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星に願いを(ただし叶わない)
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私たちが授かった、この力は__
私が授かった、この力は____
生命の根源であり、同時に破壊の始まりである__
進化の力だ。
「ガブリールさんガブリールさん、もしかして返しきれないレベルに借金が膨れ上がったら夜の店にでも私を売る予定があったり」
「しません」
「じゃあなんで私のことを『借金の担保』だなんて言ったんですか」
「……」
しばらく黙りこくったガブリールの顔色は悪い。そしてそれをうかがう茜の顔色はより悪い。真っ白を通り越して蒼白になった二人の顔。茜の頭の中ではマッハに近い速度でストーリーが構築されている。茜は、顔こそ平均(だと思いたい)が、まだ若い生娘、しかるべき店に売ればそれなりの値はつくだろう。それで返しきれなかったら、給料全額ガブリールさんのモノ。むしろ、ガブリールさんは大貴族とつながりがあるみたいだし、脂ぎった中年貴族の妾として売りつけて、私は一生地下室で過ごすのだろうか。ほかに可能性があれば、人体実験的なアレとか、臓器の密売的なアレとか__被害妄想甚だしいそれらの考え、しかし茜はいたって真面目である。そして実際に起こりかねない事も知っている。なんせ利子抜いてで何万ドルだ、茜の借金は。まともに働いて返すより、そういう店に売った方が早いのは誰でもわかる事。むしろ今まで沈められなかったことが不思議なぐらいである。
それを理解した瞬間恐怖が襲ってきて、確かめずにはいられない。
しかしガブリールは完全に沈黙を決め込む、それは後ろめたい事(例えばさっき言ったもののいずれか)があるからなのではと深読みする茜。こんなことならあのまま他国にでも逃げておけばよかった(そもそも借金を作らなければという発想にはならない)。
「あ……あとあと、わかりますよ」
と、苦し気につぶやく。
やっぱり夜の店に私を売る気なんですね! 私未成年ですよ、児童ポルノで訴えますよ!
心の中で叫んだ。心の中なら侮辱罪にならないもんね。べー、だ。
と幼稚に(心の中で)ガブリールをあおってみる。口から洩れていたら確実に減給どころかクビに縄がかかるようなものまで。
ところで結局、この香水(っぽいもの)はなんだったのだろうか。甘い香りはすっかり消えた。10分もたっていないのに。服に残るはずの水分まですっかり蒸発して、むしろのりをかけたかのようにパリッとしている__パジャマが。包み込んで嗅覚を殺しかねないレベルの暴力的なにおいは消えて、鼻呼吸がらくらくだ。
どことなく気まずい空気。
それを破ったのはあの人だった。
「ほぁたぁ!」
「ぶふっ」
唐突にガブリールの脳天に空手チョップがきまった。いくら注意力散漫極まりない状態であったとはいえ、ガブリールに一発お見舞いするなんて__やりおる。しかも、いまにも「!」が「♪」にかわりそうなほどにノリノリで、である。あまりに唐突な奇襲により、用意がなかったガブリールは、肺の中の空気がすべて押し出されたような気がした。その痛みを理解する前に湧き出た怒りから、失った酸素の補給とついでに自らの脳天に一発キメやがった相手に罵詈雑言のシャワーをお見舞いするため一気に息を吸い込んで、
硬直した。
そこにいたのは、見覚えのない美少女。まっすぐストンと落ちた薄い金糸の髪、やや猫目気味の桃色の瞳。胸はふくよかであることが、厚手のコートの上からでもわかる。いわゆるロシア帽というやつをちっちゃくしたようなものを頭にかぶった、文句なしの美少女。ラノベでいうなら、サブヒロインあたりであろうか? 誰? と茜は尋ねる。しかしなんとも奇妙なもので、
「やぁ」
と言った声は高いもののちゃんと男性であるとわかるボーイソプラノであった。同時にいわれのない既視感を覚えた。どこかで__そう、どこかで見た事がある。
