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第一期
それぞれの過去と思い 四話
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「そんなの……分からないよ?」
「大人なんて……!大人なんて…そういうやつしか居ないんだ…」
ルーミとライはイリスの大声にビクッと反応する。
分かった。イリスは過去に何かあったのだろう。だからこんなにも大人を信じれないのか。
するとイリスが語り出す。ライとルーミら何も言わず、黙って話を聞いていた。
「俺はな、ここの世界に来る前は家族四人で過ごしていたんだ。本当に幸せだった。お母さんはいつでも俺の味方でいてくれて、お父さんは仕事が大変でもいつも俺と妹の相手をしてくれて、妹は本当に愛おしかった。幸せだった。だけどな、そんな楽しい日々もいつかは終わった」
~イリスが14歳の頃~
「やっと塾終わったぁ。明日は休みだからどっか遊びに行かね?」
「いいね。映画とかはどうだ?最近面白いのがあってさ」
「へぇ、いいね。じゃあこれにするか。じゃあ明日な!9時駅前集合な!」
「ああ!」
大きく返事をして家へ帰る。明日が楽しみだ。久しぶりに友達と遊ぶ。受験勉強のためほとんど遊べていなかったからだ。
家に帰ったら早速親に言おう。今日の夕飯はなんだろう。お腹空いたな。早く帰ろ。
家へ走る。早く家族に会いたい。今日は妹とゲームする約束をしている。ずっと僕の帰りを待っているだろう。
「ただいま!」
いつも返事が帰ってくるのに今日は返事が帰ってこない。いつも飛んでくる妹もいない。
不思議に思い、リビングを除く。
愕然と肩を落とした。恐怖で声が出なかった。
目の前の光景、それは見知らぬ男がお父さんを刺していた。
「に……にげ…ろ…」
お父さんが小さな声で言う。その瞬間バタリと倒れた。僕は怖くて足が動かなかった。
お父さんを刺した男は僕を見てニヤリと笑って窓から逃げた。その時一瞬見えた。腕に切り傷があるのを。
僕はすぐに近くで倒れていた妹に駆け寄った。
「おい!しっかりしろ!」
返事はかえってこない。妹はぐったりとしている。腹から流れる血は止まる様子がない。
「お母さん!お母さん!」
誰からも返事がは返ってこなかった。
「お父さん……!」
お父さんはまだ微かに呼吸があった。すると最後の力を振り絞って僕の頬に手を当てて言った。
「い……生きろ…よ」
その言葉だけを残し、お父さんは息を絶えた。
僕は出せる限りの声で泣いた。その声を聞きつけて隣の住人が覗いてきた。
そして目の前に広がる光景を見てすぐに警察を呼んでくれた。
そして僕の背中を摩った。
警察が到着し、家族は全員病院へと運ばれた。全員その場ですぐに死亡が確認された。
僕はショックのあまり倒れてしまった。
気づいたら病院のベッドにいた。隣にはおばあちゃんとおじいちゃんが心配そうに僕を見ている。
「だ、大丈夫か?」
「無事でよかったわ……」
無事なんかじゃない。みんな死んじゃった。僕はまた泣いた。おばあちゃんは抱きしめてくれた。
それでも涙は止まらなかった。
警察が来て色々と質問された。僕がやっていないことはしっかりと証明されている。
誰か心当たりがある人はいるか、と聞かれたが思い当たる人物はいなかった。両親は誰にでも優しくて反感をかうようなことはしていないはず。
「今回の事件は強盗によるものでしょう。ご両親のサイフなど金銭関係が奪われていたので」
と説明される。なんで……?なんで僕の家族が死ななきゃいけなかったの?
なんで……僕は生き残ってるの?
何度も何度も自殺しようとした。しかし、おばあちゃんが必死にとめた。
学校にも通えず、塾にも行っていない。みんな心配してるだろうか。
僕は久しぶりに外に出た。空は真っ青で雲はひとつもない晴天。
ボーッと立ち尽くしていると、男の人画通りすがった。その瞬間見えた。
腕の切り傷を。お父さんを刺した人も同じ場所に切り傷を負っていた。
怒りが込み上げてきた。その男の腕を掴み
「おい……!お前だよな?お前が僕の華族を殺したんだよな…?」
「は?何を言ってるんだ、ガキが」
と腕を振り払われた。
「俺が犯人だって証拠があんのか?」
僕の耳元で囁いた。男はニヤリと笑いどこかへ行ってしまった。
あいつだ。あいつが犯人だ。僕の全身の細胞がそうだ、と言っている。
すぐに警察に話した。警察に言えばあいつは捕まる、そう思っていた。
しかし、その考えは甘かった。
「証拠もないのにそんなことを言われてもね」
「だから!犯人の腕にあった傷があいつと同じ場所にあったんだ!」
「そんなの分からないだろ?偶然一緒だったかもしれないし」
「それでも……それでも少しでもいいからそいつを調べてくれよ!そしたら絶対なにか出る!」
「ほらほら、分かったからもう帰った帰った。俺たちは暇じゃないんだ」
そういい、警察署を追い出されてしまった。
ああ、これが警察なのか。子供の意見なんて聞きやしない。誰も耳を傾けてくれない。
これがお母さんやお父さんだったらしっかり僕の話を聞いてくれたのだろう。
「会いたいよ……みんな……」
気づくとマンションの屋上に立っていた。
