婚活のサラリーマン

NAOTA

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一人、チケットを買い入園した

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空港からエアポート快速に乗り、途中地下鉄に乗り換えて、ホテルのあるヤオマティ駅に着いた。

改札を出て、地上へ出る階段を昇ると、目の前には道の中央までせりだした看板、原色のネオン、2階建のバスがものすごい勢いで何台も走り抜けた。

ここが香港か。

その時見た光景は、今でも鮮明に覚えている。

私は高い湿度を肌に感じながら、ホテルまで歩いた。

ホテルに着くと、入り口の1階には男性が一人、椅子に座っていた。

日本でパソコンからプリントアウトした予約を証明する用紙を見せた。

その男性は奥にあるエレベーターを指差した。
フロントは2階だった。

その日の夜は、疲れもあり、泥のように眠った。夜に何を食べたのかは覚えていない。

翌朝、朝食を食べに、ホテルの近くのお粥屋に入った。

なんとなく漢字で、海鮮と書いてあるお粥を頼んだ。

従業員のおばちゃんも私と同じテーブルでお粥を食べ始めた。

自由だなと思った。

それがまた心地よかった。


チムサアチョイのチョンキンマンションの1階には、両替屋がたくさんあるらしく、そこに向かった。

インド人のような方達が、社長さん社長さんと声をかけてきたが、無視をさせてもらった。

両替を済ませ、私は香港ディズニーランドへ向かった。

その当時、私は日本でディズニーにはまっていた。

香港を旅行先に選んだ理由の一つでもあった。

特に東京ディズニーシーを一人で散歩するのは最高だ。

空港方面に向かい、途中の駅でディズニーリゾートラインに乗り換えた。

チケットを買い、アラフォー婚活男性は一人、香港ディズニーランドへ入っていった。







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