2 / 6
ドラマ①「高学歴男性の結婚事情」~濃いオトウサマでした~
しおりを挟む
それは16年前の6月、開業日でした。
さあ! ワタクシお節介焼きおばちゃん 開業 1日目のことですの……
開店は10時前から、その前から不安である。
ワタクシ、全く分からない世界! そわそわ…… まるで朝なのに初夜の気分!?
ひょっとして、誰も来られないかもしれない……どうしよう
一番に来られる方はどんな方かしら? ああ、ワタクシどうしょう!
最初の言葉は?「いらっしゃいませ」かしら?「おはようございます」かしら?
さて!
10時5分前、足音がする! 軽いが、少し大股急ぎで聞こえる!!
ドアが元気よく開く。 男性が目に入る。中年を早く越した60歳過ぎかな?
「おはよう、今日からだね、一番乗りで来たよ! 私じゃない、32歳の息子のことでね」
早口で云う、元気の良いオジサマ、息子さんの事で来られたのだから(以後オトウサマとお呼びしましょう)
(とにかくオトウサマが来てくださって良かった!)と、思った。
誰でも良いの、誰かが来てくれたら……と、云う気持ちのワタクシでしたのよ!
「本当に、一番に来ていただいてありがとうございます」と、ワタクシ深々と頭を下げましたわ!
心から思って言ったことがオトウサマに伝わったのか、気をよくされたようで、早く手続をしたいような素振りだった。そしてこれが始まり
入会はオトウサマがなさって、後で本人が来られる……というケースであるが、まあまあ
お話の好きなオトウサマであることは確かでございましたわ。
お話好きの、オトウサマとの会話
「息子が結婚できたら俺のも頼むからな!お節介焼きおばちゃんと云うのが気に入ったよ!」
「冗談でしょ」
「本当だよ! 家内の看病を10年間したけど3年前に亡くなったから、こうして息子の事も自分でやっているんだから」
「まあ、それは大変でしたわね」
「そうだよ、今でも大変ってとこ、俺は養子だからね。亡くなった前の妻は田舎のそれは大地主のお嬢様でね何もしなかったよ。出来なかったから俺がみんなやったんだよ。子供だけは産んでくれたからそれは有難かった!」
「良かったじゃないですか!それも優秀な子供さんでネ!」
「いやいや、亡くなった妻の母親がまた変わり者でネ、娘が死んだら財産はその孫(私の子供)にだけやるのだ!と、云ってはばからないババアだよ!」
「あら、そう、面白い関係ネ!」
「ああ、娘が死んだら血のつながりのない俺なんか憎くてたまらないのさ、孫、孫と、孫が可愛くてたまらないみたいだよ、俺の子どもなのにな!しかし、俺はそれでいいのだ!子供が良ければ……だから、息子の嫁を頼むわな! 顔は普通で良いが優しい女性がいいね」
「はいはい、よ~く、分かりました!東大ご卒業の優秀な息子さんですネ」
「息子は勉強は良く出来たが、恋愛などしたことが無いのではないかと思うよ!見ていると全然女っ気が無いね! 嫁は与えないと自分で見つけきらんからな!頼むよ!お節介焼きおばちゃん!」
「わかりました。息子さんの性格はおとなしい方?」
私はオトウサマに尋ねる。性格というものは絶対におさえておかないといけない情報だものね。
「そうだね、俺と反対に、静かにパソコンに向かっているから、あれでは彼女なんてみつけるヒマ無いね!だから、お父さんが見つけてやると云った」
「それで?」
「渡に綱、ってとこで(ヨロシク)なんて言いやがった……こんなものかなあ~俺には分からん」
「うふふ」と、笑うより仕方なかったワタクシ。
そのオトウサマの職業はというと?以前外国製の電気製品を販売する仕事に付いていたから、それらの後のメンテナンスの仕事が多いとのことでございますの……。
それでね、取引先も病院関係や弁護士、会社の社長の奥様方で富裕層の方々らしいから、なおさら話が豊富になっているオトウサマでいらっしゃるの。
オトウサマの自慢の息子さんは小さい時からの秀才で東京大学工学部を出て、現在IT関係の仕事をしていらっしゃるとのことですの。
何日か後、息子さんは指定した日に面接に来られましたわ。(何とステキな男の中の男)
ワタクシ年齢差がありながら惚れ惚れになりましたわ。
久しぶりよ!びっくりしました!
