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26.秘められた愛
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粗末な寝台と寝室の床は、かつてないほど大きな音で軋んでいた。
感情を表に出すことのないドルバインが、珍しく激しい交わりを見せていた。
アロナの体に貪るような口づけを這わせ、唾液を泡立てるような口づけを繰り返し、その体を何度もひっくり返し、隅々までも撫でまわし舌で嬲った。
大きく股間を開かせ、カインの前で犬のようにしゃぶってもみせた。
アロナは甘い嬌声を上げ続け、身をよじって強すぎる刺激から逃げようとしたが、屈強な男の力から逃げられるわけがない。
カインは、まさに野獣に襲われているかのような妻の姿を、目を輝かせて見つめていた。
その目には感動の涙が浮かんでいた。
男としての喜びの全てを奪われ、去勢された犬のような気分を味わい、あまりの惨めさに深く傷ついたカインは、今こそ完全に自身の男が復活したと実感出来ていた。
妻を寝取られることに興奮を覚える性癖のカインにとって、男なのに妻を抱けないその惨めさこそが男としての喜びだった。その懐かしい満ち足りた興奮と感情に浸り、カインは幸福な吐息をついた。
この感動は、愛と信頼がなければ味わえないものだとカインは知っていた。
ドルバインはアロナの両足を高く持ち上げ、アロナの体を折り曲げると、カインに自身の男性器を見せつけ、アロナの中に入れたいかと問いかけた。
カインはもちろんですと答え、大切な妻の女の部分を夫自ら開き、ドルバインの肉棒が入りやすいように準備した。
その光景はあまりも美しく、心揺さぶられるものだった。
カインは横に回り、アロナがどんな顔でドルバインに抱かれているのか確かめた。
甘い声を上げ、顔を赤くして気持ちよさそうに目を閉じている。
ドルバインの体が大きい為、アロナが下にくると潰されてしまいそうなほど華奢に見える。
快感に喘ぎながら、アロナが薄く目を開け、カインの姿を探す。
その瞳にカインが映ると、アロナがほっとしたように微笑む。
アロナの喜びと感動に浸った表情を見ていれば、カインも自分が幸せな顔をしているのだとわかる。
「アロナ、きれいだよ。とてもきれいだ」
カインの股間は大きく膨れ、ぽたぽたと惨めな汁を落としている。
美しく、愛しい妻の中にはカインの物よりずっと立派な物が入っている。
大胆な動きで何度も楔のようにアロナの中に押し込まれるそれは、妻を気持ちよさそうに喘がせる。
再び後ろに回り、カインはその結合部を、涎を垂らしながら眺めた。
耐えきれず、カインはその結合部に近づき、舌で舐めた。
「ああっ」
アロナの淫らな声が上がり、カインは乳首を立たせながらまた数回舐める。
ドルバインの逞しいものと、アロナの柔らかく締め付けている入り口は、永遠に見ていたくなるほど淫らで、美しいものだとカインは感じていた。
剛毛に包まれたドルバインの股間は、やはりグロテスクで男臭いものであり、男同士の交わりを嫌悪してしまうカインには、美しいとは思えないはずだったが、ドルバインの裸体に関してはそうとも限らなかった。
心から尊敬している男の体は、全てが完璧に思える。
アロナをもっと気持ち良く抱いて欲しいと思い、気持ちを込めて愛撫してしまう。
男の愛撫をドルバインがどう思っているかはわからないが、ドルバインは多少の不快感は気にせず受け入れる。
忍耐強く、他人に寛容な素晴らしい人格者だ。
カインはその尊敬の念を込め、ドルバインの尻に顔を埋め、その穴にまで舌を這わせた。
二人にもっと気持ち良くなってもらいたい想いだけではなく、夫の立場でありながら、妻を抱いている男を愛撫している惨めな行為に対する興奮も心の中に存在している。
激しいドルバインとアロナの交わりを間近で見つめ、カインは恍惚とした顔で腰を振り始めた。
舌でドルバインの尻や二人の結合部を舐めながら、自分の股間を必死にこすりあげる。
「あ……あっ……あっ……」
男らしからぬ情けない声が漏れる。
ドルバインの動きもさらに激しくなり、アロナの中に深く沈み込み、肉同士がぶつかる音が強くなってきた。
カインは結合部から離れ、アロナの顔を見に行く。
床に四つん這いになり、股間を床にこすりつけながら、その汗に濡れる苦し気な顔を見て、カインは感嘆の声を漏らす。
