僕と私の結婚記念日

りーたん

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第2章

メールのやり取り

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祐介「えっと、軽く自己紹介します。名前は祐介です、年齢は22歳で性格はみんなから優しいって言われます。でもホントは少し寂しがり屋で誰かにかまって欲しいって気持ちが大きくてSNSを始めました。ちなみに付き合ってる人は居ないですけど、気になってる人は居ます。こんな僕でよければ仲良くしてください。

祐介にはかつて片思いをしていた瑠花がいた。瑠花と祐介は同じ高校生ではあったが、あまり話すことはなく、卒業してからSNSで再会し、連絡先を交換した後メールでのやり取りをしていたのだった。
美佳「えっ!?祐介さんって私より年上の方だったんだ!!どうしよう...。とりあえず私も自己紹介しないとなぁ。」
美佳「私も自己紹介しますね、名前は美佳です。年齢は17歳で性格はちょっと泣き虫で、すぐに泣いちゃいます。ちなみに私、お付き合いしてる人が居ます。でも、今は訳あって連絡出来ません。こんな私で良ければこちらこそ仲良くしてくださいね、祐介さん。」
祐介「美佳さんって俺より年下かぁ。って学生!?今どきだなぁ。」
祐介はそう思いながら返信した。
祐介「ちなみに僕、こう見えてオタク系男子なんだよね。この歳になってまだオタク続けてるのかよって思っちゃったよね、なんか自分でも思っちゃうけど何かと物集めるのが好きでね星空ミライって知ってるかな?俺この子が好きでさ、ついついぬいぐるみ集めちゃうんだよね。

このメールを送ったあとに祐介は自分のお気に入りである星空ミライのぬいぐるみの写真を送るのであった。
美佳「可愛い~!!ってか祐介さんってオタク系男子だったんだぁ。話してる限りじゃそんな風には見えなかったけど、ちょっと意外だなぁ。」
そう思いながら美佳も返信した。
美佳「祐介さんオタク系男子だったんですね、ちょっと意外です。私も星空ミライは知ってますよ、よく歌とか聞きますから。でも私は歌い手さんの曲をよく聞きます。もちろん星空ミライの曲も聞きますけどね。」
これを見た祐介はこう返信した。
祐介「意外ですよね...この年になってまだオタクなんですもん。あっ、それと俺の事は祐介って呼んでね。あまりさん付けとかは嫌いでね、だから気軽に俊介って呼んで。」
美佳「えっ、でも私年下ですよ?いいんですか?」
祐介「いいよ全然!!気にしないで。それとそんなにかしこまらなくても普通に話してくれればいいからね。」
祐介の優しい一言に美佳の寂しさも徐々に薄れていくのだった。
美佳「分かった。じゃあ私の事も美佳って呼んでね。祐介、私明日学校だから今日はそろそろ寝るね、おやすみなさい。」
気がつけばもう22時を過ぎていたのだった。
祐介「うわっ、やべぇ俺もそろそろ寝ないと。」
祐介「俺も明日仕事だからそろそろ寝るよ、おやすみ。」
こうして、祐介と美佳のメールのやり取り1日目が終わったのであった。
次の日から祐介と美佳はメールのやり取りを続けるのであった。
そして、いつしか祐介は気付かぬうちに美佳の事を気にしていたのだった。
祐介「美佳の彼氏さんはどんな人なの?
?」
美佳「とても優しくて、頼りになる人だったの、でも今は連絡が取れなくて...。

祐介「そうなんだ...なんかごめんな。」
美佳「ううん、全然いいよ。」
祐介と美佳のメールのやり取りはいつしか2人の日課になっていて、気がつけば数日間やり取りしていたのだった。
そして美佳は、ある日SNSでラジオ配信を開始するのであった。もちろん祐介もリスナーとなり参加していた。
祐介はメールのやり取りをしながらリスナーとしてもいたのだが、実は美佳に自分の声を聞かせたことがなかったのだった。祐介はそう思いながら、美佳にこう質問したのだった。
祐介「僕の声聞いてみたくないですか?

この質問に対して、美佳は
美佳「えっ!?気になる!!電話してみませんか?」
と返したのだった。
祐介はとてもドキドキしながら「いいよ。」と返信し、電話をかけた。
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