過労死した俺氏。死んで異世界を大和で無双します

藤原優

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第三話「湾岸戦争」

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ハザヤ邸  

「初めてお目にかかります、山本裕也と申します。」
「ミッカ・パールです。」
「よく来たな。まぁ座れ。」
「儂がハザヤ・トルーマンだ。」
「そなた等の事は聞いている。」
「早速だが、ちと困ったことになってな。」
「隣国のザーグ皇国は知っておるな?」
「ええ。相当あくどい国と聞いております。」
「そのザーグ皇国がこのバヤンス帝国に宣戦を布告してな。」
「その状況を打開するためにあの封印されし船を動かすことのできる者を探しておったのだ。」
「なるほど…。」
「どうかこのバヤンス帝国のために力を貸してはくれまいか。」
「もちろん報酬も出そう。」
「どうする…?ミッカ。」
「ここが撃破されれば、私達のスグル村にも影響が出るかもしれませんね…。」
「私はこれに賛成です。」
「じゃあ、俺はアルカリ性だ。」
「あるかり…?」
「まぁ、ギャグだと思ってくれ。」
「ま、俺もスグル村の方々にはお世話になったからな。」
「恩返しってことで、やりますか!」
「やってくれるか!?」 
「ええ。」
「では、総統閣下、下士官を300人程集めて頂きたい。」
「上陸なら、我の憲兵で十分だが…?」
「いえ、大和の力を最大限に発揮するための、使いとして300人程。」
「そうか…あの船にはまだ力があったのか。」
「なら…3日時間をくれ。」
「では、3日後にまたここでお会いしましょう。」
「わかった。」

3日後…

「ハザヤ総統閣下、山本です。」
「入りたまえ。」
「失礼します。」
「準備はできたぞ。」
「では、大和に下士官を乗艦させてください。」

「山本艦長、私はどこの配置ですか?」
「射撃指揮所だ。」
「あそこに階段があるだろ?」
「ええ。」
「あれを登って、二階だ。」
「山本艦長…

「各員に告ぐ。私は艦長の山本裕也だ。」
「これより、FS作戦を開始する。」
「バヤンス帝国の興廃この一戦にあり。」
「各員一層奮励努力セヨ。」
「機関始動!最大せんそく!」

「電探にて敵艦補足!」
「なんだ?」
「ザーグ皇国主力船、コンゴウです!」
「何!?金剛!?」
「数年前に、ザーグ皇国と同盟関係にある、ナヤ王国が建造した巡洋艦です!」
「艦名はザーグ皇国にあるコンゴウ山脈から来てます!」
「ほぼほぼ史実の金剛じゃないか…!」
「対艦戦闘!46cm三連装砲発射準備!」
「46cm三連装砲、発射準備よし!」
「目標、照準良し!」
「てー!」

ドゴォォォォンッ!

「全門斉射、着弾まで残り25秒!」
「次弾装填急げ!」

キィィィインッ!

「なんだ!?」
「遠距離攻撃魔法です!」
「魔法特定!パマーム・エクスカリバーです!」
「パマーム・エクスカリバーだって!?」
「ミッカ、なんなんだ?パマーム・エクスカリバーって?」
「世界最強の攻撃魔法です!」
「当たったものをなんでも消し去る能力を持っています!」
「何!?」
「回避機動!面舵一杯!」
「おーもかーじいっぱーい!」

「パマーム・エクスカリバー、着弾します!」
「パマーム・エクスカリバーにT字に合わせろ!」
「艦長!?この船が消え去りますよ!?」
「早くするんだ!」
「り、了解!」

「パマーム・エクスカリバー来ます!」
「頼む…!」

ガキィィィィンッ!

「パマーム・エクスカリバー跳弾!?」
「被害確認されません!」
「次弾装填よし!」
「照準良し!」
「てー!」

ドゴォォォォォンッ!

「着弾まで残り20秒!」


「命中!」
「敵艦大破!いえ、真っ二つです!」
「敵艦撃沈!」
「引き続き、対艦警戒!」
「危なかった…!」
「そうですね…。」
「パマーム・エクスカリバーが当たってたらどうなってたことやら…!」
「でも、パマーム・エクスカリバーを撃てるほどの魔力が敵にあったとは思えません。」
「そうなのか?」
「ええ。」
「超大国の、ダイニッポン帝国でも撃てるかどうか…」
「そうか…。」
「ん?ダイニッポン帝国!?」
「え、ええ…。」
「この世界にあるのか!?」
「え?ユウヤさんの故郷じゃないんですか?」
「いやいや、全然!?」
「この、オーラレア大陸の一番東にあります。」
「そうなのか…。」
「たしか、このバヤンス帝国と同盟関係にあったはずです。」
「恐らく、今もザーグ皇国に攻め入ってるはずです。」
「そうなんだな…。」

「あ、見えてきましたね。」
「って、ええ!?」
「どうした?」
「あれ見てください!」
「ザーグ皇国が…火の海だ!」
「バヤンス帝国旗上げろ!」
「上空!ダイニッポン帝国爆撃機!」
「何…富嶽!?」
「こっちに来てる訳では無さそうだな…。」
「ダイニッポン機高度下げていきます!」
「あっ…爆弾投下!」

ヒュルルルルルルル

ドォォォンッ!

「ザーグ皇国の火の手、さらに増えていきます…。」
「これ…艦砲射撃いらねぇな…。」
「ですね。」

「ダイニッポン帝国軍、撤退していきます。」
「俺たちに気づいたか…?」
「後はくれてやるってことか…」
「いいだろう。」

「なんなんだ…これは…。」
「人が一人もいませんね…」
「全員避難したのか…?。」
「あ、バヤンス帝国の伝書鳩が来ましたね。」
「ふむふむ…どうやらザーグ皇国軍はダイニッポン帝国が殲滅したみたいですね。」
「前程ザーグ皇国がバヤンス帝国に降伏勧告をしたみたいです。」
「なるほど…」
「流石は大日本帝国か…。」
「何々ですかね、ダイニッポン帝国って。」
「さぁ…何々だろうな。」
「さて…帰るぞ!」
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