腹黒薬師は復讐するために生きている

怜來

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見習い騎士

見習い騎士 ②

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「何事だ」


中から一人の騎士が出てきた。男は座り込んでいる騎士を見てからカナリヤを見た。その顔は怒りに満ち溢れている。


「私の隊員に何をしたんだ」


「何ってただここの門を通させてって言っただけよ」


呆れて言う。


「それにしてもなんでこいつは怯えてるんだ?」


「知らないわよ。勝手に怯えてるだけでしょ」


男は座り込んでいる男に近づいた。


「大丈夫か?」


「あぁ、だぃじょぅぶてす」


震えて舌が回らないのか声が小さくよく聞き取れない。これほどまで怯えるなんてこいつは何をしたんだ。しかと剣を持っている。切られたのか?それらしき傷は見当たらない。


「じゃ、私はこれで」


「待て」


カナリヤが門をくぐろうとすると止められた。


「何?」


「今日はここに何の用だ。昨日みたいに国王陛下を侮辱しにきたのか」


「私だって優しいんです。そんな毎日のようにぐちぐち言いませんよ。どっかの誰かさんみたいに」


鼻で笑いながら騎士を見る。


「今日は他のやつに会いにきたんですよ。私はあなたみたいに暇じゃないのでこれで」


「まて、まだ私の話は終わっていない」


「はぁー、まだ何か用ですか?」


「お前に決闘を申し込む」


「は?何を言い出すかと思えば」


男はカナリヤに向かって歩いてくる。


「お前が勝てばもう文句を言うのはやめよう。私が勝ったら今日皇太子殿下を治せ」


「……へぇ、面白いじゃない。いいわよ。受けてたつわ」


それほど私のことが嫌いなのね。こいつは騎士団長か?昨日も王と話している時にいたな。国王の側近の騎士か。じゃあ団長じゃないのか?まあどうでもいいや。


「その前に一つ私が勝ったらあなたは私の言うことを聞く。これでいいでしょ」


「ふん、勝手にしろ。お前みたいな素人に私が負けるか」


「その自信もグタグタにしてあげる」


戦うところは騎士達が練習に使っている場所。他の隊員は見当たらない。いるのはさっき怯えていた男だけ。


「剣は今お前が持っているのでいいな」


「十分よ」 


「それじゃあ行くぞ」


「どうぞ」


ふん、余裕ぶっているのも今のうちだ。俺は騎士団の中でも二番目の実力を持っている。ただの平民に負ける訳ない。俺が勝ったら皇太子殿下を治させてその後はギタギタにしてやる。


いい気味だ。あれだけ国王陛下を侮辱しておいてただで済むと思うなよ。


「おっそ」
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