66 / 88
第二章 ムゾウ
失恋と夕焼け空
しおりを挟む
それは、ムゾウが失恋するということだ。
凜子さんはまだ何も知らない。
綾小路輝彦の正体も、彼が今、どのような思いでいるのかも。
そしてそれは、今しか伝えられない。
私はたまらず、バスケットの蓋を開けようとした。
「凜子さん、本物の輝彦さんはここに……!」
けれど、それまで沈黙していたバスケットの中から、悲痛な叫びが迸る。
「若女将さま、お願いです、僕を、これ以上、惨めにさせないでください……!」
息を呑んだ私は蓋にかけた手を止めた。
凜子さんに、文通していたのは自分だと明かし、彼女への気持ちを打ち明けられるのは、今しかないのに。
泣き出しそうなムゾウの声にためらった私は、言葉を継ぐことができなかった。
凜子さんは不思議そうな顔をして、ほんの少し開いたバスケットに目線を注ぐ。すると、嘴を突き出してククルが現れた。
「クルッポ」
「あら、この鳩さん、手紙を持ってきてくれた子だわ。今までありがとう。ちょっと太っているからか疲れやすいみたいで、うちでお菓子をあげて休んでもらっている間に手紙を書いていたんですよ」
凜子さんにはムゾウの姿は見えず、声すら聞こえないのだった。
彼は今、バスケットの隅で、震えながら体を小さくしていた。
ククルは嘴で摘まんだよもぎクッキーの袋を、凜子さんに差し出した。
「まあ、ありがとう。プレゼントをくれるの?」
「あ、あの、お土産です。みんなで作ったんです。輝彦さんもすごくがんばってくれました」
どうにかしてムゾウの気持ちを伝えたくて、私はぎこちなく伝えた。
ハート型のよもぎクッキーを受け取ってくれた凜子さんは、満面の笑みを見せた。
そのとき、純白の花婿の衣装を纏った男性が「凜子」と声をかけてきた。凜子さんの旦那さんだ。彼は『綾小路輝彦』の強烈な印象とは異なり、優しそうな面立ちをした素朴な青年だった。
「ぜひみなさんで披露宴のパーティーに出席してくださいね。立食なので気兼ねなく楽しめると思いますから」
そう言って凜子さんは、花婿に連れられて披露宴の会場へ向かっていく。
バスケットから顔を覗かせたムゾウは、瞬きもせずに彼女の後ろ姿を見つめていた。
「凜子さん……綺麗だ。まるで、お姫様みたいだ。やっぱり凜子さんは、ぼくの想像どおりの、美しくて優しい女性だった……」
儚く消えていく花の香り。
ムゾウの切なげな呟きが、残り香とともに溶けていった。
冬の夕陽が曇天の雲間に滲んでいる。
帰宅する軽トラックの車内から、私はぼんやりとその光景を眺めていた。
結婚披露パーティーはつつがなく行われ、綾小路輝彦とその友人として招待された私たちは幸せな新郎新婦の門出を祝福した。豪華な料理に舌鼓を打ち、こっそりククルにも食べさせた。ただ、ムゾウは終始バスケットの隅に隠れて、何も食べようとしなかった。
車内には堪えきれずに溢れたムゾウの嗚咽が響いている。
凜子さんとデートできると意気込んでいたのに、ほかの男性と結婚するところを見せられたのでは、失恋の痛手はかなり大きいに違いない。慰めようにも、なかなか声をかけられない。
ふいに、運転していた圭史郎さんが語り始める。
「よもぎは道端に生えている地味な草だが、食用や漢方薬に使用できる。見た目で価値は計れないということだな」
それは醜さを気にしているムゾウになぞらえたのだろうか。
圭史郎さんなりの慰めなのだと察したけれど、ぴたりと嗚咽を止めたムゾウはぼそぼそと呟いた。
「そんなふうに慰められるのも哀しいです。ぼくには何の価値もありませんから」
「文章が上手くて字が綺麗だろ。その価値があったから凜子と思い出を作れた。彼女はおまえの手紙に何度も勇気づけられたと言っていた。おまえの言葉が彼女を幸福にしたんだ。別の男と結婚しても、綾小路輝彦のことを凜子は忘れないだろう」
ムゾウは考え込むように、じっと俯いていた。
ククルが案ずるように「クルルゥ……」と喉を鳴らしている。
