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ドラマ④「クレーマーは本当に勘弁してください」~訴える? 規約を読んでから出直しなさい!!~
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新聞の広告欄をご覧になったのでしょうか?お電話がありました。
「結婚相談所ですか? 中田裕子と云います。年齢は何歳でもいいのですよネ? 53歳ですが!」
「ええ、何歳でも構いませんことよ」
「実は他の相談所に入っていたのですが、あまり紹介して頂けないので、先生所にお願いしようかと思いまして、良いでしょうか?」
(このような熟年の方で、入っている他の相談所のあれこれを云う方こそアブナイ)
と、思いましたが、ワタクシ、つい、よこしまな考えが浮かび、彼女が云う、嫌だという他の相談所のことも参考になるかな?という気持ちが湧いてきまして、まずお会いしてみようと思いましたの!
「はい、構いませんけど、良かったらどうぞ……」
来られた方は本当に50代半ばの、色白の彫の深いお顔に真っ赤なルージュが印象的で
背丈もあり、中肥りの田舎のセレブの感じでございました。
お勤めは町役場に嘱託でお勤めでした。亡くなられた父親が町の議員などしていて、たぶん町では要人だったのでしょう父の残した財産管理が大変だとおっしゃっていましたから、ご家庭でも裕福にお育ちだったのでしょう!真っ赤なワーゲンで一応外車でございましたもの……
口紅も赤、来ている上着も赤、車も赤で、赤色がお好きなのだろうなあ~と思いました。
挨拶が済んでお話になられました!
こうして最初から威勢よく来られる方には、お相手に十分話していただき、いや、こちらが十分聞くことにした方が宜しいと、思いました…… 他の結婚相談所で気に入らないで来られたのですから
でもネ、どうして気に入らなかったのか聞きたいじゃありませんか?
聞くことにいたしましたの! するとそれは、それは、話されました。
「先生聞いてくださいよ! もう3年前に「しらゆり相談所」に入会したのですよ!
最初は良かったのですが、しばらくして何も電話来なく無くなったのですよ!どうしたのですか?と、問い合わせたら、『この間紹介しましたよね?あなたが断ったからしばらくは有りませんよ!』と、云われるのですよ!先生どう、思われます?」
「そうですか、貴女にピッタシ会う方がいらっしゃらなかったということですネ」
「ピッタシ合わなくても良いのですよ!私は紹介して貰いたいのですから……」
「言っておきますけど、そういうことってありますよ!」
「そんなものですか??」
ちょっと不満そうなお顔されていらっしゃいましたわ……大の大人が不満そうなお顔をされると、見ていて可笑しくて、こちらが変な気持ございましたわウフフ……ワタクシそれで云いましたの!
「ワタクシの相談所はネ、しらゆりさんより小さい相談所ですよ!それは、ワタクシ入会者の為には一生懸命しますけどね……」
「分かっていますよ!一生懸命されるのでしょう先生は!」
まるで、強要されているみたい……と、思いましたが、
「しかしネ、ワタクシの所、大部分は今から初めて結婚される初婚の若い方々が多いのですよ!熟年の方は一割ですからね。まあ、気長くやってください」
「先生、それが良いのです!しらゆり相談所の先生は、あなたが悪いのよ!と云うから大ゲンカしたのですよ!」
「おお、怖い……」
「先生気に入りました。早速入会しますね」
と、云って入会金の35000円をポンと出して入会された。
そこで、規約やらシステムの説明をして
「ワタクシの所は、先も申したように、この場所で閲覧は出来ないのですよ。それは、本人の希望と面接から総合して判断して両方の希望がある程度一致するな?と思いましたら、全て郵送になり後は電話でのお返事待ちです」
「すぐ見られないのですか?!」
「ええ、この場所で閲覧は有りません! これ、ワタクシのこだわりなのですよ」
「そうなのですか?」
彼女は、ちょっと不満そうでしたわ
「はい、分かりました。先生とは気が合いそうです。宜しくお願いします。それと先生、他の私の知り合いも何人か紹介しますよ!」
「エエッ、もちろんあなたが紹介したいのは女性なのでしょうネ?それは、貴女の競争相手にもなるかも知れませんよ……大丈夫なの?」
「いや、そんなことありませんよ、好みが違いますから……いつも食事したり遊びに行ったりしているのですよ!結婚したい結婚したい!と云っているので」
「その人って、しらゆり相談所さんにも入会していたのですね」
「はい、そうですよ、彼女もしらゆり相談所では紹介なし!アッそうだ!そのかわり、しらゆり相談所では三か月に一回くらい婚活パーテイ―があるのです!『勝手にやれ!』と云う感じですね!!そこで意気投合して仲良しになったようなものです」
(ハハッ、そうだ、婚活パーティーで同じ類の仲良しが出来るのだ!)
