42 / 73
第二章【激動編】
【42】ペスカとお散歩と嫁探し
しおりを挟む
我が家にはペスカという番犬ならぬ、悍ましい魔物がペットとして住んでいる。
彼の日中は睡眠や子供たちの遊び相手に、戦闘訓練相手などで意外と忙しい日々を送っている。
彼の主食は勿論肉なんだが、魔物の肉が主食の彼に子供たちはお裾分けと言い、自分たちが嫌いな食べ物を与えている。
まぁまぁ我慢して食べてくれているのを見て、流石の俺も申し訳なく思うので毎晩、彼をダンジョンへ連れ出している。
今回はダンジョンへ連れ出し、彼とお散歩をする日課をご紹介したい。
まぁでもあれだよ……皆さんが想像する可愛らしいお散歩ではないからね。
スーパー血みどろですぜ。
―――――――その日の深夜――――――
小声でペスカを呼ぶ俺。
「おーい。ペスカ、行くぞー」
「わふ」
俺はペスカと101階層へ転移する。
「ペスカ、もういいぞ」
「承知」
以前にも話したようにペスカも当然ながら人型になれる。
それならば当然ながらトーキングヒューマン語が話せても、何ら不思議ではないでしょ?
「ペスカお前、今日は俺からしても悪魔の実に近いニンジンを食わされてたな……
我が子たちながら本当にすまんな」
「いえ、可愛がって頂いている分はお返ししないといけませんから。
ですが、あれは飲み込むのを躊躇しました。
あれって馬の食べ物ではなかったのでしょうか?」
「うん。お前のその認識は間違ってない。
というか、寧ろ正解だ」
「主、何を言ってるんですか?
あれは正式な食べ物ですよ。ご自分が嫌いな食べ物を食べ物じゃない認識はお止め下さい」
「ん?じゃー言うけど、パセリはどうなんだよ。お前にとって、パセリはどうなんですか?キアさんや」
「あ、あれは飾りです!」
「食べ物ですぅ!」
「飾りですぅ!!」
「あ、あの主様方……なんかすみません」
「ペスカちゃんが謝る必要はありませんよ。
今回は主が悪いです」
「何でかて!言っとくけど煽ったのはキア、お前だからな」
「主、思いっ切り生前の方言訛りが出てますよ」
「ちっ訛りが出たか……ってキアは元々どこ出身だっけ?」
「私は寒い地域ですよ」
「だとしたらお前に訛りを言われたないわ!
圧倒的訛り地域やんけ!」
「今は出てません!意識の問題ですぅー!」
―――――――ペスカ目線――――――
全くあのお二方と来たら……圧倒的能力を持ち懐も深い方なのに、ケンカし始めると子供のケンカなんだよな。
俺の名はペスカ。
元々は90階層以降に出没する魔物で種族名はディスウルフ。
主と出会う前のレベルは200。
90階層で出会う魔物に負けることなどなく、支配者として君臨していた魔物だ。
俺に敵はいないと思っていたが、ある日とてつもない化け物に出会ってしまう。
それが主である。
出会った瞬間に俺の闘争心と反抗の牙は折られてしまった。
絶対に敵わない。一瞬で悟らされてしまった。
そこで俺が選択したのは、争いではなく服従であった。
主も服従を認めてくださり、今では人間の王国でペットとして生活している。
主のご子息様たちは活発で時折困ることもあるのだが、大変可愛がって下さっている。
主も俺のストレスが溜まらないように、深夜になるとこうやって俺のガス抜きの場所へ連れて行ってくださる。
夜のハントは実に愉悦なものだ。
食い物も今まで食ってきた慣れ親しんだもの。
主から戴く肉も美味いが、やはり獲物は内臓が1番美味い。
主は内臓を食ってる俺を見て、いつも笑顔に接してくれるがキア様は吐きそうな顔をされる。
少し心外であるが、仕方ないだろう。
ダンジョンで孤独に生きていたときも、そう悪くない生活であったが、今の生活と比べれば快適度は雲泥の差があるといえるな。
主に対して希望があるならばメスと出会える機会を与えていただきたいと願う。
やはり自分の子供を見てみたい気がする。
今までは全く思わなかったが、王宮で主のご家族やマイムの家族を見ていると、なぜだか少しだけ羨ましく思う。
しかしこれも縁というものなのだろう。
今はその時を信じて待っていよう。
ただやはりこれだけは言えるな。
主と出会えた幸運に心から感謝している。
「わふわふ!」(主!主!)
