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第1章 冒険者編
閑話3 幼少期(3) ~超能力の覚醒~
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俺が超能力を使えることに気づいたのは、ふとしたきっかけだった。
3歳のとき、家族とともに街を歩いているとき若い年ごろの娘とすれ違った。
──美人で色っぽいお姉さんだな…。
肉体的には3歳だが、精神年齢がアラサーの俺はそう思ってしまったのだ。
次の瞬間俺は驚愕した。お姉さんの服が透けて下着姿が見える。
「やばっ!もしかして精神病か何かで幻覚が見えてる!?それにしてはリアリティのある幻覚だな」と必死になる。
しばらく、歩くと別なお姉さんとすれ違ったので、またできないか試してみる。その前におっさんとも何人かすれ違ったがさすがにおっさんでは試す気になれなかった。
やっぱり見える。どうも自分でコントロールできそうだ。
頑張れば下着の中も覗けそうだったが、さすがにそれは自重した。
では、今度は前を歩く姉を…。
やっぱり。
どうも俺は透視ができるということで確定のようだ。
この世界はもしかして超能力が発揮しやすい環境にあるのか。そうすると、もしかして他の能力も…。
◆
諸説あるが超能力と呼ばれるものにはいくつかある。
一つは超感覚的知覚(エクストア・センサリー・パーセプション):ESPで、テレパシー、予知(プレコグニション)、透視・千里眼(クレヤボヤンス)が含まれる。
もう一つは念力・念動力(サイコキネシス)。
その他には、サイコメトリー(物体の残留思念を読み取る能力)、瞬間移動(テレポーテーション)、念写、発火能力(パイロキネシス)、 物体取り寄せがある。
自宅へ戻った俺は部屋へ戻り、一通り試してみることにする。
やってみると、どうやら一通りできそうだ。
翻ってみると、前世の俺は、格闘の手合わせをやっているとき、集中してくると相手の攻撃の数秒先が見えるというか感じることができた。たまに外れることもあったが、これも予知といえば予知ではないか。そうすると、俺はもともと超能力の才能をある程度持っていたのかもしれない。そしてこの世界の環境に恵まれ、能力が覚醒した。そういうことなのではないか。
とにかく俺は時間のあるときに超能力を訓練し、その力や精度を高めることにした。
◆
訓練してみて、最も効果のあったのが、透視能力だ。
物が透けるだけではなく、物質の組成や果ては分子構造までわかるようになった。
俺は、これを鑑定スキルと呼ぶことにした。
また、これを生物に適用すると、その強さ(筋力、俊敏さや訓練度)を感じ取ることができた。
俺は、自分なりの尺度として、人族の理論的な限界値をレベル10とした階級で把握することにした。
試してみると、俺の周りにレベル10近くの人はいなかった。実際に、火事場のバカ力的な人間の限界値を日常的に引き出すには相当な精神の鍛錬が必要なのだろう。
例えば、剣術のバルド師匠はレベル4後半くらい、たまたま町を訪れていた近衛騎士団長殿でレベル5の真ん中くらいだった。
自分のことは鑑定できなかった。肉眼で自分の姿が見えないのと同じ理屈だろう。鏡に映った自分の姿で試しても無理だった。
◆
魔法との連携も考えてみた。
ネライダは弓矢を風魔法で補助して器用につかうが、俺はさらにサイコキネシスで加速を加えることにした。
物体にサイコキネシスで加速を与え続けるとそのスピードは乗算的に上がっていく。
最終的に亜音速程度まで加速することに成功した。もちろんある程度の距離は必要なのだが。
遠いほど速度の上がる弓矢など、軌道も読めないだろうし、反則中の反則だろう。
◆
また、俺は物心ついたときから幽霊、妖怪、妖精、精霊の類が見えていた。
前世で、超能力保有者と霊感能力の保有者には相関関係があるという説を耳にしていたが、そういうことなのだろう。
幽霊は、最初、影が薄い人だなくらいに思っていたが、挙動がおかしかったり、他の人が見えていない様子から察することができた。
慣れてくると、生身の人間と見分けるのは難しくなかった。
妖怪の類はそもそも異形だったり、羽が生えていたりするので、すぐにわかった。
彼らは、基本人族には見えないことを前提に行動しているので、無視していればほぼ害はなかったが、黒の森で1人で修練していると中には絡んでくるものもいたので、そういったものは撃退してやった。
彼らはスピリチュアルな存在で、物理攻撃は効かないので、魔力をこめた拳でぶんなぐってやった。
ほとんどが中級・低級の妖怪の類だったが、中には強いものもおり、そんな場合は魔法で反撃した。
そのうち彼らの中で俺には見えるという噂が広まってしまったらしく、それを聞いた者たちが集まってきて鬱陶しかった。
撃退したものの中には、そのまま俺になついて来るものもいて、「妖怪の類に好かれてもなあ」とそれはそれで複雑な気分になった。
◆
冒険者になってしばらくした日。
「誰か助けて~!」
鳥のようなものが、こちらをめがけて飛んでくる。
よく見るとあれはあの有名な「ピクシー」ではないか。まるでピーターパンのティンカーベルそっくりの姿形をしている。
ちょっと感動していると、そいつはさっと俺の陰に隠れた。
大型の猛禽類と思われる鳥類が追いかけてきていたが、俺たちを見ると諦めて、近くの木の枝にとまった。
目が真ん丸だ。大型の梟のようだ。
俺は梟に向けて軽く殺気を向けると逃げるように去っていた。
ピクシーは、俺の目の前に飛んでくると「ありがとう。お兄さん。助かったよ。僕はピクシー。よろしくね」と人懐っこい感じで言った。
碧がかった服を着て、いかにも妖精っぽい羽根。大きさは掌くらい。小さくて判別しにくいが胸がちょっと膨らんでいる。女の娘のようだ。世にいう僕っ娘ってやつだ。
「ああ。でもそのか弱い体で単独行動は感心しないな」
「てへっ。あいつに追いかけられて、仲間とははぐれてしまったんだ」
「1人で戻れるか?」
「うん。森の中は詳しいから大丈夫」
「ならいい。じゃあな」
「今日はどうもありがとう」
その日はそれで分かれた。
「主様。ピクシーはいたずら者と聞きます。あまりまともに相手にしない方が…」
ネライダに指摘される。
「まあ。無害そうだしいいんじゃないか」
翌日。狩をしようと黒の森を歩いていると気がついた。
「んっ?この場所はさっき通ったよな。これは人を迷わせる『ピクシー・レッド』ってやつだな。あいつめ」
千里眼で辺りを探る。
いた!やはり昨日のピクシーだ。
「おいっ!いるんだろう。出てこい」
ピクシーは俺たちの前へ姿を現すと「ちょっとお兄さんの実力を試してみたかっただけさ。許して」と悪びれるでもなく言った。
「昨日助けてやったのに、この仕打ちはないだろう。」
「てへっぺろ。ちょっとした可愛いいたずらじゃない。許してよ」
「旦那。こいつあたいらを舐めているぜ。ちょっと〆てやらないと」
ヴェロニアに突っ込まれる。
「そうはいってもなぁ。こいつ貧相だから何かやったっら『ぶちっ』てすぐ潰れそうだし…」
それを聞いて怖くなったのか、ピクシーは「わかったよ。もうしないって約束する」と素直に口にした。
(なんか口調が軽くていまいち信用できないんだけど…)と思うが、ここは許してあげよう。
「けっ。旦那も甘ぇなあ」
「主様。よろしいのですか…」
ヴェロニアとネライダの2人に突っ込まれてしまった。
「まあ。あんな雑魚。相手にするだけ無駄よ。ほっとけばいいのよ」ローザがフォローしれた。
「ああ。そうだな」
結局、ピクシーは気まぐれに現れては俺たちにつきまとってくるようになった。
なつかれてしまったな。ちょっと鬱陶しいが…。まあいいか。
3歳のとき、家族とともに街を歩いているとき若い年ごろの娘とすれ違った。
──美人で色っぽいお姉さんだな…。
肉体的には3歳だが、精神年齢がアラサーの俺はそう思ってしまったのだ。
次の瞬間俺は驚愕した。お姉さんの服が透けて下着姿が見える。
「やばっ!もしかして精神病か何かで幻覚が見えてる!?それにしてはリアリティのある幻覚だな」と必死になる。
しばらく、歩くと別なお姉さんとすれ違ったので、またできないか試してみる。その前におっさんとも何人かすれ違ったがさすがにおっさんでは試す気になれなかった。
やっぱり見える。どうも自分でコントロールできそうだ。
頑張れば下着の中も覗けそうだったが、さすがにそれは自重した。
では、今度は前を歩く姉を…。
やっぱり。
どうも俺は透視ができるということで確定のようだ。
この世界はもしかして超能力が発揮しやすい環境にあるのか。そうすると、もしかして他の能力も…。
◆
諸説あるが超能力と呼ばれるものにはいくつかある。
一つは超感覚的知覚(エクストア・センサリー・パーセプション):ESPで、テレパシー、予知(プレコグニション)、透視・千里眼(クレヤボヤンス)が含まれる。
もう一つは念力・念動力(サイコキネシス)。
その他には、サイコメトリー(物体の残留思念を読み取る能力)、瞬間移動(テレポーテーション)、念写、発火能力(パイロキネシス)、 物体取り寄せがある。
自宅へ戻った俺は部屋へ戻り、一通り試してみることにする。
やってみると、どうやら一通りできそうだ。
翻ってみると、前世の俺は、格闘の手合わせをやっているとき、集中してくると相手の攻撃の数秒先が見えるというか感じることができた。たまに外れることもあったが、これも予知といえば予知ではないか。そうすると、俺はもともと超能力の才能をある程度持っていたのかもしれない。そしてこの世界の環境に恵まれ、能力が覚醒した。そういうことなのではないか。
とにかく俺は時間のあるときに超能力を訓練し、その力や精度を高めることにした。
◆
訓練してみて、最も効果のあったのが、透視能力だ。
物が透けるだけではなく、物質の組成や果ては分子構造までわかるようになった。
俺は、これを鑑定スキルと呼ぶことにした。
また、これを生物に適用すると、その強さ(筋力、俊敏さや訓練度)を感じ取ることができた。
俺は、自分なりの尺度として、人族の理論的な限界値をレベル10とした階級で把握することにした。
試してみると、俺の周りにレベル10近くの人はいなかった。実際に、火事場のバカ力的な人間の限界値を日常的に引き出すには相当な精神の鍛錬が必要なのだろう。
例えば、剣術のバルド師匠はレベル4後半くらい、たまたま町を訪れていた近衛騎士団長殿でレベル5の真ん中くらいだった。
自分のことは鑑定できなかった。肉眼で自分の姿が見えないのと同じ理屈だろう。鏡に映った自分の姿で試しても無理だった。
◆
魔法との連携も考えてみた。
ネライダは弓矢を風魔法で補助して器用につかうが、俺はさらにサイコキネシスで加速を加えることにした。
物体にサイコキネシスで加速を与え続けるとそのスピードは乗算的に上がっていく。
最終的に亜音速程度まで加速することに成功した。もちろんある程度の距離は必要なのだが。
遠いほど速度の上がる弓矢など、軌道も読めないだろうし、反則中の反則だろう。
◆
また、俺は物心ついたときから幽霊、妖怪、妖精、精霊の類が見えていた。
前世で、超能力保有者と霊感能力の保有者には相関関係があるという説を耳にしていたが、そういうことなのだろう。
幽霊は、最初、影が薄い人だなくらいに思っていたが、挙動がおかしかったり、他の人が見えていない様子から察することができた。
慣れてくると、生身の人間と見分けるのは難しくなかった。
妖怪の類はそもそも異形だったり、羽が生えていたりするので、すぐにわかった。
彼らは、基本人族には見えないことを前提に行動しているので、無視していればほぼ害はなかったが、黒の森で1人で修練していると中には絡んでくるものもいたので、そういったものは撃退してやった。
彼らはスピリチュアルな存在で、物理攻撃は効かないので、魔力をこめた拳でぶんなぐってやった。
ほとんどが中級・低級の妖怪の類だったが、中には強いものもおり、そんな場合は魔法で反撃した。
そのうち彼らの中で俺には見えるという噂が広まってしまったらしく、それを聞いた者たちが集まってきて鬱陶しかった。
撃退したものの中には、そのまま俺になついて来るものもいて、「妖怪の類に好かれてもなあ」とそれはそれで複雑な気分になった。
◆
冒険者になってしばらくした日。
「誰か助けて~!」
鳥のようなものが、こちらをめがけて飛んでくる。
よく見るとあれはあの有名な「ピクシー」ではないか。まるでピーターパンのティンカーベルそっくりの姿形をしている。
ちょっと感動していると、そいつはさっと俺の陰に隠れた。
大型の猛禽類と思われる鳥類が追いかけてきていたが、俺たちを見ると諦めて、近くの木の枝にとまった。
目が真ん丸だ。大型の梟のようだ。
俺は梟に向けて軽く殺気を向けると逃げるように去っていた。
ピクシーは、俺の目の前に飛んでくると「ありがとう。お兄さん。助かったよ。僕はピクシー。よろしくね」と人懐っこい感じで言った。
碧がかった服を着て、いかにも妖精っぽい羽根。大きさは掌くらい。小さくて判別しにくいが胸がちょっと膨らんでいる。女の娘のようだ。世にいう僕っ娘ってやつだ。
「ああ。でもそのか弱い体で単独行動は感心しないな」
「てへっ。あいつに追いかけられて、仲間とははぐれてしまったんだ」
「1人で戻れるか?」
「うん。森の中は詳しいから大丈夫」
「ならいい。じゃあな」
「今日はどうもありがとう」
その日はそれで分かれた。
「主様。ピクシーはいたずら者と聞きます。あまりまともに相手にしない方が…」
ネライダに指摘される。
「まあ。無害そうだしいいんじゃないか」
翌日。狩をしようと黒の森を歩いていると気がついた。
「んっ?この場所はさっき通ったよな。これは人を迷わせる『ピクシー・レッド』ってやつだな。あいつめ」
千里眼で辺りを探る。
いた!やはり昨日のピクシーだ。
「おいっ!いるんだろう。出てこい」
ピクシーは俺たちの前へ姿を現すと「ちょっとお兄さんの実力を試してみたかっただけさ。許して」と悪びれるでもなく言った。
「昨日助けてやったのに、この仕打ちはないだろう。」
「てへっぺろ。ちょっとした可愛いいたずらじゃない。許してよ」
「旦那。こいつあたいらを舐めているぜ。ちょっと〆てやらないと」
ヴェロニアに突っ込まれる。
「そうはいってもなぁ。こいつ貧相だから何かやったっら『ぶちっ』てすぐ潰れそうだし…」
それを聞いて怖くなったのか、ピクシーは「わかったよ。もうしないって約束する」と素直に口にした。
(なんか口調が軽くていまいち信用できないんだけど…)と思うが、ここは許してあげよう。
「けっ。旦那も甘ぇなあ」
「主様。よろしいのですか…」
ヴェロニアとネライダの2人に突っ込まれてしまった。
「まあ。あんな雑魚。相手にするだけ無駄よ。ほっとけばいいのよ」ローザがフォローしれた。
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