腹黒薬師は復讐するために生きている

怜來

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見習い騎士

見習い騎士 ⑪

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「全くいったい何していたんだ」

練習が終わったあとカナリヤはサンザリカの元へ行くのを拒んだがルーセルにしつこく言われ嫌々来た。

サンザリカは呆れてカナリヤを見ていた。カナリヤは目を合わせようともしなかった。

後ろで組んでいた手がさっきからピクピクと動いているのがわかる。

「君なんてすぐにここから追い出せるんだぞ」

「だったら追い出せばいいだろ」

「意外とあっさり諦めるんだな」

「お前は口だけだろ。どうせ私を追い出さない」

「なぜ言いきれる?」

「追い出すならとっくのとう追い出してるだろ。私を追い出せない理由でもあんだろ」

めんどくさそうに喋った。サンザリカはジーッとカナリヤを見て笑った。

「そうかそうか。俺が君をここに置いてる理由は、君なら俺を楽しませてくれると思ってな」

「…」

「君みたいな性格あんまいないからな。どんな仕打ちがくるのか楽しみなんだよ」

「…あのさ、今すぐにここでお前を殺してもいいんだよ?」

肩にかけていた剣を抜こうとする。サンザリカは動揺せず言った。

「いいや。君は私を殺さないだろ」

剣を抜くの止めたままサンザリカを見た。

「君は僕に相当なさっきも言ったように恨みを持ってるだろ?そんなやつが簡単に殺すわけないと思うな。僕でもそうする」

「…私はただあんたみたいなのにはなりたくないからよ。あんたみたいに人を殺したりはしないわ」

「権力を持つにはそれぐらいやらなきゃいけないんだよ」

「私には権力なんて必要ない。‥話は終わりですか?もう行きたいのですが」

急にカナリヤは敬語になった。サンザリカは笑みを浮かべ

「どうぞ。あ、あと、変装は禁忌だぞ?」

「あっそうですか」

棒読みしてから部屋を出た。

「楽しみだと‥?へぇ…随分と自信あるのか」

フフッと笑って自分の部屋へと戻った。

部屋に入るとシャリングが心配そうにドアをチラチラ見てカナリヤに気づくと

「だ、大丈夫だったか?」

「大丈夫だし。さわんないで」

カナリヤの肩に手を置くとカナリヤがそれをはらった。

「サイルス。ルーセルは?」

「え?散歩に行くと言って帰ってきてないな」

「いつ?いつでた?」

「リオンネが出てから五分後くらいかな」

…ルーセル、最初から思ってたけどなんか隠していることがある。気のせいだと見ていなかったが気のせいではないようだ。

「私はもう支度して寝るから起こさないで」

「ああ、分かった」






「…やはりあの二人は繋がっていたか…けれど、仲がいいわけではなさそうだ…」
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