少しの間見つめ、

「この娘は抗魔の呪いにかかっているね?それもかなり上位の。」

この人は本物らしい。

「ちょっと孫に頼もうかの。わし1人じゃ難しいけの。」

そうしてルナを呼ぶ。

「ルナは珍しい『天術師』という職業についている。その補助もあったらすぐに解呪出来るだろう。」

そうしておばあさんとルナはアルシュに魔法陣を刻み始めた。

「半日ほどかかるからの、少し寝なさい。」

お言葉に甘え寝る事にした。

「起きろ。もうあの娘は大丈夫じゃ。」

「本当か!?ありがとう!!」

良かった。助かったんだ。

「お世話になりました。アルシュには目覚めたらちゃんと伝えておきます。」

「礼には及ばんよ。じゃあ達者でな。」

「1日しか一緒じゃなかったですけど寂しいですね。」

「ごめんな。俺達も帰らないと。」

「いえいえ!大丈夫ですよ!」

「ありがとう!!」

そして俺たちは少し離れた場所で元の時代へ戻った。しかし、俺にはひとつ引っかかることがあった。

(何故だ?あの人たち、あったことないはずなのに懐かしく感じる・・・)

今はそのことを忘れることにした。





side.おばあさん・エバールナ

彼らが光に包まれるのを確認する。

「じゃあの。未来から来しもの達よ。」

指をパチンと鳴らし、わしとルナは1つになる。

「ふう、分身は結構疲れますね。おばあちゃんの喋り方も難しかったですし。」

私は今はいないあの人へ問い掛ける。

「やっと見つけましたよ。ーー。」

そろそろ私も眠りにつくとしましょう。

「また会いましょう、和葉。遥か彼方の未来で。」

そして私は目を閉じた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・用語解説

「天術師」
遥か昔には職業と言って、個人の元々の力に沿って役割が当てられていた。その中でも『天術師』とは奇跡の力を起こすと言われている。天術師が力を発動することにより、かなり確率の低いことでも大幅に確率が上がる。
 余談だが、天術師であるエバールナはあぁ見えて、1000歳を容易く超えている。それも天術師が起こせる奇跡か、それとも別の理由か、まだ誰も知らない。



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