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第三章 孤独な女の未来
37.男の遺言
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旅立ちの日としては最高の季節だった。
熱くもなく寒くもない。花の盛りで裏庭に植えた花壇の花が爽やかな香りを放つ。
「ステラ、まだ寝ないのか?」
敷地内の見回りを終えて戻ってきたイールは、寝台の上で窓の外を眺めているステラに声をかけた。
ステラは真っ暗な裏庭を見つめている。昨日までは、リオンが使っている小屋から光が漏れていた。
今日はもういないため、裏庭は真っ暗だった。
「リオンなら大丈夫だ。自分で選んで学習院に進学した。七日に一度は戻ってくる」
「そんなに簡単に帰って来ていいのかしら?男の子が頻繁に帰ってきたらいじめられたりしないかしら?」
振り返ったステラの顔は涙で濡れている。
寂しくてたまらないのに、笑顔で息子を送り出し、帰って来て欲しいとは言わない。
大切な人の幸せのために、辛さに耐える強さがある。
「君は、昔からそういうところがある」
イールはステラの隣に座り、その頬を抱いて優しく口づけをした。
「寂しさを埋める良い方法がある」
ステラは不思議そうにイールを見上げる。
「試してみないか?」
優しく囁き、イールはステラを抱き上げて寝台にそっと横たえる。
不安そうに揺れる瞳はまだ濡れている。
その濡れた頬に口づけを落とし、夜着のボタンをゆっくり外す。
分厚く熱い手でステラの体を優しくなぞると、ステラはうっとりと喉をのけぞらせた。
その喉に噛みつくような口づけをする。
ざらついた髭の感触に、ステラが甘い声を漏らす。
「あっ……んっ……」
甘くて蕩けそうなほど愛おしいその体を、イールは慈しむように優しく撫でる。
はだけた夜着の合間から素肌に触れると冷えた肌が熱を帯び、豊かな乳房がふるりと揺れた。
久しぶりに味わうその甘美な果実にしゃぶりつき、イールはその先端を丁寧に舌で嬲った。
「あっ……ああ……んっ……」
寂しさに濡れた顔でステラは少し怒ったような顔をする。
イールは優しく微笑み、その耳にしゃぶりつく。
「リオンは大丈夫だ。君の息子なのだから」
その言葉はなんとなくステラを安心させた。なぜならば、イールの息子でもあるのだ。
どんな時も強く優しく支えてくれる、そんな父親に毎日稽古をつけてもらっていた息子が逞しくないわけがない。
頼もしい夫の頬を抱き、ステラはその顔を正面から見つめた。
イールはステラの力に任せ、穏やかに微笑んでいる。
無性に、そのすべてが欲しくなり、ステラはイールの顔を引き寄せて熱く唇を重ねた。
やっと夫がいることに気が付いたように甘えてくるステラをイールは至福の思いで抱き留める。
「俺は君が幸せならそれでいい。ステラ、どんな想いでも君の為なら耐えられる」
リオンがいる間、遠慮してステラを存分に抱けなくなっていたのだ。
その寂しさにようやく気付いたステラは、イールの体を強く抱きしめた。
「イール……ごめんなさい。寂しかったのね」
「君は?寂しかったのか?」
顔を離し、イールが問いかける。ステラは少し考えて、いたずらっ子のように目を光らせて気まずそうに微笑んだ。
「ちっとも。リオンとあなたと一緒にいられて毎日幸せだった。我慢させていたなんて思いもしなかったぐらい」
困ったことに、それこそイールの幸せだった。
「ならばいい。リオンがいない間だけでいい、俺のことも少し構ってくれ」
二人ともステラにとっては大切な人だ。
「子離れしなきゃだめね。イール、ありがとう。愛している」
