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君がいる今 7話
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ー南―
あーやばい。
得意なはずの数学がわからない。
やっぱ文章問題だけは無理~
美稀に教えてもらいたいけど、数学苦手って言ってたし、この前つとむくんも「僕も文章問題苦手で…」って言ってたし。
も~誰か、数学の文章問題わかる人いないのかな~
ピンポーン
インターホンが鳴った。
この前、英語教えてって言ってたから、美稀かなー?
水曜日のことあえて聞かなかったけど、結局何があったのかなー?
アキラくんも何も言わなかったし。
ガチャ
「え…」
ドアを開けると美稀はいたけど、アキラくんとつとむくんもいた。
「南ちゃーん!!」
「こんにちは!南さん!ほら、新太も!!」
新太もって…もしかして…
「よっ!」
新太くん!?
今日全然かわいい服着てないよ。恥ずかしい。
「おー!!みなみー!!久しぶり~!!」
「ちょっ!なんで結局、あんたまで来てんのよ!」
美稀が怒った相手は、かずまくんだった。
ここに来ている理由が一番謎だ。
「南、ごめんね!なぜか、こうなっちゃって!!」
「あ、あ、うん。全然、状況が理解できないんだけど…?」
「とりあえず、ここで立ち話じゃ狭いから、家の中入るねー」
入ろうと靴を脱ぎだすアキラくん。
「とりあえずって!?ここ私の家なんだけど!!」
「美稀、はいろーぜー!!」
「かずまくんまで!!」
アキラくんに続いて、入っていく。
人の家に勝手に入っていくとかあの二人おかしいよ。
「南さんすみません!」
「俺からも謝る、ごめん!こうなったのは、つとむのせいだ。俺がいながら」
馬鹿な二人とは違って、しっかり謝るつとむくんと新太くん。
新太くんが来るのは、いつでも大歓迎だよ。
今の服は最悪だけど。
でも、いつかこんな服装も普通に見せれるような関係に…
「柏木さん?」
「あ、別に大丈夫だよ!新太くんたちも中に入って!!」
「ほ、ほんとにすみません!」
土下座しそうな勢いで、何度も頭を下げられ、なぜか私の方が申し訳ない気持ちになった。
「そんなに謝らないで!」
私は全然状況を把握しきれていないままみんなをリビングに入れてしまった。
こんなことになったのは新太くんが言っていた通り、つとむくんが原因だった。
「つとむ、南ちゃんがまだ状況を把握してないらしいから、お前が説明してやれー!!」
「そーだ!そーだ!そこのメガネ!!」
「は、はい!!」
メガネって…名前知らないからって、かずまくん、メガネ呼びはないでしょ。
「南は俺よりも頭がいいけど、とーっても理解力がないんだ!!」
「し、失礼な!!そんなことないもん!!」
「理解力のない柏木さんのことは置いといて」
「って、新太くんまで!!ひどーい!!」
「ごめんごめん!」
好きな人にばかにされた。
今までこんなことなかったから、よかったって考えるべきかも?
「つとむ、話せ!」
「あ、はーい」
…つとむ…
まず、僕とあらたは2人で勉強をしていて、そしたら新太が
「つとむー英語が全然わからねーだれか、英語得意な人知らねー?」
「んー?アキラくんとかは?ハーフだし!」
「えーあいつー?別にいいけど、家わかるのか?」
「1回行ったことあるから」
「なんで行ったんだよ!!」
って感じで、アキラ君の家に行くってことになりました。
そして、2人の家に行ってる途中に運よくアキラくんに会って
「つとむ何してんの~?おっ!新太もいる~」
「僕たち英語が苦手だから、ハーフのアキラくんに教えてもらおうと思って」
「も~なんでみんなハーフだからって英語得意だと思ってんだよ!!」
「はぁ?結局、ここ来た意味ないじゃねーかよ!!」
「新太、気にするな!南ちゃんが得意だって~」
「柏木さんが?」
「うん!だから、いこーぜ!!」
そう言われて、僕たちはアキラくんについていきました。
そしたら今度は、赤毛のヤンキーさんが美稀さんに話しかけているのを見つけました。
美稀さんがとても嫌そうにしていたので、アキラくんが
「そこの赤毛くん!美稀ちゃんに何してるの?」
「アキラ!しかも新太につとむくん!!」
「俺は、美稀に英語を教えてもらおうと思って」
「だから、うちは英語苦手って言ってるでしょ!それに、今から南の家に行くし」
「じゃあ、ちょうどいいじゃん!!みんなで南ちゃんの家にいこー!」
「え?もしかしてみんな、南に英語教えてもらうために来たの?」
「そーゆーこと!!」
「なら、俺も久しぶりに南の家行きたい!!そこのメガネと新太もいこーぜ!!」
「ぼ、僕たちも?」
…
「って感じでアキラくん達に強引に言われました。」
ここに来るまでの流れをすべて話してくれた。
整理するとアキラくんがみんなを私の家に連れてきたらしい。
「ってことはさ、こうなったのって…」
「分かるけど、みなみ~?」