「アロナ、きれいだよ……」
その表情が達する直前であることをカインは知っている。アロナの手がシーツを強く握りしめ、体をのけぞらせ、引き裂かれるようなか細い悲鳴を上げる。
その甘美な響きをカインも腕の中で聞いたことがある。
その瞬間、アロナの体は蕩け、中はびくびくと蠢き、男の物をさらに締め付けさらに強い快感を引き出すのだ。
さすがにドルバインも蕩けた顔をするのではないかと、カインは視線を向けたが、ドルバインは相変わらずの無表情でひたすらその行為を続けている。
逞しい腰の動きも完璧に計算されているかのように、アロナを追い込み、自身の快楽を後回しにアロナを喜ばせている。
ドルバインの髭に覆われた顔がアロナに近づき、アロナの唇を激しく奪った。
舌を絡め、唇を噛むようにしゃぶり、離れてはまた貪り、アロナの口周りを唾液で濡らしていく。
刃物のように鋭いドルバインの目は、じっとアロナの顔を見つめている。
その心を外に明かすことは決してしないが、ドルバインの心は、ひたすらにアロナの心を求めてその肉体を抱いていた。
口づけを繰り返し、喉元まで込み上げる言葉を飲みこみ続ける。
人妻相手に愛しているとは言えない。
どれだけ欲しくても、夫を愛するアロナの心は手に入らない。
夫よりももっと強く求め、夫よりももっと激しく感じさせ、夫の体より良いと言わせるほどその体を抱き続ける。
それがドルバインの愛の形だ。
アロナの乳首を指先で擦り、その首筋に強く吸い付く。
その瞬間、アロナは体を震わせ、泣きながら強すぎる刺激に耐えるように顔を歪めた。
肉食獣につかまったウサギのように、成す術もなく抱かれ、絶頂を味あわされているアロナの姿に、カインは自身の股間をさらに激しく床に擦り付けた。
夫のくせに最も惨めな達し方をしなければならない。
その興奮が止まらない。
出ると、思った瞬間、残忍な声が響いた。
「カイン、お預けだ」
やはりこの方はわかっているのだとカインは感激する。
最高に気持ち良い言葉だった。
「ああああああっ……」
苦悶し、体をよじらせ、かろうじて達することを我慢したカインは、上半身を床に落とし、舌を出して淫らな息遣いでアロナを見上げる。
脳みそまで蕩けてしまいそうな夫の淫らな表情を、アロナはドルバインの腕の中から見ていた。
「気持ちいいの?カイン」
「最高だ……」
本来のカインの姿に、アロナもほっとして微笑んだ。
ドルバインがそんなアロナの頬を引き寄せ、深く唇を重ねる。
夫からまさに妻を奪う行為に、ドルバインも興奮しているが、それは表に出さない。
無言でアロナを強く抱きしめ、ドルバインは心に呟く。
――愛している……
封じられた言葉を、アロナは心で聞いていた。
ドルバインに触れられるたび、アロナはその開かれた心を感じてきた。
愛を受け入れることは出来ないが、ドルバインを夫の次に大切に思っている。
不思議な三角関係だが、その関係は三人にとって完璧な形だった。
「カイン、後始末がしたいか?」
体を離したドルバインは、もう床に落ちたズボンを拾い上げていた。
「はい!」
カインは飛び起き、アロナの股間に飛びついた。
他の男の物で汚されたそこにしゃぶりつき、舌を這わせる。
達したばかりのアロナは、新たな刺激に弱々しく悶え、首を振っている。
そんな二人の姿をドルバインの優しい眼差しが見下ろしていた。
守っていかなければならないものを抱えるたび、ドルバインは自身に厳しくならなければならなかった。
ところが、この二人を手に入れてからは、その重荷が増した半面、それに対する報酬的なものを得られるようになった。
人生で味わうことは出来ないだろうと諦めてきた最高の喜びだ。
心を満たす愛と信頼、それから究極の肉体的な悦楽。
二人といると、心と体の全てが満たされる。
ドルバインは上着まで着こむと、装備を固め、寝室の扉に手をかけた。
「そろそろ冬になる。お前達は例年通り、秘密の会の従業員として早めに別荘に来て準備してくれ」
「え?!」
まだ淫らな気持ちを楽しんでいた二人は、一気に現実に引き戻され驚きの声を上げた。
「まだやるのですか?貴族の方々はさすがにもう来ないのでは?」
国法で禁じられている不貞行為を存分にやりまくる会の存在は守られたが、さすがに危険な行為だとわかったはずだ。
家名を辱める行為を嫌う貴族たちが参加するとは考えにくい。