私はその事に思いあたった。
「パーテーイにはほとんど、同じ方々が来られるでしょう?こんな地方の結婚相談所ではそうだと思いますがね」
「そうなのですよ!同じ人が来るので変わりばえしないし、つまらないから、後は女同士でおしゃべり会になって仲良くなってしまうのです」
ワタクシ驚きましたわ! これでは個人情報もなんもあったものではない!情報交換の場所ではないか?と、思いましたの! その時、この方には、気を付けないといけないな!と、思いましたの
「そうなのですか……」
ワタクシ、思案に暮れていると
「今度連れてくる彼女にも全然紹介が無かったのですよ!先生お願いしますよ」
「ちょっと、待ってください、考えましたが、それは困りますね~」
ワタクシの返答に首を傾げながら祐子さんはビックリしたように言った。
「何故ですか?会員さんは多い方が先生助かるでしょう?」
「あのね、その考え甘いですよ!まず、人の事より自分の事よ!」
「先生、それくらいは分かっていますよ!」
「だからね、結婚はいくら仲良しの間でも自分で決めるものですから、ワタクシがその人に、言いたいことや聞きたいこともあるでしょう?だから二人一緒に来られたら困ります」
「先生、彼女は道を知らないから私が連れてくるだけです。私口出しませんからね」
「まず、ご自分の足元をしっかり見て、希望通り結婚できたら紹介してくださいな」
「先生、分かっていますよ、そんな事云わないで彼女も結婚したがっているのですから、人助けと思って!」
「2人一緒では話しにくいと、いったでしょう、まあ、来られるのでしたらしょうがないけど、あなた、連れて来たら、すぐお帰りなさい」
「ええ、外で待っています!」
「あなたって、お人好しね」
「そうなのです!!人の世話が好きです! 結婚相談所してみたいとも思ったことがあるくらいですから」
「あら、まあ、結婚相談所オタクみたい!……難しいわよ!人の一生がかかっているのですからね」
ワタクシはそう言いましたけど結局の所、そんなこんなで、裕子さんのお友達の良子さんもご入会されましたのです。
その事は後にして……
まず、最初の裕子さんの最初のご紹介の方は多くの財産あり、多くの資格あり、多くの職業を変わってきたので、何でも出来る感じの今は自由人的な生活をしている男性の田代さんでした。ワタクシその方には自由人と云っています。
裕子さん嬉しそうでしたわ……
早速、お二人のご紹介セッティングの後、
2階程度合われたようです。
1か月ほど経ってから、男性の自由人田代さんから電話があり
「先生、僕より彼女は何倍も知識も行動力もある方で僕は付いて行けないと判断しましたのでお断りします」
その通りに裕子さんに電話でお伝えしましたら、
「そうですか?話は沢山出来て面白くて、私は良かったのですけどね!じゃあ、またお願いします」
裕子さんのお二人目のご紹介は裕子さんが明るく知識豊富であればと、68歳のドクターを紙面紹介しましたら、ちょっと考えたのでしょう、しばらく時間を置いてお断りでした。
理由は年齢が離れすぎていることと、自分の住んでいる所より離れている、との事でした。
もちろん、お相手のお医者様からは即お断りが来ていましたが、彼女は知る由もありませんことです。
裕子さんへの三人目のご紹介は
最初結婚されていたお相手の、地元に近い所の会社の専務さんだしたが、お断りでした。
その会社専務さんのお断りの理由は
「いろいろ知っている方なので……」との事でした。
これこそ、世間は狭い!と云うことでしょう。それ以上は追及しないのが掟かな?