その言葉はリオンだけのものではなかったのだ。イールは涙ぐみそうになり、その顔を隠すようにすぐにステラの唇を奪った。
舌を絡め、互いの体温を探り、体の一番深いところで求め合う。
心満たされる幸福な夜は、まだ始まったばかりだった。
――
数年後。
東渓谷を抜けた西側の崖下に、立派な墓が建てられていた。
頑丈な岩の覆いが建てられ、傍には通りすがりの旅人が気軽に休憩できる東屋まである。
墓の前は庭園のように石畳を敷き、きれいに手入れされた生垣も植えられている。
落石注意の看板も建てられているが、その対策は出来る限り施されている。
赤い土埃をたてながら、強い日差しの中、一台の馬車が近づいてきた。
御者席にはイールが乗っている。
その前を馬に乗った青年が、馬車を先導するように庭園に入ってくる。
学習院を首席で卒業したリオンだった。
手を挙げて御者席のイールに止まれと合図する。
イールは馬車を止め、後ろを振り返る。
「ステラ、到着したぞ」
「イール?ついたのね」
少し眠っていたステラはうっとりとイールを見上げて微笑んだ。
馬車を下りるステラを手伝いに来たのは息子のリオンだった。
学習院で騎馬訓練も積み、だいぶ逞しくなった。
かなりもてるとエルダムから聞いているステラは、少し誇らしい気分でリオンの手を借りて地面に降り立った。
イールが周辺を見回って戻ってくると、リオンと場所を代わり、ステラの腕をとる。
頑丈な囲いのついた墓の周りには小さな花が咲いている。
足を運んでくるたびに墓周りの整備をしてだいぶきれいになったのだ。
ステラはイールに手を引かれ墓の前に立った。
イールが一歩後ろに下がる。
ほっと息を吐き、ステラは墓の前に膝をついた。
緑も増え、清涼な風が吹く。
「ジルド……今日は報告があるのよ」
そこに眠る人のことを思い出しながら、ステラは語り掛けた。
「ジルド……私、おばあちゃんになるの」
「え?!」
それは後ろに控えていた二人の男から発せられた声だった。
その声に驚いてステラが振り返る。
難しい顔をした男が二人並んでいる。
「まだそんな年じゃないだろう」
イールは不満そうに言って、ステラの隣に座る。
「母さん、気が早いよ。昨日好きな子がいるって言っただけじゃないか!」
顔を赤くしてリオンは鼻に皺を寄せている。
「あら、でも好きな子がいるということは、うまくいけば結婚までいくでしょう?そうなったら子供が産まれるでしょう?そうしたら私はおばあちゃんになるじゃない」
ずいぶん先の話じゃないかと、リオンは文句を言う。
「そうだ、まだ早い。まずは仕事の経験を積むことだ。それに王のもとで働くならそれなりの縁談もあるかもしれない」
「え?!」
今度はリオンとステラが声をあげた。
「好きな子がいるといっているのに、他の子とお見合いするなんてだめよ」
「そうだよ!父さんだって好きな人と結婚したくせに」
イールは少し顔を赤くしたが、息子の前で険しい顔は崩さない。
「しかし、王にここまで面倒をみてもらっておきながら、話をきかないわけにはいかないだろう」
「まさか、エルダムが縁談の話を?私は聞いていないのに」
イールはしまったというように黙り込んだ。リオンの成績がなかなか優れていたため、王が側近に置きたいとイールに相談にきたのは最近で、ステラが怒るだろうかとエルダムは心配していたのだ。
王城に勤めるにあたり、王の側近の娘と結婚してはどうかと提案されていた。
男としては地位や名誉は捨てがたいものだ。
ちらりとイールはジルドの墓を見る。
「愛より地位や名誉、あるいは任務に生きた男もいるだろう」
確かにその通りだとステラは思い出す。
リオンもその変わった男の話を聞いていた。ジルドがいなければステラは生きていなかったし、リオンが恵まれた生活を送れるようになったのも、ジルドが任務に忠実に生きたおかげなのだ。