凜子さんは、圭史郎さんを『綾小路輝彦』本人だと思ったままパーティーを終えてしまった。彼女が文通していたのはムゾウなのに、それを凜子さんは知らない。
「ムゾウ……凜子さんに真実を打ち明けなくてよかったんですか? 本当に文通していたのは、圭史郎さんでも綾小路輝彦でもなく、あやかしのムゾウだと告げて、彼女に事実を受け入れてもらいたかったんじゃありませんか?」
凜子さんの幸せな結婚の陰に、ムゾウの失恋がある。それがいたたまれない。せめて彼女に本当のことを知ってもらうべきだったのではないだろうか。
涙に濡れた一つ目で夕陽を見つめたムゾウは、穏やかな声を紡いだ。
「凜子さんは嘘偽りありませんでした。彼女は手紙のままの美しい人でした。だから彼女は『綾小路輝彦』の正体が、醜いあやかしのムゾウだなんて知らなくていい。彼女の幸福な世界に、ぼくのような偽りだらけの者は存在しなくていいんです。凜子さんとの文通は、ぼくにとって輝かしい思い出になりました。彼女が幸せになってくれるのなら、ぼくも幸せです」
ムゾウという醜い泥のあやかしが抱いた恋が、ほろ苦く終わった。
好きな人の幸せを喜べるムゾウの純真な想いは、崇高なものだと私の胸に沁みた。
ククルはムゾウを慰めるように、ぴたりと隣に寄り添っている。
「ムゾウには、ククルがいますものね。凜子さんも言ってましたけど、手紙を届けるのは大変だったみたいですよ」
「それはククルが太っているから飛んでいて息切れするんでしょう。……でも、ククルは一度も手紙を届けるのを嫌がらなかったな。当然のように思っていたけど、いつもぼくの頼みを聞いてくれて、ありがとう。感謝してるよ、ククル」
「クルッポ」
ふたりは仲睦まじくバスケットの上に寄り添いながら夕陽を浴びた。
ムゾウの失恋の傷が癒えたらいつか、傍にいるククルの想いに気づいてくれるかもしれない。
「凜子さんの正体はククルだと、圭史郎さんは予想してましたけど、はずれましたね。ククルは潔白でした」
ククルへの疑いは晴れた。にこやかな笑みを向けると、圭史郎さんは夕陽が眩しいのか片眼を眇める。
「まさか、こうなるとはな……。自分が偽っているから相手もそうだとは限らない、というわけか。予想がはずれて俺も傷心だ。今夜は失恋パーティーを開くか」
「よもぎクッキーを、みんなで食べましょうね。おいしい紅茶も淹れましょう」
失恋のほろ苦いティーパーティーに思いを馳せて、みんなの顔に笑みが浮かぶ。
車は花湯屋に向けて、夕焼け色に染まった山間を走っていった。
凜子さんはまだ何も知らない。
綾小路輝彦の正体も、彼が今、どのような思いでいるのかも。
そしてそれは、今しか伝えられない。
私はたまらず、バスケットの蓋を開けようとした。
「凜子さん、本物の輝彦さんはここに……!」
けれど、それまで沈黙していたバスケットの中から、悲痛な叫びが迸る。
「若女将さま、お願いです、僕を、これ以上、惨めにさせないでください……!」
息を呑んだ私は蓋にかけた手を止めた。
凜子さんに、文通していたのは自分だと明かし、彼女への気持ちを打ち明けられるのは、今しかないのに。
泣き出しそうなムゾウの声にためらった私は、言葉を継ぐことができなかった。
凜子さんは不思議そうな顔をして、ほんの少し開いたバスケットに目線を注ぐ。すると、嘴を突き出してククルが現れた。
「クルッポ」
「あら、この鳩さん、手紙を持ってきてくれた子だわ。今までありがとう。ちょっと太っているからか疲れやすいみたいで、うちでお菓子をあげて休んでもらっている間に手紙を書いていたんですよ」
凜子さんにはムゾウの姿は見えず、声すら聞こえないのだった。
彼は今、バスケットの隅で、震えながら体を小さくしていた。
ククルは嘴で摘まんだよもぎクッキーの袋を、凜子さんに差し出した。
「まあ、ありがとう。プレゼントをくれるの?」
「あ、あの、お土産です。みんなで作ったんです。輝彦さんもすごくがんばってくれました」
どうにかしてムゾウの気持ちを伝えたくて、私はぎこちなく伝えた。
ハート型のよもぎクッキーを受け取ってくれた凜子さんは、満面の笑みを見せた。
そのとき、純白の花婿の衣装を纏った男性が「凜子」と声をかけてきた。凜子さんの旦那さんだ。彼は『綾小路輝彦』の強烈な印象とは異なり、優しそうな面立ちをした素朴な青年だった。
「ぜひみなさんで披露宴のパーティーに出席してくださいね。立食なので気兼ねなく楽しめると思いますから」
そう言って凜子さんは、花婿に連れられて披露宴の会場へ向かっていく。
バスケットから顔を覗かせたムゾウは、瞬きもせずに彼女の後ろ姿を見つめていた。
「凜子さん……綺麗だ。まるで、お姫様みたいだ。やっぱり凜子さんは、ぼくの想像どおりの、美しくて優しい女性だった……」
儚く消えていく花の香り。
ムゾウの切なげな呟きが、残り香とともに溶けていった。
冬の夕陽が曇天の雲間に滲んでいる。
帰宅する軽トラックの車内から、私はぼんやりとその光景を眺めていた。
結婚披露パーティーはつつがなく行われ、綾小路輝彦とその友人として招待された私たちは幸せな新郎新婦の門出を祝福した。豪華な料理に舌鼓を打ち、こっそりククルにも食べさせた。ただ、ムゾウは終始バスケットの隅に隠れて、何も食べようとしなかった。
車内には堪えきれずに溢れたムゾウの嗚咽が響いている。
凜子さんとデートできると意気込んでいたのに、ほかの男性と結婚するところを見せられたのでは、失恋の痛手はかなり大きいに違いない。慰めようにも、なかなか声をかけられない。
ふいに、運転していた圭史郎さんが語り始める。
「よもぎは道端に生えている地味な草だが、食用や漢方薬に使用できる。見た目で価値は計れないということだな」
それは醜さを気にしているムゾウになぞらえたのだろうか。
圭史郎さんなりの慰めなのだと察したけれど、ぴたりと嗚咽を止めたムゾウはぼそぼそと呟いた。
「そんなふうに慰められるのも哀しいです。ぼくには何の価値もありませんから」
「文章が上手くて字が綺麗だろ。その価値があったから凜子と思い出を作れた。彼女はおまえの手紙に何度も勇気づけられたと言っていた。おまえの言葉が彼女を幸福にしたんだ。別の男と結婚しても、綾小路輝彦のことを凜子は忘れないだろう」
ムゾウは考え込むように、じっと俯いていた。
ククルが案ずるように「クルルゥ……」と喉を鳴らしている。
凜子さんは、圭史郎さんを『綾小路輝彦』本人だと思ったままパーティーを終えてしまった。彼女が文通していたのはムゾウなのに、それを凜子さんは知らない。
「ムゾウ……凜子さんに真実を打ち明けなくてよかったんですか? 本当に文通していたのは、圭史郎さんでも綾小路輝彦でもなく、あやかしのムゾウだと告げて、彼女に事実を受け入れてもらいたかったんじゃありませんか?」
凜子さんの幸せな結婚の陰に、ムゾウの失恋がある。それがいたたまれない。せめて彼女に本当のことを知ってもらうべきだったのではないだろうか。
涙に濡れた一つ目で夕陽を見つめたムゾウは、穏やかな声を紡いだ。
「凜子さんは嘘偽りありませんでした。彼女は手紙のままの美しい人でした。だから彼女は『綾小路輝彦』の正体が、醜いあやかしのムゾウだなんて知らなくていい。彼女の幸福な世界に、ぼくのような偽りだらけの者は存在しなくていいんです。凜子さんとの文通は、ぼくにとって輝かしい思い出になりました。彼女が幸せになってくれるのなら、ぼくも幸せです」
ムゾウという醜い泥のあやかしが抱いた恋が、ほろ苦く終わった。
好きな人の幸せを喜べるムゾウの純真な想いは、崇高なものだと私の胸に沁みた。
ククルはムゾウを慰めるように、ぴたりと隣に寄り添っている。
「ムゾウには、ククルがいますものね。凜子さんも言ってましたけど、手紙を届けるのは大変だったみたいですよ」
「それはククルが太っているから飛んでいて息切れするんでしょう。……でも、ククルは一度も手紙を届けるのを嫌がらなかったな。当然のように思っていたけど、いつもぼくの頼みを聞いてくれて、ありがとう。感謝してるよ、ククル」
「クルッポ」
ふたりは仲睦まじくバスケットの上に寄り添いながら夕陽を浴びた。
ムゾウの失恋の傷が癒えたらいつか、傍にいるククルの想いに気づいてくれるかもしれない。
「凜子さんの正体はククルだと、圭史郎さんは予想してましたけど、はずれましたね。ククルは潔白でした」
ククルへの疑いは晴れた。にこやかな笑みを向けると、圭史郎さんは夕陽が眩しいのか片眼を眇める。
「まさか、こうなるとはな……。自分が偽っているから相手もそうだとは限らない、というわけか。予想がはずれて俺も傷心だ。今夜は失恋パーティーを開くか」
「よもぎクッキーを、みんなで食べましょうね。おいしい紅茶も淹れましょう」
失恋のほろ苦いティーパーティーに思いを馳せて、みんなの顔に笑みが浮かぶ。
車は花湯屋に向けて、夕焼け色に染まった山間を走っていった。
0
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
離婚する両親のどちらと暮らすか……娘が選んだのは夫の方だった。
しゃーりん
恋愛
夫の愛人に子供ができた。夫は私と離婚して愛人と再婚したいという。
私たち夫婦には娘が1人。
愛人との再婚に娘は邪魔になるかもしれないと思い、自分と一緒に連れ出すつもりだった。
だけど娘が選んだのは夫の方だった。
失意のまま実家に戻り、再婚した私が数年後に耳にしたのは、娘が冷遇されているのではないかという話。
事実ならば娘を引き取りたいと思い、元夫の家を訪れた。
再び娘が選ぶのは父か母か?というお話です。
側妃は捨てられましたので
なか
恋愛
「この国に側妃など要らないのではないか?」
現王、ランドルフが呟いた言葉。
周囲の人間は内心に怒りを抱きつつ、聞き耳を立てる。
ランドルフは、彼のために人生を捧げて王妃となったクリスティーナ妃を側妃に変え。
別の女性を正妃として迎え入れた。
裏切りに近い行為は彼女の心を確かに傷付け、癒えてもいない内に廃妃にすると宣言したのだ。
あまりの横暴、人道を無視した非道な行い。
だが、彼を止める事は誰にも出来ず。
廃妃となった事実を知らされたクリスティーナは、涙で瞳を潤ませながら「分かりました」とだけ答えた。
王妃として教育を受けて、側妃にされ
廃妃となった彼女。
その半生をランドルフのために捧げ、彼のために献身した事実さえも軽んじられる。
実の両親さえ……彼女を慰めてくれずに『捨てられた女性に価値はない』と非難した。
それらの行為に……彼女の心が吹っ切れた。
屋敷を飛び出し、一人で生きていく事を選択した。
ただコソコソと身を隠すつもりはない。
私を軽んじて。
捨てた彼らに自身の価値を示すため。
捨てられたのは、どちらか……。
後悔するのはどちらかを示すために。
婚約者の幼馴染?それが何か?
仏白目
恋愛
タバサは学園で婚約者のリカルドと食堂で昼食をとっていた
「あ〜、リカルドここにいたの?もう、待っててっていったのにぃ〜」
目の前にいる私の事はガン無視である
「マリサ・・・これからはタバサと昼食は一緒にとるから、君は遠慮してくれないか?」
リカルドにそう言われたマリサは
「酷いわ!リカルド!私達あんなに愛し合っていたのに、私を捨てるの?」
ん?愛し合っていた?今聞き捨てならない言葉が・・・
「マリサ!誤解を招くような言い方はやめてくれ!僕たちは幼馴染ってだけだろう?」
「そんな!リカルド酷い!」
マリサはテーブルに突っ伏してワアワア泣き出した、およそ貴族令嬢とは思えない姿を晒している
この騒ぎ自体 とんだ恥晒しだわ
タバサは席を立ち 冷めた目でリカルドを見ると、「この事は父に相談します、お先に失礼しますわ」
「まってくれタバサ!誤解なんだ」
リカルドを置いて、タバサは席を立った
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。