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君がいる今 6話
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―アキラー
俺たちの学校はもうすぐ中間考査が始まる。
高校で初めての中間考査で1年はそわそわしている。
部活も今日から試験休みに入る。
俺もあらたも毎日先輩たちと一緒にゲームをしている。
南ちゃんもマネージャーの仕事に慣れたみたいで、試験休み明けに仕事を覚えているか心配だってみきちゃんに相談していた。
俺はこの試験休みをどう活用するかが問題だ。
普通は試験勉強をしなきゃいけないけど、俺は他の人間たちとは違う。
つとむを活用するか…
あっ…
「おーい!!南ちゃーん!美稀ちゃーん!」
「アキラじゃん!」
悩んでいる先には、南ちゃんと美稀ちゃんの二人が話しながら帰っていた。
「そういえば、アキラってハーフだから英語ペラペラだよね?」
「そだよー」
「絶対嘘だ~」
俺がドヤると南ちゃんは、俺を馬鹿にするように言ってきた。
でも、南ちゃんの言う通り英語が話せるなんて嘘だ。
ハーフって言っても、外国とのハーフではない。
だから話せるわけない…が、そういう設定だから
「ほんとだよ~」
「じゃあ、英語しゃべってみてよ!」
南ちゃんがそういうなら、こっちは
「いくよー!ペラペーラペラペーラ!」
「「は?」」
「ハーフなだけでしゃべれるのは、日本語だけだからねっ!」
ふざけた後に俺は、本当の事を話した。
話せるどころか、英語は苦手だ。
「ね~2人のどっちか英語得意じゃない?」
「運がいいことに南は数学と英語が得意だよー!!」
「え?ほんと!?」
「ちょっ!何勝手に言ってんの!!」
「てへっ!」
「も~う!!」
美稀ちゃんが勝手に話すと南ちゃんは、ほっぺを膨らませた。
もしも新太がこの表情の南ちゃんを見たら、どう思うだろう。
可愛いと思うのか、どうなのか。
プルルル プルルル
電話の音?
「ごめん!私だ」
電話の音は、美稀ちゃんの携帯からだった。
少し不安そうな顔をしながらも、電話に出た。
「もしもし。あ、わかった。すぐ行く。」
「美稀ちゃん、どうしたの?」
「ごめん!勉強の話はまた明日!!2人ともじゃ~ね!」
美稀ちゃんは、走ってどこかへと向かっていった。
「あ、うん」
南ちゃんは、不思議そうに返事をした。
「美稀ちゃんどうしたんだろうね」
「ん~分かんない」
「そんなことよりも新太とはどんな感じ~?」
「そんなことよりって…別に、昨日「明日から試験休みで部活ないけど、お互い試験頑張ろうね!」って言っただけだけど?」
ほう。意外と二人は話せている感じか。
「それって本当は「明日から~あらたくんに会えなくて寂しいけど~また毎日会えるように~勉強頑張るね~」って言いたかったんでしょ!」
「そんなこと思ってないし!!」
「ふ~ん」
思ってないとか怒りながら、少し照れてる。
本当は思ってそうだな、この表情は。
それに、話したって言っても、やっぱり話すの頑張ったって感じかな。
「じゃ、そろそろ俺見てくる」
「見てくるって、もしかして」
「そゆこと!」
俺は羽を出して飛び上がった。
「やっぱり…」
そう、南ちゃんが思った通り俺は、今から美稀ちゃんのところへ行こうと思う。
さっきからなぜか気になってしょうがないんだよな。
南ちゃんは俺を見て完全にその姿で飛んでいくなって顔をしてる。
普通に走ったら、面倒だもんね~
俺はどこかへ向かった美稀ちゃんを探した。
美稀ちゃんが全然見つからない。
走っていったにしても速い気が…
あっ!見つけた!!
赤髪の男と一緒にいる。
声が聞こえねぇ。
もっと近くに行くか。
「美稀!お前に好きな相手がいるのは分かってる。でも、やっぱり俺諦めきれないんだ!」
「かずま…」
かずま?赤髪にピアス…なんかヤンキーっぽいな。
まさか、美稀ちゃんあの赤髪に脅されてるとか!?
「俺、何度振られてもお前のことが好きだ!あの人みたいに美稀を泣かせたりしねぇ…だから…」
どうやら、赤髪くんは、美稀ちゃんが好きで、美稀ちゃんはみなとさんが好きなようだ。
「そういうところがあの人と、みなとさんと違うの!」
「じゃあ、あの人みたいな人になればいいのかよ!」
「だから、そういうことじゃないって!」
「そっか、それなら俺」
ま、まさかあいつ無理やり美稀ちゃんにキスしようと…
「何考えてんの!」
これは、止めないと!