裕子さんからは幸いに連絡無いので、ワタクシも知らない振りを決め込みましたわ!
言いたくないこともお有りなのでしょうから……
それこれで、ご紹介は差し上げているのですが、ほとんど裕子さんからのお断りが続くのでしばらく期間を置くことになりましたところ
裕子さんから最近お電話がありましたの
「先生、お元気ですか?しばらくですね」
「あら、お久しぶり、元気でいますよ!」
最初はじんわりとお話が進みましたが、突然に発された言葉は
「先生、もう六か月もご紹介が無いのですがどうしたのですか?」
と、勢いが分かるくらいの声トーンになりましたの
(これはいらついている前兆ね)
ワタクシは即座にそう判断しました。
「今の所、貴女に合う方がいらっしゃらないということですよ」
「先生、居ないならなぜ、最初に居ないと云ってくれなかったのですか!」
「あら、言いましたことよ!小さい個人の結婚相談所であることをね!そして、この一年に紙面での紹介を合わせて7名の方をご紹介しているのですよ!貴女は簡単に断り過ぎでしたよ、勿論相手様からお断りもありましたけどね」
「でも、6か月もないですよ!会わせる人が居ないことを云うべきですよ!高い入会金を払っているのですよ!返してください」
(まあ、何と非常識で失礼な事でしょう)
と思いながら、いつまでも話すべき相手ではないと判断それでも我慢しながら何とか返答しました。
「裕子さん、入会金と云うのはね、たとえば、病院に行って治らなかったから診療費を返してくださいと云うのと同じことよ!」
「いいえ、弁護士を頼んで訴えますからね!!」
「どうぞ、気の済むようになさったらよろしいわよ! 墓穴を掘らないようにね」
と、ワタクシ云ってやりました!
一方、裕子さんのこと紹介した女友達のエリカさんのこと
エリカさんも、多少のクセはあるけど、要領よく、じんわりとワタクシとの間をとっているようですから、かえってご紹介の方もやり易く徳をしているようですわ
現在ご交際中でもあるし、気を良くされているようです。
早速エリカさんから電話が回ってきましたわ(笑)面白いものですネ
「裕子さんから電話ありましたよ!また、文句云ったらしいですね!あの人どこでも弁護士を頼む、と云って、しらゆり結婚相談所からは入会金を取り戻したんですよ」
「ワタクシは大丈夫よ!当り前な事をしているし、何と云ってもしっかりとした(規約)があるのが強みよ!」
エリカさんは苦労して子どもを二人育てただけあり、世間を良く知っている感じでした。
「裕子さん結婚できないと思いますよ!私の感ですけど……我がまま、で自分の主張が激しいのですよ!男の人は逃げますよ……」
「その通りかもしれないわネ!あなた達は気が合うのね」
「いえ、私が合わせているだけですよ!『はいはい』と、だから上等の洋服やバッグなどのお下がりで頂けるのですよ! 助かります!でも今はほとんど合わなくなりました!電話がかかってきますけど!」
「そうね、結婚となると、話は別になるから、あまり親密過ぎない方が利口よ!お互いに大人のお付き合いをスマートにするものよ!」
「はい、分かるような気がします!アハハハ」
エリカさんは高笑いをしてきましたの
「あらエリカさん、案外素直ね」
「素直、素直っか……先生、案外キツイ事云われますよ!アハハハハ 裕子さん先生を甘く見過ぎましたよネ」
「あら、そうかしら?……とにかくエリカさん今の方と上手くいくことね」
本当にワタクシそう思いましたわ!
