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ドラマ③「マリ子さんは意思を伝えない」~自分を客観視しましょうね……いや、本当にね?~
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マリ子さんの母親から電話で面談の予約が有りまして、今日は面接日で母親とマリ子さんご本人がいらっしゃる予定ですが、父親も来られてびっくりしましたわ!
本人のマリ子さんは身長170センチのモリモリと体格の良い方で、母親、父親の後から入って来られ、ちょこっと頭を下げられたようでした。
その一瞬!ワタクシにとっては、ほとんど面接がなされたようなことです。
『ああ、まだ躾がなされていないなあ』と、
母親を先頭に3人が部屋に入ってこられるなり早々に
「今日はマリちゃんと二人で来ようと思っていたのですが、主人が自分も行くと言い出して来てしまったのですよ!」
と、ご主人の前でおっしゃるではありませんか!2度びっくりしましたの。
当のご主人様はにこっと少し笑ってやはり娘マリ子さんと同じように、ちょこっと頭を下げていらっしゃいましたけど、ワタクシの方がバツの悪い思いでした。
「それは遠い所ご苦労様でした。有難うございます。マリ子さんは一人っ子でしたわね」
「はい、そうです。オホホホ、ですからしっかりした方をお願いしますわ」
と、これまた、母親が答えられたので
「いえ、すみませんが、マリ子さんにお聞きしているのですよ……」
「はい、そうですね」
と、また母親が云われたのでお互いに笑ってしまいました。父親は何も発せられなくただ黙っていらっしゃいますのよ、不思議だと思いました。
「ねえ、マリ子さんにお聞きしますけど、希望は公務員か医療関係とありますが、貴女は医療事務をされていますネ、マリ子さんのご希望の医療関係の方とはどの職種の方かしら?」
「はい……お医者様です」
マリ子さんは、はっきり言われました。ワタクシ、この時初めて本人マリ子さんのお声をお聞きしましたわ。
すると母親が即座に口をはさんできましたの
「ええ、やっぱり、しっかりしたお医者様がこちらにいらっしゃるかもしれないと思いまして一応希望はそう書いときなさいと云ったのですよ」
そうなのです。このような類の考えの方多いのでございますのよ!
結婚相談所に行けば、ひょっとして自分の理想の人が求められるのではないか?と、勘違いして来る人が居るのですねエ~
しかも、自分の身の丈を分からないで、望みばかり大きい人がいるのですねエ~
『結婚相談所は車やドレスを選ぶように好きなもの選びではないのよ!……反対に
自分を売り込まないといけないの!』という考えが根底にあるワタクシはマリ子さんに言いましたの
「マリ子さんのお勤めの病院にはドクターもいらっしゃいますよね。きっと入れ替わり立ち代わりお医者様はいつも身近にいらっしゃるでしょう?」
「はい、でも、あまり話さないのです……」
「そう、お話ししてみたら?」
と、ワタクシが云いますとマリ子さんはか細い声で言った。
「そんな……きっかけがありません」
「きっかけは自分で作るのですよ、折角近くにいらっしゃるのでしょう?それが出来なかったら、ワタクシの所でも同じよ!」
「だって……」
マリ子さんはうつむいてしまった。
「お医者様も選ぶ権利が多くありましてね。ワタクシの所でも、同じ職種の女医さんとか、薬剤師さんとかを先に選ばれるのですよ!
「……」
「じゃあ、無理ということですか?」
母親が私にやや批判めいた視線を向けながら言ってきましたわ。
「恋愛だったら別ですけどね!うちでははっきりいって選ばれるのは無理でしょうね!」
「そこの所、先生のお力で何とかなりませんか?」
「いえ、それはできません。相手の希望もしっかり聞いてお世話するのですから……小さい結婚相談所と云えど、会員さんは多いので平等の精神で行かないと成り立ちませんのよ!」
「はあ、そうですか!?」
と、母親は腑に落ちない様子で言う。
「そう、昔のお節介焼きおばちゃんと違いましてネ、一人だけをおせわするのではないのですよ!でも、一生懸命希望に沿うようにはしますよ!」
「先生、お願いします!」
と、母親はすがるように云われますの!
「公務員も希望でいらっしゃいますけど、あたってみますよ。お父さんも小学校の先生退職でしたネ 」
(その割には横に座っている父親はしっくりとした対応が出来ないのはなぜ?)
