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ローリ・クレイン。13歳
05 タブレット
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テフル魔法学園の学園長は普段、学園敷地内にある専用の離れで隠居生活をしている。隠居しているはずなのに暇つぶしに生徒を巻き込むのだから、困ったものだ。
ルシア先輩に連れられて離れに入ると、そのまま建物の中を通り抜け付随の小さな庭に出た。
「おぉ、よく来たなローリ」
庭に設置されたテーブルと椅子。向かい合わせに二つある椅子の内の一脚に腰掛けて、学園長が出迎えてくれた。
椅子が二つ…。その時点で分かったけど、ここまで一緒に来てくれたルシア先輩が学園長に向けて一つお辞儀すると、そのまま庭を後にしてしまった。すれ違いざまに優しく微笑んでくれたけど、学園長と2人きりにされるのは流石に緊張する。
「取って食いはしないから、まぁ掛けなさい。お茶とお菓子もあるぞ」
「はぁい…」
年齢を感じさせるしゃがれた声をのんびりと掛けられた。
正直言ってルシア先輩には一緒にいてほしいけど、これから話す事を思えば無理なんだろうなと諦めて、言われた通りに座る。
「まずは【記憶の魔法】にて、知識の継承おめでとう」
「…おめでとう、なんですか?」
「ほほほ、当然じゃろ? 稀なる事象との遭遇は、危険でない限りは慶事であるべき。お前さんが得た知識は、お前さんを脅かす危険なモノなのか?」
「いいえ…。多分、大丈夫です」
「ならばまず祝してあげなさい、他ならぬ自分自身を。謎や不思議な事を好むお前さんらしくのぅ」
腰こそ曲がっていないけれど、本人曰く現役時代から相当縮んでしまったらしい学園長の身長は1年生女子の私とそう変わらない。こうやって向かい合うと、同じ目線となる。
沢山の皺が刻まれた顔を綻ばせた学園長は慈愛に満ちていて、それを隠す事なく私に示してくれている。こう言うところが生徒思いな教育者であり、困ったさんでも嫌いにはならない大きな理由だ。
「ありがとうございますぅ、学園長先生」
ここに来て初めて、私は自分に起きた事をはっきりと実感できた。
自分にその可能性はないと思っていた、魔法使い最大の謎と不思議がまさに降って来たのだ。
どうしてまず頭を抱えたりしたのだろう。
飛び跳ねて喜ぶところなのに。
それが本来の私なのに。
表情が変わったのだろう、私を見て学園長は笑顔で頷く。
「さて。お前さんが継承したと言う知識は物語と聞いたが、この世界の物か、異世界の物かは分からないと」
「…えぇ、まぁ」
「ふむ、それならば手っ取り早い方法がある。本を出してみなさい。【記憶の魔法】の本じゃ、見たいと思えば簡単に出てくる」
学園長に促されて私は掌を上に向けてかざしてみた。イメージは【記憶の魔法】の授業で私達生徒に見せる為にやってくれた、1年3組の先生のそれ。
すると難なく、【記憶の魔法】が姿を現す。
でも先生の時の本とは違う。
夢で見た、淡く光る板だった。
ーーー…あれ? これって板って言うか…。
夢の中では過ぎりもしなかった板の名称が、当たり前のように、昔から知っていたかのように私の中で芽生える。
思わず首を傾げると、笑みを深めた学園長から問い掛けられた。
「それの、板や石版以外の呼び名が分かるかのぅ?」
その質問に、合点がいく。
ーーーそう言う事かぁ。
「タブレット、ですね」
「そう。【記憶の魔法】で知識を継承した者の本はそのように薄い板となるのじゃが、何故だか、異世界より知識を得し者は共通してそう呼ぶ」
鳥を何故“鳥”と呼ぶのか当たり前過ぎて説明出来ないように、これが“タブレット”だと明確に説明は出来ないけれど私は既に認識している。
きっと異世界での名称なのだろう。
そう理解すると、ルシア先輩についても幾つか腑に落ちる。
ルシア先輩の話では薬草一つとっても異世界とカログリア王国とでは色々と違うそうだ。だからどれだけ高度な薬学と治療知識を得ても、そのままこの世界に流用は出来ないと言う。
まぁ、魔法がある世界とない世界が同じな訳がないのだから当たり前か。『カログリアシリーズ』の作者だって魔法がない世界では出来ない事を描きたくて、執筆し始めたのだし。
