聖銀の女騎士エルフレイド ー聖教の盾、汚濁の契りー

小林ユキ

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開発の聖域 ―研究用魔導具に弄ばれる、不落の騎士の柔らかな果実―

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「……検分終了。この個体は、もはや人間としての浄化は不可能である」

 枢機卿の冷徹な宣告が、審問所の高い天井に虚しく響いた。
 聖水を浴びせられ、白目を剥いて失神しかけていたエルフレイドの耳に、絶望の言葉が突き刺さる。

「だが、その胎内に宿る魔族の種、および変質した肉体は、魔族の生態を知る上で極めて貴重なサンプルとなる。……これより、検体番号『零号』として、地下特別聖域への収容を命じる」

「なっ……!? 枢機卿、お待ちください! 団長を、エルフレイド様を……『検体』などと!」

 傍聴席で立ち上がったレオンハルトの声も、冷酷な法秩序の前には無力だった。
 彼が見つめる先で、意識を失いかけたエルフレイドの四肢の拘束が解かれ、代わりに重厚な魔導の「首輪」と「手枷」が嵌められていく。

「レオン……ハルト……。助け、て……」

 細い掠れ声で愛弟子の名を呼ぶが、彼女を抱き上げたのは、慈悲深い騎士の手ではなく、無機質な仮面を被った「掃除人」たちの荒々しい手だった。

 地下深く、光の届かぬ「聖域」の最下層。
 そこは、表向きの清廉な教会の姿からは想像もつかない、饐(す)えた臭いの漂う湿った石牢だった。

「……ここが、貴公の新しい『神殿』だ。存分に、聖教国のためにその肉を捧げるがいい」

 冷たい石の台に、再び四肢を広げた状態で固定される。
 引き裂かれたままのシュミーズ。剥き出しになった、魔族の指跡が鮮明に残る豊かな胸。
 
 そこへ、研究員を名乗る神官たちが、次々と「研究用」の魔導具を運び込んできた。
 ある者は、彼女の胸の先端を常に刺激し続けるための吸い出し器を。
 ある者は、胎内の魔種を活性化させるための、どす黒い液体が詰まった管(くだ)を。

「ひ……っ、あ……。あああぁぁぁっ!!」

 魔導具が彼女の敏感になりすぎた柔肉に触れた瞬間、エルフレイドの体は激しく跳ねた。
 オークたちの蹂躙とはまた違う、理詰めで、執拗で、逃げ場のない「管理された快楽」が彼女を襲う。

 かつては剣を握り、民を守ったその手は、今や冷たい鉄の鎖に繋がれている。
 かつては祈りを捧げたその胸は、今や魔族の種を育むための、そして神官たちの歪んだ好奇心を満たすための「苗床」として、絶え間なく淫らに脈動し続けていた。

「ああ……神よ……。私は、……私は……っ!」

 絶叫は厚い石壁に遮られ、誰に届くこともない。
 暗闇の中、彼女のお腹の淫紋が、さらなる「熱」を求めて赤黒く輝きを増していく――。

 ----

 地下聖域。そこは神の栄光が届かぬ、湿った肉欲と魔導の実験場。
 レオンハルトは、血の滲むような想いで手に入れた隠し通路の鍵を使い、ついに彼女が幽閉されている最深部の房へと辿り着いた。

「団長……! 今、お助けに……」

 だが、鉄の扉を開けたレオンハルトが目にしたのは、彼の記憶にある「気高く美しき聖騎士」の姿ではなかった。

 青白い魔導灯に照らされた石牢の端。エルフレイドは、人間としての尊厳を剥ぎ取られた無惨な姿で吊るされていた。
 四肢は革張りの拘束具で広げられ、かつて白銀の鎧に包まれていた白皙の肌は、今や数多の「研究」の痕跡で埋め尽くされている。

「あ……、ぅ……。れ、おん……?」

 虚ろな瞳がレオンハルトを捉える。
 だが、その声は以前のような凛としたものではなく、常に喉の奥を熱く焼かれているような、淫らな震えを含んでいた。

 何よりレオンハルトの理性をかき乱したのは、彼女の「胸」の変貌だった。
 研究用の吸引器によって執拗に開発され続けた結果、その双丘は以前よりもさらに豊かに、そして病的なまでに張り詰めている。
 聖なる浄化水の代わりに、今は怪しく光る魔導液が管(くだ)を通じて彼女の先端へと注ぎ込まれ、彼女が呼吸するたびに、その柔肉は逃げ場のない快楽を求めて波打っていた。

「団長……ひどい……こんな、こんな体にならされて……」

 レオンハルトは駆け寄り、彼女を拘束具から解こうとした。
 しかし、震える手が彼女の熱を帯びた肌に触れた瞬間――エルフレイドの口から、雷に打たれたような嬌声が漏れた。

「ひぁっ……! あ、あぁぁっ! だ、め……そこ、は……魔力が……っ!」

 レオンハルトは凍りついた。
 ただ触れただけだ。それなのに、憧れの人は、魔族の種を宿した下腹部の淫紋を激しく明滅させ、あられもなく腰を跳ねさせたのだ。
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