「とにかく、まだ好きになった程度なら先は長い。まずは学ぶことだ。浮かれている場合ではないだろう」
父親らしいもっともなことを口にして、イールはステラを抱き寄せた。
リオンが寄宿舎に入り、やっと二人きりになったばかりなのだ。
孫が出来たらまた賑やかな暮らしに逆戻りだ。
リオンは不満そうな顔をしたが母親の隣に並んで座った。
墓の前で三人が並び、死者に祈りを捧げる。
柔らかな風が吹いた。
ステラがふと顔をあげる。
優美な肢体に皮肉めいた微笑、人に関心がないと言い切ったステラを守り抜いた騎士の姿が崖に透けて見えた気がした。
マウリア国の騎士の隊服を身に着けた凛々しい姿はやはりステラにとって何者にも代えがたいたった一人の守護者なのだ。
(ジルド……私、幸せになったよ)
自由な空の下、ステラは至福の時に抱かれ、心の中でそっと呟いた。
熱くもなく寒くもない。花の盛りで裏庭に植えた花壇の花が爽やかな香りを放つ。
「ステラ、まだ寝ないのか?」
敷地内の見回りを終えて戻ってきたイールは、寝台の上で窓の外を眺めているステラに声をかけた。
ステラは真っ暗な裏庭を見つめている。昨日までは、リオンが使っている小屋から光が漏れていた。
今日はもういないため、裏庭は真っ暗だった。
「リオンなら大丈夫だ。自分で選んで学習院に進学した。七日に一度は戻ってくる」
「そんなに簡単に帰って来ていいのかしら?男の子が頻繁に帰ってきたらいじめられたりしないかしら?」
振り返ったステラの顔は涙で濡れている。
寂しくてたまらないのに、笑顔で息子を送り出し、帰って来て欲しいとは言わない。
大切な人の幸せのために、辛さに耐える強さがある。
「君は、昔からそういうところがある」
イールはステラの隣に座り、その頬を抱いて優しく口づけをした。
「寂しさを埋める良い方法がある」
ステラは不思議そうにイールを見上げる。
「試してみないか?」
優しく囁き、イールはステラを抱き上げて寝台にそっと横たえる。
不安そうに揺れる瞳はまだ濡れている。
その濡れた頬に口づけを落とし、夜着のボタンをゆっくり外す。
分厚く熱い手でステラの体を優しくなぞると、ステラはうっとりと喉をのけぞらせた。
その喉に噛みつくような口づけをする。
ざらついた髭の感触に、ステラが甘い声を漏らす。
「あっ……んっ……」
甘くて蕩けそうなほど愛おしいその体を、イールは慈しむように優しく撫でる。
はだけた夜着の合間から素肌に触れると冷えた肌が熱を帯び、豊かな乳房がふるりと揺れた。
久しぶりに味わうその甘美な果実にしゃぶりつき、イールはその先端を丁寧に舌で嬲った。
「あっ……ああ……んっ……」
寂しさに濡れた顔でステラは少し怒ったような顔をする。
イールは優しく微笑み、その耳にしゃぶりつく。
「リオンは大丈夫だ。君の息子なのだから」
その言葉はなんとなくステラを安心させた。なぜならば、イールの息子でもあるのだ。
どんな時も強く優しく支えてくれる、そんな父親に毎日稽古をつけてもらっていた息子が逞しくないわけがない。
頼もしい夫の頬を抱き、ステラはその顔を正面から見つめた。
イールはステラの力に任せ、穏やかに微笑んでいる。
無性に、そのすべてが欲しくなり、ステラはイールの顔を引き寄せて熱く唇を重ねた。
やっと夫がいることに気が付いたように甘えてくるステラをイールは至福の思いで抱き留める。
「俺は君が幸せならそれでいい。ステラ、どんな想いでも君の為なら耐えられる」
リオンがいる間、遠慮してステラを存分に抱けなくなっていたのだ。
その寂しさにようやく気付いたステラは、イールの体を強く抱きしめた。
「イール……ごめんなさい。寂しかったのね」