その中でカログリア王国の薬草や既存の薬の成分を解析し、知識にある異世界の薬に可能な限り寄せて薬を作り上げたルシア先輩がどれだけ凄いか……知識を得る前の私より、得た後の私の方がその凄さが分かる。
ルシア先輩は異世界の薬に自分の名前ではなく共通して“ジェネリック”と言う名前を付けた。
その名称の意味も、理由も、今の私には理解出来てしまう。
得た情報は情報であって、記憶じゃない。私には私の記憶しかない。
でも、意外と影響は大きそうだ。
「どのような知識でも、得た者の物じゃ。今回ローリが知識を得た事に付いて、しつこく追及しないように通達しておる。今頃行き渡っているはずじゃが、それでも聞いてしまう者はおるじゃろう」
「お心遣い、ありがとうございます。逆の立場なら好奇心に任せて私も聞いてしまうと思うので、責められません」
「目に余るような輩がいれば遠慮なく先生に相談するように。それか自分なりの対策を持つ事じゃ」
学園長が教えてくれた話では、ルシア先輩も知識を得た後は学園内外の人が内容を知ろうとして色々大変だったそうだ。高度な薬学と医療知識では仕方がないのかも。
人の良いルシア先輩は早く知識を役立てようと異世界の薬、効能、病気の症状、治療法を求められるままに惜しみなく語った。でも延々長々と、しかも知識を得たばかりの1年生だったものだから異世界用語そのままに語ったので、聞く側は理解できない。
結果、押し寄せた人は早急に引いて行き、意図せずしてルシア先輩の対策となった。同時にルシア先輩は知識をそのまま流用できない事に気付き、解析や解読に尽力するようになったそうだ。
「教えてくれてありがとうございます。何か考えておきます」
「うんうん。他に何か、ローリから聞いておきたい事はあるかのう? ルシア・ヴァーチュの方が頼りにし易いかもしれぬが」
「いいえっ」
学園長の言葉につい前のめりになる。
学園長を気遣って…ではなく、学園長にこそ力になって欲しいと願っている事があるからだ。
だけどその為には、私が得た知識を多少なりとも開示する必要がある。
「学園長先生…私が、近い未来に大きな戦争が起きると言ったら、学園長先生は信じてくれますか?」
自然と背筋を伸ばしながら私がそう尋ねると、学園長の目がゆっくりと見張られて行く。
「黙示録…」
「え?」
「あぁ、いやいや。…ローリは不思議な事が好きじゃな」
「え…あ、はい」
「ならば国の歴史について一度調べて見るといい」
質問への答えが「歴史を調べよ」とはどう言う事なのか、理解できなくて首を傾げる。歴史の成績は……悪くは、なかったと思う、けど。
私の様子に学園長は一瞬、らしくない苦笑を浮かべた。
「カログリア王国の歴史を見ているとな、時々、時折、何故ここで争いが起きなかったのだろう、事変にならなかったのだろう、と不思議に感じられる分かれ目のような点を見付ける事がある」
例えば英雄と呼ばれる者がいたとする。その経歴を調べると、何故ここで生き永らえられたのか、何故ここで人々を滅ぼすのではなく救えたのか、と不可思議なところがある。
けして歴史には記されない。
だが英雄を英雄とせんとする神懸かった何か。
英雄を救い、導き、支えた何か…誰か。
学園長が言うところの分かれ目が、カログリア王国の歴史には少なからず点在しているのだとか。
うぅ~ん、謎と不思議の匂い。
「歴史の流れとは得てしてそう言うものじゃ。だがその分かれ目に気付く者の中で、まことしやかに囁かれている事がある」
「そ、それは?」
「黙示録。【記憶の魔法】で得る知識の中に、未来について記された預言書があるのではないか、とな」
言われてドキッとする。
「あくまでも黙示録は噂…それも娯楽に近い怪談話のようなものじゃ。本当にその知識を持った者が確認された記録はない」
「それは、何故、なのでしょうか」
「うぅむ、そうさのぅ、考えられるのは2つ。1つは【記憶の魔法】の中身を他人に見せる事はひじょーーーに難しいから。2つ目は黙示録の知識は変化するか否か」
話しながら指を2本立てる学園長に、私は納得した。
私も学園長にどう切り出すか悩んだけど、未来の事を語ってもその証拠は見せられない。学園長は歴史の分かれ目について説明する事で会話の流れを作ってくれたけど、笑われるか嘘つき呼ばわりされる可能性だってあった。