「そうです。校長までしたのです。公務員だったら安心ですわね」
と、母親が言いだしたのでそれで決着のようなものでしたの
父親は相変わらず何を考えているのか、時々うなずいていらっしゃる。この時ワタクシはこの家族にはよほど説明して置くべきと考えだしましたの。
「結婚となると、お友達では済まされないし、難しいこともあるのですよ! たとえばマリ子さんの場合でしたら、背の低い方だったら、男ですから引け目を感じるかもしれないし、年齢の事、生活場所のこと、お互いの価値観等々いろいろ条件が出てきますから、ある程度の譲歩は必要ですよ!」
「そうですか、マリ子は一人娘だからあまり遠くでない方がいいのですが」
「一応、希望は聞いておきます。でも、最近は外国まで好んでいく人もいるのですよ」
「先生、冗談言わないで下さいよ!」
「そうです。冗談ですが、が、本当です!時代が変わってきているのです!」
こうして、この時は、家族全員で面接に来られて、あまり満足でなくお帰りだったと思います。
それから、しばらくして、3人の男性を郵便でご紹介しました。
三人紹介した方は
同じ医療関係の社会福祉士、病院の事務関係、同じ地区の会社員、でした。
しかし、マリ子さんからは早速、「今回はお断りします」との電話ありましたので、「今回はって、また次が簡単に無いかもしれませんよ!理由は?」と尋ねました。
その時の理由は『何となく』という、とりとめのつかない返答でございましたが、ワタクシの推測では経済力とか、地位とか、だと思います。
しばらくしてから、次に公務員の方の紹介でした。公務員の方はお会いしたいとの返事でしたが、マリ子さんからはお断りでした。
「あなた、公務員と希望したでしょう?」
「はい、でも、ぽっちゃりだから……」
「でも、マリ子さんもワタクシからみると十分にぽっちゃりよ!」
と、思わずワタクシ、言ってしまいました。どう感じたか?でも怒っているのか?それから、何回か電話をしてもいつも返答なく無視の状態になりましたのよ!
ワタクシどもは小さい時から「挨拶とお返事はしっかりするのよ」と、それは厳しく親から云われて育ちましたのでネ! ちょっと哀しくなりますわ……!?
本人のマリ子さんは身長170センチのモリモリと体格の良い方で、母親、父親の後から入って来られ、ちょこっと頭を下げられたようでした。
その一瞬!ワタクシにとっては、ほとんど面接がなされたようなことです。
『ああ、まだ躾がなされていないなあ』と、
母親を先頭に3人が部屋に入ってこられるなり早々に
「今日はマリちゃんと二人で来ようと思っていたのですが、主人が自分も行くと言い出して来てしまったのですよ!」
と、ご主人の前でおっしゃるではありませんか!2度びっくりしましたの。
当のご主人様はにこっと少し笑ってやはり娘マリ子さんと同じように、ちょこっと頭を下げていらっしゃいましたけど、ワタクシの方がバツの悪い思いでした。
「それは遠い所ご苦労様でした。有難うございます。マリ子さんは一人っ子でしたわね」
「はい、そうです。オホホホ、ですからしっかりした方をお願いしますわ」
と、これまた、母親が答えられたので
「いえ、すみませんが、マリ子さんにお聞きしているのですよ……」
「はい、そうですね」
と、また母親が云われたのでお互いに笑ってしまいました。父親は何も発せられなくただ黙っていらっしゃいますのよ、不思議だと思いました。
「ねえ、マリ子さんにお聞きしますけど、希望は公務員か医療関係とありますが、貴女は医療事務をされていますネ、マリ子さんのご希望の医療関係の方とはどの職種の方かしら?」
「はい……お医者様です」
マリ子さんは、はっきり言われました。ワタクシ、この時初めて本人マリ子さんのお声をお聞きしましたわ。
すると母親が即座に口をはさんできましたの
「ええ、やっぱり、しっかりしたお医者様がこちらにいらっしゃるかもしれないと思いまして一応希望はそう書いときなさいと云ったのですよ」
そうなのです。このような類の考えの方多いのでございますのよ!