「寝取られ村の視察や、そうした文化を理解するといった実験的な施設とした。そこはどうとでもなるが、参加者は夫婦限定とした方がいいかもしれないな。しかし騎士達の中には独身主義者も多いからな。まぁ、そこは俺がうまくやることだ」
今回のことで、二人が秘密の会に関わりたくないと思っている可能性を考え、ドルバインは問いかけた。
「無理にとは言わない。どうする?」
「行きます!お給料を当てにしてこの村はいろいろ前倒しで買い物をしたがるので、絶対に必要です!」
アロナの発言に、カインは苦笑した。
「ドルバイン様がすごいお金を持ってきてくださった。お金の心配はいらないよ」
「それはお前の物だぞ、カイン。村のためではなく、お前達が使うべきだ」
ドルバインが忠告する。
孤児だった二人は、村に育ててもらった恩を返そうと、給料のほとんどを寄付に回してしまうのだ。
アロナは顔を赤く染め、目を伏せた。
「カイン、お金の為と言わせてよ。お金目当てじゃないと言ったら、他の人と寝たいという理由だけで、働きに行くみたいじゃない」
そんな女心が隠れていたとは知らず、カインはアロナを抱きしめた。
「それでもいいのに。俺は君の愛を疑ったことはない。君にも楽しんでほしいと思っている」
ドルバインの主催する会であれば、多少危険なことがあっても二人は働きに行きたいのだ。
心から慕うドルバインの役に立ちたいのだから。
二人の深い信頼を感じたが、ドルバインは相変わらずの無表情で頷いた。
「では頼んだぞ」
二人の見送りを待たず、ドルバインはさっさと寝室を出て扉を閉めた。
残された二人は玄関の扉が閉まる音を聞き、顔を見合わせた。
すぐに窓に飛びついたが、馬蹄の音はもう遠ざかっている。
とんでもない速さで帰ってしまったドルバインに、二人は別れの言葉も言えなかった。
「お風呂に入ろうかな……」
ぽつりとアロナが呟いた。
寝室にはランプが一つしかない。
外は真っ暗で、お湯を沸かすのも大変だ。
「明日の朝にしよう。アロナ、これからしなければならないことがある」
真剣な表情で迫るカインに、アロナは困ったように微笑みかけ寝台に戻った。
カインは他の男に抱かれたあとのアロナの体が大好物なのだ。
「きれいだよ、アロナ……」
甘い声で囁きながら、カインはランプの灯を落とし、アロナの体に覆いかぶさった。
感情を表に出すことのないドルバインが、珍しく激しい交わりを見せていた。
アロナの体に貪るような口づけを這わせ、唾液を泡立てるような口づけを繰り返し、その体を何度もひっくり返し、隅々までも撫でまわし舌で嬲った。
大きく股間を開かせ、カインの前で犬のようにしゃぶってもみせた。
アロナは甘い嬌声を上げ続け、身をよじって強すぎる刺激から逃げようとしたが、屈強な男の力から逃げられるわけがない。
カインは、まさに野獣に襲われているかのような妻の姿を、目を輝かせて見つめていた。
その目には感動の涙が浮かんでいた。
男としての喜びの全てを奪われ、去勢された犬のような気分を味わい、あまりの惨めさに深く傷ついたカインは、今こそ完全に自身の男が復活したと実感出来ていた。
妻を寝取られることに興奮を覚える性癖のカインにとって、男なのに妻を抱けないその惨めさこそが男としての喜びだった。その懐かしい満ち足りた興奮と感情に浸り、カインは幸福な吐息をついた。
この感動は、愛と信頼がなければ味わえないものだとカインは知っていた。
ドルバインはアロナの両足を高く持ち上げ、アロナの体を折り曲げると、カインに自身の男性器を見せつけ、アロナの中に入れたいかと問いかけた。
カインはもちろんですと答え、大切な妻の女の部分を夫自ら開き、ドルバインの肉棒が入りやすいように準備した。
その光景はあまりも美しく、心揺さぶられるものだった。
カインは横に回り、アロナがどんな顔でドルバインに抱かれているのか確かめた。
甘い声を上げ、顔を赤くして気持ちよさそうに目を閉じている。
ドルバインの体が大きい為、アロナが下にくると潰されてしまいそうなほど華奢に見える。
快感に喘ぎながら、アロナが薄く目を開け、カインの姿を探す。
その瞳にカインが映ると、アロナがほっとしたように微笑む。
アロナの喜びと感動に浸った表情を見ていれば、カインも自分が幸せな顔をしているのだとわかる。
「アロナ、きれいだよ。とてもきれいだ」