―――――――話は戻って――――――
「なぁキアさんや」
「なんでしょう」
「ペスカの嫁探しも兼ねて、110階層付近までお散歩しないかね?」
「そうですね……ペスカはどう思いますか?」
「え!?宜しいのですか?」
「うん。お前も1人では寂しいだろうし、家族を持つことで、より充実した日々を送れると思うんだけど、どうかな?」
「是非お願い致します!」
「よし、そうと決まればレッツラゴンだ」
「ふっる……主のネタはいつも古すぎますよね。
少し鳥肌ものです」
「爽やかなディスりに驚きだぜ」
尻尾をぶんぶん丸で振りまくり俺たちを先導して歩くペスカ。
主人より前を歩くのはどうかと思うが、まぁ嬉しいのだろう。
良しとするか……
ペスカとお散歩を続けていると怪我をしたディスウルフを見つけてしまった。
魔物であることは変わりなく、本能的に攻撃態勢に入るディスウルフ。
怪我をしている為、蹌踉めいている。
俺的には攻撃してくるなら構わず淘汰するつもりであったが、俺の殺気を察知したペスカが、すかさず間に割り込んだ。
「主!お考え直しを!」
「ん?どうしたの?」
「この者は私がダンジョンに居た頃に一時期だけではありますが、共に生活していたものでございます。
悪い奴ではありません!ここは私に任せてもらえませんでしょうか!?」
「へー……うん。別にいいよ」
ペスカの話によると、どうやら仲良くしていたメスのディスウルフとのこと。
狩りをしている途中に、まさかのインフェルノスパイダーと出くわしてしまい、ボコられ食われる寸前の所で逃げだしてきたとか。
結構どんくさいというか、まぁドンマイというか……ただペスカが治療をしてほしいという目で訴えてくるので、完全治癒をしてあげた。
ディスウルフのメスはペスカに寄り添い、とても親密そうだ。
コイツが嫁でよくね?って俺とキアは思ってしまったのである。
「あのさぁペスカ、その子が嫁でよくない?
何かほら、すっげー親密そうだしさぁ」
「……主が宜しければお願い致します。
最早インフェルノスパイダーがこの階層に出没した以上は、最も安全な場所は主のそばになるでしょう。
主さえ宜しければ、この子も一緒に!」
「いいよ。好きにしな」
「感謝致します!」
「というかさぁ、多分だけどね……その蜘蛛よりお前の方が絶対強くなってるよ」
「そうでしたか!それではこの子と結婚した暁には是非挑戦してみたいと思います!」
「うん」
いや、今戦えよ。というか、それ倒したら平和になるなら今倒すべきなんじゃね?って思ったのだが……うん、野暮なことは言わないようにしておこう。
こうしてペスカは絶妙なタイミングで嫁が見つかり、ダンジョンお散歩も十分に満喫したようなので、一同は帰路についたのである。
帰宅後の子どもたちの反応は言うまでもないだろう。
また安易な命名をされ、ポムと言う名前を付けられたようだ。
フランス語でリンゴか……犬たちには果物シリーズで統一ね。
ていうか、何でこの子たちは異世界語を知ってるんだろう……それが一番疑問なんですけど。
なにはともあれペスカとポムは、つがいになり平和な日々を送っている。
彼の日中は睡眠や子供たちの遊び相手に、戦闘訓練相手などで意外と忙しい日々を送っている。
彼の主食は勿論肉なんだが、魔物の肉が主食の彼に子供たちはお裾分けと言い、自分たちが嫌いな食べ物を与えている。
まぁまぁ我慢して食べてくれているのを見て、流石の俺も申し訳なく思うので毎晩、彼をダンジョンへ連れ出している。
今回はダンジョンへ連れ出し、彼とお散歩をする日課をご紹介したい。
まぁでもあれだよ……皆さんが想像する可愛らしいお散歩ではないからね。
スーパー血みどろですぜ。
―――――――その日の深夜――――――
小声でペスカを呼ぶ俺。
「おーい。ペスカ、行くぞー」
「わふ」
俺はペスカと101階層へ転移する。
「ペスカ、もういいぞ」
「承知」
以前にも話したようにペスカも当然ながら人型になれる。
それならば当然ながらトーキングヒューマン語が話せても、何ら不思議ではないでしょ?