「テフル魔法学園の学園長を務める者には、もし生徒が黙示録を得た時にはこう言うようにと伝えられている言葉がある」
考え込む私へ、学園長の静かな声が降る。
「黙示録が記す時代は一つ。しかし異世界は一つとは限らない」
ザァッと風が通り、庭の草花を揺らした。
ルシア先輩に連れられて離れに入ると、そのまま建物の中を通り抜け付随の小さな庭に出た。
「おぉ、よく来たなローリ」
庭に設置されたテーブルと椅子。向かい合わせに二つある椅子の内の一脚に腰掛けて、学園長が出迎えてくれた。
椅子が二つ…。その時点で分かったけど、ここまで一緒に来てくれたルシア先輩が学園長に向けて一つお辞儀すると、そのまま庭を後にしてしまった。すれ違いざまに優しく微笑んでくれたけど、学園長と2人きりにされるのは流石に緊張する。
「取って食いはしないから、まぁ掛けなさい。お茶とお菓子もあるぞ」
「はぁい…」
年齢を感じさせるしゃがれた声をのんびりと掛けられた。
正直言ってルシア先輩には一緒にいてほしいけど、これから話す事を思えば無理なんだろうなと諦めて、言われた通りに座る。
「まずは【記憶の魔法】にて、知識の継承おめでとう」
「…おめでとう、なんですか?」
「ほほほ、当然じゃろ? 稀なる事象との遭遇は、危険でない限りは慶事であるべき。お前さんが得た知識は、お前さんを脅かす危険なモノなのか?」
「いいえ…。多分、大丈夫です」
「ならばまず祝してあげなさい、他ならぬ自分自身を。謎や不思議な事を好むお前さんらしくのぅ」
腰こそ曲がっていないけれど、本人曰く現役時代から相当縮んでしまったらしい学園長の身長は1年生女子の私とそう変わらない。こうやって向かい合うと、同じ目線となる。
沢山の皺が刻まれた顔を綻ばせた学園長は慈愛に満ちていて、それを隠す事なく私に示してくれている。こう言うところが生徒思いな教育者であり、困ったさんでも嫌いにはならない大きな理由だ。
「ありがとうございますぅ、学園長先生」
ここに来て初めて、私は自分に起きた事をはっきりと実感できた。
自分にその可能性はないと思っていた、魔法使い最大の謎と不思議がまさに降って来たのだ。
どうしてまず頭を抱えたりしたのだろう。
飛び跳ねて喜ぶところなのに。
それが本来の私なのに。
表情が変わったのだろう、私を見て学園長は笑顔で頷く。
「さて。お前さんが継承したと言う知識は物語と聞いたが、この世界の物か、異世界の物かは分からないと」
「…えぇ、まぁ」
「ふむ、それならば手っ取り早い方法がある。本を出してみなさい。【記憶の魔法】の本じゃ、見たいと思えば簡単に出てくる」
学園長に促されて私は掌を上に向けてかざしてみた。イメージは【記憶の魔法】の授業で私達生徒に見せる為にやってくれた、1年3組の先生のそれ。
すると難なく、【記憶の魔法】が姿を現す。
でも先生の時の本とは違う。
夢で見た、淡く光る板だった。
ーーー…あれ? これって板って言うか…。
夢の中では過ぎりもしなかった板の名称が、当たり前のように、昔から知っていたかのように私の中で芽生える。
思わず首を傾げると、笑みを深めた学園長から問い掛けられた。
「それの、板や石版以外の呼び名が分かるかのぅ?」
その質問に、合点がいく。
ーーーそう言う事かぁ。
「タブレット、ですね」
「そう。【記憶の魔法】で知識を継承した者の本はそのように薄い板となるのじゃが、何故だか、異世界より知識を得し者は共通してそう呼ぶ」
鳥を何故“鳥”と呼ぶのか当たり前過ぎて説明出来ないように、これが“タブレット”だと明確に説明は出来ないけれど私は既に認識している。
きっと異世界での名称なのだろう。
そう理解すると、ルシア先輩についても幾つか腑に落ちる。
ルシア先輩の話では薬草一つとっても異世界とカログリア王国とでは色々と違うそうだ。だからどれだけ高度な薬学と治療知識を得ても、そのままこの世界に流用は出来ないと言う。
まぁ、魔法がある世界とない世界が同じな訳がないのだから当たり前か。『カログリアシリーズ』の作者だって魔法がない世界では出来ない事を描きたくて、執筆し始めたのだし。
その中でカログリア王国の薬草や既存の薬の成分を解析し、知識にある異世界の薬に可能な限り寄せて薬を作り上げたルシア先輩がどれだけ凄いか……知識を得る前の私より、得た後の私の方がその凄さが分かる。
