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【24】でちゅよ反転同盟と時定のエグい計画
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この謀反劇があり超厳戒態勢で我らの陣営に到着した久我勢は、およそ2000人で陣営に到着した。
もはや小規模な軍と言えるほどである。
我々の陣営もこの会談に限り見張りの数が3倍に増えた。
雷玄の両脇には俺と利光。
雷玄と久我が正面で向き合う形。
時定が全体を見渡し、望月が入口付近に陣取っている。
隠と時雨も多少回復したようで隠密の指揮を取っていた。
両軍が超の付く厳戒態勢が敷かれていた。
そこに第3軍となるヒューズが率いる現住民部隊に非戦闘員たる民間人。
数としてはかなりのものが集まった。
雷玄が開幕の口を開いた。
「さて議題はもう決まっておる。ルミエラ軍討伐と浮島惣一郎の討伐についてになる。時定、作戦を話せ」
「はっ!まず今時点で魔女ルミエラを倒すことは不可能です。ルミエラに近づくにはまず、結界を破壊する必要があります。そして今、その結界を守っている人間こそが惣一郎になります。
それだけであれば惣一郎を殺せば解決しますが、望月殿からの情報から予想をしたのですが、惣一郎はもう人間を辞めております。
この状態で兵10万を突っ込んでも一瞬で塵にされるでしょう」
「ならどうするでちゅ?」
「ふふっ……」
「もう!笑うなでちゅ!もういい加減なれるでちゅ!」
「生きる屍であれば容易く倒せます。ルミエラ軍の9割が生きる屍ですので、各要所に駐屯している指揮官と屍を全て殺します。駐屯地は全部で8箇所。うち7箇所を3年以内に攻め落とします。これはヒューズの言っていたタイムリミットに合わせた計算で動こうと思います。それにより軍を別けます。1軍1伐でお願いします」
「1軍1伐……でちゅか。うん!良き考えじゃ!」
「その上で久我殿、兄上からも話があったとは思いますが同盟の件でお話しがあります」
「なんでちゅか?」
「おしゃぶりとれよ」
「う、うるさいでちゅね!取ってしまうとそわそわしてしまうのじゃ!」
「兄上、もう弄らないで下さい。話が逸れます。続けますよ。兄上からも同盟を結んで欲しいと懇願があり承諾されたと思います。ですがそれだけでは足りません。
久我殿、反転同盟を結んでいただきたい」
「反転同盟?でちゅか?」
「正直我々はこの世界に何の興味もありません。そんなもの達がルミエラとの戦に勝ってもその後適当に活きてしまうでしょう。さらに勝ったところで元の世界に戻れる保証もありません。であれば、この戦中は我々が指揮を取り、戦が終われば久我殿が全権を握ってもらいたい。それが反転同盟です」
「うむ。時宗も同じようなことを言っておったな……あいわかった!しかし本当にいいのでちゅか?わしに一存するなぞ」
「天下の動かし方を知りませんからね。口出しはするかもしれませんが、我々は御館さまたちと平和に生きれれば、それ以外に多くを望んでいませんからね」
「まったく……傾き者連中の考えることは分からんわ!はっはっはっ!」
「では反転同盟締結ですね」
「うむ。よかろう」
「つぎに、部隊編成を行います。部隊は全部で7部隊」
「ん?足りねーじゃねーか」
「兄上、いいんですよこれで。
では発表します。
第一部隊:浮島時宗・隠隊
第二部隊:岸島雷玄隊
第三部隊:浮島時定・時雨隊
第四部隊:久我義忠軍
第五部隊:晴乃利光隊
第六部隊:望月隊
第七部隊:ヒューズ隊
最後にパミラ殿を筆頭に非戦闘員と民間人には後方支援部隊を担当してもらいます。
久我殿だけは敢えて軍と称しております。実際の兵力動員数は久我殿自身でご判断していただく形になると思いますので」
「あいわかった」
「最後になぜ全7部隊なのかと申しますと、最後の砦は、ほぼ間違いなく惣一郎が駐屯しているという考えに至ったからです」
「なるほど、それで全軍でアイツを殺すってことだな!」
「いいえ違います兄上。アイツは殺さず縛に付けます。ヒューズの話によると期限が4年と言っておりましたので、万が一時がなくなってしまったときのために、惣一郎を供物としてルミエラに差し出します。
上手く行けばルーヴェルと引き剥がすことが可能になるでしょう。叶ったならば兄上の魔法無効と無属性能力でルミエラを誅殺してください。
まぁ、その場合……」
「気にするな。あれはもう敵だ。俺が殺す」
「これが私の計画です。何かご意見がございましたら宜しくお願い致します」
雷玄・久我・ヒューズ・俺が頷き作戦が決まった。
「では決行は今より1月後としますが、それまでは何があっても動かないように!
各自肝に銘じて頂き迅速に準備をお願い致します!」
遂に始まる魔女ルミエラ討伐戦!!
もはや小規模な軍と言えるほどである。
我々の陣営もこの会談に限り見張りの数が3倍に増えた。
雷玄の両脇には俺と利光。
雷玄と久我が正面で向き合う形。
時定が全体を見渡し、望月が入口付近に陣取っている。
隠と時雨も多少回復したようで隠密の指揮を取っていた。
両軍が超の付く厳戒態勢が敷かれていた。
そこに第3軍となるヒューズが率いる現住民部隊に非戦闘員たる民間人。
数としてはかなりのものが集まった。
雷玄が開幕の口を開いた。
「さて議題はもう決まっておる。ルミエラ軍討伐と浮島惣一郎の討伐についてになる。時定、作戦を話せ」
「はっ!まず今時点で魔女ルミエラを倒すことは不可能です。ルミエラに近づくにはまず、結界を破壊する必要があります。そして今、その結界を守っている人間こそが惣一郎になります。
それだけであれば惣一郎を殺せば解決しますが、望月殿からの情報から予想をしたのですが、惣一郎はもう人間を辞めております。
この状態で兵10万を突っ込んでも一瞬で塵にされるでしょう」
「ならどうするでちゅ?」
「ふふっ……」
「もう!笑うなでちゅ!もういい加減なれるでちゅ!」
「生きる屍であれば容易く倒せます。ルミエラ軍の9割が生きる屍ですので、各要所に駐屯している指揮官と屍を全て殺します。駐屯地は全部で8箇所。うち7箇所を3年以内に攻め落とします。これはヒューズの言っていたタイムリミットに合わせた計算で動こうと思います。それにより軍を別けます。1軍1伐でお願いします」
「1軍1伐……でちゅか。うん!良き考えじゃ!」
「その上で久我殿、兄上からも話があったとは思いますが同盟の件でお話しがあります」
「なんでちゅか?」
「おしゃぶりとれよ」
「う、うるさいでちゅね!取ってしまうとそわそわしてしまうのじゃ!」
「兄上、もう弄らないで下さい。話が逸れます。続けますよ。兄上からも同盟を結んで欲しいと懇願があり承諾されたと思います。ですがそれだけでは足りません。
久我殿、反転同盟を結んでいただきたい」
「反転同盟?でちゅか?」
「正直我々はこの世界に何の興味もありません。そんなもの達がルミエラとの戦に勝ってもその後適当に活きてしまうでしょう。さらに勝ったところで元の世界に戻れる保証もありません。であれば、この戦中は我々が指揮を取り、戦が終われば久我殿が全権を握ってもらいたい。それが反転同盟です」
「うむ。時宗も同じようなことを言っておったな……あいわかった!しかし本当にいいのでちゅか?わしに一存するなぞ」
「天下の動かし方を知りませんからね。口出しはするかもしれませんが、我々は御館さまたちと平和に生きれれば、それ以外に多くを望んでいませんからね」
「まったく……傾き者連中の考えることは分からんわ!はっはっはっ!」
「では反転同盟締結ですね」
「うむ。よかろう」
「つぎに、部隊編成を行います。部隊は全部で7部隊」
「ん?足りねーじゃねーか」
「兄上、いいんですよこれで。
では発表します。
第一部隊:浮島時宗・隠隊
第二部隊:岸島雷玄隊
第三部隊:浮島時定・時雨隊
第四部隊:久我義忠軍
第五部隊:晴乃利光隊
第六部隊:望月隊
第七部隊:ヒューズ隊
最後にパミラ殿を筆頭に非戦闘員と民間人には後方支援部隊を担当してもらいます。
久我殿だけは敢えて軍と称しております。実際の兵力動員数は久我殿自身でご判断していただく形になると思いますので」
「あいわかった」
「最後になぜ全7部隊なのかと申しますと、最後の砦は、ほぼ間違いなく惣一郎が駐屯しているという考えに至ったからです」
「なるほど、それで全軍でアイツを殺すってことだな!」
「いいえ違います兄上。アイツは殺さず縛に付けます。ヒューズの話によると期限が4年と言っておりましたので、万が一時がなくなってしまったときのために、惣一郎を供物としてルミエラに差し出します。
上手く行けばルーヴェルと引き剥がすことが可能になるでしょう。叶ったならば兄上の魔法無効と無属性能力でルミエラを誅殺してください。
まぁ、その場合……」
「気にするな。あれはもう敵だ。俺が殺す」
「これが私の計画です。何かご意見がございましたら宜しくお願い致します」
雷玄・久我・ヒューズ・俺が頷き作戦が決まった。
「では決行は今より1月後としますが、それまでは何があっても動かないように!
各自肝に銘じて頂き迅速に準備をお願い致します!」
遂に始まる魔女ルミエラ討伐戦!!
応援ありがとうございます!
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