「ペスカお前、今日は俺からしても悪魔の実に近いニンジンを食わされてたな……
我が子たちながら本当にすまんな」
「いえ、可愛がって頂いている分はお返ししないといけませんから。
ですが、あれは飲み込むのを躊躇しました。
あれって馬の食べ物ではなかったのでしょうか?」
「うん。お前のその認識は間違ってない。
というか、寧ろ正解だ」
「主、何を言ってるんですか?
あれは正式な食べ物ですよ。ご自分が嫌いな食べ物を食べ物じゃない認識はお止め下さい」
「ん?じゃー言うけど、パセリはどうなんだよ。お前にとって、パセリはどうなんですか?キアさんや」
「あ、あれは飾りです!」
「食べ物ですぅ!」
「飾りですぅ!!」
「あ、あの主様方……なんかすみません」
「ペスカちゃんが謝る必要はありませんよ。
今回は主が悪いです」
「何でかて!言っとくけど煽ったのはキア、お前だからな」
「主、思いっ切り生前の方言訛りが出てますよ」
「ちっ訛りが出たか……ってキアは元々どこ出身だっけ?」
「私は寒い地域ですよ」
「だとしたらお前に訛りを言われたないわ!
圧倒的訛り地域やんけ!」
「今は出てません!意識の問題ですぅー!」
―――――――ペスカ目線――――――
全くあのお二方と来たら……圧倒的能力を持ち懐も深い方なのに、ケンカし始めると子供のケンカなんだよな。
俺の名はペスカ。
元々は90階層以降に出没する魔物で種族名はディスウルフ。
主と出会う前のレベルは200。
90階層で出会う魔物に負けることなどなく、支配者として君臨していた魔物だ。
俺に敵はいないと思っていたが、ある日とてつもない化け物に出会ってしまう。
それが主である。
出会った瞬間に俺の闘争心と反抗の牙は折られてしまった。
絶対に敵わない。一瞬で悟らされてしまった。
そこで俺が選択したのは、争いではなく服従であった。
主も服従を認めてくださり、今では人間の王国でペットとして生活している。
主のご子息様たちは活発で時折困ることもあるのだが、大変可愛がって下さっている。
主も俺のストレスが溜まらないように、深夜になるとこうやって俺のガス抜きの場所へ連れて行ってくださる。
夜のハントは実に愉悦なものだ。
食い物も今まで食ってきた慣れ親しんだもの。
主から戴く肉も美味いが、やはり獲物は内臓が1番美味い。
主は内臓を食ってる俺を見て、いつも笑顔に接してくれるがキア様は吐きそうな顔をされる。
少し心外であるが、仕方ないだろう。
ダンジョンで孤独に生きていたときも、そう悪くない生活であったが、今の生活と比べれば快適度は雲泥の差があるといえるな。
主に対して希望があるならばメスと出会える機会を与えていただきたいと願う。
やはり自分の子供を見てみたい気がする。
今までは全く思わなかったが、王宮で主のご家族やマイムの家族を見ていると、なぜだか少しだけ羨ましく思う。
しかしこれも縁というものなのだろう。
今はその時を信じて待っていよう。
ただやはりこれだけは言えるな。
主と出会えた幸運に心から感謝している。
「わふわふ!」(主!主!)
―――――――話は戻って――――――
「なぁキアさんや」
「なんでしょう」
「ペスカの嫁探しも兼ねて、110階層付近までお散歩しないかね?」
「そうですね……ペスカはどう思いますか?」
「え!?宜しいのですか?」
「うん。お前も1人では寂しいだろうし、家族を持つことで、より充実した日々を送れると思うんだけど、どうかな?」
「是非お願い致します!」
「よし、そうと決まればレッツラゴンだ」
「ふっる……主のネタはいつも古すぎますよね。
少し鳥肌ものです」
「爽やかなディスりに驚きだぜ」
尻尾をぶんぶん丸で振りまくり俺たちを先導して歩くペスカ。
主人より前を歩くのはどうかと思うが、まぁ嬉しいのだろう。
良しとするか……
ペスカとお散歩を続けていると怪我をしたディスウルフを見つけてしまった。
魔物であることは変わりなく、本能的に攻撃態勢に入るディスウルフ。
怪我をしている為、蹌踉めいている。
俺的には攻撃してくるなら構わず淘汰するつもりであったが、俺の殺気を察知したペスカが、すかさず間に割り込んだ。
「主!お考え直しを!」
「ん?どうしたの?」
「この者は私がダンジョンに居た頃に一時期だけではありますが、共に生活していたものでございます。
悪い奴ではありません!ここは私に任せてもらえませんでしょうか!?」
「へー……うん。別にいいよ」
ペスカの話によると、どうやら仲良くしていたメスのディスウルフとのこと。
狩りをしている途中に、まさかのインフェルノスパイダーと出くわしてしまい、ボコられ食われる寸前の所で逃げだしてきたとか。
結構どんくさいというか、まぁドンマイというか……ただペスカが治療をしてほしいという目で訴えてくるので、完全治癒をしてあげた。
ディスウルフのメスはペスカに寄り添い、とても親密そうだ。
コイツが嫁でよくね?って俺とキアは思ってしまったのである。
「あのさぁペスカ、その子が嫁でよくない?