ワタクシ思いますに裕子さんの場合、まさしく「結婚相談所モンスターペアレント」になるのだろう
「結婚相談所ですか? 中田裕子と云います。年齢は何歳でもいいのですよネ? 53歳ですが!」
「ええ、何歳でも構いませんことよ」
「実は他の相談所に入っていたのですが、あまり紹介して頂けないので、先生所にお願いしようかと思いまして、良いでしょうか?」
(このような熟年の方で、入っている他の相談所のあれこれを云う方こそアブナイ)
と、思いましたが、ワタクシ、つい、よこしまな考えが浮かび、彼女が云う、嫌だという他の相談所のことも参考になるかな?という気持ちが湧いてきまして、まずお会いしてみようと思いましたの!
「はい、構いませんけど、良かったらどうぞ……」
来られた方は本当に50代半ばの、色白の彫の深いお顔に真っ赤なルージュが印象的で
背丈もあり、中肥りの田舎のセレブの感じでございました。
お勤めは町役場に嘱託でお勤めでした。亡くなられた父親が町の議員などしていて、たぶん町では要人だったのでしょう父の残した財産管理が大変だとおっしゃっていましたから、ご家庭でも裕福にお育ちだったのでしょう!真っ赤なワーゲンで一応外車でございましたもの……
口紅も赤、来ている上着も赤、車も赤で、赤色がお好きなのだろうなあ~と思いました。
挨拶が済んでお話になられました!
こうして最初から威勢よく来られる方には、お相手に十分話していただき、いや、こちらが十分聞くことにした方が宜しいと、思いました…… 他の結婚相談所で気に入らないで来られたのですから
でもネ、どうして気に入らなかったのか聞きたいじゃありませんか?
聞くことにいたしましたの! するとそれは、それは、話されました。
「先生聞いてくださいよ! もう3年前に「しらゆり相談所」に入会したのですよ!
最初は良かったのですが、しばらくして何も電話来なく無くなったのですよ!どうしたのですか?と、問い合わせたら、『この間紹介しましたよね?あなたが断ったからしばらくは有りませんよ!』と、云われるのですよ!先生どう、思われます?」
「そうですか、貴女にピッタシ会う方がいらっしゃらなかったということですネ」
「ピッタシ合わなくても良いのですよ!私は紹介して貰いたいのですから……」
「言っておきますけど、そういうことってありますよ!」
「そんなものですか??」
ちょっと不満そうなお顔されていらっしゃいましたわ……大の大人が不満そうなお顔をされると、見ていて可笑しくて、こちらが変な気持ございましたわウフフ……ワタクシそれで云いましたの!
「ワタクシの相談所はネ、しらゆりさんより小さい相談所ですよ!それは、ワタクシ入会者の為には一生懸命しますけどね……」
「分かっていますよ!一生懸命されるのでしょう先生は!」
まるで、強要されているみたい……と、思いましたが、
「しかしネ、ワタクシの所、大部分は今から初めて結婚される初婚の若い方々が多いのですよ!熟年の方は一割ですからね。まあ、気長くやってください」
「先生、それが良いのです!しらゆり相談所の先生は、あなたが悪いのよ!と云うから大ゲンカしたのですよ!」
「おお、怖い……」
「先生気に入りました。早速入会しますね」
と、云って入会金の35000円をポンと出して入会された。
そこで、規約やらシステムの説明をして
「ワタクシの所は、先も申したように、この場所で閲覧は出来ないのですよ。それは、本人の希望と面接から総合して判断して両方の希望がある程度一致するな?と思いましたら、全て郵送になり後は電話でのお返事待ちです」
「すぐ見られないのですか?!」
「ええ、この場所で閲覧は有りません! これ、ワタクシのこだわりなのですよ」
「そうなのですか?」
彼女は、ちょっと不満そうでしたわ
「はい、分かりました。先生とは気が合いそうです。宜しくお願いします。それと先生、他の私の知り合いも何人か紹介しますよ!」
「エエッ、もちろんあなたが紹介したいのは女性なのでしょうネ?それは、貴女の競争相手にもなるかも知れませんよ……大丈夫なの?」
「いや、そんなことありませんよ、好みが違いますから……いつも食事したり遊びに行ったりしているのですよ!結婚したい結婚したい!と云っているので」
「その人って、しらゆり相談所さんにも入会していたのですね」
「はい、そうですよ、彼女もしらゆり相談所では紹介なし!アッそうだ!そのかわり、しらゆり相談所では三か月に一回くらい婚活パーテイ―があるのです!『勝手にやれ!』と云う感じですね!!そこで意気投合して仲良しになったようなものです」
(ハハッ、そうだ、婚活パーティーで同じ類の仲良しが出来るのだ!)