「君は?寂しかったのか?」
顔を離し、イールが問いかける。ステラは少し考えて、いたずらっ子のように目を光らせて気まずそうに微笑んだ。
「ちっとも。リオンとあなたと一緒にいられて毎日幸せだった。我慢させていたなんて思いもしなかったぐらい」
困ったことに、それこそイールの幸せだった。
「ならばいい。リオンがいない間だけでいい、俺のことも少し構ってくれ」
二人ともステラにとっては大切な人だ。
「子離れしなきゃだめね。イール、ありがとう。愛している」
その言葉はリオンだけのものではなかったのだ。イールは涙ぐみそうになり、その顔を隠すようにすぐにステラの唇を奪った。
舌を絡め、互いの体温を探り、体の一番深いところで求め合う。
心満たされる幸福な夜は、まだ始まったばかりだった。
――
数年後。
東渓谷を抜けた西側の崖下に、立派な墓が建てられていた。
頑丈な岩の覆いが建てられ、傍には通りすがりの旅人が気軽に休憩できる東屋まである。
墓の前は庭園のように石畳を敷き、きれいに手入れされた生垣も植えられている。
落石注意の看板も建てられているが、その対策は出来る限り施されている。
赤い土埃をたてながら、強い日差しの中、一台の馬車が近づいてきた。
御者席にはイールが乗っている。
その前を馬に乗った青年が、馬車を先導するように庭園に入ってくる。
学習院を首席で卒業したリオンだった。
手を挙げて御者席のイールに止まれと合図する。
イールは馬車を止め、後ろを振り返る。
「ステラ、到着したぞ」
「イール?ついたのね」
少し眠っていたステラはうっとりとイールを見上げて微笑んだ。
馬車を下りるステラを手伝いに来たのは息子のリオンだった。
学習院で騎馬訓練も積み、だいぶ逞しくなった。
かなりもてるとエルダムから聞いているステラは、少し誇らしい気分でリオンの手を借りて地面に降り立った。
イールが周辺を見回って戻ってくると、リオンと場所を代わり、ステラの腕をとる。
頑丈な囲いのついた墓の周りには小さな花が咲いている。
足を運んでくるたびに墓周りの整備をしてだいぶきれいになったのだ。
ステラはイールに手を引かれ墓の前に立った。
イールが一歩後ろに下がる。
ほっと息を吐き、ステラは墓の前に膝をついた。
緑も増え、清涼な風が吹く。
「ジルド……今日は報告があるのよ」
そこに眠る人のことを思い出しながら、ステラは語り掛けた。
「ジルド……私、おばあちゃんになるの」
「え?!」
それは後ろに控えていた二人の男から発せられた声だった。
その声に驚いてステラが振り返る。
難しい顔をした男が二人並んでいる。
「まだそんな年じゃないだろう」
イールは不満そうに言って、ステラの隣に座る。
「母さん、気が早いよ。昨日好きな子がいるって言っただけじゃないか!」
顔を赤くしてリオンは鼻に皺を寄せている。
「あら、でも好きな子がいるということは、うまくいけば結婚までいくでしょう?そうなったら子供が産まれるでしょう?そうしたら私はおばあちゃんになるじゃない」
ずいぶん先の話じゃないかと、リオンは文句を言う。
「そうだ、まだ早い。まずは仕事の経験を積むことだ。それに王のもとで働くならそれなりの縁談もあるかもしれない」
「え?!」
今度はリオンとステラが声をあげた。
「好きな子がいるといっているのに、他の子とお見合いするなんてだめよ」
「そうだよ!父さんだって好きな人と結婚したくせに」
イールは少し顔を赤くしたが、息子の前で険しい顔は崩さない。
「しかし、王にここまで面倒をみてもらっておきながら、話をきかないわけにはいかないだろう」
「まさか、エルダムが縁談の話を?私は聞いていないのに」