そして自然と足は、足場のないところへと向かっていた。
「大人なんて……!大人なんて…そういうやつしか居ないんだ…」
ルーミとライはイリスの大声にビクッと反応する。
分かった。イリスは過去に何かあったのだろう。だからこんなにも大人を信じれないのか。
するとイリスが語り出す。ライとルーミら何も言わず、黙って話を聞いていた。
「俺はな、ここの世界に来る前は家族四人で過ごしていたんだ。本当に幸せだった。お母さんはいつでも俺の味方でいてくれて、お父さんは仕事が大変でもいつも俺と妹の相手をしてくれて、妹は本当に愛おしかった。幸せだった。だけどな、そんな楽しい日々もいつかは終わった」
~イリスが14歳の頃~
「やっと塾終わったぁ。明日は休みだからどっか遊びに行かね?」
「いいね。映画とかはどうだ?最近面白いのがあってさ」
「へぇ、いいね。じゃあこれにするか。じゃあ明日な!9時駅前集合な!」
「ああ!」
大きく返事をして家へ帰る。明日が楽しみだ。久しぶりに友達と遊ぶ。受験勉強のためほとんど遊べていなかったからだ。
家に帰ったら早速親に言おう。今日の夕飯はなんだろう。お腹空いたな。早く帰ろ。
家へ走る。早く家族に会いたい。今日は妹とゲームする約束をしている。ずっと僕の帰りを待っているだろう。
「ただいま!」
いつも返事が帰ってくるのに今日は返事が帰ってこない。いつも飛んでくる妹もいない。
不思議に思い、リビングを除く。
愕然と肩を落とした。恐怖で声が出なかった。
目の前の光景、それは見知らぬ男がお父さんを刺していた。
「に……にげ…ろ…」
お父さんが小さな声で言う。その瞬間バタリと倒れた。僕は怖くて足が動かなかった。
お父さんを刺した男は僕を見てニヤリと笑って窓から逃げた。その時一瞬見えた。腕に切り傷があるのを。
僕はすぐに近くで倒れていた妹に駆け寄った。
「おい!しっかりしろ!」
返事はかえってこない。妹はぐったりとしている。腹から流れる血は止まる様子がない。
「お母さん!お母さん!」
誰からも返事がは返ってこなかった。
「お父さん……!」
お父さんはまだ微かに呼吸があった。すると最後の力を振り絞って僕の頬に手を当てて言った。
「い……生きろ…よ」
その言葉だけを残し、お父さんは息を絶えた。
僕は出せる限りの声で泣いた。その声を聞きつけて隣の住人が覗いてきた。
そして目の前に広がる光景を見てすぐに警察を呼んでくれた。
そして僕の背中を摩った。
警察が到着し、家族は全員病院へと運ばれた。全員その場ですぐに死亡が確認された。
僕はショックのあまり倒れてしまった。
気づいたら病院のベッドにいた。隣にはおばあちゃんとおじいちゃんが心配そうに僕を見ている。
「だ、大丈夫か?」
「無事でよかったわ……」
無事なんかじゃない。みんな死んじゃった。僕はまた泣いた。おばあちゃんは抱きしめてくれた。
それでも涙は止まらなかった。
警察が来て色々と質問された。僕がやっていないことはしっかりと証明されている。
誰か心当たりがある人はいるか、と聞かれたが思い当たる人物はいなかった。両親は誰にでも優しくて反感をかうようなことはしていないはず。
「今回の事件は強盗によるものでしょう。ご両親のサイフなど金銭関係が奪われていたので」
と説明される。なんで……?なんで僕の家族が死ななきゃいけなかったの?
なんで……僕は生き残ってるの?
何度も何度も自殺しようとした。しかし、おばあちゃんが必死にとめた。
学校にも通えず、塾にも行っていない。みんな心配してるだろうか。
僕は久しぶりに外に出た。空は真っ青で雲はひとつもない晴天。
ボーッと立ち尽くしていると、男の人画通りすがった。その瞬間見えた。
腕の切り傷を。お父さんを刺した人も同じ場所に切り傷を負っていた。
怒りが込み上げてきた。その男の腕を掴み
「おい……!お前だよな?お前が僕の華族を殺したんだよな…?」
「は?何を言ってるんだ、ガキが」
と腕を振り払われた。
「俺が犯人だって証拠があんのか?」
僕の耳元で囁いた。男はニヤリと笑いどこかへ行ってしまった。
あいつだ。あいつが犯人だ。僕の全身の細胞がそうだ、と言っている。
すぐに警察に話した。警察に言えばあいつは捕まる、そう思っていた。
しかし、その考えは甘かった。
「証拠もないのにそんなことを言われてもね」
「だから!犯人の腕にあった傷があいつと同じ場所にあったんだ!」
「そんなの分からないだろ?偶然一緒だったかもしれないし」
「それでも……それでも少しでもいいからそいつを調べてくれよ!そしたら絶対なにか出る!」
「ほらほら、分かったからもう帰った帰った。俺たちは暇じゃないんだ」
そういい、警察署を追い出されてしまった。
ああ、これが警察なのか。子供の意見なんて聞きやしない。誰も耳を傾けてくれない。
これがお母さんやお父さんだったらしっかり僕の話を聞いてくれたのだろう。
「会いたいよ……みんな……」
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そして自然と足は、足場のないところへと向かっていた。
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