私はその事に思いあたった。
「パーテーイにはほとんど、同じ方々が来られるでしょう?こんな地方の結婚相談所ではそうだと思いますがね」
「そうなのですよ!同じ人が来るので変わりばえしないし、つまらないから、後は女同士でおしゃべり会になって仲良くなってしまうのです」
ワタクシ驚きましたわ! これでは個人情報もなんもあったものではない!情報交換の場所ではないか?と、思いましたの! その時、この方には、気を付けないといけないな!と、思いましたの
「そうなのですか……」
ワタクシ、思案に暮れていると
「今度連れてくる彼女にも全然紹介が無かったのですよ!先生お願いしますよ」
「ちょっと、待ってください、考えましたが、それは困りますね~」
ワタクシの返答に首を傾げながら祐子さんはビックリしたように言った。
「何故ですか?会員さんは多い方が先生助かるでしょう?」
「あのね、その考え甘いですよ!まず、人の事より自分の事よ!」
「先生、それくらいは分かっていますよ!」
「だからね、結婚はいくら仲良しの間でも自分で決めるものですから、ワタクシがその人に、言いたいことや聞きたいこともあるでしょう?だから二人一緒に来られたら困ります」
「先生、彼女は道を知らないから私が連れてくるだけです。私口出しませんからね」
「まず、ご自分の足元をしっかり見て、希望通り結婚できたら紹介してくださいな」
「先生、分かっていますよ、そんな事云わないで彼女も結婚したがっているのですから、人助けと思って!」
「2人一緒では話しにくいと、いったでしょう、まあ、来られるのでしたらしょうがないけど、あなた、連れて来たら、すぐお帰りなさい」
「ええ、外で待っています!」
「あなたって、お人好しね」
「そうなのです!!人の世話が好きです! 結婚相談所してみたいとも思ったことがあるくらいですから」
「あら、まあ、結婚相談所オタクみたい!……難しいわよ!人の一生がかかっているのですからね」
ワタクシはそう言いましたけど結局の所、そんなこんなで、裕子さんのお友達の良子さんもご入会されましたのです。
その事は後にして……
まず、最初の裕子さんの最初のご紹介の方は多くの財産あり、多くの資格あり、多くの職業を変わってきたので、何でも出来る感じの今は自由人的な生活をしている男性の田代さんでした。ワタクシその方には自由人と云っています。
裕子さん嬉しそうでしたわ……
早速、お二人のご紹介セッティングの後、
2階程度合われたようです。
1か月ほど経ってから、男性の自由人田代さんから電話があり
「先生、僕より彼女は何倍も知識も行動力もある方で僕は付いて行けないと判断しましたのでお断りします」
その通りに裕子さんに電話でお伝えしましたら、
「そうですか?話は沢山出来て面白くて、私は良かったのですけどね!じゃあ、またお願いします」
裕子さんのお二人目のご紹介は裕子さんが明るく知識豊富であればと、68歳のドクターを紙面紹介しましたら、ちょっと考えたのでしょう、しばらく時間を置いてお断りでした。
理由は年齢が離れすぎていることと、自分の住んでいる所より離れている、との事でした。
もちろん、お相手のお医者様からは即お断りが来ていましたが、彼女は知る由もありませんことです。
裕子さんへの三人目のご紹介は
最初結婚されていたお相手の、地元に近い所の会社の専務さんだしたが、お断りでした。
その会社専務さんのお断りの理由は
「いろいろ知っている方なので……」との事でした。
これこそ、世間は狭い!と云うことでしょう。それ以上は追及しないのが掟かな?
