5 / 7
5 食べること
しおりを挟む
日曜日のお昼のことです。母さんがスパゲッティを作っていました。沸とうしたお湯に、ひとつまみの塩と乾麺のスパゲッティを入れて、待つこと八分。その間に、ニンニクをオリーブオイルで炒め、ゆでたトマトでソースを作りました。
「もうすぐご飯よ」母さんがみんなを呼びました。
「お。今日はスパゲッティか」父さんはご機嫌です。
「ねぇ、お兄ちゃん。どうして人は物を食べなくてはならないの?」不思議そうに賢二が尋ねました。
「それはね、命をリレーしているからだよ」
宙がすぐに答えました。
「リレーか……」父さんがつぶやきました。「昔、リレーのアンカーをしたことがあるんだ」
「へぇ、それは初耳ね」母さんが口をはさみました。
「うん。中学生の頃だからな。リレーのアンカーは、みんなの命を輝かすんだ」
「フィナーレね」母さんがキッチンのテーブルにパスタを運びながら、相槌をうちました。
「いのちのリレーも一緒さ。ヒトはアンカーなんだ。それ以上でも、それ以下でもないと思うよ」父さんがパスタをフォークで巻きながらつぶやきました。
賢二が微笑みました。
「もうすぐご飯よ」母さんがみんなを呼びました。
「お。今日はスパゲッティか」父さんはご機嫌です。
「ねぇ、お兄ちゃん。どうして人は物を食べなくてはならないの?」不思議そうに賢二が尋ねました。
「それはね、命をリレーしているからだよ」
宙がすぐに答えました。
「リレーか……」父さんがつぶやきました。「昔、リレーのアンカーをしたことがあるんだ」
「へぇ、それは初耳ね」母さんが口をはさみました。
「うん。中学生の頃だからな。リレーのアンカーは、みんなの命を輝かすんだ」
「フィナーレね」母さんがキッチンのテーブルにパスタを運びながら、相槌をうちました。
「いのちのリレーも一緒さ。ヒトはアンカーなんだ。それ以上でも、それ以下でもないと思うよ」父さんがパスタをフォークで巻きながらつぶやきました。
賢二が微笑みました。
0
あなたにおすすめの小説
パンティージャムジャムおじさん
KOU/Vami
児童書・童話
夜の街に、歌いながら歩く奇妙なおじさんが現れる。
口癖は「パラダイス~☆♪♡」――名乗る名は「パンティージャムジャムおじさん」。
子供たちは笑いながら彼の後についていき、歌を真似し、踊り、列は少しずつ長くなる。
そして翌朝、街は初めて気づく。昨夜の歌が、ただの遊びではなかったことに。
ぼくのだいじなヒーラー
もちっぱち
絵本
台所でお母さんと喧嘩した。
遊んでほしくて駄々をこねただけなのに
怖い顔で怒っていたお母さん。
そんな時、不思議な空間に包まれてふわりと気持ちが軽くなった。
癒される謎の生き物に会えたゆうくんは楽しくなった。
お子様向けの作品です
ひらがな表記です。
ぜひ読んでみてください。
イラスト:ChatGPT(OpenAI)生成
おっとりドンの童歌
花田 一劫
児童書・童話
いつもおっとりしているドン(道明寺僚) が、通学途中で暴走車に引かれてしまった。
意識を失い気が付くと、この世では見たことのない奇妙な部屋の中。
「どこ。どこ。ここはどこ?」と自問していたら、こっちに雀が近づいて来た。
なんと、その雀は歌をうたい狂ったように踊って(跳ねて)いた。
「チュン。チュン。はあ~。らっせーら。らっせいら。らせらせ、らせーら。」と。
その雀が言うことには、ドンが死んだことを(津軽弁や古いギャグを交えて)伝えに来た者だという。
道明寺が下の世界を覗くと、テレビのドラマで観た昔話の風景のようだった。
その中には、自分と瓜二つのドン助や同級生の瓜二つのハナちゃん、ヤーミ、イート、ヨウカイ、カトッぺがいた。
みんながいる村では、ヌエという妖怪がいた。
ヌエとは、顔は鬼、身体は熊、虎の手や足をもち、何とシッポの先に大蛇の頭がついてあり、人を食べる恐ろしい妖怪のことだった。
ある時、ハナちゃんがヌエに攫われて、ドン助とヤーミがヌエを退治に行くことになるが、天界からドラマを観るように楽しんで鑑賞していた道明寺だったが、道明寺の体は消え、意識はドン助の体と同化していった。
ドン助とヤーミは、ハナちゃんを救出できたのか?恐ろしいヌエは退治できたのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる