【完結】悪役令嬢になんてさせません。

夜船 紡

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本編

28

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公爵家で2人のカップルが誕生し、さらに2年の年月が経ちました。

クリスティーヌ様も、マリア様も、クラウス様も、ルーク様もお互いがお互いを思いやり、幸せそうです。

先月、国を挙げての合同結婚式が本当に行われてしまいました。
お二人共、白いドレスを身にまとい、集まった民や貴族の前で誓い合いクリスティーヌ様は泣きながら公爵家への感謝を述べ、これから本当の家族になれる喜びを告げ、マリア様は・・・これからの自身の行いを、そして、国母としての決意を、夫であり王となる皇太子であるルーク様への想いをつらつらと民の前で堂々と告げ、王家の1人となる資質をたっぷりと見せつけておられました。

私はというと、お2人の幸せな生活を支えるべく、王家へ嫁いだマリア様と共にマリア様付きの侍女として共に行くこととなりました。が、それは建前。
今は幼児園の創設に関わる仕事をさせていただいています。

クリスティーヌ様は、前世の知識を活かし、畑のやり方や肥料作りに力を注ぎ大地の御使の生まれ変わりだと言われるようになり、民に慕われ、公爵家になくてはならない存在です。

マリア様は、王家にふさわしい存在とらなるべく、以前にも増して王妃様の元へ行き様々なことを学んでおられます。




「それはこっちにおいてください」
「まって、それはそのままでいいです!」
「しっかり耕してくださいね、自然のクッションになりますので」

マリア様達のお子が生まれるまでの間に作ることになっている幼児園。
その準備として内部は現在製作中なので、お庭づくりだ。

季節ごとに咲く花。
池には鯉などの魚。
秋にとれる果物の木。
広めの何もない広場。

過去に習った必要なものは全部揃えた。
後は時間と共にこの庭も成長し、その頃には沢山の子どもの笑顔が溢れるだろう。
そして、もう1つ、大切なこと。

子どもという概念を伝えていきたいと思う。
今、こうして幼児園ができるのは私の話を理解し実際に関わったルーク様やマリア様の声掛けがあったからだ。
あの方々は自身がそうであったように、自分の子がさみしい日々を過ごさないよう応援してくれている。
公爵家も同様だ。

けれども、他の貴族達は違う。
子どもはただの小さい大人として扱われている。
子どもに必要な愛情、思いやり、そして真心。
それらをちゃんと意識として芽生えてもらわないといけない。
今とは違う認識を伝えていくのは大変なことだろう。
けれども、それは必要なこと。

私は、1人じゃない。
マリア様もルーク様も・・・今まで関わった人達が私自身を支持してくれている。
だから、やり遂げてみせよう。


子どもたちが安心して生まれ、

健やかに育つよう、

慈愛と受容の心を持って、

今、ここで生き続けよう。


いつか、生まれてくる子どもたちのために・・・・
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感想 5

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みんなの感想(5件)

A・l・m
2019.09.16 A・l・m

…18 いく潰していく 食い潰し
 (娘が珍しい花や肥料を買いまくって)財産を食い潰して親に疎まれて、いるように読めてしまうです。
財産を親が食い潰した上に疎まれて、とかの方向に整えると良いのかも。今いちまとめられないけど。


虐めの裏に虐待あり……救われて良かったです。ほのぼのほのぼの!
 『悪ヒロイン』(クリスのほう)も救われて落ち着くのも良いですよね!
……やはり、先生編か美人用務員さん編的なのがみたい気がします……
短編でも良いので、いつかお願いしますね!

2019.09.16 夜船 紡

18、ですね。ちょっと考えて訂正してみます。

基本、ぼのぼのが好きです。
悪い人は悪いですが、何か理由があるなら幸せになってほしいですね

解除
A・l・m
2019.09.15 A・l・m

13
とてつもな位ぐらい とてつもないのがいきなり来ちゃいましたよ。
でも11まで気になるようなのは無かった様ですしちっちゃいちっちゃい。

2019.09.15 夜船 紡

すみません、ありがとうございます。

解除
A・l・m
2019.09.15 A・l・m

11 (マシュマロを)下に乗せる
 安心して読める優しいお話です!
ドキドキ系も嫌いではありませんが、やはり幸せになれる作品は良いものなのです。
 ……さて続きを読まねば。

2019.09.15 夜船 紡

ありがとうございます。この話は完結していますが、お気に入りの子たちです。

解除

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