お行儀も良いし、声も良いし、程良く話されて本当に話していて気持ちが良かった!
ワタクシはこの素敵な男性が、あの、遠慮なくお話されるオトウサマの子どもかしら?と考えが及ばないほどでございましたわ。
それから、間もなくしてワタクシの結婚相談所も、心配していた会員様も多くなり、何とか紹介できるようになりましたのよ! お蔭さまです。
まずは、一番最初のお客様である、オトウサマの子どもさんに何としても最初に紹介お見合をと考えました。
でも価値観のあまり違う人は合うわけがないし、私の方で出された資料から合いそうな候補を推薦提示してプロフイルをお手紙でお送りすることにしました。
少し、お話、横道にそれますけど
ワタクシ皆さんに対して、ワタクシのやり方は{偏見と独断}よ、と、何時でも云って、おりますの!その時に、自然とこちら上位になってしまいますからね。その時、相手の様子を素早く見るの!
不思議とみんなは一応納得するみたいでございますよ! しかし、文句言って止めて行った人もいますのよ!
それはね……
「先生のやり方に合わない」と云って後から脱会された方がいましたし、もう一人は
「先生、商売じゃないですか?僕はお客様ですよ」と、云われた男性会員がいましたの、その時ワタクシ言いましたのよ!
「商売?確かに商売だけど、ワタクシお金には困っていないの、しっかりとした年金がありますし、半分はボランテアのつもりよ!」……とね。
そして、「第一人に物を頼むときは「お願いします」の気持ちが無いとお世話したくないわ!」
と、云ってやりましたら……その男性 凄く驚いて「すみません」と、一応頭下げたので
「宜しいのよ、あなた元気があって、言うことを言えるって、なかなか見上げたものだわ!良かったらワタクシあなたの為に一生懸命になるわよ!」
と、ホローするのも若者へのエールと思っていますの…
それとねワタクシ
会員様のご紹介に関してインターネット紹介は絶対にしないのよ。エッ、何故って?
それはね、理由があるの。
うっかり者のワタクシは、うっかりしてメールなどしていてプロフイールがどこかに飛んでいっちゃうかも知れないからですの。
笑っちゃうでしょう? まあ、安全のためにとでも云わせて貰いますわ!
また、お話を元に戻しますと
オトウサマの子どもさんのご本人は、流石に、学歴が東大ブランドは凄いわね!
この場合、オトウサマのご子息の方が選ぶ権利があるということになりますわ!
私の資料から4人の選りすぐりで、学歴から云うと、筑波大学医学部卒32歳の女医さん、お茶の水女子大卒30歳大手企業の総合職、熊本大薬学部卒30歳の薬剤師、日本女子大卒27歳の公立中学校の先生、某女子短大卒25歳の保育士さん、等々の大学を出られ、層々たる経歴の女性のプロフイルを提示してみたところ、
彼が選んだのは、普通地元短大をたて保育士の25歳の女性を選ばれましたわ!……
ワタクシからみると、普通の短大を出た彼女は、清楚な方であるというだけで、一番最後に取ってつけたように5人中5番目に推薦した方でしたの……
その時、ワタクシ分かったの!なぜ東大卒の彼が、短大卒の彼女を選んだかって云うと、その彼女、スタイルも良く清楚で綺麗な顔立ちが決めてになったと思うわ!それと年齢の若さネ!
また、話が横道にそれるけど、今の若い人たちって、こう云う時がありますのよ……
30歳未満の男性が良く云うには
「僕はどっちかと云うと年上女性に憧れるのですよ」といかにも分かった様な事云ったりするの!
それはまあまあいいのですが、それってもしかして、乳離れしないで母親的女性を探しているの?って考えてしまいますわよネ!
それとネ!これは反対に40歳過ぎの女性に多いケース
「私年下でも構いませんから……」
と、シャアシャアと云われるではありませんか?
全く分かってないのだから! いつも驚いています
それは無理でございますよ!年下の男性は好き好んで40歳の女性は選ばないでしょう?
本当に、ワタクシ思いますの!
そんなこと云う人、絶対に空元気! これだけ自分は鷹揚なのですよ!というスタイルを見せているに過ぎないし、結婚相談所で云うべき言葉ではないようですわ、言い訳にしか受け取れないのが、お節介焼きおばちゃんの見解なの!
だから、ワタクシそんな女性にはいつも、これとばかりに言ってやりますの!
「何をおっしゃいますの……恋愛だったら、ああ、そうだったの?僕より上だったの?