裕子さんからは幸いに連絡無いので、ワタクシも知らない振りを決め込みましたわ!
言いたくないこともお有りなのでしょうから……
それこれで、ご紹介は差し上げているのですが、ほとんど裕子さんからのお断りが続くのでしばらく期間を置くことになりましたところ
裕子さんから最近お電話がありましたの
「先生、お元気ですか?しばらくですね」
「あら、お久しぶり、元気でいますよ!」
最初はじんわりとお話が進みましたが、突然に発された言葉は
「先生、もう六か月もご紹介が無いのですがどうしたのですか?」
と、勢いが分かるくらいの声トーンになりましたの
(これはいらついている前兆ね)
ワタクシは即座にそう判断しました。
「今の所、貴女に合う方がいらっしゃらないということですよ」
「先生、居ないならなぜ、最初に居ないと云ってくれなかったのですか!」
「あら、言いましたことよ!小さい個人の結婚相談所であることをね!そして、この一年に紙面での紹介を合わせて7名の方をご紹介しているのですよ!貴女は簡単に断り過ぎでしたよ、勿論相手様からお断りもありましたけどね」
「でも、6か月もないですよ!会わせる人が居ないことを云うべきですよ!高い入会金を払っているのですよ!返してください」
(まあ、何と非常識で失礼な事でしょう)
と思いながら、いつまでも話すべき相手ではないと判断それでも我慢しながら何とか返答しました。
「裕子さん、入会金と云うのはね、たとえば、病院に行って治らなかったから診療費を返してくださいと云うのと同じことよ!」
「いいえ、弁護士を頼んで訴えますからね!!」
「どうぞ、気の済むようになさったらよろしいわよ! 墓穴を掘らないようにね」
と、ワタクシ云ってやりました!
一方、裕子さんのこと紹介した女友達のエリカさんのこと
エリカさんも、多少のクセはあるけど、要領よく、じんわりとワタクシとの間をとっているようですから、かえってご紹介の方もやり易く徳をしているようですわ
現在ご交際中でもあるし、気を良くされているようです。
早速エリカさんから電話が回ってきましたわ(笑)面白いものですネ
「裕子さんから電話ありましたよ!また、文句云ったらしいですね!あの人どこでも弁護士を頼む、と云って、しらゆり結婚相談所からは入会金を取り戻したんですよ」
「ワタクシは大丈夫よ!当り前な事をしているし、何と云ってもしっかりとした(規約)があるのが強みよ!」
エリカさんは苦労して子どもを二人育てただけあり、世間を良く知っている感じでした。
「裕子さん結婚できないと思いますよ!私の感ですけど……我がまま、で自分の主張が激しいのですよ!男の人は逃げますよ……」
「その通りかもしれないわネ!あなた達は気が合うのね」
「いえ、私が合わせているだけですよ!『はいはい』と、だから上等の洋服やバッグなどのお下がりで頂けるのですよ! 助かります!でも今はほとんど合わなくなりました!電話がかかってきますけど!」
「そうね、結婚となると、話は別になるから、あまり親密過ぎない方が利口よ!お互いに大人のお付き合いをスマートにするものよ!」
「はい、分かるような気がします!アハハハ」
エリカさんは高笑いをしてきましたの
「あらエリカさん、案外素直ね」
「素直、素直っか……先生、案外キツイ事云われますよ!アハハハハ 裕子さん先生を甘く見過ぎましたよネ」
「あら、そうかしら?……とにかくエリカさん今の方と上手くいくことね」
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