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夢のお姉さんとオネェさん 1話
しおりを挟む「まお、どっかいっちゃうの?」
「うん...ふうちゃんごめんね...代わりにこれ作ってきたんだ!」
「なにこれ?」
「僕とふうちゃんが離れていても、ずっと一緒っていう印!」
「かわいいね...ありがと、大切にする。」
「まお、行くわよ~!」
「僕もう行かなきゃ!またここに絶対戻ってくるからね!」
「待って!まお!まおー!!」
「夢か...」
私はいつも夢で誰かを追いかけている...綺麗な後ろ姿のお姉さん
でも今日は違った。小さい頃、突然引っ越していった仲のいい隣の家の男の子、舞桜が引っ越した時の夢を見た。
まおにもらった舞桜とお揃いの手作りのネックレス、今もここにある。
こどもが作った手作り感のあるネックレス...
今では、キーホールダーにしてずっとつけている。
「いつかって、いつよ...まおぉ会いたいよぉ...」
学校には、みんなまだ来てないか...
まぁいつものことだけど。
私は毎日早く起きてしまう。だから、いつも何もすることがないから学校にも早く行く。
これは、高校2年生になってからだ。
夏休み終われば少しは治ると思ったが、2学期早々早く起きてしまった。
だから、早く起きる分、家で寝てないからいつも学校で寝て...
「お姉さんまたどこか行っちゃうの」
「ふうちゃん、もうすぐ会えるよ」
「どういうこと?」
「またね。ふうちゃん」
「お姉さん待ってー!!」
ガタッ!!
「あ...」
また寝てしまってた?
「いまい~またお姉さんの夢か~?いい加減、家でしっかり寝ろよなー」
「いつもお姉さーん!だってよ」
「お前ら、やめろ。今井も寝ないようにな。」
「は、はい」
先生に注意を受けてしまった。
寝言を言って起きてしまうから、いつもクラスの男子にバカにされてしまう。
だけど、ほぼ毎日こうやって寝てしまう。
そんな時、背中をツンツンされた。
「おはよ、風花」
「かよ~おはよう」
彼女は高1の頃、仲良くなった渋谷果代。
果代が女子達に悪く言われているのを見て、イラついたからその女子たちを退治した後、2人でいろいろ話したら、結構話が合って、友達になった。
「ねえ、風花眠ってる場合じゃないよ」
「ん?」
「転校生さんがめちゃくちゃ風花のこと見てるよ」
「てんこうせい?...」
私は、果代に言われて前にいる転校生の存在に気づいた。
なぜか私はその転校生に会うのが初めてな気がしなかった。
それと少し夢に出てくるお姉さんに似てる気もした。
「ふうちゃん?」
「その呼び方するのって...」
「やっぱりふうちゃんだ!!」
私のことを「ふうちゃん」と呼ぶのは2人だけ...
夢に出てくるお姉さんと...
「まおだよ!!菊池舞桜!!こんな感じになったから分かんなくなっちゃったかな?」
「はぁ???まお????」
「ほら!このネックレス!覚えてるでしょ?」
舞桜が首にかけてるネックレスを見えるように出してきたとき、
私よりもなぜか果代のほうが先に反応した。
「そのネックレスって風花がキーホルダーにしてる…」
「やっぱりそうよね~ふうちゃんがつけてるキーホルダー見間違いじゃないわよね?」
「それで~風花のことじろじろ見てたってわけか」
「じろじろなんて人聞き悪いわね!もう失礼しちゃうわ!!」
舞桜と果代の掛け合いの間に入って何か自分も言おうと思ったけど、舞桜のオネェ口調にびっくりしすぎて何も言えなかった。
その時...
「はいあい~もう思い出話だか何だかわからない話はその辺にして~とりあえずホームルーム終わるぞ~」
と担任が2人の会話を終わらせた。
「ってことで、今日からみんな菊池とも仲良くするんだぞ~」
「は~い」
「あと、今井」
「は、はい?」
「お前菊池と知り合いなら、学校の事とかいろいろ教えてやれよ」
「え゛」
「あい、ホームールーム終了!解散!!時間ないから、号令なし!!」
またまたびっくりしすぎて変な声が出てしまった...
もう帰りたい...それかこのまま死にたい
「ふうちゃん!!よろしくね!あたし、ふうちゃんと結ばれるためにこの街に戻ってきたから」
「結ばれるため!?」
急に私の前に現れたあの舞桜は、昔と変わらない可愛い笑顔で、微笑んだ。
オネェになってるけど!
「な、何言っての?急にいなくなってどんだけ会いたいって思ったか...って何言ってんの私!!」
「ふ~んあの学校中で怖がられてる風花がねぇ」
「果代!からかわないでよ!で、なんで舞桜は泣きそうになってんの!」
「だって...だってぇ...」
舞桜は号泣しそうな勢いで泣き始めた。
「うわぁまた今井さん人泣かせてる」
「しかもあの人って転校生じゃなかったっけ?」
クラスの子や廊下を歩いている通りすがりの子達が噂をしている。
周りの他の生徒たちに勘違いされてしまった。
もうほんとにこんな学校生活いやだ~。
「とりあえず、泣き止んでよ!ほ、ほら!1時間目ももう始まるし」
「じゃあ、授業終わったら、たーっくさんお話ししようね!ふうちゃん!!」
「はい、はい」
そう言って、舞桜は用意された席に行った。
「いいの?風花」
「何が?」
「言われるがままに返事してたけど?」
「はっ!しまった...」
少し舞桜と再会できたことが嬉しくていつの間にか私は、いつもの私じゃなくなっていた。
正直、ほんとに嬉しかった。
会えたことも舞桜もあのネックレスを持っていたことも...
「風花!とりあえず授業、授業!」
「うん、そうだね」
今日からそばに舞桜がいる毎日が始まる。
オネェになった舞桜との毎日が...
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