ルシア先輩は異世界の薬に自分の名前ではなく共通して“ジェネリック”と言う名前を付けた。
その名称の意味も、理由も、今の私には理解出来てしまう。
得た情報は情報であって、記憶じゃない。私には私の記憶しかない。
でも、意外と影響は大きそうだ。
「どのような知識でも、得た者の物じゃ。今回ローリが知識を得た事に付いて、しつこく追及しないように通達しておる。今頃行き渡っているはずじゃが、それでも聞いてしまう者はおるじゃろう」
「お心遣い、ありがとうございます。逆の立場なら好奇心に任せて私も聞いてしまうと思うので、責められません」
「目に余るような輩がいれば遠慮なく先生に相談するように。それか自分なりの対策を持つ事じゃ」
学園長が教えてくれた話では、ルシア先輩も知識を得た後は学園内外の人が内容を知ろうとして色々大変だったそうだ。高度な薬学と医療知識では仕方がないのかも。
人の良いルシア先輩は早く知識を役立てようと異世界の薬、効能、病気の症状、治療法を求められるままに惜しみなく語った。でも延々長々と、しかも知識を得たばかりの1年生だったものだから異世界用語そのままに語ったので、聞く側は理解できない。
結果、押し寄せた人は早急に引いて行き、意図せずしてルシア先輩の対策となった。同時にルシア先輩は知識をそのまま流用できない事に気付き、解析や解読に尽力するようになったそうだ。
「教えてくれてありがとうございます。何か考えておきます」
「うんうん。他に何か、ローリから聞いておきたい事はあるかのう? ルシア・ヴァーチュの方が頼りにし易いかもしれぬが」
「いいえっ」
学園長の言葉につい前のめりになる。
学園長を気遣って…ではなく、学園長にこそ力になって欲しいと願っている事があるからだ。
だけどその為には、私が得た知識を多少なりとも開示する必要がある。
「学園長先生…私が、近い未来に大きな戦争が起きると言ったら、学園長先生は信じてくれますか?」
自然と背筋を伸ばしながら私がそう尋ねると、学園長の目がゆっくりと見張られて行く。
「黙示録…」
「え?」
「あぁ、いやいや。…ローリは不思議な事が好きじゃな」
「え…あ、はい」
「ならば国の歴史について一度調べて見るといい」
質問への答えが「歴史を調べよ」とはどう言う事なのか、理解できなくて首を傾げる。歴史の成績は……悪くは、なかったと思う、けど。
私の様子に学園長は一瞬、らしくない苦笑を浮かべた。
「カログリア王国の歴史を見ているとな、時々、時折、何故ここで争いが起きなかったのだろう、事変にならなかったのだろう、と不思議に感じられる分かれ目のような点を見付ける事がある」
例えば英雄と呼ばれる者がいたとする。その経歴を調べると、何故ここで生き永らえられたのか、何故ここで人々を滅ぼすのではなく救えたのか、と不可思議なところがある。
けして歴史には記されない。
だが英雄を英雄とせんとする神懸かった何か。
英雄を救い、導き、支えた何か…誰か。
学園長が言うところの分かれ目が、カログリア王国の歴史には少なからず点在しているのだとか。
うぅ~ん、謎と不思議の匂い。
「歴史の流れとは得てしてそう言うものじゃ。だがその分かれ目に気付く者の中で、まことしやかに囁かれている事がある」
「そ、それは?」
「黙示録。【記憶の魔法】で得る知識の中に、未来について記された預言書があるのではないか、とな」
言われてドキッとする。
「あくまでも黙示録は噂…それも娯楽に近い怪談話のようなものじゃ。本当にその知識を持った者が確認された記録はない」
「それは、何故、なのでしょうか」
「うぅむ、そうさのぅ、考えられるのは2つ。1つは【記憶の魔法】の中身を他人に見せる事はひじょーーーに難しいから。2つ目は黙示録の知識は変化するか否か」
話しながら指を2本立てる学園長に、私は納得した。
私も学園長にどう切り出すか悩んだけど、未来の事を語ってもその証拠は見せられない。学園長は歴史の分かれ目について説明する事で会話の流れを作ってくれたけど、笑われるか嘘つき呼ばわりされる可能性だってあった。
「テフル魔法学園の学園長を務める者には、もし生徒が黙示録を得た時にはこう言うようにと伝えられている言葉がある」
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