で、済むの! ワタクシが紹介するプロフイールには年齢等、しっかり出ていますのよ!
まず、好き好んで、年上女性は好みません、一例もありません!まだまだどうしても男性に選択権があるみたいよ」……とね。
話しを戻します
勿論、オトウサマの素敵な32歳の息子さん、25歳の美人保育士さんとすぐ結婚され、オトウサマも喜ばれましたわ……
ワタクシも一件落着でホッとしましたのよ。こんな時って本当にお節介焼きおばちゃんというのは、やり甲斐があるから、また次も頑張るのでございますのね!
余計なことかもしれないけど
男性は何と言っても(お顔)で決めているの!……特に結婚相談所で選ぶときは容姿から入っていることは当たり前の事、お商売上、誰も本当の事云わないけど本当の事よ!
だから、女性はいつも磨いて綺麗にして置くぐらいのおしゃれ気持ちが無くてはダメ!と云うこともここでお教えして置きたいの!
特に女性は、お見合するなら断然、容姿に自信のある女性は特だと思うわ!
でもね、たまに美人ではない普通の人がすごく知的で雰囲気の良さがにじみ出て、お話も上手な女性もいるのね。
……そのような女性はオーラが出ているし、それなりの男性に巡り合うことが出来るの! 当り前だけど!
話、また「オトウサマ」に戻します
それからオトウサマの息子さま、一件落着からしばらくの間、ホッとしていると、また、オトウサマが来られましたの……相変わらず元気な話し方で
「先生! 息子はうまいこといって、今度は子どもが生まれるみたいよ……」
「あら、それはおめでとう、おじいちゃんになるのですわね!」
「そうそう、でも、やっぱし、息子は嫁さんの家に取られたようなもんだよ! 家には帰って来んがな……」と、オトウサマはおっしゃっていましたわ!
「それで、良いのではないの? 息子さんは息子さんの世界よ!」と、
ワタクシが意見すると、それでも「そうだな」と云いながら悪い気はしない様子に見えましたわ!
それからオトウサマはちょいちょいお見えになるのね……
そして、ある時
「先生、今度は正直、自分に嫁さんをお願いしたいと思ってきたんだが、よろしいかな?」
「ああ、そうでしたわね。本当にホント?」
「本当ですよ!武士に二言は無い!……てなもんよ」
「はいはい、解りました! それであなたの条件は?」
「条件?あまり無いけど優しい人で話ができる人がいいなあ~掃除も洗濯も料理も俺、自分で出来るから、痩せているよりほどほどに肉付きが良く、肌のきれいな人で話し易い人が希望!」
「随分あるのネ、年齢は?」
「やはり自分より下が良いな、前の奥さんは6歳年上だったから!」
「フーン、そうだったの……」
「ああ、先生、もう一つ条件があるんだが」
「何かしら?」
「あまり実家が裕福でない女性、苦労のわかる女性が、いいのだけど……ほら、昔は(嫁は台所からもらえ)と云っていた通りよ」
「前の奥さんのご実家は相当な財産家だったのネ」
「そうそう、今でも大きな家にババと昔からの女中の二人でいて、男手の居る時はいつも私に電話があるんだからな……人使いは粗いし、まるで有難味が感じられないもんな」
「今でも?」
「いや、今は俺の息子に直接電話があるらしいが、これがまた、行きたがらないんだな、
それで仕方なく俺にかかってくる。いやはや、誠にババアは身勝手過ぎるから、早く俺も身を固める決心をしたってこと……」
「ウフフ……あなた、良く話すわネ、独りでは寂しいでしょう?身を固めましょう!」
と、云いながらワタクシの頭の中はすでにオトウサマに似合いそうな女性を考えていた。
(あの彼女がこの人にはぴったしだわ!)と、ワタクシの頭の中は登録者の中から
宝物さがしをするかのように動いているのでございますの……宝物と云うのは少し大げさ過ぎるけど、そうねエ~ その時のワタクシの表現は、と云いますのは、話はちょっとそれますが聞いてくださいませ!
お出かけの装いをするときに服を選ぶでしょう?あの時の心境みたいよ!
お出かけする時にどのお洋服が似合うかしら?
結婚披露宴の招待にはどの服を着ようかしら?
デートの時は彼どの服を着たら喜ぶかしら?