カインの股間は大きく膨れ、ぽたぽたと惨めな汁を落としている。
美しく、愛しい妻の中にはカインの物よりずっと立派な物が入っている。
大胆な動きで何度も楔のようにアロナの中に押し込まれるそれは、妻を気持ちよさそうに喘がせる。
再び後ろに回り、カインはその結合部を、涎を垂らしながら眺めた。
耐えきれず、カインはその結合部に近づき、舌で舐めた。
「ああっ」
アロナの淫らな声が上がり、カインは乳首を立たせながらまた数回舐める。
ドルバインの逞しいものと、アロナの柔らかく締め付けている入り口は、永遠に見ていたくなるほど淫らで、美しいものだとカインは感じていた。
剛毛に包まれたドルバインの股間は、やはりグロテスクで男臭いものであり、男同士の交わりを嫌悪してしまうカインには、美しいとは思えないはずだったが、ドルバインの裸体に関してはそうとも限らなかった。
心から尊敬している男の体は、全てが完璧に思える。
アロナをもっと気持ち良く抱いて欲しいと思い、気持ちを込めて愛撫してしまう。
男の愛撫をドルバインがどう思っているかはわからないが、ドルバインは多少の不快感は気にせず受け入れる。
忍耐強く、他人に寛容な素晴らしい人格者だ。
カインはその尊敬の念を込め、ドルバインの尻に顔を埋め、その穴にまで舌を這わせた。
二人にもっと気持ち良くなってもらいたい想いだけではなく、夫の立場でありながら、妻を抱いている男を愛撫している惨めな行為に対する興奮も心の中に存在している。
激しいドルバインとアロナの交わりを間近で見つめ、カインは恍惚とした顔で腰を振り始めた。
舌でドルバインの尻や二人の結合部を舐めながら、自分の股間を必死にこすりあげる。
「あ……あっ……あっ……」
男らしからぬ情けない声が漏れる。
ドルバインの動きもさらに激しくなり、アロナの中に深く沈み込み、肉同士がぶつかる音が強くなってきた。
カインは結合部から離れ、アロナの顔を見に行く。
床に四つん這いになり、股間を床にこすりつけながら、その汗に濡れる苦し気な顔を見て、カインは感嘆の声を漏らす。
「アロナ、きれいだよ……」
その表情が達する直前であることをカインは知っている。アロナの手がシーツを強く握りしめ、体をのけぞらせ、引き裂かれるようなか細い悲鳴を上げる。
その甘美な響きをカインも腕の中で聞いたことがある。
その瞬間、アロナの体は蕩け、中はびくびくと蠢き、男の物をさらに締め付けさらに強い快感を引き出すのだ。
さすがにドルバインも蕩けた顔をするのではないかと、カインは視線を向けたが、ドルバインは相変わらずの無表情でひたすらその行為を続けている。
逞しい腰の動きも完璧に計算されているかのように、アロナを追い込み、自身の快楽を後回しにアロナを喜ばせている。
ドルバインの髭に覆われた顔がアロナに近づき、アロナの唇を激しく奪った。
舌を絡め、唇を噛むようにしゃぶり、離れてはまた貪り、アロナの口周りを唾液で濡らしていく。
刃物のように鋭いドルバインの目は、じっとアロナの顔を見つめている。
その心を外に明かすことは決してしないが、ドルバインの心は、ひたすらにアロナの心を求めてその肉体を抱いていた。
口づけを繰り返し、喉元まで込み上げる言葉を飲みこみ続ける。
人妻相手に愛しているとは言えない。
どれだけ欲しくても、夫を愛するアロナの心は手に入らない。
夫よりももっと強く求め、夫よりももっと激しく感じさせ、夫の体より良いと言わせるほどその体を抱き続ける。
それがドルバインの愛の形だ。
アロナの乳首を指先で擦り、その首筋に強く吸い付く。
その瞬間、アロナは体を震わせ、泣きながら強すぎる刺激に耐えるように顔を歪めた。
肉食獣につかまったウサギのように、成す術もなく抱かれ、絶頂を味あわされているアロナの姿に、カインは自身の股間をさらに激しく床に擦り付けた。
夫のくせに最も惨めな達し方をしなければならない。
その興奮が止まらない。
出ると、思った瞬間、残忍な声が響いた。
「カイン、お預けだ」
やはりこの方はわかっているのだとカインは感激する。
最高に気持ち良い言葉だった。
「ああああああっ……」
苦悶し、体をよじらせ、かろうじて達することを我慢したカインは、上半身を床に落とし、舌を出して淫らな息遣いでアロナを見上げる。
脳みそまで蕩けてしまいそうな夫の淫らな表情を、アロナはドルバインの腕の中から見ていた。
「気持ちいいの?カイン」
「最高だ……」
本来のカインの姿に、アロナもほっとして微笑んだ。
ドルバインがそんなアロナの頬を引き寄せ、深く唇を重ねる。
夫からまさに妻を奪う行為に、ドルバインも興奮しているが、それは表に出さない。
無言でアロナを強く抱きしめ、ドルバインは心に呟く。
――愛している……
封じられた言葉を、アロナは心で聞いていた。
ドルバインに触れられるたび、アロナはその開かれた心を感じてきた。
愛を受け入れることは出来ないが、ドルバインを夫の次に大切に思っている。
不思議な三角関係だが、その関係は三人にとって完璧な形だった。
「カイン、後始末がしたいか?」
体を離したドルバインは、もう床に落ちたズボンを拾い上げていた。
「はい!」
カインは飛び起き、アロナの股間に飛びついた。
他の男の物で汚されたそこにしゃぶりつき、舌を這わせる。
達したばかりのアロナは、新たな刺激に弱々しく悶え、首を振っている。
そんな二人の姿をドルバインの優しい眼差しが見下ろしていた。
守っていかなければならないものを抱えるたび、ドルバインは自身に厳しくならなければならなかった。
ところが、この二人を手に入れてからは、その重荷が増した半面、それに対する報酬的なものを得られるようになった。
人生で味わうことは出来ないだろうと諦めてきた最高の喜びだ。
心を満たす愛と信頼、それから究極の肉体的な悦楽。
二人といると、心と体の全てが満たされる。
ドルバインは上着まで着こむと、装備を固め、寝室の扉に手をかけた。
「そろそろ冬になる。お前達は例年通り、秘密の会の従業員として早めに別荘に来て準備してくれ」
「え?!」
まだ淫らな気持ちを楽しんでいた二人は、一気に現実に引き戻され驚きの声を上げた。
「まだやるのですか?貴族の方々はさすがにもう来ないのでは?」
国法で禁じられている不貞行為を存分にやりまくる会の存在は守られたが、さすがに危険な行為だとわかったはずだ。
家名を辱める行為を嫌う貴族たちが参加するとは考えにくい。
「寝取られ村の視察や、そうした文化を理解するといった実験的な施設とした。そこはどうとでもなるが、参加者は夫婦限定とした方がいいかもしれないな。しかし騎士達の中には独身主義者も多いからな。まぁ、そこは俺がうまくやることだ」
今回のことで、二人が秘密の会に関わりたくないと思っている可能性を考え、ドルバインは問いかけた。
「無理にとは言わない。どうする?」
「行きます!お給料を当てにしてこの村はいろいろ前倒しで買い物をしたがるので、絶対に必要です!」
アロナの発言に、カインは苦笑した。
「ドルバイン様がすごいお金を持ってきてくださった。お金の心配はいらないよ」
「それはお前の物だぞ、カイン。村のためではなく、お前達が使うべきだ」
ドルバインが忠告する。
孤児だった二人は、村に育ててもらった恩を返そうと、給料のほとんどを寄付に回してしまうのだ。
アロナは顔を赤く染め、目を伏せた。
「カイン、お金の為と言わせてよ。お金目当てじゃないと言ったら、他の人と寝たいという理由だけで、働きに行くみたいじゃない」
そんな女心が隠れていたとは知らず、カインはアロナを抱きしめた。
「それでもいいのに。俺は君の愛を疑ったことはない。君にも楽しんでほしいと思っている」
ドルバインの主催する会であれば、多少危険なことがあっても二人は働きに行きたいのだ。
心から慕うドルバインの役に立ちたいのだから。
二人の深い信頼を感じたが、ドルバインは相変わらずの無表情で頷いた。
「では頼んだぞ」
二人の見送りを待たず、ドルバインはさっさと寝室を出て扉を閉めた。
残された二人は玄関の扉が閉まる音を聞き、顔を見合わせた。
すぐに窓に飛びついたが、馬蹄の音はもう遠ざかっている。
とんでもない速さで帰ってしまったドルバインに、二人は別れの言葉も言えなかった。
「お風呂に入ろうかな……」
ぽつりとアロナが呟いた。
寝室にはランプが一つしかない。
外は真っ暗で、お湯を沸かすのも大変だ。
「明日の朝にしよう。アロナ、これからしなければならないことがある」
真剣な表情で迫るカインに、アロナは困ったように微笑みかけ寝台に戻った。
カインは他の男に抱かれたあとのアロナの体が大好物なのだ。
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