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創造の泉
琴美はペガサスのライに乗っていた。今朝の夢の続きだ。近づくと、城と街はどんどん大きくなり、まるで、要塞のようだった。ライは大きくはばたくと、空に浮かぶ地面に着地した。
「着きました。ここが天空の城です」
ライは頭の方を下げ、足をかがめて、琴美を地面に下ろした。
「創造の泉って?」
朝の夢の会話を思い出しながら、琴美はライにたずねた。創造の泉が枯れてしまう、たしかライはそう言っていた。
「あなたの書く物語が、この天空の城や、天空の街の人が飲むアイディアの源泉なのです。ここは、あなたの心の中にあると同時に、多重世界にある城なのです」
「多重世界?」
琴美には、今一つ理解できなかった。
「多重世界とは、この宇宙と並行して存在する世界のことです。パラレルワールドとも言います。要するに多くの世界がこの城と繋がっているのです」
分かったような、分からないような説明だったが、とにかく、琴美が物語を書かなくなったことが原因で、困っている人たちが居ることは分かった。
「飲み水が無くちゃ、大変でしょう?」琴美が心配そうにたずねた。
「普通の飲み水はいくらでもあります。しかし泉の水は、ただの水ではありません。様々なアイディアや創造物の源泉なのです」
ライは丁寧に答えた。
「ごめんなさい、そんな大変なことになっているなんて、私ちっとも知らなくて……」
申し訳なくて、琴美は泣きそうだった。
「大丈夫です、大丈夫。あなた様は物語を書いてくれれば良いのです。どんな物語でも構いません。心の底より浮かび上がってくる物語です。ただ、人の真似はいけません。あなたにしか書けない物語があるはずです。それを書いてください。宜しくお願いします」
ライは何度何度も頼みこんだ。
「わかった、書いてみる」
琴美はライに大きくうなずいてみせた。
「約束する。きっと私だけの物語を書いてみせる」
ライは涙を流して喜んだ。
「ありがとう、ありがとう……」
後は言葉にならなかった。
「着きました。ここが天空の城です」
ライは頭の方を下げ、足をかがめて、琴美を地面に下ろした。
「創造の泉って?」
朝の夢の会話を思い出しながら、琴美はライにたずねた。創造の泉が枯れてしまう、たしかライはそう言っていた。
「あなたの書く物語が、この天空の城や、天空の街の人が飲むアイディアの源泉なのです。ここは、あなたの心の中にあると同時に、多重世界にある城なのです」
「多重世界?」
琴美には、今一つ理解できなかった。
「多重世界とは、この宇宙と並行して存在する世界のことです。パラレルワールドとも言います。要するに多くの世界がこの城と繋がっているのです」
分かったような、分からないような説明だったが、とにかく、琴美が物語を書かなくなったことが原因で、困っている人たちが居ることは分かった。
「飲み水が無くちゃ、大変でしょう?」琴美が心配そうにたずねた。
「普通の飲み水はいくらでもあります。しかし泉の水は、ただの水ではありません。様々なアイディアや創造物の源泉なのです」
ライは丁寧に答えた。
「ごめんなさい、そんな大変なことになっているなんて、私ちっとも知らなくて……」
申し訳なくて、琴美は泣きそうだった。
「大丈夫です、大丈夫。あなた様は物語を書いてくれれば良いのです。どんな物語でも構いません。心の底より浮かび上がってくる物語です。ただ、人の真似はいけません。あなたにしか書けない物語があるはずです。それを書いてください。宜しくお願いします」
ライは何度何度も頼みこんだ。
「わかった、書いてみる」
琴美はライに大きくうなずいてみせた。
「約束する。きっと私だけの物語を書いてみせる」
ライは涙を流して喜んだ。
「ありがとう、ありがとう……」
後は言葉にならなかった。
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