と、あれこれ選びに選んで? 結局、その為に、せっかく高いお金を出して買ったのよりも、いつも自分の好きな着心地の良い服を着てお出かけするのよネ
結婚相談所のお見合ご紹介も、服選びとほとんど同じだわ! それがマッチングかな?
お節介焼きおばちゃんのワタクシ、組み合わせには相当考えますわよ
第一、オトウサマはワタクシにとって一番最初のお客様だし、まず、オトウサマの優秀なご子息は、一発勝負で結婚でき、もうすぐ子どもが生まれる運び、トントン拍子
このお話好きのオトウサマにはどのような彼女を与えたら満足するだろうか?
彼女は果たしてオトウサマと気が合うかしら?オトウサマを好きになってくれるかしら?
まあ、逢わせてみましょう!と、云うことになると、その両方に連絡打診して、会うことに同意の返事貰ったら、少し安心するの。
でも、こと、熟年の方々のご紹介というのは、若い人より楽さがあるわネ
年の功、とでもいうのでしょうか?
その、ワタクシがオトウサマに紹介したいと思っている彼女は……
お相手の彼女、まだ、オトウサマより10歳も若くて、体も大きいが色白で、うりざね顔のいかにも男性が好みそうな顔立ちなの……ゆっくりと静かにお話しされ、お人も良さそうなの、
その彼女は、前の方とは離婚され、その子どもはそれぞれ一人前になり家庭も持っている。
ただ、今の彼女の心配なのは、自分の老後の生活のことで子供の世話にはなりたくない!
だから、良い方がいたら結婚の道を考えたのね……
オトウサマに先に彼女のプロフイールをお見せしたら
「いいねえ~、オケオケ」 一言でオーケーでしたの!
ここでお節介焼きおばちゃんの仕事としては一安心!するのでございます。
さあ、今度は、彼女にオトウサマのプロフイールを手紙で提示してみたら、結果???
彼女からは
「人のよさそうな方ですネ、合わせてください」と、静かなしっかりした声で電話があった。
その時、ワタクシは胸をなでおろすかのような安心感を味わうのネ。
さあ、それから手早く紹介モードにはいるのです。
オトウサマに早速電話
「お会いしたいとの事ですよ!お会いしてみますか?」
オトウサマは何時もより、弾んだ声に聞こえたのはワタクシの気のせいかしら?
「はい、お願いします!ヨカッタ!」と、人に弱みを見せたがらないオトウサマも、きっと
不安半分の気持ちで待っていらしたのではないかしら?
まず、ご紹介の場所は、しっかりした高級ホテルのロビーフロアーで待ち合わせします。高級なソフアーが十分にあり、近くには喫茶室もありますのよ。
そこで、お二人様を合わせ簡単に紹介しますの。
お二人が、緊張しないようにワタクシは、笑顔で明るくお二人を何倍も持ち上げながら
最善の接し方をしますのよ、エッ、最善の接し方?って
それはネ、お二人のご様子を素早く読み取って、後々にお話が続くように誘導することネ
やっぱり、熟年ね~、その日のうちに近場の観光地温泉にドライブされたらしく、楽しく時間を過ごせた電話がありましたの……
ワタクシとしたら、エ~最初の日から温泉?と考えさせられましたが、若者と違った雰囲気があるし、しっかりした熟年同志、その辺りは大目に見ることにしようと考えましたの!
そうしたらネ、オトウサマが電話の中でおっしゃいましたわ!
「先生!心配しなくていいよ!最初だからネ、温泉は男湯と女湯に別に入りましたよ!食事は一緒! 一線は超えていませんからな!アハハハ 」
……と、笑いながら云われるの! 余裕に見えましたわ。ちょっとワタクシの方が要らない心配などして自分で恥ずかしかったわ……
それからと云うのは、話はトントン拍子に進みましたの。
気の早い、オトウサマのこと一週間位たったら、2人分の成約料を、事も無くお支払されましたわ、1か月で、すでに入籍もされたらしいの。
これでお節介焼きおばちゃんとしては、安心、安堵、満足を充分に味わってしまうのでございますのよ。 それがあってこの仕事続いちゃうのネ
エッ!? お二人 何がどんなに良かった!ですって?
それはネ、何事も相性と云うのがありますわ……
ワタクシが思うに、きっと、夜の肌もあったのだと思うの……ウフフ
オトウサマ好みの、お肌のきれいな、うりざね顔の美人系、おっとり型で性格も良く、何もかもが当てはまるのですもの……!
