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橋爪 裕翔
第六話
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貮百免冬華 視点
私は貮百免家の長女、貮百免冬華ですわ。
突然の暴露になってしまいますが実は私、腐女子なんですの。私の部屋には家族に内緒で集めたボーイズラブ漫画がたくさんあるんですのよ
と、まぁこの話は今は関係ないですわね
私が言いたいのは桜田門学院にも同じ腐女子がいたという事ですわ!
その方々は白金麗花さんと一条晴美さんですわ。何故私がこのお二人を腐女子だと分かったかと言うと、あれは入学式の帰りの出来事でしたわ
◆◇◆
高校の入学式とクラスでのホームルームが終わり、冬華は学校を出て貮百免家の車に乗りこみとあるショッピングモールへと向かっていた
「お嬢様、あまり寄り道はお控え下さいよ。旦那様に怒られるのは私なんですから」
貮百免家の使用人で唯一冬華の趣味を知る人物である川添という名の女性運転手がそう言った
「うふふ、申し訳ありませんわね。でも私はこれだけは諦められませんの!」
「はぁ、もしお嬢様を勝手にショッピングモールに連れて行っている事がバレたら私はクビですよ」
「そんなに心配しなくても大丈夫ですわよ」
そんな会話をしているうちに車はショッピングモールの駐車場に止まり冬華は急ぎ足で専門店エリアに向った
「お、お待ちください!お嬢様!」
「川添!早くしなさい!売り切れてしまったらどうするのです!」
「だからといって貮百免家のご令嬢たるお嬢様が走って良い理由にはなりません!」
冬華は川添の制止を無視してショッピングモールのエスカレーターを早足で駆け上がり三階にある本屋に入店した
「さぁ、早くしませんと」
「お待ちください~!」
冬華は慣れた足取りでボーイズラブの本が置いてあるエリアに行き、目当ての本を見つけてそれを手に取ろうと手を伸ばす
しかし、あと少しで届きそうなところで両隣の女性の手とぶつかってしまう
「あっ、すみません」
「い、いえ、こちらこそ申し訳ありません」
「あっ、ごめんなさい」
冬華を含んだ三人の女性はほぼ同時にそういった
そして、相手の顔を見て冬華は驚愕した
「貴方達は、白金さんと一条さんですの!?」
「貮百免冬華さんに一条晴美さんですか!?」
「貮百免冬華さんに白金麗花さん!?」
三人は本屋の中であることも忘れて大声で叫んだ
「「「お嬢様!」」」
すると後ろに控えていた各家の三人の使用人が静かにするように咎める
「ま、まさかお二人共……その…衆道がお好きなんですの……?」
「まさか、貮百免さんもですか……?」
「ゲームの中にもBL好きがいるなんて、感激!」
◆◇◆
そんこんなで意気投合した私たちはこれまでずっと一緒の学校だったにも関わらず、初めて高校生になって喋って仲良くなったのですわ
それから学校でもよく話すようになった私たちはある方々をターゲットにしましたの。それは西蓮寺恭介様と西条誠様ですわ!
この二人はどうにも距離が近いんですの。男同志の密着ってレベルではございませんわ!
あれは絶対に私の好きなヤツに違いありませんわ!
そんな時ですの、私はゴールデンウィークに西蓮寺様の別荘にお邪魔出来ることになりましたのよ。これは西蓮寺様の従姉妹である麗花の提案ですの。なんと素晴らしい……!
ということで我がエポナ・テクノロジーズ社の名にかけて最高品質の電子機器をお土産として西蓮寺様の別荘に行くことになったのですわ!
うふふ、どんな事が起こるのか今からすごく楽しみですわ!
──────────────
今回は『貮百免冬華 視点』でお送りしました!