美稀が私の怒りを抑えようとしたけど、私は、ずっとつとむくんが悪いようになっていた状況になっていた事への怒りが込み上げてきていた。
「アキラくんのせいだよね??」
「そ、そんなに怒らないでよ南ちゃん」
「別に怒ってないよ?ほら!笑ってるでしょ?」
「なーんか、この感じ覚えがあるな~」
かずまくんに対して同じようなことがあったから、かずまくんは、私から少し離れた。
「アーキーラーく~ん?」
「ごめんって!!」
アキラくんに暴力を振るいそうになった瞬間、前に新太くんが。
彼を見て、やっと我に返った。
「柏木さん、落ち着いて!アキラもアキラで英語がわからなくて来たんだ。こんだけの人数いたら、柏木さんが分からないところが分かるやつもいると思うから、このままみんなで勉強しようぜ!」
「新太くん…」
今日は、新太くんに恥ずかしいところばかり見せている。
これじゃ、新太くんの彼氏になんて、生まれ変わってもなれない。
「南ってもしかして?」
「しーー!言わないの!」
この後の勉強でどうにか挽回しないと。
「なんかやる気出てきた!!みんなで試験勉強やるぞ~!!」
「おーー!!」
「南さん、部活決めた時みたいにまた急にテンションが高くなってる。」
結局、6人で勉強することになった。
6人の中で英語の文法が分かるのが私しかいないみたいで、つとむくんが「じゃあ、ローテーション形式で2人ずつになって教えあいましょう」っていう提案をしてその形式ですることになった。
「はじめましての人もいるから、ペアになったら自己紹介からしようよ!」
珍しくアキラくんがいい提案をした。
「それって、赤い髪の毛の方だけが自己紹介したらいいのでは…」
「お、俺?」
「は、はい」
「そうだな!俺は、赤井かずま!!南と美稀、新太と同じ中学だった!今は、この地区で1番頭の悪い高校に行っている!よろしく!」
「よろしくお願いします。」
「よろしく~!!」
自己紹介をして、一件落着って雰囲気になっているけど、私と美稀、新太くんは気づいていた。
つとむくんとアキラくんが、かずまくんに自己紹介をしていないことに。
まぁ、いいけどこの感じだったら、勉強できそう!!
頑張るぞ~!!
あーやばい。
得意なはずの数学がわからない。
やっぱ文章問題だけは無理~
美稀に教えてもらいたいけど、数学苦手って言ってたし、この前つとむくんも「僕も文章問題苦手で…」って言ってたし。
も~誰か、数学の文章問題わかる人いないのかな~
ピンポーン
インターホンが鳴った。
この前、英語教えてって言ってたから、美稀かなー?
水曜日のことあえて聞かなかったけど、結局何があったのかなー?
アキラくんも何も言わなかったし。
ガチャ
「え…」
ドアを開けると美稀はいたけど、アキラくんとつとむくんもいた。
「南ちゃーん!!」
「こんにちは!南さん!ほら、新太も!!」
新太もって…もしかして…
「よっ!」
新太くん!?
今日全然かわいい服着てないよ。恥ずかしい。
「おー!!みなみー!!久しぶり~!!」
「ちょっ!なんで結局、あんたまで来てんのよ!」
美稀が怒った相手は、かずまくんだった。
ここに来ている理由が一番謎だ。
「南、ごめんね!なぜか、こうなっちゃって!!」
「あ、あ、うん。全然、状況が理解できないんだけど…?」
「とりあえず、ここで立ち話じゃ狭いから、家の中入るねー」
入ろうと靴を脱ぎだすアキラくん。
「とりあえずって!?ここ私の家なんだけど!!」
「美稀、はいろーぜー!!」
「かずまくんまで!!」
アキラくんに続いて、入っていく。
人の家に勝手に入っていくとかあの二人おかしいよ。
「南さんすみません!」
「俺からも謝る、ごめん!こうなったのは、つとむのせいだ。俺がいながら」
馬鹿な二人とは違って、しっかり謝るつとむくんと新太くん。
新太くんが来るのは、いつでも大歓迎だよ。
今の服は最悪だけど。
でも、いつかこんな服装も普通に見せれるような関係に…
「柏木さん?」
「あ、別に大丈夫だよ!新太くんたちも中に入って!!」
「ほ、ほんとにすみません!」
土下座しそうな勢いで、何度も頭を下げられ、なぜか私の方が申し訳ない気持ちになった。
「そんなに謝らないで!」
私は全然状況を把握しきれていないままみんなをリビングに入れてしまった。
こんなことになったのは新太くんが言っていた通り、つとむくんが原因だった。
「つとむ、南ちゃんがまだ状況を把握してないらしいから、お前が説明してやれー!!」
「そーだ!そーだ!そこのメガネ!!」
「は、はい!!」
メガネって…名前知らないからって、かずまくん、メガネ呼びはないでしょ。
「南は俺よりも頭がいいけど、とーっても理解力がないんだ!!」
「し、失礼な!!そんなことないもん!!」
「理解力のない柏木さんのことは置いといて」
「って、新太くんまで!!ひどーい!!」
「ごめんごめん!」
好きな人にばかにされた。
今までこんなことなかったから、よかったって考えるべきかも?
