君がいる今

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君がいる今 4話

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―あらたー

俺は、高校に入って初めての部活なのに2年生や3年生と一緒にゲームができた。
でも、まだ先輩たちには負けている。
それにこのままだとあのアキラとかいうやつにも抜かれてしまう。
なぜか、それだけは絶対に嫌だ。
「おーい!!あらたー!!」
後ろからつとむの声が聞こえてきた。
「あれ?つとむまだ学校にいたのか?」
「うん、ちょっと漫研の見学が楽しくて…」
「そっか、つとむ漫研に入るのか~」
「そういえば、南さんが…」
「ん?柏木さんがどうした?」
「あ、えっと南さんがサッカー部のマネージャーになるって…力強く言ってたよ!それで、サッカー部のマネージャーさんにいろいろ聞いてたよ」
「ふ~ん」
つとむは何かを隠している気がしたけど、俺はあえて何も聞かなかった。
柏木さんがて言っていたし、隠していることは、別に俺には関係ないだろう。
そう思いながら、つとむに適当な返事をした。
「あのさ、新太」
「ん?」
「南さんと美稀さんと同じクラスのアキラくんのことどう思う?」
つとむは俺にアキラのことを聞いてきた。
なぜ聞いてきたのか。
少し気になった。
「俺は、なんか同じサッカー部だから、負けたくないって今日のゲームで思った。あと…」
アキラの存在が、なんか…こう…
「あと?」
「なんかイラつく!!も~なんか分かんねぇ~」
俺は、今の気持ちがよく分からなくて、叫んでしまった。
「へ?あらたが壊れた」
「だってなんか、なんかムカつくし、イラつくし、ほんと柏木さんになんか合図出してて、チャラすぎて…」
「ぷぷぷっ!」
俺がアキラに対する今の思いをつとむに言うと、珍しくつとむが爆笑し始めた。
何が面白いのか全く理解ができなかった。
「なんでずっと笑ってんだよ!!」
「だって、あらたが鈍感すぎるんだもん!」
「お前みたいなやつに言われたくないわ!」
「おとなしい陰キャの僕でもちゃんとわかるよ」
ドヤ顔で、俺に対抗して、答えてきた。
「だから何がわかってんだよ!」
「ひみつ~」
目の前にいるつとむが、少しいつものつとむには見えなかった。
「お前、ほんとにつとむかよ!」
「ぼくは、僕だよ!」
俺が何を分かってないのか分からないけど、つとむとこうやって話すのは大好きだ。
つとむと話しているときは、俺とつとむの両親に感謝してもいいくらいだ。


楽しく話す帰り道。
つとむは、いつも曲がらないところで、曲がろうとした。
「つとむ、こっちじゃないのか?」
「ちょっと今日は行かなくちゃいけないところがあって」
「は?お前なんだよ~何も教えてくれない上にどっか行くとかさ~」
「ごめんごめん」
「で、どこ行くんだよ」
「それは教えられない」
「くっそ、なんか一気にイラついた」
「ほんとごめん」
「気にしてねーよ!じゃあ、また明日な」
「うん、じゃあね」
何も深くは聞かずに、俺は帰り道へと歩いて行った。
ほんとはとても気になっていた。
でも、親友を信じないのは嫌だから、何も聞かない。
つとむが話してくれるその日まで。





―つとむー

僕は、色々とあらたに隠し事をしてしまった。
新太は鈍感すぎて気づいていなかったけど、新太は南さんのことが気になり始めている。
別にそういう気持ちを持つのは自由だから何も言わない。
でも、それは僕が知ってしまったアキラくんの秘密に深く関連している…

昨日家のおつかいから帰るときに近くの公園に、アキラくんと南さんがいた。
僕は、なぜか2人が話しているのが気になってしまい、隠れて二人の会話を聞いていた。
アキラくんはただのチャラ男ではなく、本当は、悪魔とヴァンパイアのハーフとかいう謎の生物らしい。
二人の話によると南さんは新太のことが好きで、アキラくんは、二人の恋が実らないと二十歳の誕生日に死んでしまうらしい。
あんなすごい秘密を知ってしまった僕は、アキラくんに何かされてしまうのかととても心配になった。
だから、とりあえず新太には言わずに直接アキラくんに会いに行こうと思った。
見た目や性格はあれだけど、アキラくんは話せばわかる人だと思う。
話してもわからないときのために…

「こんにちは」
「お~つとむくん!今日は何を買いに来たのかい?」
「トマトを買いに来ました!」
僕は、行きつけの八百屋にトマトを買いに来た。
「そ~かい、トマトスープでも作るのかい?」
「いえ、高校でできた友達にトマト好きがいるので」
友達でもないし、トマト好きかもわからない。
「じゃあ、たくさん買っていかなくちゃね~はい、どうぞ!」
八百屋のおじさんは、5つもくれた。
「え?こんなにもらっていいんですか!?」
「いいよ~つとむくんだからね~安くしとくよ!」
「ありがとうございます!」

こんだけのトマトがあれば何があっても大丈夫だろう。
あとは、アキラくんの所に行くだけだけど、家がわからな…
あった!!
そこには、アキラ・スーザンという名前がでかく書いてあった。
分かりやすすぎ…
妙になんか緊張してきた。
よし、押すぞ!

ピンポーン

ドアが開いた。
「はーい」
「アキラくん、つとむだけど…」

バン

閉められてしまった…
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