彼女を含めた女子三人はこれからサポートキャラとして重要になりますので是非彼女達にも注目して読んで頂けると幸いです笑
ちなみに貮百免家は世界第三位のスマートフォンシェアを誇る大企業、エポナ・テクノロジーズ社を運営する一族です
私は貮百免家の長女、貮百免冬華ですわ。
突然の暴露になってしまいますが実は私、腐女子なんですの。私の部屋には家族に内緒で集めたボーイズラブ漫画がたくさんあるんですのよ
と、まぁこの話は今は関係ないですわね
私が言いたいのは桜田門学院にも同じ腐女子がいたという事ですわ!
その方々は白金麗花さんと一条晴美さんですわ。何故私がこのお二人を腐女子だと分かったかと言うと、あれは入学式の帰りの出来事でしたわ
◆◇◆
高校の入学式とクラスでのホームルームが終わり、冬華は学校を出て貮百免家の車に乗りこみとあるショッピングモールへと向かっていた
「お嬢様、あまり寄り道はお控え下さいよ。旦那様に怒られるのは私なんですから」
貮百免家の使用人で唯一冬華の趣味を知る人物である川添という名の女性運転手がそう言った
「うふふ、申し訳ありませんわね。でも私はこれだけは諦められませんの!」
「はぁ、もしお嬢様を勝手にショッピングモールに連れて行っている事がバレたら私はクビですよ」
「そんなに心配しなくても大丈夫ですわよ」
そんな会話をしているうちに車はショッピングモールの駐車場に止まり冬華は急ぎ足で専門店エリアに向った
「お、お待ちください!お嬢様!」
「川添!早くしなさい!売り切れてしまったらどうするのです!」
「だからといって貮百免家のご令嬢たるお嬢様が走って良い理由にはなりません!」
冬華は川添の制止を無視してショッピングモールのエスカレーターを早足で駆け上がり三階にある本屋に入店した
「さぁ、早くしませんと」
「お待ちください~!」
冬華は慣れた足取りでボーイズラブの本が置いてあるエリアに行き、目当ての本を見つけてそれを手に取ろうと手を伸ばす
しかし、あと少しで届きそうなところで両隣の女性の手とぶつかってしまう
「あっ、すみません」
「い、いえ、こちらこそ申し訳ありません」
「あっ、ごめんなさい」
冬華を含んだ三人の女性はほぼ同時にそういった
そして、相手の顔を見て冬華は驚愕した
「貴方達は、白金さんと一条さんですの!?」
「貮百免冬華さんに一条晴美さんですか!?」
「貮百免冬華さんに白金麗花さん!?」
三人は本屋の中であることも忘れて大声で叫んだ
「「「お嬢様!」」」
すると後ろに控えていた各家の三人の使用人が静かにするように咎める
「ま、まさかお二人共……その…衆道がお好きなんですの……?」
「まさか、貮百免さんもですか……?」
「ゲームの中にもBL好きがいるなんて、感激!」
◆◇◆
そんこんなで意気投合した私たちはこれまでずっと一緒の学校だったにも関わらず、初めて高校生になって喋って仲良くなったのですわ
それから学校でもよく話すようになった私たちはある方々をターゲットにしましたの。それは西蓮寺恭介様と西条誠様ですわ!
この二人はどうにも距離が近いんですの。男同志の密着ってレベルではございませんわ!
あれは絶対に私の好きなヤツに違いありませんわ!
そんな時ですの、私はゴールデンウィークに西蓮寺様の別荘にお邪魔出来ることになりましたのよ。これは西蓮寺様の従姉妹である麗花の提案ですの。なんと素晴らしい……!
ということで我がエポナ・テクノロジーズ社の名にかけて最高品質の電子機器をお土産として西蓮寺様の別荘に行くことになったのですわ!
うふふ、どんな事が起こるのか今からすごく楽しみですわ!
──────────────
今回は『貮百免冬華 視点』でお送りしました!
彼女を含めた女子三人はこれからサポートキャラとして重要になりますので是非彼女達にも注目して読んで頂けると幸いです笑
ちなみに貮百免家は世界第三位のスマートフォンシェアを誇る大企業、エポナ・テクノロジーズ社を運営する一族です
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