「つとむ、話せ!」
「あ、はーい」
…つとむ…
まず、僕とあらたは2人で勉強をしていて、そしたら新太が
「つとむー英語が全然わからねーだれか、英語得意な人知らねー?」
「んー?アキラくんとかは?ハーフだし!」
「えーあいつー?別にいいけど、家わかるのか?」
「1回行ったことあるから」
「なんで行ったんだよ!!」
って感じで、アキラ君の家に行くってことになりました。
そして、2人の家に行ってる途中に運よくアキラくんに会って
「つとむ何してんの~?おっ!新太もいる~」
「僕たち英語が苦手だから、ハーフのアキラくんに教えてもらおうと思って」
「も~なんでみんなハーフだからって英語得意だと思ってんだよ!!」
「はぁ?結局、ここ来た意味ないじゃねーかよ!!」
「新太、気にするな!南ちゃんが得意だって~」
「柏木さんが?」
「うん!だから、いこーぜ!!」
そう言われて、僕たちはアキラくんについていきました。
そしたら今度は、赤毛のヤンキーさんが美稀さんに話しかけているのを見つけました。
美稀さんがとても嫌そうにしていたので、アキラくんが
「そこの赤毛くん!美稀ちゃんに何してるの?」
「アキラ!しかも新太につとむくん!!」
「俺は、美稀に英語を教えてもらおうと思って」
「だから、うちは英語苦手って言ってるでしょ!それに、今から南の家に行くし」
「じゃあ、ちょうどいいじゃん!!みんなで南ちゃんの家にいこー!」
「え?もしかしてみんな、南に英語教えてもらうために来たの?」
「そーゆーこと!!」
「なら、俺も久しぶりに南の家行きたい!!そこのメガネと新太もいこーぜ!!」
「ぼ、僕たちも?」
…
「って感じでアキラくん達に強引に言われました。」
ここに来るまでの流れをすべて話してくれた。
整理するとアキラくんがみんなを私の家に連れてきたらしい。
「ってことはさ、こうなったのって…」
「分かるけど、みなみ~?」
美稀が私の怒りを抑えようとしたけど、私は、ずっとつとむくんが悪いようになっていた状況になっていた事への怒りが込み上げてきていた。
「アキラくんのせいだよね??」
「そ、そんなに怒らないでよ南ちゃん」
「別に怒ってないよ?ほら!笑ってるでしょ?」
「なーんか、この感じ覚えがあるな~」
かずまくんに対して同じようなことがあったから、かずまくんは、私から少し離れた。
「アーキーラーく~ん?」
「ごめんって!!」
アキラくんに暴力を振るいそうになった瞬間、前に新太くんが。
彼を見て、やっと我に返った。
「柏木さん、落ち着いて!アキラもアキラで英語がわからなくて来たんだ。こんだけの人数いたら、柏木さんが分からないところが分かるやつもいると思うから、このままみんなで勉強しようぜ!」
「新太くん…」
今日は、新太くんに恥ずかしいところばかり見せている。
これじゃ、新太くんの彼氏になんて、生まれ変わってもなれない。
「南ってもしかして?」
「しーー!言わないの!」
この後の勉強でどうにか挽回しないと。
「なんかやる気出てきた!!みんなで試験勉強やるぞ~!!」
「おーー!!」
「南さん、部活決めた時みたいにまた急にテンションが高くなってる。」
結局、6人で勉強することになった。
6人の中で英語の文法が分かるのが私しかいないみたいで、つとむくんが「じゃあ、ローテーション形式で2人ずつになって教えあいましょう」っていう提案をしてその形式ですることになった。
「はじめましての人もいるから、ペアになったら自己紹介からしようよ!」
珍しくアキラくんがいい提案をした。
「それって、赤い髪の毛の方だけが自己紹介したらいいのでは…」
「お、俺?」
「は、はい」
「そうだな!俺は、赤井かずま!!南と美稀、新太と同じ中学だった!今は、この地区で1番頭の悪い高校に行っている!よろしく!」
「よろしくお願いします。」
「よろしく~!!」
自己紹介をして、一件落着って雰囲気になっているけど、私と美稀、新太くんは気づいていた。
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頑張るぞ~!!
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