と思った瞬間。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ」
かずまが、何かに包まれ、叫んだ。
あれは、黒い影…
みなとさん!?
二人の前に現れたのは、みなとさんだった。
「かずまお前、また何かしてたのか?」
「みなとさん…」
不安そうにみなとさんを見つめる美稀ちゃん。
「俺はただ…」
「好きな人が自分の彼女にならないからって、そんなことしてもいいと思ってるのか?」
「それは…」
「かずまならわかるはずだ。こんなことしないで、正々堂々美稀ちゃんに思いを届けろ!」
「…」
強い言葉を投げかけられ、かずまは、俯いた。
「かずま?」
「やっぱ、みなとさんかっこいいっす!!!俺もみなとさんみたいな人になって、美稀が俺のことを好きになるまで
正々堂々美稀にぶつかっていこうと思います!!」
「は?別にそういうことじゃ…」
バカみたいな立ち直りに、二人は、呆れた。
当の本人は、それに気づかずやる気満々だけど。
「なぁ、美稀?」
「な、何よ?」
「俺、ケンカもやめて、みなとさんみたいな美稀好みの男になってやるからな!そして、昔約束したあの場所で結婚式挙げような!!」
「別に挙げないし!そんな約束してないし!」
「じゃあ、また今度な!」
「もー来るな!ばーか!」
かずまってやつは帰っていった。
美稀ちゃん、大変だなー。
にしても、みなとさんが来る瞬間の黒い影は何だったんだ?
「みなとさん、ありがとうございました!」
「美稀ちゃん、まだかずまにいろいろ言われてたんだな」
「は、はい」
「またなんかあったら、言えよ」
「み、みなとさん」
「…」
「私の気持ち知ってますよね?」
「美稀ちゃん、俺は、」
「またその言い訳する気ですか?私は、みなとさんがヴァンパイアでも構いません。だから、だから…」
「美稀ちゃん…」
「すみません…さぁ、帰りましょ!!」
美稀ちゃんはみなとさんの手首をつかんで、一緒に帰っていく…
みなとさんがヴァンパイア…?
じゃあ、あの黒い影は、飛んできて、翼を直すときのものなのかもしれない。
あっ!!
考え事をしていると俺はみなとさんと目が合ってしまった。
ん?
「南に何かしたら、お前を殺す」
みなとさんは口をそう動かした。
もしかして、ヴァンパイアのみなとさんにはばれてしまったのか?
いや、そんなことは…
とりあえず、南ちゃんに会う時は、警戒しないと。
ただでさえ、俺はチャラ男っていうところで嫌われているのだから…
俺たちの学校はもうすぐ中間考査が始まる。
高校で初めての中間考査で1年はそわそわしている。
部活も今日から試験休みに入る。
俺もあらたも毎日先輩たちと一緒にゲームをしている。
南ちゃんもマネージャーの仕事に慣れたみたいで、試験休み明けに仕事を覚えているか心配だってみきちゃんに相談していた。
俺はこの試験休みをどう活用するかが問題だ。
普通は試験勉強をしなきゃいけないけど、俺は他の人間たちとは違う。
つとむを活用するか…
あっ…
「おーい!!南ちゃーん!美稀ちゃーん!」
「アキラじゃん!」
悩んでいる先には、南ちゃんと美稀ちゃんの二人が話しながら帰っていた。
「そういえば、アキラってハーフだから英語ペラペラだよね?」
「そだよー」
「絶対嘘だ~」
俺がドヤると南ちゃんは、俺を馬鹿にするように言ってきた。
でも、南ちゃんの言う通り英語が話せるなんて嘘だ。
ハーフって言っても、外国とのハーフではない。
だから話せるわけない…が、そういう設定だから
「ほんとだよ~」
「じゃあ、英語しゃべってみてよ!」
南ちゃんがそういうなら、こっちは
「いくよー!ペラペーラペラペーラ!」
「「は?」」
「ハーフなだけでしゃべれるのは、日本語だけだからねっ!」
ふざけた後に俺は、本当の事を話した。
話せるどころか、英語は苦手だ。
「ね~2人のどっちか英語得意じゃない?」
「運がいいことに南は数学と英語が得意だよー!!」
「え?ほんと!?」
「ちょっ!何勝手に言ってんの!!」
「てへっ!」
「も~う!!」
美稀ちゃんが勝手に話すと南ちゃんは、ほっぺを膨らませた。
もしも新太がこの表情の南ちゃんを見たら、どう思うだろう。
可愛いと思うのか、どうなのか。
プルルル プルルル
電話の音?