「こ、この、愚弟ガ…………!」
と、ガブリールがつぶやいたことにより、あ、そういえばこの人ラフィエールさんに似ているんだ、と思いついた。うん? ラフィエールさん? ラフィエールさんって男性でしたよね? 二度見してみた。目の前にいる美少女は微動だにせずこちらをそのくりくりとした瞳で見つめてくる。どこからどう見ても、超人気アイドルとして大々的に売り出していけそうなタイプの美少女だ。もし本気で売り出すとしたら、メインボーカルがラフィエールさんとガブリールさんで、音楽担当はミアットさんやエルメスさん、シルメリアさんだろうか? と本気で考えるぐらいの美少女だ。どう見ても初見では男性には見えない。
「おはようガブにアカネちゃん。あと今は愚弟とかラフィエールとか呼ばないでね、今は愚妹かルーシーにしてね?」
とわざとらしく小首をかしげてみせるその動作が、全くあざとく見えない。ごく自然の事のようだ。
「あの、その、なんで女装……?」
「あぁこれ? 女避けだよ女避け。このかっこだと逆に男が寄ってくるときもあるけど、そん時は普通に返り討ちにするしね。さすがに女の子をフルボッコにするのは嫌だしね」
となんでもないように言い放った。いやいやいや、つまりラフィエールさんって女の人のためなら女装すらいとわないと、そういうわけですかね? 理解できないんですがそれは。
ガブリールはこめかみをぐりぐりとかいた。遺憾の意を示すにはこれ以上ないほどである。
「もうどっかに行ってくれませんカ。知り合いだと思われたくナイ」
「わぁひっどいなガブ、この顔で血の繋がりがないとでも言い切るの?」
確かにぱっと見て髪の長さと服以外に違うところなんて見当たらない。双子と一目見てわかるだろうし、実際に双子である。ただし兄妹ではなく兄弟であるが。
そしてうんそっかぁとあっさりと腕をふったラフィエールを見て、茜はなぜ女の自分より男(のはずの)ラフィエールのが可愛いんだろと軽く自己嫌悪に陥ったとか、どうとか。
私が授かった、この力は____
生命の根源であり、同時に破壊の始まりである__
進化の力だ。
「ガブリールさんガブリールさん、もしかして返しきれないレベルに借金が膨れ上がったら夜の店にでも私を売る予定があったり」
「しません」
「じゃあなんで私のことを『借金の担保』だなんて言ったんですか」
「……」
しばらく黙りこくったガブリールの顔色は悪い。そしてそれをうかがう茜の顔色はより悪い。真っ白を通り越して蒼白になった二人の顔。茜の頭の中ではマッハに近い速度でストーリーが構築されている。茜は、顔こそ平均(だと思いたい)が、まだ若い生娘、しかるべき店に売ればそれなりの値はつくだろう。それで返しきれなかったら、給料全額ガブリールさんのモノ。むしろ、ガブリールさんは大貴族とつながりがあるみたいだし、脂ぎった中年貴族の妾として売りつけて、私は一生地下室で過ごすのだろうか。ほかに可能性があれば、人体実験的なアレとか、臓器の密売的なアレとか__被害妄想甚だしいそれらの考え、しかし茜はいたって真面目である。そして実際に起こりかねない事も知っている。なんせ利子抜いてで何万ドルだ、茜の借金は。まともに働いて返すより、そういう店に売った方が早いのは誰でもわかる事。むしろ今まで沈められなかったことが不思議なぐらいである。
それを理解した瞬間恐怖が襲ってきて、確かめずにはいられない。
しかしガブリールは完全に沈黙を決め込む、それは後ろめたい事(例えばさっき言ったもののいずれか)があるからなのではと深読みする茜。こんなことならあのまま他国にでも逃げておけばよかった(そもそも借金を作らなければという発想にはならない)。
「あ……あとあと、わかりますよ」
と、苦し気につぶやく。
やっぱり夜の店に私を売る気なんですね! 私未成年ですよ、児童ポルノで訴えますよ!
心の中で叫んだ。心の中なら侮辱罪にならないもんね。べー、だ。
と幼稚に(心の中で)ガブリールをあおってみる。口から洩れていたら確実に減給どころかクビに縄がかかるようなものまで。
ところで結局、この香水(っぽいもの)はなんだったのだろうか。甘い香りはすっかり消えた。10分もたっていないのに。服に残るはずの水分まですっかり蒸発して、むしろのりをかけたかのようにパリッとしている__パジャマが。包み込んで嗅覚を殺しかねないレベルの暴力的なにおいは消えて、鼻呼吸がらくらくだ。
どことなく気まずい空気。
それを破ったのはあの人だった。
「ほぁたぁ!」
「ぶふっ」
唐突にガブリールの脳天に空手チョップがきまった。いくら注意力散漫極まりない状態であったとはいえ、ガブリールに一発お見舞いするなんて__やりおる。しかも、いまにも「!」が「♪」にかわりそうなほどにノリノリで、である。あまりに唐突な奇襲により、用意がなかったガブリールは、肺の中の空気がすべて押し出されたような気がした。その痛みを理解する前に湧き出た怒りから、失った酸素の補給とついでに自らの脳天に一発キメやがった相手に罵詈雑言のシャワーをお見舞いするため一気に息を吸い込んで、
硬直した。
そこにいたのは、見覚えのない美少女。まっすぐストンと落ちた薄い金糸の髪、やや猫目気味の桃色の瞳。胸はふくよかであることが、厚手のコートの上からでもわかる。いわゆるロシア帽というやつをちっちゃくしたようなものを頭にかぶった、文句なしの美少女。ラノベでいうなら、サブヒロインあたりであろうか? 誰? と茜は尋ねる。しかしなんとも奇妙なもので、
「やぁ」
と言った声は高いもののちゃんと男性であるとわかるボーイソプラノであった。同時にいわれのない既視感を覚えた。どこかで__そう、どこかで見た事がある。
「こ、この、愚弟ガ…………!」
と、ガブリールがつぶやいたことにより、あ、そういえばこの人ラフィエールさんに似ているんだ、と思いついた。うん? ラフィエールさん? ラフィエールさんって男性でしたよね? 二度見してみた。目の前にいる美少女は微動だにせずこちらをそのくりくりとした瞳で見つめてくる。どこからどう見ても、超人気アイドルとして大々的に売り出していけそうなタイプの美少女だ。もし本気で売り出すとしたら、メインボーカルがラフィエールさんとガブリールさんで、音楽担当はミアットさんやエルメスさん、シルメリアさんだろうか? と本気で考えるぐらいの美少女だ。どう見ても初見では男性には見えない。
「おはようガブにアカネちゃん。あと今は愚弟とかラフィエールとか呼ばないでね、今は愚妹かルーシーにしてね?」
とわざとらしく小首をかしげてみせるその動作が、全くあざとく見えない。ごく自然の事のようだ。
「あの、その、なんで女装……?」
「あぁこれ? 女避けだよ女避け。このかっこだと逆に男が寄ってくるときもあるけど、そん時は普通に返り討ちにするしね。さすがに女の子をフルボッコにするのは嫌だしね」
となんでもないように言い放った。いやいやいや、つまりラフィエールさんって女の人のためなら女装すらいとわないと、そういうわけですかね? 理解できないんですがそれは。
ガブリールはこめかみをぐりぐりとかいた。遺憾の意を示すにはこれ以上ないほどである。
「もうどっかに行ってくれませんカ。知り合いだと思われたくナイ」
「わぁひっどいなガブ、この顔で血の繋がりがないとでも言い切るの?」
確かにぱっと見て髪の長さと服以外に違うところなんて見当たらない。双子と一目見てわかるだろうし、実際に双子である。ただし兄妹ではなく兄弟であるが。
そしてうんそっかぁとあっさりと腕をふったラフィエールを見て、茜はなぜ女の自分より男(のはずの)ラフィエールのが可愛いんだろと軽く自己嫌悪に陥ったとか、どうとか。
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