何かほら、すっげー親密そうだしさぁ」
「……主が宜しければお願い致します。
最早インフェルノスパイダーがこの階層に出没した以上は、最も安全な場所は主のそばになるでしょう。
主さえ宜しければ、この子も一緒に!」
「いいよ。好きにしな」
「感謝致します!」
「というかさぁ、多分だけどね……その蜘蛛よりお前の方が絶対強くなってるよ」
「そうでしたか!それではこの子と結婚した暁には是非挑戦してみたいと思います!」
「うん」
いや、今戦えよ。というか、それ倒したら平和になるなら今倒すべきなんじゃね?って思ったのだが……うん、野暮なことは言わないようにしておこう。
こうしてペスカは絶妙なタイミングで嫁が見つかり、ダンジョンお散歩も十分に満喫したようなので、一同は帰路についたのである。
帰宅後の子どもたちの反応は言うまでもないだろう。
また安易な命名をされ、ポムと言う名前を付けられたようだ。
フランス語でリンゴか……犬たちには果物シリーズで統一ね。
ていうか、何でこの子たちは異世界語を知ってるんだろう……それが一番疑問なんですけど。
なにはともあれペスカとポムは、つがいになり平和な日々を送っている。
1
あなたにおすすめの小説
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!
石のやっさん
ファンタジー
主人公、理人は異世界召喚で異世界ルミナスにクラスごと召喚された。
クラスの人間が、優秀なジョブやスキルを持つなか、理人は『侍』という他に比べてかなり落ちるジョブだった為、魔族討伐メンバーから外され…追い出される事に!
だが、これは仕方が無い事だった…彼は戦う事よりも「美しくなる事」を望んでしまったからだ。
だが、ルミナスは男女比1対5の世界なので…まぁ色々起きます。
※私の書く男女比物が読みたい…そのリクエストに応えてみましたが、中編で終わる可能性は高いです。
異世界帰りの俺、現代日本にダンジョンが出現したので異世界経験を売ったり配信してみます
内田ヨシキ
ファンタジー
「あの魔物の倒し方なら、30万円で売るよ!」
――これは、現代日本にダンジョンが出現して間もない頃の物語。
カクヨムにて先行連載中です!
(https://kakuyomu.jp/works/16818023211703153243)
異世界で名を馳せた英雄「一条 拓斗(いちじょう たくと)」は、現代日本に帰還したはいいが、異世界で鍛えた魔力も身体能力も失われていた。
残ったのは魔物退治の経験や、魔法に関する知識、異世界言語能力など現代日本で役に立たないものばかり。
一般人として生活するようになった拓斗だったが、持てる能力を一切活かせない日々は苦痛だった。
そんな折、現代日本に迷宮と魔物が出現。それらは拓斗が異世界で散々見てきたものだった。
そして3年後、ついに迷宮で活動する国家資格を手にした拓斗は、安定も平穏も捨てて、自分のすべてを活かせるはずの迷宮へ赴く。
異世界人「フィリア」との出会いをきっかけに、拓斗は自分の異世界経験が、他の初心者同然の冒険者にとって非常に有益なものであると気づく。
やがて拓斗はフィリアと共に、魔物の倒し方や、迷宮探索のコツ、魔法の使い方などを、時に直接売り、時に動画配信してお金に変えていく。
さらには迷宮探索に有用なアイテムや、冒険者の能力を可視化する「ステータスカード」を発明する。
そんな彼らの活動は、ダンジョン黎明期の日本において重要なものとなっていき、公的機関に発展していく――。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
素材ガチャで【合成マスター】スキルを獲得したので、世界最強の探索者を目指します。
名無し
ファンタジー
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる