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第一章
第一章 7
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『霞さんには申し訳ないですが、面白いですね』
家に帰りアヤメに今日の出来事を話すと笑ってくれた。虐めてくる奴らを面白がるのは変だけれど、今日のは少し面白かった。
あんなデレデレしてる宮下を見たことがない。相変わらず僕を虐めてくるけれど。
『あと、タメで結構ですよ』
『あ、それじゃあお構いなく。今日は何かされた?』
敬語だと話しづらいのでタメ口で話すことにした。
『今日は呼び出されたと思ったら鶏小屋に閉じ込められたよ』
『ひどい!その後は大丈夫だった?』
『うん。近くを通りかかった生徒に助けてもらった』
『そっか。大変だったね』
『別に慣れてるよ』
これらを3年間耐えてきたのだから。逆に慣れてきた自分が怖い。
『慣れちゃダメでしょう』
アヤメは同情してくれる時もあれば僕のことを叱ってくれることもある。今まで我慢してきたことを伝えた時も、我慢するのはよくない、など言ってくれた。
それからも学校が終わった後はアヤメと話していた。神谷とはあまり喋っていない。学校では自分から避けるようにしている。
本当はこの子神谷に話しかけたいが、神谷の幸せを願うためには僕から離れなければいけない。そうしないと…
「幸せになろうね」
神谷との約束は守れない。
そんな日々が一ヶ月過ぎた。相変わらずアヤメとは毎日話をしている。しっかりと悩みを聞いてくれるし、ボッチな僕には嬉しかった。そんなある日アヤメが言った。
『霞、このままでいいの?』
一瞬何を言っているのかわからなかった。
『あの人たちに復讐したい、って思わないの?』
グサッと刺さる。そんなのできるもんならやりたい。あいつらのせいでどれだけ俺の人生がぐちゃぐちゃになったことか。
『やれるもんならやりたいよ。けれど僕にはそんな力ない』
『それじゃあ力を貸してあげようか?』
『力?』
『うん、霞の役に立ちたいんだ。霞が困っているのなら助けてあげる。私はそれが仕事だから』
そんなこと言われても信じれない。急に部屋の空気がひんやりと冷たくなった気がした。
『そんなことできるの?』
『うん。それじゃあ私はやることあるから。またね』
スマホを布団に投げつけ寝転がる。薄暗い電気がチカチカと光っている。やることがなくなってしまった。宿題は終わらせているし、ゲームとかにも興味がない。
一階に降り冷蔵庫を除く。お母さんが作ったと思われる唐揚げがあった。久しぶりだ。小さい頃はよく作ってくれたものだ。お母さんの唐揚げが一番好きだった。
けれど小6の後半になるにつれ親の仕事が忙しくなり段々と一緒にいる時間がなくなった。今となっては何ヶ月も会っていない。
そこの面に関してはみんなは羨ましいと思う。毎日食卓で顔を合わせて、おはよう、と言い合って、行ってきます、って言ってから学校へ行く。そんな憧れを抱きながら毎日を過ごしていた。
今はもうそんなくだらない願いは捨てているけれど。
唐揚げを温めてご飯と一緒に食べる。久しぶりの味だ。今日は少し時間があったのかな。
明日は土曜日、学校はない。家でゆっくりとしよう。
家に帰りアヤメに今日の出来事を話すと笑ってくれた。虐めてくる奴らを面白がるのは変だけれど、今日のは少し面白かった。
あんなデレデレしてる宮下を見たことがない。相変わらず僕を虐めてくるけれど。
『あと、タメで結構ですよ』
『あ、それじゃあお構いなく。今日は何かされた?』
敬語だと話しづらいのでタメ口で話すことにした。
『今日は呼び出されたと思ったら鶏小屋に閉じ込められたよ』
『ひどい!その後は大丈夫だった?』
『うん。近くを通りかかった生徒に助けてもらった』
『そっか。大変だったね』
『別に慣れてるよ』
これらを3年間耐えてきたのだから。逆に慣れてきた自分が怖い。
『慣れちゃダメでしょう』
アヤメは同情してくれる時もあれば僕のことを叱ってくれることもある。今まで我慢してきたことを伝えた時も、我慢するのはよくない、など言ってくれた。
それからも学校が終わった後はアヤメと話していた。神谷とはあまり喋っていない。学校では自分から避けるようにしている。
本当はこの子神谷に話しかけたいが、神谷の幸せを願うためには僕から離れなければいけない。そうしないと…
「幸せになろうね」
神谷との約束は守れない。
そんな日々が一ヶ月過ぎた。相変わらずアヤメとは毎日話をしている。しっかりと悩みを聞いてくれるし、ボッチな僕には嬉しかった。そんなある日アヤメが言った。
『霞、このままでいいの?』
一瞬何を言っているのかわからなかった。
『あの人たちに復讐したい、って思わないの?』
グサッと刺さる。そんなのできるもんならやりたい。あいつらのせいでどれだけ俺の人生がぐちゃぐちゃになったことか。
『やれるもんならやりたいよ。けれど僕にはそんな力ない』
『それじゃあ力を貸してあげようか?』
『力?』
『うん、霞の役に立ちたいんだ。霞が困っているのなら助けてあげる。私はそれが仕事だから』
そんなこと言われても信じれない。急に部屋の空気がひんやりと冷たくなった気がした。
『そんなことできるの?』
『うん。それじゃあ私はやることあるから。またね』
スマホを布団に投げつけ寝転がる。薄暗い電気がチカチカと光っている。やることがなくなってしまった。宿題は終わらせているし、ゲームとかにも興味がない。
一階に降り冷蔵庫を除く。お母さんが作ったと思われる唐揚げがあった。久しぶりだ。小さい頃はよく作ってくれたものだ。お母さんの唐揚げが一番好きだった。
けれど小6の後半になるにつれ親の仕事が忙しくなり段々と一緒にいる時間がなくなった。今となっては何ヶ月も会っていない。
そこの面に関してはみんなは羨ましいと思う。毎日食卓で顔を合わせて、おはよう、と言い合って、行ってきます、って言ってから学校へ行く。そんな憧れを抱きながら毎日を過ごしていた。
今はもうそんなくだらない願いは捨てているけれど。
唐揚げを温めてご飯と一緒に食べる。久しぶりの味だ。今日は少し時間があったのかな。
明日は土曜日、学校はない。家でゆっくりとしよう。
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