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異世界少女
異世界少女ー②
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カナリヤは次の日早速作った毒を使うことにした。
その時にしつこくシャリングが何するのか聞いてくるので口が裂けても言わないならいいぞと言った。
言ったら言ったでお前を殺す、と脅しておいた。シャリングは冗談だろと笑って済ませていたがカナリヤは一切笑わずにいた。
シャリングは嘘ではないと察し少し怯えていた。その顔を見ながらカナリヤは楽しんでいた。
「私がしようとしていることはただ一つ。この国の皇太子に毒を盛ることだ。そして、倒れた皇太子を王は必ず私に治して欲しいという。それもそうだ。この毒は特殊で治す方法は私が持つこの薬しかない。だが、私は治さない」
「どうして?」
「さあ、なんでだろうね。どうする?皇太子にこのこと言う?」
カナリヤは微笑みながらシャリングの反応を待った。シャリングは何も言わなかった。
「じゃあ毒を盛りに行きましょうか」
何故かカナリヤはワクワクしている。見つかれば殺される可能性だってある。それなのになんでそんなにウキウキしているのか。
不思議でたまらなかった。
シャリングはカナリヤの過去を調べたこともある。しかしこれといった不思議な点はなかった。
(消えて欲しいくらい好きだよ?)
その言葉が頭から離れなかった。それはこの国を恨んでいるということか?しかし、この国に何をされたというのか。
この国はほかの他国とは違い平和な国だ。事件もこれといった大きなことは無い。それなのに……何があったのか。
気になって調べても、もっと不思議になるだけだ。カナリヤの近くにいても何も分からない。
(不思議な子だな)
カナリヤの背中を見ながら考えていた。カナリヤが来たのは厨房室。ドアを開けるとたくさんの人が料理をしていた。
(こんななかどうやって薬を盛るのだろう)
シャリングはカナリヤを見守っていた。もう止められないのだから好きにさせよう。
「おじさん!皇太子様にお茶を出したいのですが…ジャスミン茶ありますか?」
「ジャスミン茶かい?あるよ。ちょっとまっててな」
「ありがとうございます」
ニコニコしながらお礼を言っている。これから毒を盛る人にはさっぱり見えない。
「カナリヤさん、皇太子様にお茶を出すなんて優しいですね」
「いえ、あまりお話したことがないのでお近付きに慣れればと思いまして」
「偉いですねぇ」
みんなにチヤホヤされている。
「ありましたよ、どうぞ」
「ありがとうございます。失礼しました」
お盆にのっているジャスミン茶を零さないよう皇太子がいる部屋へ向かったその間にポケットから毒を取りだした。
「これ、入れて」
「俺が入れるのか?」
「私今持ってて入れられない」
シャリングはカナリヤから毒を渡された。不安で仕方なかった。
「死にはしないんだよな…?」
「当たり前でしょ、本当はそうしたかったけどそんな訳にはいかないから」
「本当はしたかったって…」
(本当は殺そうとしてたのか…)
「さあ早く。人が来ちゃう」
カナリヤがずっと言うのでシャリングは手を振るえさせながらもジャスミン茶に毒を入れた。
「はい、これであなたも共犯ね」
ニッとほっぺを上げた。
その時にしつこくシャリングが何するのか聞いてくるので口が裂けても言わないならいいぞと言った。
言ったら言ったでお前を殺す、と脅しておいた。シャリングは冗談だろと笑って済ませていたがカナリヤは一切笑わずにいた。
シャリングは嘘ではないと察し少し怯えていた。その顔を見ながらカナリヤは楽しんでいた。
「私がしようとしていることはただ一つ。この国の皇太子に毒を盛ることだ。そして、倒れた皇太子を王は必ず私に治して欲しいという。それもそうだ。この毒は特殊で治す方法は私が持つこの薬しかない。だが、私は治さない」
「どうして?」
「さあ、なんでだろうね。どうする?皇太子にこのこと言う?」
カナリヤは微笑みながらシャリングの反応を待った。シャリングは何も言わなかった。
「じゃあ毒を盛りに行きましょうか」
何故かカナリヤはワクワクしている。見つかれば殺される可能性だってある。それなのになんでそんなにウキウキしているのか。
不思議でたまらなかった。
シャリングはカナリヤの過去を調べたこともある。しかしこれといった不思議な点はなかった。
(消えて欲しいくらい好きだよ?)
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この国はほかの他国とは違い平和な国だ。事件もこれといった大きなことは無い。それなのに……何があったのか。
気になって調べても、もっと不思議になるだけだ。カナリヤの近くにいても何も分からない。
(不思議な子だな)
カナリヤの背中を見ながら考えていた。カナリヤが来たのは厨房室。ドアを開けるとたくさんの人が料理をしていた。
(こんななかどうやって薬を盛るのだろう)
シャリングはカナリヤを見守っていた。もう止められないのだから好きにさせよう。
「おじさん!皇太子様にお茶を出したいのですが…ジャスミン茶ありますか?」
「ジャスミン茶かい?あるよ。ちょっとまっててな」
「ありがとうございます」
ニコニコしながらお礼を言っている。これから毒を盛る人にはさっぱり見えない。
「カナリヤさん、皇太子様にお茶を出すなんて優しいですね」
「いえ、あまりお話したことがないのでお近付きに慣れればと思いまして」
「偉いですねぇ」
みんなにチヤホヤされている。
「ありましたよ、どうぞ」
「ありがとうございます。失礼しました」
お盆にのっているジャスミン茶を零さないよう皇太子がいる部屋へ向かったその間にポケットから毒を取りだした。
「これ、入れて」
「俺が入れるのか?」
「私今持ってて入れられない」
シャリングはカナリヤから毒を渡された。不安で仕方なかった。
「死にはしないんだよな…?」
「当たり前でしょ、本当はそうしたかったけどそんな訳にはいかないから」
「本当はしたかったって…」
(本当は殺そうとしてたのか…)
「さあ早く。人が来ちゃう」
カナリヤがずっと言うのでシャリングは手を振るえさせながらもジャスミン茶に毒を入れた。
「はい、これであなたも共犯ね」
ニッとほっぺを上げた。
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