あれから、15年経っていますが、本当に仲の良さは変わらないらしく、オトウサマの第二の人生はきっとバラ色ネ
さあ! ワタクシお節介焼きおばちゃん 開業 1日目のことですの……
開店は10時前から、その前から不安である。
ワタクシ、全く分からない世界! そわそわ…… まるで朝なのに初夜の気分!?
ひょっとして、誰も来られないかもしれない……どうしよう
一番に来られる方はどんな方かしら? ああ、ワタクシどうしょう!
最初の言葉は?「いらっしゃいませ」かしら?「おはようございます」かしら?
さて!
10時5分前、足音がする! 軽いが、少し大股急ぎで聞こえる!!
ドアが元気よく開く。 男性が目に入る。中年を早く越した60歳過ぎかな?
「おはよう、今日からだね、一番乗りで来たよ! 私じゃない、32歳の息子のことでね」
早口で云う、元気の良いオジサマ、息子さんの事で来られたのだから(以後オトウサマとお呼びしましょう)
(とにかくオトウサマが来てくださって良かった!)と、思った。
誰でも良いの、誰かが来てくれたら……と、云う気持ちのワタクシでしたのよ!
「本当に、一番に来ていただいてありがとうございます」と、ワタクシ深々と頭を下げましたわ!
心から思って言ったことがオトウサマに伝わったのか、気をよくされたようで、早く手続をしたいような素振りだった。そしてこれが始まり
入会はオトウサマがなさって、後で本人が来られる……というケースであるが、まあまあ
お話の好きなオトウサマであることは確かでございましたわ。
お話好きの、オトウサマとの会話
「息子が結婚できたら俺のも頼むからな!お節介焼きおばちゃんと云うのが気に入ったよ!」
「冗談でしょ」
「本当だよ! 家内の看病を10年間したけど3年前に亡くなったから、こうして息子の事も自分でやっているんだから」
「まあ、それは大変でしたわね」
「そうだよ、今でも大変ってとこ、俺は養子だからね。亡くなった前の妻は田舎のそれは大地主のお嬢様でね何もしなかったよ。出来なかったから俺がみんなやったんだよ。子供だけは産んでくれたからそれは有難かった!」
「良かったじゃないですか!それも優秀な子供さんでネ!」
「いやいや、亡くなった妻の母親がまた変わり者でネ、娘が死んだら財産はその孫(私の子供)にだけやるのだ!と、云ってはばからないババアだよ!」
「あら、そう、面白い関係ネ!」
「ああ、娘が死んだら血のつながりのない俺なんか憎くてたまらないのさ、孫、孫と、孫が可愛くてたまらないみたいだよ、俺の子どもなのにな!しかし、俺はそれでいいのだ!子供が良ければ……だから、息子の嫁を頼むわな! 顔は普通で良いが優しい女性がいいね」
「はいはい、よ~く、分かりました!東大ご卒業の優秀な息子さんですネ」
「息子は勉強は良く出来たが、恋愛などしたことが無いのではないかと思うよ!見ていると全然女っ気が無いね! 嫁は与えないと自分で見つけきらんからな!頼むよ!お節介焼きおばちゃん!」
「わかりました。息子さんの性格はおとなしい方?」
私はオトウサマに尋ねる。性格というものは絶対におさえておかないといけない情報だものね。
「そうだね、俺と反対に、静かにパソコンに向かっているから、あれでは彼女なんてみつけるヒマ無いね!だから、お父さんが見つけてやると云った」
「それで?」
「渡に綱、ってとこで(ヨロシク)なんて言いやがった……こんなものかなあ~俺には分からん」
「うふふ」と、笑うより仕方なかったワタクシ。
そのオトウサマの職業はというと?以前外国製の電気製品を販売する仕事に付いていたから、それらの後のメンテナンスの仕事が多いとのことでございますの……。
それでね、取引先も病院関係や弁護士、会社の社長の奥様方で富裕層の方々らしいから、なおさら話が豊富になっているオトウサマでいらっしゃるの。
オトウサマの自慢の息子さんは小さい時からの秀才で東京大学工学部を出て、現在IT関係の仕事をしていらっしゃるとのことですの。
何日か後、息子さんは指定した日に面接に来られましたわ。(何とステキな男の中の男)
ワタクシ年齢差がありながら惚れ惚れになりましたわ。
久しぶりよ!びっくりしました!
お行儀も良いし、声も良いし、程良く話されて本当に話していて気持ちが良かった!
ワタクシはこの素敵な男性が、あの、遠慮なくお話されるオトウサマの子どもかしら?と考えが及ばないほどでございましたわ。
それから、間もなくしてワタクシの結婚相談所も、心配していた会員様も多くなり、何とか紹介できるようになりましたのよ! お蔭さまです。
まずは、一番最初のお客様である、オトウサマの子どもさんに何としても最初に紹介お見合をと考えました。
でも価値観のあまり違う人は合うわけがないし、私の方で出された資料から合いそうな候補を推薦提示してプロフイルをお手紙でお送りすることにしました。
少し、お話、横道にそれますけど
ワタクシ皆さんに対して、ワタクシのやり方は{偏見と独断}よ、と、何時でも云って、おりますの!その時に、自然とこちら上位になってしまいますからね。その時、相手の様子を素早く見るの!
不思議とみんなは一応納得するみたいでございますよ! しかし、文句言って止めて行った人もいますのよ!
それはね……
「先生のやり方に合わない」と云って後から脱会された方がいましたし、もう一人は
「先生、商売じゃないですか?僕はお客様ですよ」と、云われた男性会員がいましたの、その時ワタクシ言いましたのよ!
「商売?確かに商売だけど、ワタクシお金には困っていないの、しっかりとした年金がありますし、半分はボランテアのつもりよ!」……とね。
そして、「第一人に物を頼むときは「お願いします」の気持ちが無いとお世話したくないわ!」
と、云ってやりましたら……その男性 凄く驚いて「すみません」と、一応頭下げたので
「宜しいのよ、あなた元気があって、言うことを言えるって、なかなか見上げたものだわ!良かったらワタクシあなたの為に一生懸命になるわよ!」
と、ホローするのも若者へのエールと思っていますの…
それとねワタクシ
会員様のご紹介に関してインターネット紹介は絶対にしないのよ。エッ、何故って?
それはね、理由があるの。
うっかり者のワタクシは、うっかりしてメールなどしていてプロフイールがどこかに飛んでいっちゃうかも知れないからですの。
笑っちゃうでしょう? まあ、安全のためにとでも云わせて貰いますわ!
また、お話を元に戻しますと
オトウサマの子どもさんのご本人は、流石に、学歴が東大ブランドは凄いわね!
この場合、オトウサマのご子息の方が選ぶ権利があるということになりますわ!
私の資料から4人の選りすぐりで、学歴から云うと、筑波大学医学部卒32歳の女医さん、お茶の水女子大卒30歳大手企業の総合職、熊本大薬学部卒30歳の薬剤師、日本女子大卒27歳の公立中学校の先生、某女子短大卒25歳の保育士さん、等々の大学を出られ、層々たる経歴の女性のプロフイルを提示してみたところ、
彼が選んだのは、普通地元短大をたて保育士の25歳の女性を選ばれましたわ!……
ワタクシからみると、普通の短大を出た彼女は、清楚な方であるというだけで、一番最後に取ってつけたように5人中5番目に推薦した方でしたの……
その時、ワタクシ分かったの!なぜ東大卒の彼が、短大卒の彼女を選んだかって云うと、その彼女、スタイルも良く清楚で綺麗な顔立ちが決めてになったと思うわ!それと年齢の若さネ!
また、話が横道にそれるけど、今の若い人たちって、こう云う時がありますのよ……
30歳未満の男性が良く云うには
「僕はどっちかと云うと年上女性に憧れるのですよ」といかにも分かった様な事云ったりするの!
それはまあまあいいのですが、それってもしかして、乳離れしないで母親的女性を探しているの?って考えてしまいますわよネ!
それとネ!これは反対に40歳過ぎの女性に多いケース
「私年下でも構いませんから……」
と、シャアシャアと云われるではありませんか?
全く分かってないのだから! いつも驚いています
それは無理でございますよ!年下の男性は好き好んで40歳の女性は選ばないでしょう?
本当に、ワタクシ思いますの!
そんなこと云う人、絶対に空元気! これだけ自分は鷹揚なのですよ!というスタイルを見せているに過ぎないし、結婚相談所で云うべき言葉ではないようですわ、言い訳にしか受け取れないのが、お節介焼きおばちゃんの見解なの!
だから、ワタクシそんな女性にはいつも、これとばかりに言ってやりますの!
「何をおっしゃいますの……恋愛だったら、ああ、そうだったの?僕より上だったの?
で、済むの! ワタクシが紹介するプロフイールには年齢等、しっかり出ていますのよ!
