恩返しって流行ってるみたいだし便乗するわ

みっちゃん

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【赤ずきんちゃん】狼の恩返し

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「何しに来たの・・・?」

冷たい視線と言葉が心に刺さる。

「い、いや、お、恩返しにね??」

狼はモゴモゴと答える。相変わらず赤ずきんの視線が痛い!

「は?恩返し??罪滅ぼしじゃなくて??」

「そう言われるとそうなんですけどぉ、、、最近、恩返し流行ってるじゃん?」

「、、、アンタは私に何の恩があるの?」

一番大事な所!忘れてた!!!恩もないのに恩返しは出来ない!!!足りない頭で考える。、、、あ、ひらめいた!!!

「あ、あれだよ!狩人紹介してくれた!!!」

「はぁ?それのどこが恩なの?何だったら仕返し案件じゃん??ハブVSマングースVS私で戦えって言っていいほどの仕返し案件じゃん??てか、アンタ生きてたの??」

グッサグッサと刺さる音が聞こえてきそう(泣)
意を決して話す。

「あ、あの後さ、実は、、、お互い一目惚れでさ、、、付き合ってんだよね、、、\\\」

これは冗談。狩人と俺は付き合ってます!っていう嘘カミングアウト。
ただ、恩返しが流行ってる波に乗りたいがためだけの嘘。本当はあの後、3時間正座させられてただけ、、、
しばらく赤ずきんの動きが止まったのがわかる。そして、口を開くと

「ウワァ...(´◉ω◉` )」

やめて!!!その顔でマジレスはやめて!!!
地味に傷つく!!!でも、ここで嘘だって言ったら恩返し出来ない!!!しょうがないからこのまま通す!!

「まぁ、そういうことだから!恩返しさせて!お願いしますぅぅぅぅ!」

スライディング土下座。

「そこまでして、恩返ししたいの??」

「はい!そうなんです!」

そう言って顔をあげると、赤ずきんが( ̄▽ ̄)ニヤリッと笑う。背筋が凍る様な感覚に襲われる。

「じゃあ、ねぇ??狩人にKissして来て??」

うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!\(^q^)/ォワタ

「そ、それが、恩返し??」

「そうだよぉ??付き合ってるんだったら、むしろ、ご褒美でしょ?(*⌒▽⌒*)」

清々しい笑顔だな!おい!!
、、、流行りのためだ!

「わかった、、、!」

【そうして狼は、赤ずきんの騙された演技に見事騙され、狩人にKissしようとして、張り手でガードされ6時間正座させられたのでした。めでたしめでたし。】

結論『流行の波で溺れた狼』
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