結婚相談所に行けば、ひょっとして自分の理想の人が求められるのではないか?と、勘違いして来る人が居るのですねエ~
しかも、自分の身の丈を分からないで、望みばかり大きい人がいるのですねエ~
『結婚相談所は車やドレスを選ぶように好きなもの選びではないのよ!……反対に
自分を売り込まないといけないの!』という考えが根底にあるワタクシはマリ子さんに言いましたの
「マリ子さんのお勤めの病院にはドクターもいらっしゃいますよね。きっと入れ替わり立ち代わりお医者様はいつも身近にいらっしゃるでしょう?」
「はい、でも、あまり話さないのです……」
「そう、お話ししてみたら?」
と、ワタクシが云いますとマリ子さんはか細い声で言った。
「そんな……きっかけがありません」
「きっかけは自分で作るのですよ、折角近くにいらっしゃるのでしょう?それが出来なかったら、ワタクシの所でも同じよ!」
「だって……」
マリ子さんはうつむいてしまった。
「お医者様も選ぶ権利が多くありましてね。ワタクシの所でも、同じ職種の女医さんとか、薬剤師さんとかを先に選ばれるのですよ!
「……」
「じゃあ、無理ということですか?」
母親が私にやや批判めいた視線を向けながら言ってきましたわ。
「恋愛だったら別ですけどね!うちでははっきりいって選ばれるのは無理でしょうね!」
「そこの所、先生のお力で何とかなりませんか?」
「いえ、それはできません。相手の希望もしっかり聞いてお世話するのですから……小さい結婚相談所と云えど、会員さんは多いので平等の精神で行かないと成り立ちませんのよ!」
「はあ、そうですか!?」
と、母親は腑に落ちない様子で言う。
「そう、昔のお節介焼きおばちゃんと違いましてネ、一人だけをおせわするのではないのですよ!でも、一生懸命希望に沿うようにはしますよ!」
「先生、お願いします!」
と、母親はすがるように云われますの!
「公務員も希望でいらっしゃいますけど、あたってみますよ。お父さんも小学校の先生退職でしたネ 」
(その割には横に座っている父親はしっくりとした対応が出来ないのはなぜ?)
「そうです。校長までしたのです。公務員だったら安心ですわね」
と、母親が言いだしたのでそれで決着のようなものでしたの
父親は相変わらず何を考えているのか、時々うなずいていらっしゃる。この時ワタクシはこの家族にはよほど説明して置くべきと考えだしましたの。
「結婚となると、お友達では済まされないし、難しいこともあるのですよ! たとえばマリ子さんの場合でしたら、背の低い方だったら、男ですから引け目を感じるかもしれないし、年齢の事、生活場所のこと、お互いの価値観等々いろいろ条件が出てきますから、ある程度の譲歩は必要ですよ!」
「そうですか、マリ子は一人娘だからあまり遠くでない方がいいのですが」
「一応、希望は聞いておきます。でも、最近は外国まで好んでいく人もいるのですよ」
「先生、冗談言わないで下さいよ!」
「そうです。冗談ですが、が、本当です!時代が変わってきているのです!」
こうして、この時は、家族全員で面接に来られて、あまり満足でなくお帰りだったと思います。
それから、しばらくして、3人の男性を郵便でご紹介しました。
三人紹介した方は
同じ医療関係の社会福祉士、病院の事務関係、同じ地区の会社員、でした。
しかし、マリ子さんからは早速、「今回はお断りします」との電話ありましたので、「今回はって、また次が簡単に無いかもしれませんよ!理由は?」と尋ねました。
その時の理由は『何となく』という、とりとめのつかない返答でございましたが、ワタクシの推測では経済力とか、地位とか、だと思います。
しばらくしてから、次に公務員の方の紹介でした。公務員の方はお会いしたいとの返事でしたが、マリ子さんからはお断りでした。
「あなた、公務員と希望したでしょう?」
「はい、でも、ぽっちゃりだから……」
「でも、マリ子さんもワタクシからみると十分にぽっちゃりよ!」
と、思わずワタクシ、言ってしまいました。どう感じたか?でも怒っているのか?それから、何回か電話をしてもいつも返答なく無視の状態になりましたのよ!
ワタクシどもは小さい時から「挨拶とお返事はしっかりするのよ」と、それは厳しく親から云われて育ちましたのでネ! ちょっと哀しくなりますわ……!?
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