まず、好き好んで、年上女性は好みません、一例もありません!まだまだどうしても男性に選択権があるみたいよ」……とね。
話しを戻します
勿論、オトウサマの素敵な32歳の息子さん、25歳の美人保育士さんとすぐ結婚され、オトウサマも喜ばれましたわ……
ワタクシも一件落着でホッとしましたのよ。こんな時って本当にお節介焼きおばちゃんというのは、やり甲斐があるから、また次も頑張るのでございますのね!
余計なことかもしれないけど
男性は何と言っても(お顔)で決めているの!……特に結婚相談所で選ぶときは容姿から入っていることは当たり前の事、お商売上、誰も本当の事云わないけど本当の事よ!
だから、女性はいつも磨いて綺麗にして置くぐらいのおしゃれ気持ちが無くてはダメ!と云うこともここでお教えして置きたいの!
特に女性は、お見合するなら断然、容姿に自信のある女性は特だと思うわ!
でもね、たまに美人ではない普通の人がすごく知的で雰囲気の良さがにじみ出て、お話も上手な女性もいるのね。
……そのような女性はオーラが出ているし、それなりの男性に巡り合うことが出来るの! 当り前だけど!
話、また「オトウサマ」に戻します
それからオトウサマの息子さま、一件落着からしばらくの間、ホッとしていると、また、オトウサマが来られましたの……相変わらず元気な話し方で
「先生! 息子はうまいこといって、今度は子どもが生まれるみたいよ……」
「あら、それはおめでとう、おじいちゃんになるのですわね!」
「そうそう、でも、やっぱし、息子は嫁さんの家に取られたようなもんだよ! 家には帰って来んがな……」と、オトウサマはおっしゃっていましたわ!
「それで、良いのではないの? 息子さんは息子さんの世界よ!」と、
ワタクシが意見すると、それでも「そうだな」と云いながら悪い気はしない様子に見えましたわ!
それからオトウサマはちょいちょいお見えになるのね……
そして、ある時
「先生、今度は正直、自分に嫁さんをお願いしたいと思ってきたんだが、よろしいかな?」
「ああ、そうでしたわね。本当にホント?」
「本当ですよ!武士に二言は無い!……てなもんよ」
「はいはい、解りました! それであなたの条件は?」
「条件?あまり無いけど優しい人で話ができる人がいいなあ~掃除も洗濯も料理も俺、自分で出来るから、痩せているよりほどほどに肉付きが良く、肌のきれいな人で話し易い人が希望!」
「随分あるのネ、年齢は?」
「やはり自分より下が良いな、前の奥さんは6歳年上だったから!」
「フーン、そうだったの……」
「ああ、先生、もう一つ条件があるんだが」
「何かしら?」
「あまり実家が裕福でない女性、苦労のわかる女性が、いいのだけど……ほら、昔は(嫁は台所からもらえ)と云っていた通りよ」
「前の奥さんのご実家は相当な財産家だったのネ」
「そうそう、今でも大きな家にババと昔からの女中の二人でいて、男手の居る時はいつも私に電話があるんだからな……人使いは粗いし、まるで有難味が感じられないもんな」
「今でも?」
「いや、今は俺の息子に直接電話があるらしいが、これがまた、行きたがらないんだな、
それで仕方なく俺にかかってくる。いやはや、誠にババアは身勝手過ぎるから、早く俺も身を固める決心をしたってこと……」
「ウフフ……あなた、良く話すわネ、独りでは寂しいでしょう?身を固めましょう!」
と、云いながらワタクシの頭の中はすでにオトウサマに似合いそうな女性を考えていた。
(あの彼女がこの人にはぴったしだわ!)と、ワタクシの頭の中は登録者の中から
宝物さがしをするかのように動いているのでございますの……宝物と云うのは少し大げさ過ぎるけど、そうねエ~ その時のワタクシの表現は、と云いますのは、話はちょっとそれますが聞いてくださいませ!
お出かけの装いをするときに服を選ぶでしょう?あの時の心境みたいよ!
お出かけする時にどのお洋服が似合うかしら?
結婚披露宴の招待にはどの服を着ようかしら?
デートの時は彼どの服を着たら喜ぶかしら?
と、あれこれ選びに選んで? 結局、その為に、せっかく高いお金を出して買ったのよりも、いつも自分の好きな着心地の良い服を着てお出かけするのよネ
結婚相談所のお見合ご紹介も、服選びとほとんど同じだわ! それがマッチングかな?