イールはしまったというように黙り込んだ。リオンの成績がなかなか優れていたため、王が側近に置きたいとイールに相談にきたのは最近で、ステラが怒るだろうかとエルダムは心配していたのだ。
王城に勤めるにあたり、王の側近の娘と結婚してはどうかと提案されていた。
男としては地位や名誉は捨てがたいものだ。
ちらりとイールはジルドの墓を見る。
「愛より地位や名誉、あるいは任務に生きた男もいるだろう」
確かにその通りだとステラは思い出す。
リオンもその変わった男の話を聞いていた。ジルドがいなければステラは生きていなかったし、リオンが恵まれた生活を送れるようになったのも、ジルドが任務に忠実に生きたおかげなのだ。
「とにかく、まだ好きになった程度なら先は長い。まずは学ぶことだ。浮かれている場合ではないだろう」
父親らしいもっともなことを口にして、イールはステラを抱き寄せた。
リオンが寄宿舎に入り、やっと二人きりになったばかりなのだ。
孫が出来たらまた賑やかな暮らしに逆戻りだ。
リオンは不満そうな顔をしたが母親の隣に並んで座った。
墓の前で三人が並び、死者に祈りを捧げる。
柔らかな風が吹いた。
ステラがふと顔をあげる。
優美な肢体に皮肉めいた微笑、人に関心がないと言い切ったステラを守り抜いた騎士の姿が崖に透けて見えた気がした。
マウリア国の騎士の隊服を身に着けた凛々しい姿はやはりステラにとって何者にも代えがたいたった一人の守護者なのだ。
(ジルド……私、幸せになったよ)
自由な空の下、ステラは至福の時に抱かれ、心の中でそっと呟いた。
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はじめまして。
愛があっても難しいからこの作品を選び一気に読みしました。恋愛物が好きでこのサイトでも200以上の作品を読んでいます。他サイトでも電子版ノベル作品を購入したり、〜なろうやエブリスタ,ベリーズ等読み専門です。
今作品は淡々としながらも深い人の愛を登場人物に置き換えて表現されていた様に感じます。途中……感動する場面もありました♪涙が出て来るのは久しぶりでした‼︎
主人公を取り巻いた男性3人の中でよく理解できなかったジベルの愛(崇高の愛でしょうか)。人間的に感じられたイール(純真な愛)。人間の欲や打算からくるエブリル王の愛(計算された現実的な愛)。
エブリル(名前間違えてるかも)は為政者らしい正直だけど薄っぺらな愛情を感じました。一番嫌いな奴です。主人公が選択しないのは当然ですよ❗️
最後の締めも良かったなーと感じています。16万字位で長編をタグをされている今作品をじっくり読んだのはそれだけ魅力がありました。
途中の戦時中の混乱期がよく表現されていたと思います。作者様の他の作品も読んでみたいと思わせてくれる作品でした💕
はじめまして、こんにちは^^
感想ありがとうございます!
思い付きでいろいろ書いているので、同じ系統の話ばかりではなく、当たり外れがあると思います。気に入ってくださる作品があって、とてもうれしいです。
最後まで読んで下さり、ありがとうございます!
この作品を知って、完結まで読むことができてよかったです。ありがとうございます。
こんにちは^^
感想ありがとうございます!
一気に読むには長い作品だったと思います。
最後まで読んで下さりありがとうございます!
完結おめでとうございます。
いつも素敵なお話ありがとうございます。
ジルドは究極のツンデレでしたね。いや、あれはデレなのかな?とにかくジルドの最後の最後が甘くて切なくて涙が止まりませんでした。
はぁ、ジルド、好き、、、
次の作品も楽しみに待ってます!
こんにちは^^
ジルドの難解な魅力に気づいて頂けてとてもうれしいです!
最後まで読んでくださりありがとうございます!