「ごめん!私だ」
電話の音は、美稀ちゃんの携帯からだった。
少し不安そうな顔をしながらも、電話に出た。
「もしもし。あ、わかった。すぐ行く。」
「美稀ちゃん、どうしたの?」
「ごめん!勉強の話はまた明日!!2人ともじゃ~ね!」
美稀ちゃんは、走ってどこかへと向かっていった。
「あ、うん」
南ちゃんは、不思議そうに返事をした。
「美稀ちゃんどうしたんだろうね」
「ん~分かんない」
「そんなことよりも新太とはどんな感じ~?」
「そんなことよりって…別に、昨日「明日から試験休みで部活ないけど、お互い試験頑張ろうね!」って言っただけだけど?」
ほう。意外と二人は話せている感じか。
「それって本当は「明日から~あらたくんに会えなくて寂しいけど~また毎日会えるように~勉強頑張るね~」って言いたかったんでしょ!」
「そんなこと思ってないし!!」
「ふ~ん」
思ってないとか怒りながら、少し照れてる。
本当は思ってそうだな、この表情は。
それに、話したって言っても、やっぱり話すの頑張ったって感じかな。
「じゃ、そろそろ俺見てくる」
「見てくるって、もしかして」
「そゆこと!」
俺は羽を出して飛び上がった。
「やっぱり…」
そう、南ちゃんが思った通り俺は、今から美稀ちゃんのところへ行こうと思う。
さっきからなぜか気になってしょうがないんだよな。
南ちゃんは俺を見て完全にその姿で飛んでいくなって顔をしてる。
普通に走ったら、面倒だもんね~
俺はどこかへ向かった美稀ちゃんを探した。
美稀ちゃんが全然見つからない。
走っていったにしても速い気が…
あっ!見つけた!!
赤髪の男と一緒にいる。
声が聞こえねぇ。
もっと近くに行くか。
「美稀!お前に好きな相手がいるのは分かってる。でも、やっぱり俺諦めきれないんだ!」
「かずま…」
かずま?赤髪にピアス…なんかヤンキーっぽいな。
まさか、美稀ちゃんあの赤髪に脅されてるとか!?
「俺、何度振られてもお前のことが好きだ!あの人みたいに美稀を泣かせたりしねぇ…だから…」
どうやら、赤髪くんは、美稀ちゃんが好きで、美稀ちゃんはみなとさんが好きなようだ。
「そういうところがあの人と、みなとさんと違うの!」
「じゃあ、あの人みたいな人になればいいのかよ!」
「だから、そういうことじゃないって!」
「そっか、それなら俺」
ま、まさかあいつ無理やり美稀ちゃんにキスしようと…
「何考えてんの!」
これは、止めないと!
と思った瞬間。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ」
かずまが、何かに包まれ、叫んだ。
あれは、黒い影…
みなとさん!?
二人の前に現れたのは、みなとさんだった。
「かずまお前、また何かしてたのか?」
「みなとさん…」
不安そうにみなとさんを見つめる美稀ちゃん。
「俺はただ…」
「好きな人が自分の彼女にならないからって、そんなことしてもいいと思ってるのか?」
「それは…」
「かずまならわかるはずだ。こんなことしないで、正々堂々美稀ちゃんに思いを届けろ!」
「…」
強い言葉を投げかけられ、かずまは、俯いた。
「かずま?」
「やっぱ、みなとさんかっこいいっす!!!俺もみなとさんみたいな人になって、美稀が俺のことを好きになるまで
正々堂々美稀にぶつかっていこうと思います!!」
「は?別にそういうことじゃ…」
バカみたいな立ち直りに、二人は、呆れた。
当の本人は、それに気づかずやる気満々だけど。
「なぁ、美稀?」
「な、何よ?」
「俺、ケンカもやめて、みなとさんみたいな美稀好みの男になってやるからな!そして、昔約束したあの場所で結婚式挙げような!!」
「別に挙げないし!そんな約束してないし!」
「じゃあ、また今度な!」
「もー来るな!ばーか!」
かずまってやつは帰っていった。
美稀ちゃん、大変だなー。
にしても、みなとさんが来る瞬間の黒い影は何だったんだ?
「みなとさん、ありがとうございました!」
「美稀ちゃん、まだかずまにいろいろ言われてたんだな」
「は、はい」
「またなんかあったら、言えよ」
「み、みなとさん」
「…」
「私の気持ち知ってますよね?」
「美稀ちゃん、俺は、」
「またその言い訳する気ですか?私は、みなとさんがヴァンパイアでも構いません。だから、だから…」
「美稀ちゃん…」
「すみません…さぁ、帰りましょ!!」
美稀ちゃんはみなとさんの手首をつかんで、一緒に帰っていく…
みなとさんがヴァンパイア…?
じゃあ、あの黒い影は、飛んできて、翼を直すときのものなのかもしれない。
あっ!!
考え事をしていると俺はみなとさんと目が合ってしまった。
ん?
「南に何かしたら、お前を殺す」
みなとさんは口をそう動かした。
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