お節介焼きおばちゃんのワタクシ、組み合わせには相当考えますわよ
第一、オトウサマはワタクシにとって一番最初のお客様だし、まず、オトウサマの優秀なご子息は、一発勝負で結婚でき、もうすぐ子どもが生まれる運び、トントン拍子
このお話好きのオトウサマにはどのような彼女を与えたら満足するだろうか?
彼女は果たしてオトウサマと気が合うかしら?オトウサマを好きになってくれるかしら?
まあ、逢わせてみましょう!と、云うことになると、その両方に連絡打診して、会うことに同意の返事貰ったら、少し安心するの。
でも、こと、熟年の方々のご紹介というのは、若い人より楽さがあるわネ
年の功、とでもいうのでしょうか?
その、ワタクシがオトウサマに紹介したいと思っている彼女は……
お相手の彼女、まだ、オトウサマより10歳も若くて、体も大きいが色白で、うりざね顔のいかにも男性が好みそうな顔立ちなの……ゆっくりと静かにお話しされ、お人も良さそうなの、
その彼女は、前の方とは離婚され、その子どもはそれぞれ一人前になり家庭も持っている。
ただ、今の彼女の心配なのは、自分の老後の生活のことで子供の世話にはなりたくない!
だから、良い方がいたら結婚の道を考えたのね……
オトウサマに先に彼女のプロフイールをお見せしたら
「いいねえ~、オケオケ」 一言でオーケーでしたの!
ここでお節介焼きおばちゃんの仕事としては一安心!するのでございます。
さあ、今度は、彼女にオトウサマのプロフイールを手紙で提示してみたら、結果???
彼女からは
「人のよさそうな方ですネ、合わせてください」と、静かなしっかりした声で電話があった。
その時、ワタクシは胸をなでおろすかのような安心感を味わうのネ。
さあ、それから手早く紹介モードにはいるのです。
オトウサマに早速電話
「お会いしたいとの事ですよ!お会いしてみますか?」
オトウサマは何時もより、弾んだ声に聞こえたのはワタクシの気のせいかしら?
「はい、お願いします!ヨカッタ!」と、人に弱みを見せたがらないオトウサマも、きっと
不安半分の気持ちで待っていらしたのではないかしら?
まず、ご紹介の場所は、しっかりした高級ホテルのロビーフロアーで待ち合わせします。高級なソフアーが十分にあり、近くには喫茶室もありますのよ。
そこで、お二人様を合わせ簡単に紹介しますの。
お二人が、緊張しないようにワタクシは、笑顔で明るくお二人を何倍も持ち上げながら
最善の接し方をしますのよ、エッ、最善の接し方?って
それはネ、お二人のご様子を素早く読み取って、後々にお話が続くように誘導することネ
やっぱり、熟年ね~、その日のうちに近場の観光地温泉にドライブされたらしく、楽しく時間を過ごせた電話がありましたの……
ワタクシとしたら、エ~最初の日から温泉?と考えさせられましたが、若者と違った雰囲気があるし、しっかりした熟年同志、その辺りは大目に見ることにしようと考えましたの!
そうしたらネ、オトウサマが電話の中でおっしゃいましたわ!
「先生!心配しなくていいよ!最初だからネ、温泉は男湯と女湯に別に入りましたよ!食事は一緒! 一線は超えていませんからな!アハハハ 」
……と、笑いながら云われるの! 余裕に見えましたわ。ちょっとワタクシの方が要らない心配などして自分で恥ずかしかったわ……
それからと云うのは、話はトントン拍子に進みましたの。
気の早い、オトウサマのこと一週間位たったら、2人分の成約料を、事も無くお支払されましたわ、1か月で、すでに入籍もされたらしいの。
これでお節介焼きおばちゃんとしては、安心、安堵、満足を充分に味わってしまうのでございますのよ。 それがあってこの仕事続いちゃうのネ
エッ!? お二人 何がどんなに良かった!ですって?
それはネ、何事も相性と云うのがありますわ……
ワタクシが思うに、きっと、夜の肌もあったのだと思うの……ウフフ
オトウサマ好みの、お肌のきれいな、うりざね顔の美人系、おっとり型で性格も良く、何もかもが当てはまるのですもの……!
あれから、15年経っていますが、本当に仲の良さは変わらないらしく、オトウサマの第二の人生はきっとバラ色ネ
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる